- 2024.10.02
「ナイトガード」、「マウスピース」で「噛み合わせが変わる」、「顔が変わる」
このページは2024年10月15日に更新されました。(歯科医療を科学し結果にこだわる番町D.C運営ポリシーはこちら)
「*ナイトガード」、「マウスピース」を使っていたら噛み合わせが変わってしまった、顔つきまで変わってしまった」経験はありませんか?
ナイトガードで噛み合わせや顔が変わる人は顎関節症を発症しているのかもしれません。
通常ナイトガードの目的はかみ締めや、歯軋りから歯を守ることですが、私は顎関節症の症状の軽減(応急処置)にも使います。
*ナイトガードとマウスピースは構造上は全く同じものです。ナイトガードは主に夜装着し、歯ぎしりや噛みしめから歯を守る目的や顎関節症の改善用として治療に用いられます。一方マウスピースはスポーツ時の噛みしめや接触時の衝撃から歯を守る目的で用いられます。
ナイトガードを正しい噛み合わせで患者さんに装着してもらうと、「歯ぎしりが減り、頬の肉が落ちて顔つきが変わり、体調までよくなる」方がほとんどです。
しかし、しばらくすると、「噛み合わせが変わりうまく噛めなくなる」方がいらっしゃいます。

「噛み締めや歯軋り」の力は「歯自体を移動」させるだけでなく、「強い筋肉の緊張」で引っ張り、顎の周りの「骨格の位置関係を変異させたり骨自体を変形させたり」するのです。
これは本人が意識しないレベルで徐々に進行するので、噛み合わせが変わってしまっていることに気が付かないことがほとんどです。
歯軋りや噛みしめの原因はストレスです。「ナイトガード」を装着しなければならない人は意識するしないにかかわらず、なんらかの「ストレス」をうけているといえます。このストレスには、
①日常生活のストレス(職場のストレス、育児のストレス、家族間とのストレスなど)
②歯の治療が噛み合わせを変化させ起きたストレスとがあります。
②のストレスは、「不適切な歯科治療」が原因であり、「治療によって噛み合わせが変わってしまい」、それが顎周りの筋肉へのストレスとなって「歯軋り」や「噛み締め」がひどくなることも多いのです。
㋐「審美歯科治療」
㋑「大きなブリッジやたくさんのの補綴物治療」
㋒「抜歯後長期間放置された後に入れられた入れ歯」などは、治療後に問題を噛み合わせが変化しているケースが多い治療といえます。
歯の治療で「顔の骨」は「簡単に動く!」はこちら
私共の医院で、正しい顎の位置で製作したナイトガードを装着してもらうと、「顎の位置のズレが治り」顎周りの筋肉の緊張が取れてきます。
その結果「顔の骨の歪みが修正され、筋肉が減り、顔の輪郭が変わります。」、暫くすると「全身の骨格のバランスまで整います」。すると全身の循環が改善し、巡りが良くなって体調は良くなるのです。
しかし、筋肉が緊張が取れたことで「骨の位置のズレが修正され、骨自体の変形が治った」、ため、歯の当たり具合が変化して噛み合わせが変わり噛めなくなって」しまうのです。ですからこの反応は必ずしも悪いとは言い切れないのですが、噛みにくいという問題が起きるです。
噛み合わせが変わってしまうと被せ物や歯列矯正で噛み合わせを治す必要が出てきます。
私はナイトガードを作る際、必ず患者さんに噛み合わせも含めた全顎的な歯の治療を受けることを承諾いただきます。また、応急的に作成する場合でも、噛み合わせが変化してしまうリスクをあらかじめ伝えておきます。
その理由は、正しい位置でナイトガードを作ると噛み合わせがズレるという問題が起こることを知っているからです。
当院では、虫歯や根の病気の病巣を確実に取り除く努力をしており、必ず顎周りの筋肉は緩んできます。
患者さんは治療とともに「噛み合わせがズレの大きさ」に気が付き驚きます。
噛み締めによる歯の移動や歯科治療では通常歯の高さは徐々に低くなる傾向があり、筋肉は後ろに引っ張られ、顔の骨は左右的にも歪んできます。
歪んでも、通常は無意識に歯が均等に当たるように下顎をズラして噛んで対応するので、気が付きません。
このズレが一定レベルを超え、強いストレスがかかったことが発端となり、顎関節症が発症します。
顎関節症とはこのような歯の移動や、顔、全身の骨格の歪に蓄積よって引き起こされる症状で、顎の痛みから不定愁訴*にわるまで多種多様です。
顎関節症は顎の骨や、噛み合わせだけの疾患ではなく、全身の不調(食欲不振、膨満感、頭痛、のどの違和感etc.)まで顎関節症にふくまれるといわれています。
*不定愁訴・・・イライラする、何となく体調が悪い、疲れが取れない、よく眠れないなどの原因不明の症状のこと。
「人の歯や顎の位置は日常のストレスや歯の治療によって移動し、噛み合わせの位置は変化してる」
