- 2020.03.11
“痛い”、”治らない”「根の治療」の何故?に答えます。
このページは2020年3月11日に更新されました。(心も体も軽くなる番町D.C運営ポリシーはこちら)
根管治療は歯科治療の中でも多くの方が治りが悪く憂鬱になる治療の一つではないでしょうか?根の治療は歯科治療の中でも最も難しい治療技術のひとつなのです。
この記事では、「なぜ根が痛いの?、治らないけどなぜ?、確実な治療法は?、治療後歯はどうなる?」の疑問に答える内容が書かれてあります。
記事の内容を知ることで、「歯の寿命を延ばし、健康な豊かな食生活が維持する」ための正しい知識を深めていただくことができます。
この記事には根の病気でお悩みの方にさっそく「今日から実践して頂ける内容」も含まれています。痛みを和らげ、「確実な根管治療を受けることができる歯科医院」を見つけ、一刻も早く悩みから解放されてください。
①.どうして根が痛くなるの?
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①.どうして根が痛くなるの?
根の不調や根が痛くなる「根の病気」にはA.「歯髄炎」とB.「根尖性歯周炎」の2種類があります。
A.「歯髄炎」とは何らかの刺激を神経が受けて炎症を起こした場合に起こります。その刺激には以下のようなものがあります。この場合は「抜髄処置」が行われます。
1,虫歯が広がって起こる歯髄炎
虫歯を放置すると、まず「エナメル質」、続いて「象牙質」が酸に侵されることになります。
また象牙質内に細菌が入ると、菌は急速に増殖して酸と毒素を放出し象牙質の下にある歯髄を刺激します。
それが痛みとなって現れますが、ここまでは虫歯の痛みで、虫歯が進行してさらに神経に炎症が広がると我慢が難しいほどの激痛に変化します。これを歯髄炎と言います。
2、材料の刺激や治療法が原因の歯髄炎(治療後の歯髄炎)
虫歯の取り残しや、虫歯が取り除けていてもラバーダム防湿、水、エアーの対策、器具の感染対策が不十分な状態で材料を充填すると治療後に痛みが出て「歯髄炎」になることがあります。
また深い虫歯の場合、覆罩などの適切な処置を行っていない場合、レジン(樹脂)モノマーの刺激や、金属の熱刺激によって「歯髄炎」になる場合があります。
審美歯科治療では、「歯の切削量が多い上、接着剤用レジンによる刺激」が複合して「歯髄炎」になるリスクは金属による治療より高くなります。
B.「根尖性歯周炎(根尖病巣)」とは根の病気がさらに根の周りの骨にまで病巣が広がった状態(下図)のことを言い、次のような原因があります。この場合は「感染根管処置」が必要になります。
1,虫歯から細菌が歯髄にまで入り、根の周りの骨に炎症が広がった場合
細菌感染が広がると炎症は根の周りの骨にまで到達します。
そうなると、歯髄炎とは異なる、「歯がひびく」、「歯が揺れる」、「弱弱しい感覚がある」、「根の先端部分の鼻や顎の下が痛む」といった症状が出てきます。
2,治療が終わった歯に再び細菌感染が起こり根の周りの骨に炎症が広がった場合
かぶせ物が外れたり、隙間から細菌が侵入したことで治療が終わっていた歯の根に再び根尖病巣ができることがあります。
これは「噛み合わせ」、「ストレス」、「不適合なかぶせ物」など様々な要因が複雑に絡み合って生じています。この場合も1,と同じような症状が出ます。
②.治療した歯がなぜ痛くなるの?
