当医院の治療レベルは?

  当医院の治療レベルは?

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2014.07.21

当医院の治療レベルは?

当医院の治療は「虫歯をきちんととった」とか、「根の治療をきちんと行った」とか、という歯科治療では基本的なレベル(勿論日本でそのレベルに到達している先生が多いとは言えないのですが)
の治療を行うといった段階は少なくともクリアーしております。

当医院では、虫歯の治療や、根の治療をきちんと行うだけでなく、それをさらに進め、治療の最中に「かみ合わせを正しい位置に戻す」、「顎の筋肉の緊張を取りながら、歯の治療と同時に顎の位置の矯正を行う」そして最終的には「元あったかみ合わせの位置に戻すだけでなく、体にとって理想的な顎の位置にかみ合わせを治療する」という全体をプランニングした治療をしているのです。

このような治療を初めて見た何人かの衛生士は、最初のうちは私が何をしているのか全くわからなかったといっていました。衛生士として経験がある人でもです。

つまり、総合的な治療は、ちょっと見ただけでは理解しがたいものなのです。しかし、患者さんは自分の体が良くなるので、すぐにわかってもらえます。ですから一体何をしているかわからないので、「どうして治るのだろう?」とはたで見ている人が不思議に思うのです。

たとえば、家でいえば、虫歯や根の治療は家具や、電化製品と言え、かみ合わせは、家の全体の構造と言えます。設計する際は中の家具のみならず、耐震性、全体の動線や総合的な使いやすさなども当然考えなければなりません。

残念ながら歯科における各専門医はこのようなかみ合わせというアンサンブルを理解して治療を行っているわけではありません。

たとえば根の治療がうまく詰まって、病気が消えたとします。しかし、土台や、かみ合わせがきちんととのっていないと「必ず再発します。」また場合によっては「歯ぎしりなどの強い力によって歯が割れて抜歯になってしまいます」。

もし、白くてきれいな歯を入れたとします。しかし、割れると困るからと言って低めに作ってしまえば、たちまちかみ合わせが崩壊して、体調ががくんと悪くなってしまいます。

ですから全体のかみ合わせも考えられ、そして個々の治療も行える、オーケストラでいう指揮者であり、ソリストでもある歯科医が必要なのです。

アメリカではかつて、そのような歯科医を育てるべきと、ある歯科大学の学長が考え、何名かにをスーパージーピープログラムとして教育プログラムを実施しました。しかし、結局1人しか卒業できませんでした。私はたまたま、そのたった1名の先生と知り合い、その先生の治療を見るうちに、これが理想の歯科治療であると確信しました。そして、20年以上臨床経験と努力ののち、ようやくその方法の中程まで入れた気がします。

歯科医の中には、マニアックにすべて顕微鏡を用いた治療を行ったり、すべての治療記録映像を取るなど私には到底真似のできないことをする先生もいらっしゃいます。これも一つの極みだとは思います。

でもこれはまるで森を育てるのに、一本の木の育ち具合ばかり気にしている人のように見えます。いくら一本の木(歯)が育っても、森(噛み合わせ)が整わなければ何の機能も得られませんし、患者さんにも治ったといった実感がわかないのです。

特にかみ合わせは、噛み合わせと体のところで触れたように体全体にかかわる大きな問題となるのです。
総合的な治療ができる歯科医が、これからの歯科には絶対に必要なのです

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