本当に効果的な次亜塩素酸水(酸性電解水)の真実(作り方から機械までわかる)

  本当に効果的な次亜塩素酸水(酸性電解水)の真実(作り方から機械までわかる)

お役立ちコラムCOLUMN

2020.04.11

本当に効果的な次亜塩素酸水(酸性電解水)の真実(作り方から機械までわかる)

このページは2020年5月22日に更新されました。(番町D.C運営ポリシーはこちら)

番町D.C.では次世代型次亜塩素酸水生成器を次世代型◆電解水生成装置アクアプリータ KEW-A009に入れ替をおこないました。(関連サイトはこちら

新型機はこちら

2020年4月23日に次亜塩素酸水生成を入れ替えました。

アルコール不足の中、次亜塩素酸水(酸性電解水)の効果が取り上げられ、多くの場所で販売もしくは提供されるようになってきています。

歯科医である私は感染予防に次亜塩素酸水を20年以上使用してきた専門家として、皆さんに次亜塩素酸水について正しく理解してもらいたいと強く感じています。

①.次亜塩素酸水(酸性電解水)は効力を調べる必要がある
②.
生成する器械(無膜式、二室式、三室式)によって作られる次亜塩素酸水の質は全く異なります。
③.卓越した安全性と抗菌抗ウイルス性能。
④.販売されている次亜塩素酸水に関する機器、水に対する考察

①.次亜塩素酸水(酸性電解水)は効力を調べる必要があります。

なぜなら、次亜塩素酸水の抗ウイルス、抗菌効果の素である次亜塩素酸(HCLO・・有効塩素濃度で測定が可能)の濃度は低下しやすいのです。

次亜塩素酸の濃度の低下スピードは、「保管時に加わる紫外線、温度、振動の条件」だけでなく「どのような機械で生成された次亜塩素酸水か?」で大きな差が出てしまうからです。

番町D.C.では20年以上前から、「三室式次亜塩素酸水生成器」で生成した次亜塩素酸水をシンク下の40lタンクに貯水しています。

この様なことが可能であるのは、生成した次亜塩素酸水中の次亜塩素酸の濃度が長期間にわたって安定し、低下することがほとんど無いからです。

今回新しい機械に入れ替えを行いましたが、以前の機械でも少なくとも1ヶ月以上は安定した有効塩素濃度30~40ppm)とpH2.7の状態を保つことができていました。

以前の機械では「膜と膜の間隔を非常に狭く緻密に製作しなければならない」ことや「膜の間に流す塩水の濃度と流量のコントロール」に対する技術的な問題解決が不十分で、膜が剥がれるなどの故障が頻繁に起こっていたため、予備と合わせ2台の生成器を使っていました。

しかし新機種では、膜の構造や、食塩水の流量のコントロールや、次亜塩素酸の濃度に関係する電圧の調整機構が大幅に改良され、故障の可能性はほぼなくなり、生成される次亜塩素酸水の質も大幅に改善されました。

現在生成される次亜塩素酸水のpHは4.9前後の弱酸性となり塩素臭がなく身体にやさしく、口に含んだときもマイルドになりました。

次亜塩素酸水のpHと次亜塩素酸の関係、次亜塩素酸水中に含まれる食塩の問題

次亜塩素酸水は、中に含まれる次亜塩素酸(HClO)が、タンパク質を酸化することで抗菌、抗ウイルス性の効果が発揮されることがわかっています。

食塩水に電圧をかけると陽極側に次亜塩素酸(HClO)が生成され、陰極にはアルカリ水(NaOH)が生成されます。

三室式の機械では2つの膜で仕切られた電解槽の真ん中に塩水、膜の外側に陽極側、陰極側に分けて電極をつけることで、塩水の混ざらない純度の高い次亜塩素酸水とアルカリ水が生成されます。

しかし、陽極側で強い電圧をかければけるほどる次亜塩素酸濃度は上がるものの同時に塩酸が発生し、次亜塩素酸水自体のpHは低くなり酸性に傾きます。

このように次亜塩素酸の濃度を上げることで強い酸性側に傾いてしまった次亜塩素酸水を強酸性水(pH2.2~2.7まで)といいます。

次亜塩素酸水は酸性に傾けば傾くほど塩素ガスが発生しやすくなります。

今まで番町D.C.で使用していた機械は、この様な強酸性水を生成する機械だったのです。

そのため、ステンレスでは錆が生じなかったものの、わずかに発生する塩素によって真鍮などの金属では錆が生じることが問題でした。

もちろん無膜式や、二室式の次亜塩素酸水生成器で作られた次亜塩素酸水(こちらは次亜塩素酸水中のに含まれる塩水が原因)よりは遥かに錆にくいのですが、三室式で作られた強酸性次亜塩素酸水でも、わずかに発生する塩素ガスの影響でステンレス製ではない金属が錆びるという欠点があったのです。

一方、次亜塩素酸水はpH4~6の弱酸性では、次亜塩素酸が最も安定し、95%以上が次亜塩素酸として存在し、塩素ガスはほとんど発生しません。

三室式の次亜塩素酸水生成機で、弱酸性で高い次亜塩素酸濃度の次亜塩素酸水を生成するためには電圧を低くめつつ塩水の濃度を微妙にコントロールする必要があり、弱酸性水の生成は難しかったのです。(番町D.C.で新しく導入した機器の有効塩素濃度は38ppmです。)

ちなみに、この機械でも生成される量は少なくなりますが50ppm生成タイプのものと100ppm生成タイプのものがありますが、いずれもかなり強い酸性に傾いてしまいます。(通常の殺菌では30ppmであれば効果に問題はありません。ただし次亜塩素酸水をじゃぶじゃぶ使う必要があります)

