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2010年3月29日

矯正で最近話題のデーモンブラケットですが、実はこのブラケットは今までのブラケットとは全く違います。

このブラケットを用いると、歯列全体を後ろに送ったり、あるいは左右的なずれを一気に治したりすることが可能になります。

つまり今までは治療の対象ではなかった症例まで治療を行うことができるのです。

多くの矯正の先生は単にスピードが速いとか、痛みが少ないといった利点のみしか使用しておらず非常にもったいないのです。
実際当医院の症例では、重篤な噛み合わせの問題を抱えた患者さんが多いので、デーモンブラケットの能力を100%生かさないと症状を取り除くことができません。

噛み合わせが原因であるストレートネックなどは非常にうまく治ってくれます。
首の痛みなどはこの治療でほとんどの症例で取り除くことができるのです。

2010年3月26日

昔から、「歯は安易にいじるものではない」とか「歯だけは大切にしろ」
なんて言われていました。

しかし日々の患者さんを診断するにつけ、このことの意味が非常によくわかる気がします。

奥歯を変にいじられてしまうと、顎が奥に入ってしまい、睡眠時無呼吸症候群になってしまうことがあります。

今までそれほどひどくなかった人でも、奥歯を4本いじられただけで簡単にこのような症状が出てきたりします。

私のホームページで紹介していますように睡眠時無呼吸症候群は、交通事故を引き起こしたり、循環器疾患を伴って死亡したりする可能性を急激に上昇させます。

つまり歯の治療は一歩間違うと命取りになるということです。

最近の「奥歯も白い歯で奇麗に」なんて歯の治療をファンションと勘違場合によっては大変なことになってしまいます。

こんなことを考えると本当に恐ろしくなります。

歯の治療が命にかかわっているなんで誰も考えないし、ましてや死因が歯の治療になることなんかまずあり得ないと思いますから、歯の治療に携わる人はよほど注意しなければなりません。

2010年3月25日

歯並びを矯正するとは一体どういう意味なのでしょうか?
言葉から想像するに、ガタガタになっている歯をまっすぐにして見た目も美しくする方法のように見えます。
このような分野で最近流行っているのがインビザラインという、マウスピース矯正です。

しかしこの矯正装置はほとんどの場合、歯並びしか治すことができませんし、場合によっては治らないこともあります。

歯科医師としてはこのような装置はよっぽどのことがない限り自分の治療に使おうとは思いません。


では噛み合わせを治す矯正とは一体どんなものでしょうか?
これは歯を移動することによって、本来その人にとって最適な顎の位置に下顎が行くようにしてあげることを意味します。

このような矯正では様々な副次的効果が得られます。

最近多く見かけるストレートネックなどは多くが、下顎の位置がおかしいために起きています。
ですから下顎がよい位置に行くとストレートネックが改善することがほとんどです。

また多くの睡眠時無呼吸症候群の原因すら取り除くことができるのです。(これは現代人の多くが顎が後ろに下がる傾向にあり、そこで噛み合わせができてしまうことでこの疾患が生まれているのではないかと思わせることが多々あるからです)

しかし、噛み合わせを治す矯正治療は技術的に非常に難しいのです。

ですから多くの先生が比較的簡単にできるマウスピース矯正を取り入れるのではないかと思います。この矯正では初めからかみ合わせの位置を治そうという感覚がないのですから。

2010年3月23日

現代人は、昔の人では信じられないほどの過度のストレスにさらされています。

実際100年昔の人が現代で生活をしたら、3日も持たないでしょう。
実際、心療内科に訪れる人も非常に増加しているようです。

過度のストレスは、体中の筋肉を緊張させます。とくに脳が緊張すると首や後頭部の筋肉が緊張しやすくなり、肩こりや首の痛みを引き起こしている気がします。

また奥歯をかみしめることによって、顎が奥に入り、かみしめが深くなる傾向があります。

最近では子供までそのような傾向が表れています。

矯正歯科の講習会などに行くと、セファロと言って、横顔を撮影した写真がよく出てきます。
昔に行われていた矯正治療にいらしていた患者さんには、ストレートネックや逆ぞりの首の写真の症例など全くありませんでした。

