「ナイトガード」、「マウスピース」で「噛み合わせが変わる」、「顔が変わる」

  「ナイトガード」、「マウスピース」で「噛み合わせが変わる」、「顔が変わる」

お役立ちコラムCOLUMN

2024.10.02

「ナイトガード」、「マウスピース」で「噛み合わせが変わる」、「顔が変わる」

このページは2025年06月13日に更新されました。(歯科医療を科学し結果にこだわる番町D.C運営ポリシーはこちら)

「*ナイトガード」、「マウスピース(マウスピース矯正を含む)」を使っていたら噛み合わせが変わってしまった、顔つきまで変わってしまった」経験はありませんか?

ナイトガードで噛み合わせや顔が変わる人は上顎の骨や下顎の位置にトラブルがあり、いわゆる顎関節症を発症しているのかもしれません。

通常ナイトガードの目的はかみ締めや、歯軋りから歯を守ることですが、私は顎関節症の症状の軽減(応急処置)にも使うことが以前ありました。

*ナイトガードとマウスピースは構造上は全く同じものです。ナイトガードは主に夜装着し、歯ぎしりや噛みしめから歯を守る目的や顎関節症の改善用として治療に用いられます。一方マウスピースはスポーツ時の噛みしめや接触時の衝撃から歯を守る目的で用いられます。

ナイトガードを正しい噛み合わせで患者さんに装着してもらうと、「歯ぎしりが減り、頬の肉が落ちて顔つきが変わり、体調までよくなる」方がほとんどです

しかし、しばらくすると、「噛み合わせが変わりうまく噛めなくなる」と訴える方がいらっしゃいます。

「噛み締めや歯軋り」の力は「歯自体を移動」させるだけでなく、「強い筋肉の緊張」で引っ張り、顎の周りの「下顎の位置を狂わせたり、顎の骨や頭蓋骨まで変形させる」ことがあるのです。

この図では下顎の位置が変位し、上顎の骨や頭蓋骨まで変形した状態を示したもので、このようになると頭痛や、肩こり目の痛みなどの様々な原因不明の症状が現れることが考えられます。

これのような骨格の歪みは、本人が気が付きにくいため、徐々に進行してゆき、仮にレントゲンで歪が分かったとしても、治す方法をわからない先生がほとんどでしょう。

歯軋りや噛みしめの原因はストレスです。「ナイトガード」を装着しようと考える人の多くは、なんらかの「強いストレス」をうけているといえます。
このストレスには、大まかに分けて
①日常生活のストレス(職場、育児、人間関係のストレスなど)
②不適切な歯の治療や、不適切な矯正治療によってお口周りに起きたストレス
があります。

①これらのストレスは実態として見えにくいものです。私はこれは「気」と呼ばれる一種のエネルギーが関与している考えています。
東洋医学では「邪気」とも呼ばれる体に悪さをするエネルギーです。一方「生気」という体に良い作用をする気もあります。

②では、治療によって人為的に起きてしまうケースです。意図して行っていなくても、その患者さんにとって不適切な治療を行うと、歯や噛み合わせにストレスがかかり影響が出てしまうことがあるのです。
これは、詰め物が適切でなかったり、噛み合わせが適切でなかったりする場合に起こります。

歯の治療で「顔の骨」は「簡単に動く!」はこちら

私共は、このような患者さんのために、顎の筋肉の緊張が取れる位置で噛みあうナイトガードを製作していました。
このような位置のナイトガードは「顎が緊張しにくい」ため、顎周りの筋肉の緊張が自然に取れてきます。

緊張が取れると、筋肉の厚みは減り、引っ張られて歪んでいた顔の骨も元の状態に戻るので、当然顔の輪郭は変わってきます、
やがて「全身の骨格のバランスが整ってきます」。すると全身の循環が改善し、巡りが良くなって体調は良くなります。

しかし、筋肉が緊張が取れたことで「引っ張られていた骨自体の変形が取れ」、「噛もうとすると、歯がほとんど当たらない」という事態になる可能性があることが分かってきました。
この反応は必ずしも悪いとは言い切れないのですが、体調は良くなるけど噛みにくくなってしまうという問題が起こるのです。

噛み合わせが変わってしまうと被せ物や歯列矯正で噛み合わせを治す必要が出てきます。

私はナイトガードを作る際、必ず患者さんに噛み合わせも含めた全顎的な歯の治療を受けることを承諾いただきます。また、応急的に作成する場合でも、噛み合わせが変化してしまうリスクをあらかじめ伝えておきます。

最近マウスピース矯正が流行っています。マウスピース矯正ではマウスピースとして歯に装着するので、顎の筋肉の緊張が取れ、バランスがくるって噛む位置が変わってしまう場合もあると思います。。

患者さんの顎が全て歪んでいるわけではないので、すべての症例で、噛み合わせを変えないければならないわけではないと思います。
しかし、もし顎の骨が歪んでいるような場合は、マウスピースによって上顎や下顎の骨が緩んで形が変わり、噛み合わせも大幅に変更しなければならなくなるケースもあると思います。

これがマウスピース矯正で大きな問題の一つではないかと私は考えています。

ブラケット矯正であれば、噛み合わせの位置を歯の移動で変更することはいつでもできますので、リスクを避けるためにはブラケット矯正を選ぶべきでしょう。

その理由は、正しい位置でナイトガードを作ると噛み合わせがズレるという問題が起こることを知っているからです。

当院では、時間をかけて虫歯や根の病気の病巣を取り除き、必ず顎周りの筋肉は緩んできます。
患者さんは治療とともに「噛み合わせがズレ」があるに気が付き驚かれることが多いです。