という事実を知らないまま、ナイトガードを装着してしまうと、このようなトラブルが発生することがあるのです。(私がマウスピース矯正を行わない理由はここにもあります。)
“歯科治療の基本”、”咬合学”を知らずして治療するべからず!はこちら
知って納得”マウスピース矯正”はこちら
当医院ではナイトガードはあくまでも「緊急事態の処置(たとえるなら心臓マッサージのようなもの)」として位置づけています。
歯軋りや噛み締めが酷かったり、顎関節症の症状が複雑に発症している場合、歯の治療と噛み合わせの治療そして筋肉の緊張緩和による全身のバランスを整える治療が必要なのです。
そもそも歯軋りや噛み締めの原因であるストレスは西洋医学ですべては解明されていません。私は、現代の科学でも測定できない「気」と呼ばれる生命エネルギーが関与している考えています。
東洋医学では「気」には体に悪い影響を与える「邪気」と呼ばれるものと、良い影響を与える「生気」とがあり、漢方や鍼、灸、気功、などでそれらをコントロールして治療を行います。
西洋医学では扱わない「気」という生命エネルギーを、東洋医学的手法でコントロールしながら、行う西洋医学的な歯科治療は、顎関節症のような複雑なトラブルの根本治療には必要といえます。
正しいナイトガードの作り方
確実に効果が出るナイトガードを作成するには、正しいかみ合わせの位置をいかに正確にナイトガードに移しこむかが大切です。
私どものナイトガードはスポーツ用のマウスピースを応用して作られています。
マウスピースは、もともとバスケットボール選手や、アメリカンフットボールなど、スポーツ医学の分野で歯を保護したり、瞬発力を上げたりすることに使われていました。
「マウスピースで噛み合わせが変わる」、「驚くべき3つの効果」と「知らないと損する3つのポイント」はこちら
私に治療を教えてくれた先生が以前NBAの選手のマウスピースをアルバイトで製作していた経験から、これを顎関節症の治療に応用することを思いついたそうです。
この装置で顎の位置をバランスの取れた位置にすることで、筋肉は最も効率よく機能させバランスが整うため、顎関節症特有の顎周囲の筋肉の痛みだけでなく、筋肉は緩み顔の骨、全身の骨格まで変ってくるのです。
ナイトガードは、専用の板を特殊な機械(バイオスター)でプレスされて作られます。おおむね1年~2年程度使うことができます。当院では2枚重ねの違和感の少ないタイプのナイトガードを作っております。
補足
ナイトガードとデイガード、マウスピースの関係
ナイトガードとマウスピースとは呼び方が違いますが装置としては同じで目的が違うだけです。
ナイトガードは主に上の歯に装着され、デイガードは下の歯につけるタイプです。デイガードの方がしゃべりやすいため昼間使うことができるのでそう呼ばれるのだと思います。どちらも効果には変わりはありません。
マウスピースは主にスポーツで使われるもので、ぶつかり合った際「歯の破折や脱臼、口を傷つける事を防いでくれます」通常は上に装着します。
マウスピースもしくはナイトガードは正しい噛み合わせの位置で作られると体調が激変します(人によりますが・・)。
噛み合わせと身体、そして生命エネルギーとはお互い関係し合っているので、マウスピースで正しい噛み合わせに移動させ、歯を治療し、生命エネルギーもコントロールすることが本当の意味で歯と身体が劇的に変化することになるのです。
このブログを最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたもこのような人の噛み合わせや体の変化、そして科学的な理論や東洋医学、西洋医学の違いをお読みになり、自分の歯や身体にも興味は湧きませんでしたでしょうか?
この記事に関係するよくある質問
①ナイトガード(マウスピース)をすると小顔になるのは何故ですか?
適切な噛み合わせで作成ると、顎の筋肉の緊張を取り除く効果があるからです。
②ナイトガード(マウスピース)の寿命は?
使い方にもよりますが、おおむね1年~2年になります。また使い方や、柔軟性がなくなり、表面が白く変化してきたら、交換の時期です。
③ナイトガードで食いしばりは治りますか?
ナイトガードで食いしばりは基本的には治りません。食いしばりの原因である、ストレス(日常生活のストレス)や、(噛み合わせの歪によるストレス)を取り除く必要があります。
④ナイトガードの目的は何ですか?
ナイトガードは歯軋りをなくすものではなく、歯軋りによって受ける歯のダメージを防ぐためのものです。
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