次亜塩素酸水とは?(作り方と事実がわかる)

  次亜塩素酸水とは?(作り方と事実がわかる)

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2024.05.12

次亜塩素酸水とは?(作り方と事実がわかる)

このページは2024年10月15日に更新されました。(番町D.C運営ポリシーはこちら)

番町D.C.では次世代型次亜塩素酸水生成器を次世代型◆電解水生成装置アクアプリータ KEW-B011に入れ替をおこないました。

新型機はこちら

2023年4月に次亜塩素酸水生成を最新型に入れ替えました。

歯科医である私は感染予防に強酸性水から始まり弱酸性次亜塩素酸水を20年以上使用してきた専門家として、皆さんに次亜塩素酸水について正しく理解してもらいたいと思い書きました。

①.次亜塩素酸水(酸性電解水)の効力を調べる
②.
生成する器械(無膜式、二室式、三室式)によって作られる次亜塩素酸水の質は全く異なります。
③.卓越した安全性と抗菌抗ウイルス性能。
④.販売されている次亜塩素酸水に関する機器、水に対する考察

①.次亜塩素酸水(酸性電解水)の効力を常に調べる

次亜塩素酸水の抗ウイルス、抗菌効果は次亜塩素酸(HCLO)の濃度で決まります。次亜塩素酸(HCLO)は、次亜塩素酸水中塩化ナトリウム、pH、気温、紫外線の影響で分解してしまうからです。

分解を最も進ませるのが次亜塩素酸水中の塩化ナトリウムです。

番町D.C.では20年以上前から、「三室式次亜塩素酸水生成器」で生成した次亜塩素酸水をシンク下の40lタンクに貯水しています。

三室式の生成器は、塩化ナトリウムをほとんど含まないため長期の保存が可能です。

今回新機種に交換し、生成される次亜塩素酸水の質や味が大幅に改善されました。

次亜塩素酸水のpHは6.4前後の弱酸性で無臭、口に含んでも水道水より甘く感じるほどです。

次亜塩素酸水生成器
食塩水に電圧をかけると陽極側に次亜塩素酸(HClO)が生成され、陰極にはアルカリ水(NaOH)が生成されます。

三室式の機械では2つの膜で仕切られた電解槽の真ん中に塩水、膜の外側に陽極側、陰極側に分けて電極をつけることで、塩水の混ざらない純度の高い次亜塩素酸水とアルカリ水が生成されます。

しかし、陽極側で強い電圧をかければけるほどる次亜塩素酸(HCLO)濃度は上がるものの同時に塩酸が発生し、次亜塩素酸水のpHは下がり、酸性に傾きます。

このように次亜塩素酸の濃度を上げることで強い酸性側に傾いてしまった次亜塩素酸水強酸性水(pH2.2~2.7まで)といいます。

次亜塩素酸水は酸性に傾けば傾くほど塩素ガスを発生しやすくなります。。

一方、pH4~6の弱酸性では、次亜塩素酸(HCLO)が安定し、次亜塩素酸水中に塩素は95%以上が次亜塩素酸として存在し、塩素ガスはほとんど発生しません。

三室式の次亜塩素酸水生成機で弱酸性の次亜塩素酸水を生成するためには、電圧、塩水の濃度、膜の隙間を微妙にコントロールする必要があり、これが難しいようです。

次亜塩素酸水の抗菌、抗ウイルス効果の判定にはヨウ化カリウムでんぷん紙を用います。

次亜塩素酸は見た目が全く普通の水なので、使用前に試験紙を用いて確実に効果があることを確認しておく必要があるのです。


上の写真は次亜塩素酸水にヨウ化カリウムでんぷん紙を浸して、塩素濃度を測定している様子です。(毎日色でチェックしています。番町D.C.の現在の器械の有効塩素濃度は約38ppmです。たまに正確に測り機械で調べます)

②.生成する器械(無膜式、二室式、三室式)によって作られる次亜塩素酸水の質は全く異なります。

次亜塩素酸水は生成器の種類によって無膜式、二室式、三室式の3種類があります。

無膜式では「次亜塩素酸も酸もアルカリも塩水もすべて混ざった次亜塩素酸水」が生成されるため、電圧をかけるのをやめれば直ちに次亜塩素酸の濃度は下がります。(家庭用に販売されている次亜塩素酸水や、機械はこちらのタイプ)

したがってすぐに使わないと次亜塩素酸の活性がなくなってしまいます。(塩が混ざっています)

二室式のタイプでは、陽極と陰極を分ける膜のおかげで、アルカリ側と、酸側が混ざることはありませんが、塩水が混ざっているため、化学反応を起こし急速に活性は低下してゆきます。

塩が混ざっているため錆びやすく、機器の故障の原因となります。
一般的な歯科医院で導入されているものはこちら((詳しくはこちら

ネットで売られている一般的な次亜塩素酸水はアルカリ水と塩水が混ざって微酸性水になっており、効果の低下するスピードが非常に早く、本来はヨウ化カリウムでんぷん紙などを付けて使用前に測定を推奨すべきなのはと感じます。使っている最中に有効濃度ではなくなる可能性がある。

三室式次亜塩素酸水生成器は、ニプロ社のファインオキサー(以前番町D.C.で使っていたもの)、金沢工業株式会社など併せて3社程しか取り扱いがありません。

「性能が高く安定し、故障が少ない三室式強酸性水生成器」は金沢工業株式会社の強酸性水生成器(アクアプリータ)という結論に至りました。(お問い合わせはこちら

こちらの器械は常に安定した次亜塩素酸水を毎分5l(一日7.2t)生成することが可能です。

アクアプリータは「貯蔵しても次亜塩素酸の濃度が長期間維持され、塩分を含まず錆を生じさせなず、味がマイルド」といった特徴があります

尚、次亜塩素酸水は次亜塩素酸ナトリウムとは異なります。

③.卓越した安全性と抗菌、抗ウイルス性。
次亜塩素酸水は、実は体の中のマクロファージという細胞が貪食(外来の細菌や異物を食べる作用)を行う際に細胞内に発生する物質と同じで細菌を死滅させる能力があるので、体に対する安全性がとても高いのです。

うがいや手洗い、食器など、様々なものに使うことが可能です。ただし表面にタンパク質などが付いていると効果が無くなるので十分に洗い流した後に次亜塩素酸水を使用する必要があります。

通常のアルコール殺菌では効果のない、芽胞やB型肝炎ウイルスなどにも効果があります。

また一定の基準をクリアーしたものであれば、手術用の手指の殺菌や、胃カメラなどの殺菌に使用されています。(詳しくはこちら

これらの製品は次亜塩素酸水ではなく、個別の機械に対して薬事承認がされます、しかも薬事承認には桁外れのお金がかかるために、実際の効果があっても薬事承認をとっていないだけで、効果自体は確実にあるのです。

裏の事情になってしまいますが、厚生省が薬事承認に莫大な費用が掛かり、裏でいろいろなことをしているような噂を耳にします。「非常に風通しが悪いのが現状」であり、保険制度と相まって「医療業界をコントロールしようとしている」きな臭さがります。

④.販売されている次亜塩素酸水に関する機器、水に対する考察

新型コロナの発生でアルコールが不足しているため、次亜塩素酸水が売られていたり、場合によっては自作するなどが行われています。

しかし、自作の際は多量の塩素ガスが発生する可能性があり、危険が伴います。

また、購入する場合もその活性が無くなってしまえばただの水になってしまうので、きちんと効力を確かめてから使う必要があります。

ちなみに多くの歯科業者が販売している殆どの次亜塩素酸水生成器は無膜式です。

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