デーモンブラケットの難しさ

  デーモンブラケットの難しさ

お役立ちコラムCOLUMN

2011.06.21

デーモンブラケットの難しさ

私は、矯正治療でずーと昔、スピードという、ワイヤーを縛らないタイプの当時革新的と言われたブラケットを使っていました。
しかし、そのブラケットも輸入元の会社が悪すぎて、購入するのに困り果て、結局、普通のブラケットに一時戻りました。
その頃は結構治療がうまくいき、意外にこのブラケットいいのではと思い5年ぐらいこのブラケットを使っていました。
しかし、デーモンブラケットが非常に良いという噂を聞き、ブラケットを変えました。
すると、はじめは非常に良い感触を受けたのですが、どうも最後の仕上がりがどうしてもうまくいかない違和感を感じました。
何度も試行錯誤を繰り返し、やっとわかったことは、デーモンブラケットは、強く縛らないため、患者さんの筋肉の緊張を取り除くため、それが仕上がりにくい原因と分かりました。
また、矯正治療をする人の顎はほぼ100%前後、左右どちらかにずれており、それが前歯の真ん中が合えば良いと言った単純なものではない事にも気が付きました。
この問題を治療で治すと、患者さんの目が変わってきます。「とろーん」とした目が、きちんと魂の入ったしっかりした目に変わって来ます。
これは顎の位置が、頸椎や、体のバランスを大きくかかわっていることを示しています。
ですから、デーモンブラケットでなくても矯正治療はうまくいくという先生の判断にはあくまでも私は反対の立場でいます。
よりよい矯正の仕上げをするにはデーモンブラケットはなくてはならないのです。

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