インプラント難民の次は一体なにが?

  インプラント難民の次は一体なにが?

お役立ちコラムCOLUMN

2018.05.17

インプラント難民の次は一体なにが?

6年以上前、NHKでインプラントの問題が浮上し、インプラント難民という人々がたくさん現れました。

ほとんどのインプラントは、骨に深く刺さっているため、その後の処置が大変難しく、しかもさまざまなメーカーがあらゆる種類のタイプのインプラントを開発しているため、それを除去する装置もインプラントの種類だけ用意なければ除去自体が大変難しく、危険を伴ういものとなってしまいます。

また、インプラント自体は骨に植えられれば完全な異物ですから、デリケートな人ではとても耐えられるものではないのです。

このようなインプラントのデメリットも随分知れ渡るようになって、あえてインプラントを打つ患者さんも昔ほどはいなくなったようです。

しかし、これから増えるのは「審美治療難民」と、「マウスピース矯正難民」でしょう。
歯科の治療が基本的に保険診療でまかなえる日本の歯科では、積極的に審美歯科治療をマウスピース矯正が行われてきました。

審美歯科治療では多くの場合かみ合わせや、材料学的な劣化によって10年以上経過するとさまざまなトラブルが生じることになります。

一時、自動車の車体に樹脂を使った車が発売されましたが、結局その車は聞かなくなりました。

どんなに時代が経っても、結局金属を用いた車体が今でも使われています。

包丁も一時期セラミック包丁というのがとてもはやりましたが、今はそれほど売れているようには思えません。

つまり、結果的に金属に勝る材料は強度を必要とする部材として使い物にならなかったということにほかなりません。
日本の歯科場合は厄介なことに保険制度の関係もあって、あまりに積極的に審美治療をやりすぎました。というか今もたくさん行われています。この付けは必ずここ10年間で回ってくるでしょう。

そしてそれに遅れること3年程度でマウスピース矯正と小児の矯正を囲い込み型の歯科医院で行われてきています。

この治療法も大変問題がある方法ですから、数年以内に大きな社会問題と化すに違いありません。

このようなことは歯科医の倫理がもう少しあれば防ぐことができるのに、お金のために同じ失敗を何度繰り返すのか、つくづく残念に感じます。

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