しかし、最近治療をしている症例では、ストレートネックや逆ぞりの症例が非常に多くなっており、首の状況が以前と違っている傾向が非常に強いと感じます。

また顎を前に出したり、奥歯を高くすると、首の状態も良くなってゆくので、かみ合わせと首のそりとはかなり関連性が強いことがわかります。

首のそりが出てくると、患者さんの首の痛みなどの訴えはほとんどなくなってきます。

2010年3月19日

最近子供であるのに、首が痛いとか、肩がこるとか、子供らしからぬ子供が増えています。
やはり、ゲームが流行ったり、テレビを見たりして外で遊ばないことも影響しているのではないでしょうか?

今のところはっきりした理由はよくわかりませんが、子供なのに顎が奥に入り込んでしまっていたり、左右にずれてしまっている子供が多くいます。

子供は順応性が高いので、矯正治療を行うと、大人よりはるかに簡単にかみ合わせに変化が起こります。

バイオネーターやムーシールドといった口の中で道具として遊んで使っているだけでかみ合わせがよくなる装置が使用可能だからです。

これらの治療器具は比較的受け入れやすく、費用も比較的少なくて済むメリットがあります。

2010年3月15日

滅菌や消毒に関して、私も10年以上も前はずいぶんと無知でした。

特に滅菌などは、現在ヨーロッパで用いられている基準と、日本の基準とでは雲泥の差があることなど、学校で誰も教えてくれませんでした。

また通常医院で使用しているアルコール綿による消毒が気休め程度の消毒にしかならないことも知る由もありませんでした。

滅菌は今外科的な処置を行う場合はクラスB(滅菌庫内を真空にすることと陽圧することを繰り返すことによって、滅菌がすべての器具の面にいきわたる方法)を用いることが必要ですし、唾液、血液などが付着した部分を清拭する際も、アルコール綿ではなく、強酸性水や、イルガサンなどを含んだ液で清拭することが必要です。

また、ユニット内の水には使用しているうちに水カビが大量に発生しており、そのまま使用すると、細菌を吹きかけながら治療しているようになってしまいます。

これらの事実も、開業当時の私は知りませんでした。アメリカでは、これらに対する対応がとられて20年~30年ぐらいたっています。

しかし、日本できちんとした滅菌やユニットの水にまで配慮している医院は一体何件あるでしょうか?(おそらく1,000軒はいかないかもしれません。6万件も歯科医院があるのに)

もちろん、これらの対応は非常にコストがかかるもので、アメリカのそれと単純に比較することは意味がありません。

ですから日本が医療の先進国と比較して20年~30年近く遅れてしまっていることは、経済的側面から見てもある程度致し方ないでしょう。

しかし、今日歯科医院は保険診療で経営が成り立たなくなってきています。多くの歯科医院が自由診療を手がけています。

もしお金を払うのであれば、ものを知って対応している医院を選ぶべきでしょう。知らない医院にはあらゆる情報が不足しているため、もっと良くできる治療法があったとしても、知らないがためにやってもらえないことがあるからです。

私自身も、無知になることを非常に恐れています。知らないということは救えた歯を救えなくなったり、治せたものを治せなくなる可能性があるからです。

その点千代田区に開業していることは非常に有利です。

営業マンも知識が豊富な人が多く、歯科関係の会社も多くが千代田区近辺に本社があるからです。

2010年3月13日

歯科治療は、技工操作と言って、お口の中に入れるものを作る作業が必ず必要になります。

もともと歯科医療には歯科技工士といった職種はありませんでした。
しかしお口に中に入れる技工物を制作する作業は思ったより時間がかかるものです。ですから一部を技工士という職業の人に教えて製作を依頼するようになったのが始まりで、もともとは歯科医師が行っていた作業です。

