本当の意味でのEBMとは?

  本当の意味でのEBMとは?

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2020.01.10

本当の意味でのEBMとは?

医療でも歯科医療でもEBM(Evidence-Based Medicine)という言葉はよく使われます。これらの言葉はとても都合がよく、論文で発表されればそれがエビデンスとなって、あたかも証明されたかのように独り歩きし、まるでそれが昔からあった真実であるかの様に語られます。

しかし、よく考えてみればわかると思いますが、このような論文等で実証されているものでも、長くてせいぜい20年足らずしかありません。そして論文で証明されているものも実際はデータを都合よくとって作られていたりすることもあって、臨床で実際にやってみると、そのような論法でおこなれている治療がほとんど成果を出していないということは実際よくあることなのです。

では、本当に正しいと思われるような治療法はいったいどうやって知ればよいのでしょうか?

それはやはり長い歴史の中で生き残っている治療法を選択するのが一番良いと思うのです。

例えば抗生物質について考えてみると今では多種多様の抗生剤が開発されていますが、その中でもぺニシンは発見されてから90年以上たちますが、いまだに使われています。とういうことは結構信頼性の高い薬剤で、副作用も比較的少ないと言えます。勿論この抗生物質が効かない菌に使うのは意味がありませんが、抗生物質の中の安全性でいうとかなり高いと言えます。

私たち歯科業界では、インプラントやマウスピース矯正、審美修復材料など、歴史が長くてもせいぜい20年程度のものでしょう。これらが安全かどうかなどこれからわかるのに少し時間がかかりますが、私の臨床経験では20年後にこのような治療技術が残っているかは非常に疑問です。

実際に私たち臨床家が使ってみて感じることは、新しい材料などは長期的な目で見ると、長い歴史の中で使われてきたものと比較すると、今までの治療法を凌駕する治療法はとても少ないということです。むしろ患者さんからお金を頂くための道具として利用されている方が多いです。

一方で、顕微鏡歯科による根管治療のように、今までの治療法をテクノロジーによって画期的に変革させた治療技術もあります。これは常識的に考えても見えないで行われてきた治療が目視下で根管の中を見て行われることになるので、治療後の経過が良くなるのは論文などを読まなくても当たり前のことだと分かります。

医療業界にも、真実を伝えることを隠してお金になることだけしようと考える人もいますが、それは資本主義のもとでは仕方がないことのように思えます。ですから新しい技術も多くはそのために利用されている場合もあると理解しておいた方が良いでしょう。。あれだけ新技術と騒がれたインプラントも今はとても悲惨の結果を生み出す治療と理解されてきました。医療人だからと言って患者の為だけを考えて治療をしている人ばかりではないと知らないと時に痛い目に会うのです。

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