根管治療は非常に複雑な根の中を治療しなければなりません。根管内にはメインの根管以外に側枝という根の枝分かれのような分岐した枝分かれが存在します。根管を洗浄することである程度きれいにすることはできますが、完全に消毒殺菌できるわけではありません。
まず「感染根管処置」でも感染物質が根管内に入らないように「抜髄処置」と同じようにラバーダム防湿、水、エアーの対策、器具の感染対策が必要になります。
また、「根管は十分に洗浄されなければなりません」この処置が不十分だと再発の可能性は高まります。
さらに「強いストレスがかかったり、体力が落ちたりする」と体の抵抗力が下がり再発しやすくなります。
「かぶせ物の精度が悪い」、「かぶせ物の噛み合わせが悪い」、「詰め物、かぶせ物がいたんでくる」と細菌の侵入を許し、再治療の原因になります。たとえ完璧に治療されていても、こまめなメインテナンスで詰め物やかぶせ物にトラブルがないかをチェックしておく必要があるのです。
③.治りが悪いけどなぜ?
「治療に通っているけど治らない」、「治療は終了したけどいつまでも痛む」、といった問題が最も多いのが根の治療の特徴です。顕微鏡(マイクロスコープ)を使って治療をしていてもなかなか痛みが引かない場合もあるのです。
1,根管充填に使う薬剤の問題
体質が敏感な患者さんの場合、通常の日本で一般的に使われている根管充填剤だと反応して痛みが消えない場合があります。根管充填するまでは大丈夫たったのに、根管充填後から何となく重い感覚や、痛みが消えにくい場合は根管充填剤に原因がある場合があります。(「ヨード、ポリプレングリコール」などの添加された薬剤)
2,長期間の不具合や体の不調が原因の場合
長年のストレスや、疲れが原因で発症した根管の痛みの場合、歯根周囲の組織のダメージが大きく、治癒にも時間がかかります。ダメージが大きい場合の肉芽組織や根深い炎症がある場合は、中に溜まった「ストレスエネルギーが開放されるまで十分に洗浄する」必要があります。
治りが悪いケースで「歯根端切除術」が選択されることがありますが、できるだけ洗浄、貼薬等に時間をかけて原因を取り除き、無理のない生活を心がけ、それでも治癒が難しい場合にだけ手術を選ぶべきでしょう。安易に手術を選ぶと根の寿命を短くしてしまう場合もあります。
番町D.C.では根の病気の難症例の治療経験と中国伝統医療の習得から、根の病気が「身体のエネルギーの流れ(経絡)」とも深くかかわっていることを知りました。
体に溜まったストレスが原因で根の病気が治りにくいことがあり、逆に根の治療をすることで身体の調子が整うケースもあり、「疾患のある歯の部位と問題を抱える臓器が経絡を通じで影響しあっている」こともわかっており「根の病気と全身のストレスエネルギーの状態がお互いに影響しあっている」といえ「身体と歯の疾患は切っても切れない関係」があるのです。
④.確実な根の治療に必要なことは?
日本の保険制度でも根の治療は認められていますが、根管治療は非常に難しい治療です。根は僅か0.5mmにも満たない細い管状の穴が根の先端まで続いています。これを確実にきれいにして汚れや細菌を除去するのは難しい作業で、「顕微鏡(マイクロスコープ)による治療(マイクロエンドと呼ばれる)」が必要です。また根の3次元的な形態を調べるために、「精度の高いCTスキャンによる撮影」が必要になります。これらの条件を考えると保険診療で確実な治療をうけることほぼ不可能と言えます。
マイクロエンドは習得に時間がかかり、確実な治療ができる歯科医院は限られます。患者さんもストレスをためないなどの体調管理の協力をしないと治りは悪くなります。
治療が終わった後も土台を入れたり、かぶせ物を入れるという作業をできるだけ速やかに行わないと、根管治療をした部分から「再び細菌が入る(コロナルリーケージ)」危険性があります。
⑤.根の治療をした後、歯はどのくらいもつ?
根の治療は回数が増えれば増えるほど歯にダメージを受け、歯の寿命は短くなります。治療の回数は少ない方が良く、通常が3回程度が根管治療できる限界と言われています。番町D.C.が「中国伝統医療によるエネルギーの調整の治療で根にかかるダメージを最小限に抑え」、再治療の回数も4回~5回程度まで行うことが可能です。
「エネルギー理論的歯科治療、医院環境の大切さ」の動画はこちら
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