- 2025.06.18
身体の不調をどう克服するか?
このページは2025年06月18日に更新されました。(心も体も軽くなる番町D.C運営ポリシーはこちら)
原因は様々だと思いますが、最近「顔色の悪い人」や、足が悪く「杖を突く人」や、「腰が曲がった人」、「折り畳み式の椅子を杖代わりにもつ人」、を多く見かけるような気がします。
実は私も今は背筋もピンと伸ばして、姿勢よく歩くことができます。しかし、一時足首やかかとがとても痛く、足を引きずらないと歩けない時期がありました。
東洋医学を勉強していた私は、痛み止めではなく、根本から治したかったので、漢方の知識で必死で調べ、痛みの原因は「血」の流れが悪いこと、そしてそれが原因で「氣」の流れが悪くなっていることを突き止めました。
このような症状を西洋医学の薬では治すことは難しいといえます。西洋医学的な考えからではこのような症状の原因を特定することができないからです。しかし東洋医学では、身体の状態や痛みの状態から原因を特定することが可能で、どんな漢方飲んだらよいかも見つけることができます。
東洋医学の基本的な考え方の中に「氣血水」という考え方があり、3つの要素ののバランスと流れを重視します。
「血」と「気」の流れが悪いとやがて「水」流れも悪くなり、身体にむくみが生じます。
「氣血水」の流れがすべて悪くなってしまうとなかなか治すのには時間がかかります。
私はまず、「血」の流れを良くする、「血府逐瘀湯」という漢方を煮だして飲み、お風呂に「桃仁(桃の種)」と「紅花(こうか)」とメインとして、さらに氣を流す効果のある生薬を数種類混ぜ、細かく刻んで入れて入浴を続けたところ、1週間程度で完全に痛みは消えました。
このような慢性的に身体の筋や筋肉が固まってしまう症状や、痛みがひどい症状では、なかなか西洋薬で解決することが難しいといえます。
すべての人に適するわけではありませんが、今起きている杖を突いている人たちの、痛みの症状には、破血薬という、血栓を取り除くような「桃仁(とうにん)」や「紅花」はとても有効だと思います。この生薬は血府逐瘀等にも入っています。
東洋医学では痛みの種類で「氣血水」のどこに問題があるがのかを探ることができます。
例えば、全身に流れる「血」以外の水分を東洋医学では「水」と呼びます。「水」に問題が起こると、身体には「重だるい痛み」が起こります。
このような場合は「茯苓」や「白朮」、「沢瀉」のような余分な水を排出してくれる漢方が効果で、これらは飲んでもいいし、お風呂に入れても全身から吸収されて効果が出ます。
漢方薬の良いところは、余分な水分は排出しても、身体に必要なミネラルなどの成分は出さないというところです。
上の写真は茯苓
また「血」に問題が起こると、「場所をピンポイントで特定できる強い痛み」が生じます。
そして「氣」に問題があると「筋のような一定のライン」の痛みや「突っ張った」痛みが起こります。
私が感じたのは主にこの「血」と「氣」の問題で起こる痛みでした。
おそらく「杖を突いたり」、「杖代わりの折り畳みの椅子」を使ったりしておられる多くの皆さんが抱える痛みもこのような痛みではないかと私の経験から感じます。
これらの症状では「桃仁」桃の種や「紅花」、「川芎」などの血を流す漢方や「柴胡」「芍薬」「当帰」などが有効です。
薬局で手に入りやすいものでは「血府逐瘀湯」や「芍薬甘草湯」などがあります。
一度試してみてはいかがでしょうか?
東洋医学では、西洋医学と違って、病態のとらえ方が違っているので、なかなか理解できるようになるには時間がかかると思いますが、勉強していくと自分自身で身体の状態を把握して、適切な生薬(漢方に使う草)を選んでお茶のように飲むことで、体調管理ができるようになるのです。
番町デンタルクリニックでは、歯の治療と同時に漢方相談や、身体の状態を東洋医学的にどのように観てゆくかも随時解説しています。自分に起こった症状の根本原因を知ることができ、体質改善をすることで、健康で元気な自分になることができるようになっていただくためです。
このような知識は将来にわたって、代えがたい宝物になると思います。
また私が代表を務める株式会社歯友會では、気功教室を通じで、東洋医学の考え方を伝えながら、セミナーを開催し、東洋医学の考え方を広める活動をしています。
ご興味がある方はこちらもご覧ください。
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