親知らず抜歯の「恐怖」をなくし「治りを早くする」ためには?

  親知らず抜歯の「恐怖」をなくし「治りを早くする」ためには?

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2021.07.17

親知らず抜歯の「恐怖」をなくし「治りを早くする」ためには?

このページは2022年10月16日に更新されました。(歯科医療を科学し結果にこだわる番町D.C運営ポリシーはこちら)

親知らずの抜歯、特に埋まっている親知らず(埋伏智歯・・骨の中に埋まっている親知らず)を抜かれることは誰にとっても二の足を踏む嫌なことでしょう。

しかしこの埋伏智歯を抜くと、スッキリして身体に良い変化が起こることは、歯科医の中でも知られていることです。

たとえ完全に埋まっていて何の問題も起こしていないように見えても、そこには、その人が生きてきた証のようにさまざまなエネルギーが溜まっていて、骨を開けて取りだすということはまるでパンドラの箱を開け、まるで中にたまったエネルギーを解放するようなものなのです。

摩訶不思議な話はここまでとして、この記事では、そんなデリケートな歯を扱う際に、患者さんが知っておくべき知識と、私たちが行っている準備について分かりやすく書かせていただきます。

この記事を読めば親知らずの抜歯に対する理解が深まり、安心して抜歯の治療を受けることが出来るようになります。是非最後までお読みください。

①何故親知らずを抜く必要があるのでしょうか?
「真っ直ぐ生えている」
のであれば、特に抜歯の必要はありません。
ただ、相手側に当たる歯がない場合は、将来歯が伸びてきて、歯茎に食い込むといった問題を起こす場合があるので、「入れ歯やリテーナーのような歯の移動を防ぐ装置」を使う必要があります。
「半分埋まっている歯」の場合は、「後ろから押されている7番目の歯が虫歯や歯周病になりやすくなります」、このように後ろから虫歯になると、大変厄介で、たいていの場合、虫歯を除去しきれないで、根の治療になってしまいます。
しかし、奥側に歯が残っていないことが多いため、根の治療に必要なラバーダムによる防湿ができなくなってしまうため、治療後の経過が悪くなってしまい、ひどい場合は抜歯になってしまうことすらあります。

「完全に埋まっている歯」の場合、特に何も不具合を感じていなくても、埋まっている歯の周りに「含歯膿胞」という膿胞ができることがあります。
これは、歯が埋まって萌出できないということ自体が、埋まっている場所に相当のストレスをかけているからです。

たとえ全部埋まっていたとしても長い期間放置すると顎の骨が解けて、骨折するほど骨が薄くなることがあります。歯が完全に埋まっているということは、そこにストレスエネルギーが溜まっていることを示していますので、できるだけ早めに抜歯することが勧められます。

②親知らずを抜く最適な時期

CT撮影による場所の確認
当医院では、親知らずの抜歯は、CTスキャンを用いて3次元的に確認を行っております。
親知らずは、神経に近いことや、レントゲンだけでは歯の位置を確認することが難しくCT撮影を行ったほうが確実性がまします。
下はCT写真の画像

切開線を配慮
大人の場合の親知らずは、後ろから押していることが多く、第二大臼歯にストレスをかけないように抜歯を行わないと、第二大臼歯がダメージを受けてしまいます。
当医院では、そのような事態が起こらないよう、できるだけ切開線は第二大臼歯から離れた場所に設定し、抜歯もできるだけ横からアプローチしていて、現在残っている歯が無事なままます。

患者さんの体質を配慮
当医院は非常にデリケートな患者さんが多く、麻酔や感染に対して非常に気を使う必要がある方ばかりです。
非常に特殊な抜歯以外は、出来る限り当医院で抜歯をされた方が治療後のトラブルが少ないと思います。

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