間違いだらけの歯列矯正

  間違いだらけの歯列矯正

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2023.02.15

間違いだらけの歯列矯正

このページは2025年06月14日に更新されました。

このブログでは、歯列矯正で治療を受ける前に良く調べておくべき治療法について解説してゆきます。
このような治療法は私自身が臨床で体験し、実際に効果よりデメリットの方が多いと感じた歯列矯正のおける治療法です。

歯並びや、噛み合わせの問題で歯列矯正を受けたいと思う方は多いと思います。
しかし、いざ治療を受けてみようと思うと、情報と、選択肢が多すぎて、どの方法を選べばよいのか?どこに通ったらよいかわからなくなってしまいます。

そこで本ブログでは、どんな判断基準で歯列矯正の歯科医院を選んだらよいかについて解説いたします。ここでは歯や身体にトラブルを生みやすい治療法について解説してゆきたいと思います。

歯列矯正は実は噛み合わせがとても重要であり、噛み合わせの知識がないで治療に臨めば、患者さんに健康に害を与えるほどの不利益を生んでしまうことは意外に知られていません。

歯列矯正で噛み合わせで体調が激変するについてはこちら

実は恐ろしいことに歯列矯正を行っている歯科医でも噛み合わせの理論を十分に理解していない先生がほとんどです。なぜかといえば、歯科大学の矯正科での教育では、歯の移動法や診断については教えてくれますが、噛み合わせの理論について教えることはほぼないからです。

歯列矯正は治療ごとに細かい調整が必要なうえ、ブラケットの装着の精度もとてもシビアなので、習得は非常に難しいといえます。(ブラケットの精度についてはこちら

一方で歯列矯正は自由診療ですので、採算が取れにくい保険診療と比べると、利益率は高いので、導入のメリットがあるといえます。このような事情から昨今では、十分な技術を持たないで歯列矯正を導入するケースも多いのです。

これがあったら選択肢から外した方がよいかもしれない歯科医院3選
1.マウスピース矯正押し(標榜するところも含む)

マウスピース矯正は、治療技術がさほど必要とされず。歯科医も導入しやすい治療テクニックといえます。

また、ワイヤーを使わない矯正といった点で、「見た目がよく」、「ストレスが少ない」などの理由で患者さんが飛びつきやすいというメリットがあります。

しかし、実際の臨床上では、マスピースでは想定してなかった「顎の移動」や、「マウスピースでは動かせない歯の状態」もあるので、やってはみたが予定通りに歯を移動できなかったり、噛み合わせがおかしくなったりというケースが多いのです。

実はマウスピース矯正はひそかに訴訟案件が増え続けており、数年ほど前からはインプラントの訴訟件数を抜き、歯科治療の中で訴訟案件の中で最もが多くなっていることが知られてています。

見た目だけを治すのであれば、そう難しくないです。しかし、歯科治療は「見た目」ではなく、「心身を健全に健康」に導くために受けるものです。「気軽に」、「目立たず」「ストレスなく」といった甘い言葉に騙されて、お金も時間が無駄になるだけでなく、不調だけが残ったということにならないようにしたいです。

患者さんのことを真摯に考える先生は、治療効果の確実性の低いマウスピース矯正を敢えて勧めたり、積極的に標榜することはまずないと私は考えます。
2.年少時(7歳前後)からブラケット装着を勧める

例えば、乳歯が生え変わり、永久歯が生え終わるまでは、多少歯が混みあっていたり、隙間が空いていたりしていても、成長とともにある程度治ってくることがほとんどです。この時期はアグリーダックリング(醜いアヒルの子)ステージと呼ばれ、顎の成長がまだ不十分なので、混みあっていて当然といえます。

幼少期は歯の頭の部分は完成していても、根の先端は完成していません。
安易にブラケットを装着して歯に力をかけると、根の先端が完成しきらず、大人になってから、問題に気が付くことがよくあります

このような幼少期にブラケットで歯に力をかけた患者さんを成長してからレントゲンを撮影すると、根の成長が途中で止まっていて長さが短かったり、後で神経を抜かなければならなくなったりと、治療によるトラブルが起こることがあります。

しかし、このような現象は、専門家以外は気が付くことがありません。本人も知らない間に歯に問題が起きているということです。

知り合いの歯科衛生士が矯正中、何本も神経が死んだと話していたので、話を聞くと、拡大床を使った後から痛みが出ていたことが判明し、強い力で拡大したことがだったと分かったとケースもありました。

永久歯に力をかけるブラケット装着は、極端に歯が混みあっている場合を除いて、できるだけ根が完成するまで待たなければいけないのです。また、顎を広げる際もあまり強い力をかけるのはNGです。

他の医院に転院させないために早めにブラケット装着するケースもあり、小さなお子さんなのに、スキッパを治すためにブラケットを前歯だけつけられるケースを頻繁に見かけます。

そのような姿を見ると、患者さんが不憫だと思います。

子供の将来を考えて、ブラケットを付ける前に先生がどのような考え方で治療を計画しているのかを確かめておく必要があるでしょう。
ブラケットを付けなければならない十分な根拠が確認できれば、拒絶する必要はありませんが、いわれるがままに治療を受けるのは得策ではありません。

7歳児でこの程度の混み具合ではブラケットを突けつ必要はありません。ただし噛み合わせに問題がある場合は別の方法で噛み合わせを治す必要があります。それは、ブラケットを装着する方法とは別の方法です。

11歳の患者さんです。このようにかなり混みあっている状況の場合は、早めの治療が必要になります。根が完成している1番と6番にブラケットを装着し、スプリングで歯を移動させる方法があります。

3.拡大床、急速拡大装置、チンキャップ

拡大床とは、入れ歯のような装置を口の中に装着し、ネジを少しずつ回しながら歯列を広げる装置です。(写真)

急速拡大装置とは、ネジを毎日回して広げることで、顎の骨を人工的に骨折させて拡大する治療法です。(イラスト)

チンキャップとは、下顎の成長を抑えて受け口を治す方法です。(イラスト)

拡大床は以前私も使ったことがありますが、思ったような効果は得にくいです。
最近は、セルフライゲーションブラケットと超弾性ワイヤー使った効率の良いブラケットが出ているため、非常に弱い力で徐々に歯を移動し、顎を広げる方法が主流となっています。
また、急速拡大装置や、チンキャップなどの骨に過大な力をかける方法は近年推奨されなくなっており、受け口などは歯の高さを編くすることで治すことができることがわかってきています。
顎を無理やり奥に押す治療は顎関節症を引き起こすことがあるので、今は行われなくなってきています。

お子様の歯で心配でしたら、当医院ではZoomによるカウンセリングも受け付けております。こちらからお問い合わせください。

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