矯正用”ブラケットの種類”と”治療結果を左右するブラケットの位置づけ”

  矯正用”ブラケットの種類”と”治療結果を左右するブラケットの位置づけ”

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2022.08.01

矯正用”ブラケットの種類”と”治療結果を左右するブラケットの位置づけ”

このページは2022年10月11日に更新されました。(心も体も軽くなる番町D.C運営ポリシーはこちら)

最近マウスピース矯正という言葉をよく耳にしませんか?ブラケットを着けないで歯列矯正を行う方法です。

それを聞いて「矯正装置をどうしてつけなきゃいけないの?」「楽に目立たず歯列矯正をできるならなぜ初めから言ってくれないの?思ったことはないでしょうか。

しかし、ブラケットは歯列矯正を成功させるために長年「緻密に設計され、今の姿に完成」したものであり、使わないで正確な歯列矯正ができるはずがないのです。

この記事では、皆さんが知らない「矯正用ブラケットの重要性」、「ブラケットの種類と構造の違いの影響」「ブラケット装着の位置づけの重要性」について書いてゆこうと思います。

ところで歯列矯正を受けた後、結果に満足できない方が4割もいることはご存じでしょうか?実はこの4割は歯医者選びの失敗が原因といってもよいのです。

つまり歯列矯正という高額の費用が掛かる治療に、時間まで無駄にしてしまうケースも少なくないということです。

「歯並びが治ってよかったと納得する患者さんがいる一方、矯正治療はやめときゃよかった」と苦しんでいる方も少なくないのです。

番町D.C.では過去のISO9001取得(現在は返上済み)経験から、治療の質の管理を徹底し、矯正治療の失敗症例のリカバリーを数多く手掛けてきた経験から、からなず「満足いただける結果の出る科学された歯列矯正を究明し、完成させて」きました。
20年の再治療と原因究明を通じて、過去の矯正治療がうまくいかない原因を探し求めてきたのです。

この記事を読めば、矯正治療を始める前に何を気を付ければよいのか、「矯正治療をやめればよかった」と後悔しない知識をつけることができます。

①.ブラケットがなぜ必要なのでしょうか?
②.ブラケットにはどんな種類がありますか?
③.ブラケットの位置づけの重要性?

①.ブラケットがなぜ必要なのでしょうか?
矯正用ブラケットには長い歴史があり、直接ブラケットを歯に装着できるようになったのは最近ですが、それまではバントという歯の周りに金属のバントを回してセメントで歯に合着し、バンドにブラケットを装着していました。

当時はブラケットに計算された角度はついていませんでしたが、現在はストレートワイヤーテクニックと呼ばれる歯ごとに角度や形状を変えたブラケットが使われています。

ストレートワイヤーテクニックではブラケットに理想的なアーチ状の「ワイヤーを装着すればそれだけで理想的に歯並が並ぶ」ように「緻密に計算された設計」がブラケット内に組み込まれているのです。

ワイヤーを太くすればするほど、歯の位置が計算通りの位置に正確に並ぶため、ブラケットは確実な歯の移動に必要な装置なのです。

②.ブラケットにはどんな種類がある?
矯正装置には、「金属製」、「ブラスチック性」、「セラミック製」の3つの種類があります。

「金属製」のものは矯正用の装置としては最も優れており、中でも「デーモンブラケット」という「セルフライゲーションシステム」という機構を持ったブラケットは、ワイヤーの滑り抵抗を最小限にしており、痛みも少なく歯の移動に最も適しています。

デーモンシステムにはセラミック製のものもありますが、こちらはストレートワイヤーテクニックに必要なブラケットに与える設計が材料の性質上の制限があるという欠点があります。

また審美性は高いのですが、歯がブラケットに当たると欠けるという欠点があります。

「プラスチック製」のブラケットは材料の強度が弱く、1年~2年という長期の装着が必要とされる矯正用材料としてはベストではなく、吸水性があるため不潔になりやすく磨耗や変形をしやすいです。

セルフライゲーションタイプのブラケットも色々出ているのですが、今のところメタルのデーモンブラケットの滑りや操作性、しっかりした構造を凌ぐブラケットはないと感じています。

私はいろいろなブラケットを試したあげく、デーモンブラケットでしかもメタルのものしか使わなくなったのです。

③.ブラケットの位置づけの重要性?
ブラケットの位置や高さは僅か250ミクロンの狂っただけで、歯が全くかみ合わなくなるほど緻密です。

ブラケットの位置づけが悪いと、いつまでもかみ合わなかったり、顎が滑って噛み合わせの位置が移動し、顎関節症が発症する原因になります。

ブラケットを確実に位置づけする方法は2008年頃に日本人で東京歯科大学の白須賀直樹先生が白須賀法として完成させました。

番町D.C.ではその方法を採用し、確実にブラケットの位置決めをし、インダイレクト法*(模型上でブラケットを確実に仮付けし、その位置を正確に歯に移し替えてゆく方法)で治療を行っています。

番町D.C.では白須賀先生から直伝されたインダイレクトテクニックを使って院長がブラケットを正確な位置づけるトレーを作成しています。

技工手順(インダイレクトトレーの作成)
ブラケット装着前に患者さまの歯の模型を採得、分離材を塗って模型を乾燥させます。
ゲージ(白須賀ゲージ・・下)を使って正確な位置にブラケットを模型上に糊で仮付けします。

上 白須賀ゲージ・・ブラケットを位置決めするための機器

歯の倒れとねじれを見分け、白須賀ゲージで正確な位置、高さを決めてゆきます。


何度もチェックした後、専用の透明シリコンとバイオスターを用いて「ブラケット装着用トレー」を製作します。


患者さんの口に装着します。
精度が高く装着された場合、ブラケットのつけ直しは殆どありません。治療時間患者さんの負担が格段に減ります。

ブラケットを装着し、トレーを取り除きます。

ブラケットをいかに正確に装着するかで矯正の仕上がりがまったく違ってくるのです。

ブラケットの位置づけについてはこちらもご参照ください。

トレーを使わない「ダイレクト法」ではフリーハンドでブラケット装着を行いますが、非常に熟練が必要であることと、どうしても付け直しが多くなってしまうので、私の個人てき見解では治療の効率は下がるのではないかと思っています。

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