- 2015.05.06
根の治療について
③根の治療編
1、根の病気とは一体どういったものなのでしょうか?
2、治療後に痛みが残ったりするのは何故でしょうか?
3、治療後の歯の寿命はどのくらいですか?
4、体調を崩したときうずくことがありますが治療が必要ですか?
回答
1、根の病気とは、神経が死んでしまったり、中に感染が起きて細菌が繁殖し、場合によっては根の周りの骨まで溶けてしまった状態をいいます?
根が死んでしまうと、死んだ組織が変性し異物反応を起こしたり、ヒビから感染を起こしたりして炎症が引き起こされます。
根の周りは象牙質といって細かいチューブ状の構造物となっており、その中にまで細菌が入り込むと厄介で、感染を除去するのに、時間がかかることがあります。また根の穴も複雑な形態をしているために薬液で時間をかけて洗浄したり、顕微鏡で薬液が届きやすい形状に根を削ってあげる必要があるのです。
実際の根の形状をCT撮影で見ると下の様になっており、川に支流のような複雑形態をしているのです。
2、根の痛みや違和感の感覚は治癒の過程でしばらく残ることがあります
根の病気は、根の周りまでの骨まで溶けてしまうかなり大きな病気です。完全に違和感が消えるまでに2ヶ月から半年程度かかる場合があります。特に痛みが出てから治療までに時間が開いてしまった歯の場合は経過が長い傾向があります。痛みが続く場合は、CT等で確認させていただく場合もあります。
3、根の治療をすると歯の寿命は神経のある歯の半分程度に短くなります。
神経は歯に栄養を与え、生え終わった後でも歯の新陳代謝や、刺激や虫歯からの防御を行っています。神経を取ってしまった歯はちょうど枯れ木と同じで、もろく弱くなってしまうので、硬いものを直接かんだり、強い力をかけるのは極力さけ、神経のある歯である程度やわらかくしてから噛みましょう。
4、体の状態と歯の状態は強い相関関係があります
体の調子が悪くなったり、高熱が出たりすると、昔治療をしたことがある歯に痛みが出ることがあります。これはその部分が体の中でも最も弱いところだからです。
熱が下がったり、体調が戻ることでほとんどの場合痛みは消えます。ですから痛みが出たからといって一概に治療が必要というわけではありません。人によっては強いストレス状態で痛みが出ることもあります。いずれにしても、古傷が痛むように、自分の身体のなかで最も弱い部分に痛みが出てくるといえます。
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