- 2020.02.02
ナイトガードで噛み合わせが変化する
このページは2020年3月27日に更新されました。(歯科医療を科学し結果にこだわる番町D.C運営ポリシーはこちら)
「ナイトガードを使っていたら噛み合わせが変わってしまった」ことはありませんか?
実はナイトガードで噛み合わせが変わる人は顎関節症を発症する可能性が高いのです。
「マウスピースで噛み合わせが変わる」、「マウスピースの驚くべき3つの効果」と「知らないと損する3つのポイント」はこちら
ナイトガードはかみ締めや、歯軋り防止に使われますが、他にもさまざまな利用法があり、私の場合顎関節症の症状の軽減(応急処置)に用いることがあります。
顎関節症症状のひどい患者さんにナイトガードを装着していただくと、「今まであった不快感が取れ、とても体調がよくなって満足される」方が多いです。
しかし、噛み合わせが完全に変わってしまい、噛めなくなってしまう方もいらっしゃいます。
歯軋りや噛みしめはの主な原因は過剰なストレスですが、噛み合わせがあっていないことでも起こします。
いずれの場合でも顎関節症は発症しやすいです。
ナイトガードを装着すると、「顎周りの筋肉がゆるみ」、顎が本来の位置に移動し、「元の歯並びでは噛み合わなくなった」ことで噛めなくなる事は実はよくあることなのです。
「もしナイトガードをしたことで噛み合わせが変わったなら、はじめから噛み合わせの位置がズレていた」と考えた方が良いかもしれません。
顎関節症の場合、ナイトガードで一時的に症状がよくなっても、根本的な原因が解決がされたとは言えず、噛み合わせの治療が必要とされる場合があるのです。
当院の患者さんの殆どが噛み合わせ治療を進めてゆくうちに、自分の噛み合わせのズレが大きかったことに気づきます。
人間の顎や歯の位置は、日々の生活ストレスや歯の治療によってどんどんズレてきます。
このズレが肉体と精神にかかるストレスでその人の許容範囲を超えてしまうと、顎関節症が発症します。
歯軋り防止のためにナイトガードを装着したが、本人に顎の位置がズレているという認識がないので、装着後しばらくして噛み合わせが変わり、焦ってしまうことになるのです。
つまり噛み合わせの仕組みを深く理解しないでナイトガードを装着していると、このようなトラブルが発生することがあるのです。
“歯科治療の基本”、”咬合学”を知らずして治療するべからず!はこちら
当医院ではナイトガードはあくまでも「緊急事態の処置(たとえるなら心臓マッサージのようなもの)」として位置づけています。
歯軋りや噛み締めが酷かったり、顎関節症の症状が複雑に出ている場合、歯の治療とかみ合わせの治療による身体のバランス改善が必要です。
また歯軋りや噛み締めの原因であるストレスは一種のエネルギーなので、東洋医学的アプローチも非常に有効です。
ナイトガードの作り方
本当に効果が出るナイトガードを作成するには、正しいかみ合わせの位置をいかに正確に採得しナイトガードに移しこむかが大切です。
私どものナイトガードはスポーツ用のマウスピースを応用して作られています。
マウスピースは、もともとバスケットボール選手や、アメリカンフットボールなど、スポーツ医学の分野で歯を保護したり、瞬発力を上げたりすることに使われていました。
私に治療を教えてくれた先生がそれを顎関節症の治療に応用できないかと考え、使う様になったのです。
この装置を入れることによって、顎や歯は強い噛みしめでかかる力から保護され、顎関節症特有の顎周囲の筋肉の痛みなどが軽減されます。
ナイトガードは、専用の機械でプレスして作られます。おおむね2年~3年程度使うことができます。現在はより違和感の少ない、2枚重ね(かみ合わせの部分のみ厚くなっている)のタイプが作れる様になりました。
2枚重ねのタイプは、バイオスターという機械でしか作れません。装着感はかなり改善いたしました。
補足
ナイトガードとデイガード、マウスピースの関係
ナイトガードとマウスピースとは呼び方が違いますが装置は同じで、ナイトガードは主に歯軋り防止用に夜寝るときに装着されるものですが製作されるものには変わりはありません。
ナイトガードは主に上の歯に装着され、デイガードは下の歯につけるタイプのものをさします。しかし、どちらもその機能には変わりはありません。
マウスピースは主にスポーツで使われるもので、ぶつかり合った際「歯の破折や脱臼、口を傷つける事を防いでくれます」。
マウスピースもしくはナイトガードが正しい噛み合わせの位置で作られると体調が激変する事があります。
体調が激変”歯並び”だけじゃなく”顎の位置も治す”歯列矯正の極意はこちら
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