噛み締めによる歯の移動や歯科治療では通常歯の高さは徐々に低くなる傾向があり、筋肉は後ろに引っ張られ、顔の骨は左右的にも歪んできます。

このような歪みは、自分で無意識に歯が均等に当たるように下顎をずらして噛むので、大幅に変わっていない限り気が付きません。

このズレが一定レベルを超え、強いストレスが加わったことが発端となり、顎関節症が発症するのです。

顎関節症とはこのような歯の移動や、顔、全身の骨格の歪に蓄積よって引き起こされる症状で、顎の痛みから不定愁訴*にわたるまで多種多様です。
顎関節症は顎の骨や顎関節、噛み合わせだけの疾患ではなく、全身の不調(食欲不振、膨満感、頭痛、のどの違和感etc.)まで顎関節症にふくまれるといわれています。

*不定愁訴・・・イライラする、何となく体調が悪い、疲れが取れない、よく眠れないなどの原因不明の症状のこと。

「人の歯や顎の位置は日常のストレスや歯の治療によって移動し、噛み合わせの位置は絶えず変化してる」

という事実を知らないまま、ナイトガードを装着してしまうと、このようなトラブルが発生することがあるのです。(私がマウスピース矯正を行わない理由はここにもあります。)

“歯科治療の基本”、”咬合学”を知らずして治療するべからず!こちら
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当医院ではナイトガードはあくまでも緊急事態の処置(たとえるなら心臓マッサージのようなもの)」として位置づけています。

歯軋りや噛み締めが酷かったり、顎関節症の症状が複雑に発症している場合、歯の治療と噛み合わせの治療そして筋肉の緊張緩和による全身のバランスを整える治療が必要なのです。

そもそも歯軋りや噛み締めの原因であるといわれているストレス自体がなんであるかは様々で、現代医学で解明できているわけではありません。私は、現代の科学でいまだ測定することのできないエネルギーの一種である「気」(=生命エネルギー)が関与している考えています。

東洋医学での治療は「気」には体に悪い影響を与える「邪気」と呼ばれるものと、良い影響を与える「生気」とを診断し、漢方や鍼、灸、気功、などでコントロールします。

顎関節症のような複雑なトラブルの根本治療には、西洋医学的な歯科治療だけでなく、東洋医学的手法を用いた「気」(=生命エネルギー)の治療を行うことが必要といえます。

正しいナイトガードの作り方

確実に効果が出るナイトガードを作成するには、正しいかみ合わせの位置で噛み合わせを取るかにつきます。

私どもはスポーツ用のマウスピースを応用して作っていいます。

マウスピースは、もともとバスケットボール選手や、アメリカンフットボールなど、スポーツ医学の分野で歯を保護したり瞬発力を上げたりすることに使われていました。

「マウスピースで噛み合わせが変わる」、「驚くべき3つの効果」と「知らないと損する3つのポイント」はこちら

私に治療を教えてくれた先生が以前NBAの選手のマウスピースをアルバイトで製作していた経験から、これを顎関節症の治療に応用することを思いついたそうです。

この装置で顎の位置をバランスの取れた位置にすることで、筋肉は最も効率よく機能させバランスが整うため、顎関節症特有の顎周囲の筋肉の痛みだけでなく、筋肉は緩み顔の骨、全身の骨格まで変ってくるのです。

ナイトガードナイトガードは、専用の板を特殊な機械(バイオスター)でプレスされて作られます。おおむね1年~2年程度使うことができます。当院では2枚重ねの違和感の少ないタイプのナイトガードを作っております。

補足

ナイトガードとデイガード、マウスピースの関係
ナイトガードとマウスピースとは呼び方が違いますが装置としては同じで目的が違うだけです。

ナイトガードは主に上の歯に装着され、デイガードは下の歯につけるタイプです。デイガードの方がしゃべりやすいため昼間使うことができるのでそう呼ばれるのだと思います。どちらも効果には変わりはありません。

マウスピースは主にスポーツで使われるもので、ぶつかり合った際「歯の破折や脱臼、口を傷つける事を防いでくれます」通常は上に装着します。

マウスピースもしくはナイトガードは正しい噛み合わせの位置で作られると体調が激変します(人によりますが・・)。

噛み合わせと身体、そして生命エネルギーとはお互い関係し合っているので、マウスピースで正しい噛み合わせに移動させ、歯を治療し、生命エネルギーもコントロールすることが本当の意味で歯と身体が劇的に変化することになるのです。

このブログを最後までお読みいただきありがとうございました。

あなたもこのような人の噛み合わせや体の変化、そして科学的な理論や東洋医学、西洋医学の違いをお読みになり、自分の歯や身体にも興味は湧きませんでしたでしょうか?

この記事に関係するよくある質問
①ナイトガード(マウスピース)をすると小顔になるのは何故ですか?
適切な噛み合わせで作成ると、顎の筋肉の緊張を取り除く効果があるからです。

②ナイトガード(マウスピース)の寿命は?
使い方にもよりますが、おおむね1年~2年になります。また使い方や、柔軟性がなくなり、表面が白く変化してきたら、交換の時期です。

③ナイトガードで食いしばりは治りますか?
ナイトガードで食いしばりは基本的には治りません。食いしばりの原因である、ストレス(日常生活のストレス)や、(噛み合わせの歪によるストレス)を取り除く必要があります。

④ナイトガードの目的は何ですか?
ナイトガードは歯軋りをなくすものではなく、歯軋りによって受ける歯のダメージを防ぐためのものです。

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