今分業化が進み、たくさんの治療ができるようになった半面、まったく技工操作のできない歯科医が増えています。


私の意見では、歯周病や根管治療、口腔外科の専門医ならいざ知らず、お口の歯の高さを少しでも触る可能性のある先生が技工に対する知識がないのは非常に問題です。

私も歯科医になってから19年近くたちますが、技工操作をしない日はほとんどありません。というのは技工操作によって、患者さんの口の状態がよくわかったり、治療法を思いついたり、解決できなかった問題が解決したりするからです。

しかし、実際には日々の診療で疲れ切った合間に技工操作をしている先生はむしろマイナーです。技工操作はむしろ職人的な作業で地味な作業ですし、人から認められにくいからです。にもかかわらず治療にとって非常に重要なのです。

華やかに白い歯を詰めたり、削ったりしている先生は、技工操作などほとんどしていないと思います。これではうまくいくものもうまくいきません。

今後大学教育がますます退廃して技工の知識のない先生が増えてくると歯科治療も大変なことになるのではないかと危惧しています。

2010年3月 7日

矯正治療で最も難しいのは噛み合わせを上手に仕上げることですし、それはテクニック的にも非常に困難です。

「え?矯正治療って噛み合せを治す治療なのにそれがそんなに難しいの?」
とお考えになる方がほとんどだと思います。

しかし現実には非常に難しいのです。

まず、どの顎の位置が患者さんにとって適切であるのか?

それがもっとも重要な問題です。しかしながら、矯正学会、咬合学会、顎関節症学会、いずれの学会においても明確なその位置の取り方が決められているわけではありませんし、それどころかその定義すら明確ではないのが現状です。

わたしはそのような学会の体質を見るにつけ、学会に属しているのは非常にばかばかしくなったため、学会には属さなくなったのです。

ところで、本当に患者さんにとって良い噛みあわせは、本人が心地よいと感じるはずであり、良く噛め、しかも体中が安定する噛みあわせのはずです。

私もこの位置をある程度正確に取れるようになるまで16年近くかかりました。
なぜこんなに時間がかかったかというと、その位置が日々変化してしまうからです。

というのは患者さんは顎の状態はさまざまで、非常に安定してよい噛みあわせである人とそうでない人がいるからです。

2010年3月 5日

日本で一般に使用されている材料は、あまり質の良いものが少ない気がします。

というのはもともと保険制度のもとで、歯科医療が発達してきたため、世界的に見てもこれほど安い金額で治療を行っている国は珍しいからです。

もちろん入ってくる金額も少ないのですから、自由診療など特殊な治療をたくさん手掛けている先生以外は、使う材料はかなり安いものを使う傾向にあります。

したがって、メーカーも売れる材料しか作らないくなり、結局海外の少し高くても良い材料はほとんどはいって来なくなってしまいます。

多くの日本で使われている材料が、品質的にいま一つであることはよく知られていますが、このような地盤から考えばいたしかたないことでしょう。

私も個人的にはほしい材料が海外にはたくさんあるのですが、日本で手に入れるのば難しいため、個人輸入に頼っています。

しかし、厚生省の薬事承認をとるのが非常に困難で、私ですら年に2回ほどしか輸入しません。

その手続きに非常に時間を取られるからです。

このような現状は何とかしてほしいものです。

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番町デンタルクリニック 院長 吉田敦志(よしだあつし)

番町デンタルクリニック
院長 吉田敦志

番町デンタルクリニック公式サイト

皆さんは何のために歯科矯正をお考えでしょうか?
美しい笑顔のため?コンプレックスを解消するため?
確かに矯正治療には、そういった役割もあるといえます。

しかし、私が考える矯正治療の目的とは、健康な体を手に入れること。

私は10年以上前から、かみ合わせと体の関係を研究してきました。その結果、
矯正治療で適切なかみ合わせに導けば、体の状態は必ず改善するという自信を持つようになりました。

実は、矯正治療というものは奥が深いものなのです。