- 2024.02.27
ラバーダム防湿をご存じですか?
このページは2024年7月31日に更新されました。(心も体も軽くなる番町D.C、運営ポリシーはこちら)
ラバーダムとは、歯の治療の際、歯に装着するゴムの膜のことです。医療では治療中覆布といって、メスを入れる部分以外は滅菌した布や不織布などで覆われます。
歯科治療ではラバーダムは覆布のように機能しますから、治療の際は必須になります。
ラバーダム防湿は歯科治療の歴史の中で100年以上前使われてきました。残念ながら保険診療の歯科医院では、感染対策の基本ともいえるラバーダム防湿は行われていないのが現実です。
ラバーダムには以下のメリットがあります。
1,ラバーダムのメリット
①.歯を感染から防ぐ
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①.歯を感染から防ぐ
ラーバーダムで歯だけを露出させることによって、治療部位に唾液やプラークが侵入することを防ぎ、歯を感染から守ります。
②.高速切削器具から粘膜、舌の保護
歯の切削中は分速30万回転するダイヤモンドや鋭い歯のついた高速器具が回転しています。唾液や水を飲んだり、咳をすることで舌や粘膜の思わぬ動きから、意図せず傷つけてしまう危険性があります。
ラバーダムはタービンやエンジンなどの高速切削器具が舌や粘膜を傷つけることを防いでくれます。
③.術野を見やすくする
ラバーダム防湿によって、口からの水蒸気や唾液が排除され、虫歯の確認や術野の確認が行いやすくなります。
齲蝕検知液による虫歯の染だしが確実に行えるため、治療の精度が上がります。
④.修復物を水分から防御する
ほとんどの修復材料は水分に弱い性質を持ちます。唾液だけでなく、呼吸による水蒸気も、詰め物の強度や接着力が落ちる原因になります。
⑤.恐怖感からの解放
麻酔科でラバーダム防湿をされることで、患者さんは自分の歯の治療がどこか遠い場所で行われているかのような錯覚を受けます。
当院では虫歯の治療中眠ってしまう患者さんがほとんどです。
写真で見るラバーダム
歯の根元の虫歯治療を行う場合(WSDと呼ばれる歯の根元のえぐれを修復する場合のラバーダムのかけ方)
不良修復物の下に特殊なラバーダムクランプをかけます
不良修復物を取り除いた状態メスで材料の余剰部分を取り除いている
完成
根の治療を行う場合のラバーダムのかけ方
強度が十分にある歯の根管治療を行う場合
ブリッジになっている歯に対しては、ブリッジの下にラバーダムをフロスで縛ることで防湿を確実にします。
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