次亜塩素酸水の抗菌、抗ウイルス効果の判定にはヨウ化カリウムでんぷん紙を用います。

次亜塩素酸は見た目が全く普通の水なので、使用前に試験紙を用いて確実に効果があることを確認しておく必要があるのです。

次亜塩素酸水生成器、無光触媒による感染対策に関する動画はこちら

②.生成する器械(無膜式、二室式、三室式)によって作られる次亜塩素酸水の質は全く異なります。

次亜塩素酸水は生成器の種類によって無膜式、二室式、三室式の3種類があります。

無膜式では「次亜塩素酸も酸もアルカリも塩水もすべて混ざった次亜塩素酸水」が生成されるため、電圧をかけるのをやめれば直ちに次亜塩素酸の濃度が下がります。(家庭用に販売されている次亜塩素酸水や、機械はこちらのタイプ)

したがって使用している間に既に次亜塩素酸の活性がなくなってしまう可能性は高く(生成する機械にもよりますが、アルカリと、塩化ナトリウムと反応してしまうため短時間で抗ウイルス、抗菌活性は消えると思って良いでしょう)、確実な抗菌、抗ウイルス処理には向いていません。

二室式のタイプでは、陽極と陰極を分ける膜のおかげで、アルカリ側と、酸側が混ざることはありませんが、塩水が混ざっているため、化学反応をお越し、次亜塩素酸の活性は急速に低下してゆきます。

さらに、塩が混ざっているためにたとえステンレスであっても錆び、金属製の精密機器、器具を使用すると故障の原因となるのです。(詳しくはこちら

ネットで売られている一般的な次亜塩素酸水はアルカリ水と塩水が混ざって微酸性水になっており、効果の低下するスピードが非常に早く、本来はヨウ化カリウムでんぷん紙などを付けて使用前に測定を推奨すべきなのです。(すぐ活性がなくなるので、計らせたくない?)

三室式の強酸性水(次亜塩素酸水)生成器この様な問題を解決するために研究されてきましたが、膜の構造や電圧、塩水濃度のコントロールなどの技術的な問題が多く、限られたメーカーからしか製品が出されていません。

現在ニプロ社のファインオキサー(以前番町D.C.で使っていたもの)金沢工業株式会社など併せて3社しか取り扱いがありません。

今最も「性能が高く安定していて、故障が少ない三室式強酸性水生成器」は金沢工業株式会社の強酸性水生成器(アクアプリータ)(東芝から製作技術を引き継いでいます)だけです。(金沢工業株式会社製の強酸性水生成器に関するお問い合わせはこちら

業務用に使用するための安定性と安全性を備えた最高のレベルの3室式の次亜塩素酸水生成器はといえます。

こちらは常に安定した次亜塩素酸水を毎分5l(一日7.2t)生成することが可能です。

アクアプリータは「貯蔵しても次亜塩素酸の濃度が長期間維持され、塩分を含まず錆を生じさせなず、味がマイルド」といった卓越した特徴があります。(実際の効力確認は毎日、ヨウ化カリウムでんぷん紙でのチェックが必要です)

尚、次亜塩素酸水は次亜塩素酸ナトリウムとは異なります。

今通常手に入る機械や次亜塩素酸水は殆どが無膜式もしくは二室式のもので、塩化ナトリウムが大量に含まれており、活性の低下は早く、味もまずく口をゆすぐことはほぼ不可能です。

③.卓越した安全性と抗菌抗ウイルス性。
次亜塩素酸水は、実は体の中のマクロファージという細胞が貪食(外来の細菌や異物を食べる作用)を行う際に細胞内に発生する物質と同じで細菌を死滅させる能力があるので、体に対する安全性がとても高いのです。

うがいや手洗い、食器など、様々なものに使うことが可能です。ただし表面にタンパク質などが付いていると効果が無くなるので十分に洗い流した後に次亜塩素酸水を使用する必要があります。

通常のアルコール殺菌では効果のない、芽胞やB型肝炎ウイルスなどにも効果があります。

また一定の基準をクリアーしたものであれば、手術用の手指の殺菌や、胃カメラなどの殺菌に使用されています。(詳しくはこちら

これらの製品は次亜塩素酸水ではなく、個別の機械に対して約次承認がされます、しかも薬事承認には桁外れのお金がかかるために、実際の効果があっても薬事承認をとっていないだけで、効果自体は確実にあるのです。

裏の事情になってしまいますが、厚生省が薬事承認に莫大な費用がをかけさせることには、裏に利権などが大きく関わっています。「非常に風通しが悪いのが現状」であり、保険制度と相まって「医療業界をコントロールしようとする」良くない力が関係しており、とても悪いシステムです。

今回コロナの問題で雇用保険の問題点が指摘されていますが、厚生労働省はこの様な問題について政治は積極的に構造改革を行ってゆかなければ、国民のための省庁とお世辞でも言えない状況が続くわけです。

「歯科保険診療の限界と歪」の動画はこちら

④.販売されている次亜塩素酸水に関する機器、水に対する考察

新型コロナの発生でアルコールが不足しているため、次亜塩素酸水が売られていたり、場合によっては自作するなどが行われています。

しかし、自作の際は多量の塩素ガスが発生する場合があるなど、危険が伴います。

また、購入する場合もその活性が無くなってしまえばただの水になってしまうものが非常に多いので、意味がなくなります。きちんと効力を確かめてから使う必要があります。

実際はあまり販売に適しているものではありません。

また、歯科業者が販売している殆どの次亜塩素酸水生成器は無膜式であり、塩が混ざっているため、錆を生じさせたり、チューブ類のパーフォレーションの原因となる可能性が高いです。

仮に、問題がない場合でも、実際の次亜塩素酸の濃度を測定し、効果があるかを確認する必要があります。

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