- 2014.04.29
治療しても、虫歯が再発するのはなぜ?
虫歯ができるのは甘いものを食べ過ぎるから?そう思っているあなた、実は虫歯になる原因はいろいろあるのです。
1、強いストレスで唾液が出なくなることで、お口の中の抗菌作用が失われてできる。
2、歯ぎしりやかみ締めの、強い力が歯にひびが入ることでできる。
3、治療した材料の耐久性の限界が来て、隙間から漏れが生じたためにできた。
4、以前の治療の虫歯の除去が不十分だった。
です。
1
2、については、単に歯磨きが悪いとか甘いものの食べすぎだけが虫歯の原因ではありません。この場合は実はご本人の生活習慣とも大きくかかわってきます。生活習慣が悪いと、おのずから、かみしめや歯ぎしりがひどくなり
その結果、強いゆさぶりの力によって引き起こされた、ヒビやアブフラクション(歯根部分のエナメル質が歯にかかる力ではじけ飛ぶ現象)によって、結果的に虫歯が出来てしまう場合が現代人には非常に多いのです。
3、自分の歯でも虫歯になることがあるのですから、虫歯で欠損した部分に代替的につめられた材料にも耐久性の限界があるのです。
材料によってその耐久性はまちまちで、もっとも耐久性がよい順番から、ゴールド、ポーセレン、アマルガム、レジン、グラスアイオノマーの順番となります。ゴールドは使い方によってはほぼ一生、アマルガムもきちんと手入れをされれば10年以上の耐久性が期待できます。一方レジンは2年から3年、グラスアイオノマーも同等の耐久性ですが、審美性と耐久性のどちらを選ぶかの問題です。
しかし、単にもちがよいだけではなく、噛みごごちや虫歯になりにくい性質などさまざまな要素を考慮して、その虫歯に最適な治療材料が選ばれるのです。
4、今でも意外に多いのは、治療が不十分で虫歯が再発する例です。今はルーペやマイクロスコープ、ラバーダムなどの、器具が充実して虫歯の再発もおきにくくする方法が確立しています。
しかし、治療技術の差は個人によってまちまちなので、腕のよい歯科医に治療をしてもらうのと、そうでないのでは、結果に大きな差が生まれるのです。
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