噛み合わせが身体を変える

  噛み合わせが身体を変える

お役立ちコラムCOLUMN

2019.11.18

噛み合わせが身体を変える

全身と噛み合わせとの関係

「歯の治療したらなんだかとても調子がいいみたい」

治療とともに患者さんがしばしば発する言葉です。

歯の治療*歯の治療による効果と噛み合わせ治療*噛み合わせ治療の効果と体調の変化には大きな関係があります。
私の医院に勤務し始めたばかりの歯科衛生士は、はじめ私の治療を見て「歯医者なのに、首ばかり触って一体何をしているの?」
と私の治療を疑っていたようです。しかし彼女に実際にわたくしの歯の治療とに最先端の東洋医学治療を総合的に受けてもらうと「最先端の歯の治療と東洋医学の融合によって、次元の異なる全身の健康状態を得ることができる」ということを理解してくれました。
21世紀に入り、人類が克服すべき疾患は大幅に変化してきました。これからの時代は「元気を取りもどして健康な肉体を手に入れる治療」、そして「本来持っている潜在能力を引き出す治療」が必要なのです。

1、脊髄神経と噛み合わせの関係
2、中枢神経と噛み合わせの関係

1、脊髄神経とかみ合わせとの関係

首の骨の中の脊髄には重要な脊髄神経が通っています。

脊髄は脳の下から頸椎、胸椎、腰椎、仙骨までつながる脊柱管の中を通っています。
首の傾きや頸椎の配列が歪むと、椎骨の間から出て体の隅々にまでいきわたる神経のもとである神経束が圧迫され、原因不明の全身の様々な症状を生みます。

また、脊髄は脊柱管の真ん中を通り周りに脊髄液という液体に囲まれています。

脊柱管の太さは個人差が多く、狭い人はわずかな椎骨の配列の変化で、脊髄が脊柱管の壁にぶつかり、思いもよらない症状が起こることがあります。
不適切なかみ合わせは椎骨の配列の変化を起こしやすく、これが歯とは無関係に思える症状がかみ合わせから起こるメカニズムと言えます。

2、中枢神経と噛み合わせの関係

椎骨の配列の変化によって、脊髄液の流れが変化します。
かみ合わせの変化によって首周りの筋肉の緊張や、椎骨全体で作られているバランスが崩れることによって、脊柱管の形態に乱れが生じ、前後左右から脳に流れこむ脳脊髄液の量にアンバランスが生じます。

首の周りについている筋肉が硬い場合、頭蓋骨を強く引っ張り、「頭蓋骨の変形」を生じさせます。「頚椎の変異による脊柱間内の脳脊髄液の循環の不均衡」「脳頭蓋の変形」によって特定の機能を持った脳領域(ブロードマンの脳野)がむくみんだり圧迫されたりして、脳の機能が不均衡になっていると考えられるのです。すると、体の感覚に影響が出たり、感情が不安定になったり、やる気が出なくなったりします。このような症状を薬で治そうとすること無理であることは明らかです。もちろん、対症療法的に神経の活性を強制的にあげたり、落としたりすることはできますが・・。
不適切なかみ合わせになることで、中枢神経の症状が出るのはこのようなメカニズムによります。

 

また噛み合わせを治すと、骨格のバランスがかわり、中枢神経の成長ホルモン、男性ホルモン女性ホルモンの分泌量が変化し、大人は「明らかに見た目が若返ってきます」し、子供の場合は「急に身長が伸びたり」します。

実は何人もの患者さんの頭の形を触っているうちに、歯の矯正をしながら筋肉を緩めてゆくと「頭蓋骨の変形が治ってくる」ことを発見したのです。
そして治療中にさまざまな特定の脳や延髄の機能が亢進したような症状を見ることがあり、そのような症状が一通り終わると、患者さんは今までの自分とは異なる本来の自分の能力に目覚めるわけです。
下図参照

矯正治療とはそれほど非常に奥が深く、注意深く行われる必要があるという考えにいたったのです。(通常の治療技術ではここまで行うことは難しいのですが・・。)

現代病だけでなく、多くの疾患がこのような理論で考えると納得できるわけで、こういった治療技術が広がる必要があると思うのです。

以前、具合が悪いので脳のCTスキャンを撮影してもらい、「何も異常がない」と某日本最高峰の大学病院の医師に言われた患者さんのCT画像を見たとき、頭蓋骨の変形があり、脳に圧迫されている部分がありました。つまりきちんとした原因があったのです。「その医師の診断と私の診断とが異なる」わけで、見るべきところを見逃すと適切な診断もできなくなるわけです。結局原因不明で私の治療を受けようとしなかったその患者さんは、脳に電極を指して治療をしてみるという、恐ろしい実験的といえる治療の餌食となりました。

かみ合わせで骨格が変わる?

矯正治療で首の骨格が変わります。
【治療前】

このレントゲン写真は、治療前のある患者さまのものです。頸椎(けいつい:頭を支える骨のことです)が後ろ向きに反り、気道(空気のとおり穴)が狭くなっています。 この患者さまは首の痛みや、肩のコリに悩まされていました。

【治療後】
左のレントゲン写真は、治療が終盤に差し掛かっているところです(上下前歯の出っ歯は最終段階で治します)。
みてください。あごの位置が完全に変化し、首の逆反りがなくなっています。気道もかなり大きくなっています。

頸椎のそりが正常になったおかげで、呼吸の質が変わり集中力は増し、体も疲れにくくなりました。
下の3次元画像は、同じ患者さんの2回目の矯正治療を行う前後ものです。
(症例によっては一回の矯正治療で理想的に治らない場合があります。これは骨格に残る応力が一回の矯正治療で完全に抜けきらないケースがあるためです)

少し専門で気になりますが、理想的な骨格の首から頭にかけての主要な骨と筋肉の名称を下図上段に示します。

一方下段のイラストでは、上の奥歯が低いために、顎が奥に入りずれ込み、筋肉が太く緊張して骨格を歪ませています。
「胸鎖乳突筋」「胸骨」「鎖骨」を後上方に引き上げ、「肩甲舌骨筋」は、肩甲骨を前上方に引き上げることによって、胸郭が狭くなり、呼吸が浅くなります。

また「小後頭挙筋」「上頭斜筋」によって頚椎は後ろに引かれ、首の形状がいわゆる「リバースネック」になってしまいます。

「頚突舌骨筋」および「肩甲舌骨筋」の緊張によって「舌骨」の位置が後下方に移動し、呼吸路が閉塞するように骨格が変化していることがわかります。

日本人は奥歯が低くなり上下の歯が出っ歯に見える歯並びになりやすい傾向があります。見た目を気にして、出っ歯を直す目的で「抜歯(主に小臼歯)する矯正」をおこなうと、さらに噛み合せが低くなるため、体調が悪くなる方が後を絶ちません。

私どもは「抜歯することなくこの上下の出っ歯を治す技術」を確立しております。

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