- 2020.05.05
「歯列矯正 やらなきゃよかった」、「歯列矯正 失敗」のgoogle検索が多い理由
このページは2020年12月4日に更新されました。(感染対策についてはこちら、番町D.C運営ポリシーはこちら)
googleで「歯列矯正」と検索しようと「歯列矯正 やらなきゃよかった」、「歯列矯正 失敗」、「歯列矯正 やめたほうがいい」といったかなりネガティブなサジェスチョンキーワードが出てきます。
この記事では、「なぜ歯列矯正ではこのようなネガティブな検索をする人が多いのか?」について私なりの考えを解説してゆきます。
この記事を読むことで歯列矯正について違った考え方も知って欲しいと思います。
なぜなら「私自身が顎関節症(噛み合わせによる不定愁訴や体調不良)で苦しみ、歯列矯正で治そうと自分自身の歯列矯正による体調変化の関係を研究した」経験があったからです。
下顎の位置の変化が頚椎の配列、全身の骨格とバランスに影響し、全身の不調の繋がるということは昔から歯科業界でよく知られていました。
そこで咬合学という学問が問題を起こさない下顎の位置を見つけようと100年以上にわたって研究されてきていたのです。
“歯科治療の基本”、”咬合学”を知らずして治療するべからず!はこちら
しかし現在一般的に行われている歯列矯正では、上顎に対する下顎の位置を咬合学的に考慮することが一般的とは言えません。
治療前に噛んでいる位置は正しいという前提で診断の治療を行うことが多いと思います。
歯列矯正中、歯が移動することによって歯のあたり具合が変り、それに合わせて下顎の位置が絶えず変化し、最終的に上下の歯が緊密に噛み込んだ位置で噛み合わせが完成するという治療を行っているのが現状だとわたしは考えています。
このような変化の末、もし矯正後に不適切なかみ合わせの位置になれば、頸椎の配列や全身のバランスが狂い、顎関節症が発症する患者さん(敏感な方)もいらっしゃる事は否定できないと思います。
その結果、歯並びをきれいにしようと治療を受けたものの想定外の状態になり、「やらなきゃよかった、やめた方がよい」と後悔する人も少なからずいるのではないか?と思ったのです。
“体も変えるロジカルな歯列矯正”で”不調まで治す”?はこちら
”矯正治療+α“で“運気が変わった”話 その①はこちら

歯列矯正によって不定愁訴などの様々な不可解な症状が発症する事の因果関係を矯正歯科医は否定しますし、実際論文でも関連性はないと結論付けています。
しかし、実際にはそうでもないと私は感じています。
矯正治療を受けてわかった”敏感な人”の”矯正中の身体の変化”はこちら
矯正歯科の専門分野では卒後教育においても、歯の移動法や診断法は教育されても、噛み合わせ(咬合学)と歯列矯正の関係について十分に教育されているとは言えません。
「歯並び」「噛み合わせ」「下顎の位置」の関係?はこちら
私は必ずしも適切とは言えないかみ合わせの位置になってしまった場合、全身の不具合が起きている患者さんもいるのではないか?と考えてます。
「症例別トラブル例」から学ぶ「初心者でもわかる歯列矯正選び」はこちら
さらに一度このような症状が出てしまうと、それを取り除くにはかみ合わせの位置を戻すだけでなく、東洋医学的な技術も併せて治療を行う必要があると考えています。
なぜなら噛み合わせの変化によって、頸椎や骨格のバランスだけでなく、経絡のようなエネルギーの流れまでも変えてしまうことがあるからだと思います。
特に経絡を流れる気のようなエネルギーが症状に関与してくると考えると今までのような西洋医学的な考察だけでは診断することが困難になります。
経絡は顔面や顎関節、首に集中して通っているので、この経絡の流れが悪くなることで難治性の顎や歯の問題、顎関節症などが増悪している可能性もあるからです。
つまり、難治性の歯科疾患においては、西洋医学、東洋医学療法の技術が必要となります。
歯科治療で真剣に悩む方へはこちら
そう考えると、患者さんのこの感覚はむしろ正しい部分も多いと思いますし、医師に説明しても理解してもらえない結果、困り果てた方が藁をもつかむ思いでgoogle検索をしているのではないかと想像してしまうのです。
敏感な患者さんで歯列矯正をこれから受けようとされる方は治療後にこの様な問題が起こりうることを理解しておくべきでしょう。
もちろんなんの問題を起こさない患者さんも多いと思います。
「過去の事例としてあったインプラント」
一昔前、インプラントの検索のとき「インプラント 失敗」や「インプラント リスク」などのサジェスチョンキーワードが出てきていたことがありました。
その後しばらくして、インプラント問題は多く取り上げられる様になりました。
もちろんインプラントでうまく噛めている方もいらっしゃるとは思います。
しかし、インプラントに関しては「インプラント歯周炎の問題」や「大学病院で抜去の順番待ちの状態になっている」、「訪問診療の現場で手の施しようがない状態」といったトラブルも実際に起こっていると聞きます。
私は歯を失ったとしても、安易に受けるのではなく、何とか避ける方法がないかを検討し、ほかに方法がない場合に選ぶべき治療法だと考えています。
サジェスチョンキーワードで出てくるワードはまさしく現実に起こっている内容を示しているともあると言えるのではないかと考えています。
「自由診療化が起こす問題点」の動画はこちら
「今矯正治療で起こっている由々しき事態」
インプラントと違い、歯列矯正自体は100年以上の歴史を持つ治療技術です。
なぜこのような歴史ある治療技術に対してまでネガティブなキーワードで調べられているのでしょうか?
それは現代の歯科医療事情と大きく関係があるのです。
都心では保険診療だけでは経営が成り立たなくなり、自由診療への移行が進んでいます。矯正治療はその中でも最も大きい市場の一つです。
生き残りをかけて歯列矯正を積極的に取り入れる歯科医院は増えてきています。
その中で近年マウスピース矯正が急速に普及し、全体の歯列矯正の4割近くを占めるまでになっています。
マウスピース矯正は、印象を採得して専門業者にスキャンしてもらえば、業者がマウスピースをすべて用意してくれるというもので、ブラケット矯正のような高度な技術を必要としないので歯科医は導入はしやすいです。
したがって急速にそのシェアーを伸ばしてきたのです。
しかし人間の顎の位置は治療中も常に変化しますので、歯並びは治っても治療前に取った型で合わせているだけで、最後にかみ合わせが完治するかは疑問です。
マウスピース矯正で治らなかった原因は多くは装着時間が足りなかったという患者側の瑕疵を問われることも多いのですが、果たしてそれだけが原因だったのか難しい部分もあります。
「ブラケット矯正をすればより確実なのに、なぜマウスピース矯正を求めるのか?」と私は疑問に思います。
先生がブラケット矯正を勧めるのであれば素直に応じるべきだと思います。
まとめ
①.歯列矯正を受けた人で「やらなきゃよかった」、「やめたほうがよい」と後悔している人が多い。
|
知らないと損する”マウスピース矯正の真実”はこちら
「症例別トラブル」から学ぶ「初心者でもわかる歯列矯正選び」はこちら
「日本の歯科医療の矛盾に絶望後アメリカの技術と出会い自由診療化へと進んだ道のり」の動画はこちら
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