このページは2022年10月02日に更新しました。
歯科医は実はとても大変な仕事です。単に手先の細かい仕事で、噛み合わせをちょっと狂わせてしまったただけで患者さんに体調不良を引き起こすこともあるほどです。
患者さんは歯が悪くて来院されるので目には見えないエネルギーの状態も悪く、虫歯を削ったり、詰め物を外す際、エネルギーの影響で手元も狂わされることもあり、常に肉体と精神を集中させておく必要があります。
先生の中には心労と、患者さんのエネルギーの影響で鬱病になってしまう方も多い職業なのです。
私も入院までとはいきませんでしたが、鬱病になってしまい真剣に悩んで閉院を考えた時期が何度もありました。
鬱病はかかった人にしか分からない、「何もする気が起きない」、「ひどく疲れる」、「思考が回らなくなって今まで2,3分でできていたことが1時間かかっても出来ない」といった表現のできないほどの苦しさです。
しかも、十分な休息や睡眠をとっても、すぐに改善してゆくわけではありません。そもそも鬱になる時期は仕事が忙しいことが多いので、週末にゆっくり休んだとしても回復するまで至りません。
わたしの場合は、体中のこりと一緒に、精神的な部分で追い詰められたので、非常に苦しい経験でした。
歯科治療は私にとっては趣味のようなもので、患者さんの細かい歯の治療したり、患者さんの技工物を製作することは一種の喜びで、学生時代から苦痛に感じたことは一度もありませんでした。
そんな私が、朝病院に来て、患者さんをこれから診療しなければならないと思うだけで、一日が永遠のように長く感じ、涙が出るほど診療自体が辛くなったのです。
スタッフには、それと気が付かれないように振舞うのが精一杯の時期が何ヶ月も続きました。幸か不幸か、私の思いとは異なり、患者さんやスタッフ、そして家族にはそのように苦しんでいるようにはまったく見えなかったようでした。
正直、当時何でこんな苦しい目にあうのか意味が分かりませんでしたし、いつ終わるのかと思いながらの診療は永遠のように感じました。これも鬱にかかった人の感覚の特徴だそうです。
このような症状に悩まされたときは、鬱に関する治療法についてインターネットで毎日調べて、新しい情報はないかと探し続けていたのですが、はっきりいってお医者さんの書いた文章や、専門家の書いた内容はほとんど「当たり障りのない」、「根本的解決にならない」、「当事者の気持ちをわかっていない」診断と投薬と理論の羅列ばかりでした。
そして、どうして鬱になるのかを調べても、過労とかストレスとかを挙げていますが、はっきり何か?とは医師自身も理解できておらず対応のしようがないといった内容ばかりでした。
私の解釈では、まず、鬱になりやすい体質があると思います。その体質はいろいろなエネルギーを拾いやすい体質といえ、HSPやエンパスともいわれています。このような体質の人は人の感情、他人や環境のマイナスやプラスのエネルギーの影響を受けやすい人です。
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