- 2024.07.25
「間接修復材料」の種類と特性
このページは2024年7月26日に更新されました。(心も体も軽くなる番町D.C.運営ポリシーはこちら)
番町D.C.で使用される「間接修復材料」の主なものには以下のものがあります。
JRVT、CMメタルN3、Bioethicいずれも数ある歯科用金合金の中でも、最高峰のものばかりです。
① 奥歯の詰め物(インレー)、部分被覆冠(オンレー)被せもの(クラウン)
ゴールドクラウン-JRVT(アメリカ製、金合金の中でも最高級の材料、生体親和性が非常に高く、適合性と金属の伸びが秀逸な材料)

JRVTはアメリカのタッカー先生が10年以上にわたって研究を重ねた集大成の金合金で、長期間の予後が期待できる素晴らしい材料です。この金属は粒子が非常に細かく、鋳造体を作成する際のワックスパターンの細部にわたる再現が可能な材料です。
このメーカーは患者さんの歯のためには良い材料が絶対必要であるという理念のもとにこの金を売り続けています。
②,ブリッジ、前装冠(歯の前側が白い材料)、土台(コアー)
ゴールドを用いた修復治療
ゴールドは、口の中で最も長持ちし、歯科も噛み心地、材料の安定性では他に追従するものはありません。セラミックはすぐに割れる、レジンは擦り減ったり虫歯になり易いいという点では、遠く金に及びません。
1.当医院で使用している金属(インレー用、クラウン用)
JRVT-PF(パラジュウムフリー)
(金含有量80%以上パラジュームは含まれていません)

被せものよりも、インレー(歯に詰める形態の修復物)のほうがマージン(歯と詰めものの境界のこと)
が長いので、適合は難しくなります。
この金属は、鋳造で融解すると、卓越した細部の流動性をもちます。つまり削った歯の型の細部までの再現性が高いことを意味します。
この金属の伸び自体も非常によく、すり合わせ(金属を伸ばして歯との境界部の適合性を高める)が行い易いです。適度な金属の柔軟性があり、噛んだ感覚がとても心地良いです。
2.当医院で使用している金属(コアー用・・N-3、メタルボンド用・・BioEthic)
当医院で使用しているゴールドコアーはスイスCM社(CENDRES+METAUX)製の「N-3 ネオキャスト3」使用しています。
アレルギーを起こしやすい物質(パラジューム)などは含まれていません。非常に生体親和性が高い材料です。

上の写真は、ゴールドを正しいステップにて作成したものです。
拡大部分を見ても金属と歯との境界に隙間は確認できないほど完全に合っています。
金の含有量は75%(おおむね18カラット)以上ないと金としての材質の良さが十分得られません。
ゴールドは歯科医師や技工士さんが自分に使ってほしいと思っている最高の材料です。
歯に対して適度にすり咬耗してくれるので、自分の歯に対して悪い作用がほとんどありません。
セラミックは見た目がきれいにみえまですが、歯より固いので長い間の使っていると自分の歯を削ってしまいます。
また歯に対する適合性は、ゴールドに遠く及ばす、歯の削る量が多く、歯を痛めてしまい治療といえます。一度削った歯は戻ってこないのです。
これらお口の中できちんと機能する金属を選択するには確実な選択眼がないと不可能です。私は大学院時代も自分で技工をしてきたので、金の材質の良し悪しが嚙み心地や適合性に影響することを経験で見てきました。
金色をしていても金の含有量が十分でないものも少なくありません。
また、仮に含有量が十分であっても、合金を作る技術は非常に高度な技術が必要です。金の含有量が歯科用金属として十分であっても、歯の修復材料として十分であるとは言えないのです。
最近ファイバーコアーと言ってレジンで土台を作る先生も多くいらっしゃいますが、レジンはしょせん樹脂です、その強度は金属とは比べ物になりません。ファイバーコアーを数年後に見てみると虫歯で歯はボロボロになっています。これはレジンの持つ吸水性によるものです。長期間お口の中にあると水分を吸収して細菌の増殖を引き起こす非常に劣悪な材料といえます。メリットといえば、「見た目がよい」、「治療がやりやすい(技術を必要としない)」、「原価が低い」ということぐらいです。
患者さんの歯の20年先、30年先を考える先生が選ぶ材料ではありません。
「自由診療化が起こす問題点」の動画はこちら
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