矯正治療と精神

  矯正治療と精神

お役立ちコラムCOLUMN

2011.06.17

矯正治療と精神

いろいろな講演会を見て、特に女性の患者さんですが、矯正治療前と、後とで、完全に変わってしまう人がいらっしゃいます。
もちろんうまくいった症例として出すわけですから、偶然なのかもしれません。でも私には偶然とは思えないし、単に審美的コンプレックスが改善されただけの変化とは思えないのです。
私の医院で矯正治療をしている患者さん(もちろんそのほとんどがかみ合わせに問題を抱えており、それを治療している)は非常に激しい変化があることに驚かされ、その考えはますます確信へとつながりました。
初診のころ、何か怒っているのではないかと思うような口調でいらっしゃった患者さんが、とても気さくで、易しい声をかけてくれるようになり、服装がダーク調だったのが、派手でかわいらしい服装に変わったりしました。
またある人は、矯正を始めてある程度歯が動き出すと、ロングの髪を急にショートカットにしたかと思うと、更に、短くしてしまったり、化粧まで変わってしまいました。もちろん装飾品や、服装までもガラッと変ってしまうのです。
はじめは偶然かな?と思っていましたが、どうやらほとんどの患者さんで起こるので、偶然ではなさそうです。
ただ、それらの患者さんに共通しているのが、頸椎の変化です。
矯正治療でかみ合わせがうまくいくと、首の骨の状態がどんどん変化して、体調が良くなり、気分も良くなるのと、頸椎の位置が収まるべき位置に収まると考えられます。そうすると、おそらく脳髄液の流れに変化がおこり、脳にまで影響を与えているのだと思います。
交通事故後、リハビリで無理やり頸椎を引っ張られた患者さんが、激しい肩の痛みと、呼吸が苦しいとのことで、当院にいらっしゃいました。頸椎を修正しながら、矯正治療を行ったところ、かなり症状が改善しました。
1年以上整形外科で治療を受けて全く治らなかったので、歯の治療で急な変化が起きたため、整形外科の先生がいったい何をしたのか聞きたがっていたようです。
私は「整形外科の先生の治療の仕方が間違っている」と言いたいところですが、基本的には「痛みが出ているところだけ治療しても、モグラたたきのようなもので、根本的解決にならない」というのが本音です。もう少し、部分ではなく、体全体のバランスと、神経機構を考えて治療してほしいと思います。患者さんに無駄なお金と時間を使わせないためにも・・。

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