断然治る、”出っ歯治療”の治し方、方法と理論

  断然治る、”出っ歯治療”の治し方、方法と理論

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2020.04.30

断然治る、”出っ歯治療”の治し方、方法と理論

このページは2020年5月4日に更新されました。(歯科医療を科学し結果にこだわる番町D.C運営ポリシーはこちら)

「出っ歯が気になるので治したい」、「でも抜歯は嫌だ」、「抜歯しないと上手く行かないの?」そんなふうに悩んでいませんか?

実は出っ歯の矯正治療を相談に行くと、殆どの歯科医院で「抜歯しないと見た目は治りません」と言われます。

また、「抜歯しなくても治ります」と目立つ宣伝をしている歯科医院を見かけますが、「実際には歯が骨の外に飛び出す」、「見た目がほとんど改善しないま終了する」、「歯の両側を沢山削られてしみるようになっていしまった」などといった、とんでもない口コミが沢山あったりするのです。

実際にこのような治療法は適切とは言えないのですが、非抜歯を求める患者さんを自分の患者さんにしようと歯医者さんが躍起になってやってしまっているのが現状ではないのでしょうか?

これでは怖くて、抜歯矯正も、非抜歯矯正も選ぶことができず、患者さんは露頭に迷うことになってしまいます。

私は、本来抜歯矯正はまずやらないほうが良いと思っています。

矯正学の始祖とも言われているアングルという歯科医がいましたが、彼も自分の奥さんを抜歯して矯正したため、顔貌が変わってしまい、それを後悔して抜歯は行うべきではないと言い残しています。

どうして抜歯矯正をしないほうが良いのかの根拠は私の下記リンク先のブログでも紹介していますが、抜歯による失敗症例は実はとても多いトラブルのひとつなのです。

「症例別失敗例」から学ぶ「初心者でもわかる歯列矯正選び」こちら

そして実際は抜歯もしないでかつ、見た目も改善する方法はあります。

しかし、今までの矯正治療の常識的な方法で治療を行ってもそれは無理であるのは当たり前です。

この記事では、今までの「常識とは異なる出っ歯の人の矯正治療の方法と理論」について書かせていただきます。

またこの全く新しい矯正治療の方法がどうして有効であり、矯正専門医で取り入れてこなかったの理由についても載せてあります。

合わせてお読みください。

①.非抜歯で、出っ歯を治す方法
②.新しい矯正法が有効な理論と根拠
③.矯正専門医が勉強していない咬合論

①.非抜歯で、出っ歯を治す方法
出っ歯のかみ合わせの状態を専門用語でⅡ級といいます。

Ⅱ級の患者さんの矯正治療は下のような理論から、「抜歯をすることなく、また歯と歯の間を削ることなく治す」ことが可能です。

出っ歯の人は、顎が後ろ斜め奥に下がっていることがほとんどです。

つまり、上の奥歯が高い位置に位置していることが多いのです。

実際には上の歯も低く、下の歯も低くなっていることも多く、上下の奥歯を両方同時に引き出す治療が必要になります。

実際の状態は下の一番左の図です。

このような状況であることから、出っ歯の方は呼吸路が狭くなっていることで、呼吸が浅く、疲れやすい人が多いです。顎の筋肉が緊張しているため異常にエラが張っていることも多いです。

このような場合、奥歯の噛み合わせを高くし、「顎の筋肉の緊張を緩める」ように噛み合わせを前に誘導します。

そして、「上下の奥歯を同時に引き出し」てゆきます。(上の図の真ん中)

奥歯を上下とも引き出されると同時に顎が前に移動しつつ筋肉が緩み、顎関節の位置が下に降りてきます。

すると、顎は時計回りに回転してきます。

この移動を繰り返すと、顎関節頭の位置はドンドン前下方に移動して、咬合平面(かみ合わせの面)が地面と平行になってくるため、喉の奥のスペースは開いてきて、呼吸がだんだん楽になってきます。

呼吸が楽になるのと同時に、筋肉の緊張が取り除かれるために、顎の位置が理想的な位置に移動するだけでなく、頭蓋骨に付着しているあらゆる筋肉の緊張が解けることで、変形していた頭蓋骨の形がもとに戻り、中枢神経系の機能が正常化してきます。

下のイラストは当医院で出っ歯の患者さんを治療する際の噛み合わせの変化に伴う様々な変化を示したものです。

出っ歯の患者さんの場合、単に見た目で前歯が出ているだけでなく、実際にはさまざまな身体の症状が、かみ合わせが悪いことで起きているのです。

②.新しい矯正法が有効な理論と根拠

この矯正治療法がどうして有効かと言うと、出っ歯(Ⅱ級)の歯並びになった原因をきちんと理論的に説明できるうえで治療を行っているからです。

実は殆どの矯正治療を行っている先生(矯正専門医を含む)が何故このようなかみ合わせになってしまったのか原因の追求が甘いのです。

殆どの場合、セファロ分析という矯正専門のレントゲン分析法を用いて解析を行い、多くの場合、上の顎と下の顎の大きさのバランスが悪いという理由で抜歯を選択します。

しかし人間の身体は非常に緻密に作られているので、上顎と下顎の大きさのバランスが悪いということは通常ありえないことです。

つまり、この分析方法が誤っていると考えるほうが正しく、むしろ顎の位置が後ろに下がっていることで上下の顎の大きさがアンバランスに見えていると考えたほうが正しいと言えるのです。

私の考える矯正方法では、下がってしまった顎の位置を戻すことによって正常な上下関係を回復することを主眼にして矯正治療を行います。

顎の位置が後ろに下がってしまった原因は奥歯の高さが低いことなので、奥歯を上下とも高くしながら、顎を前に引き出すことで、かみ合わせが狂っってしまった原因を取り除くので、ほんとうの意味での原因療法となるのです。

③.矯正専門医が勉強していない咬合論

このような噛み合わせの理論は補綴科と言って、被せものや入れ歯を作ることがメインである講座の先生が主に勉強しているために、矯正治療の専門家はほとんど勉強していません。

そもそも、顎の位置を診断するためには、患者さんが自分で噛んだ位置のレントゲンを参考にして診断をすること自体、咬合論を理解していないと言えます。

私がセファロレントゲンで診断するのであれば、正しい噛み合わせの位置で患者さんが噛めるような装置を装着した状態でレントゲンを撮影して、抜歯が必要かどうかを判断するでしょう。

矯正専門の先生は70年以上セファロ分析をしてきて、このようなことを疑問にすら感じなかったことを私は不思議に思うのです。

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