自分の歯を矯正治療したことで気がついたこと

  自分の歯を矯正治療したことで気がついたこと

お役立ちコラムCOLUMN

2017.06.02

自分の歯を矯正治療したことで気がついたこと

私自身は歯並びがとても悪かったので、矯正治療を大学在学中から考えさらに大学を卒業したときはやりたいと真剣にに考えていました。
当時、私が診断を受けた矯正の先生はほとんどすべて抜歯すべきという結論でした。
私も当時は入れ歯の専門の講座で入れ歯を学んでいましたから、矯正学に関しては、「ワイヤーを曲げたり、ブラケットを選定して装着するという、随分難しいテクニックで、歯の治療とは一線を画する治療技術だな」程度の理解はしていましたが、本質的なことは、あまり良く分かっていませんでした。しかし、なぜか抜歯をする必要はないのではないか?という直感がありました。
抜歯はしたくないので、あきらめ気味で、40半ばになってしまい、本心では矯正治療はあきらめていました。
たまたま縁があって、白須賀先生にインダイレクト法という誰でも基本の理論に従って習得すれば、正確にブラケットを装着する方法を教わったとき、もしかして自分自身で矯正治療を行うこともできるし、この方法であれば、抜歯しない矯正治療網膜行くのではないかという感覚を得られたのです。
じつは、矯正治療はこのブラケットの位置決めで治療の良否が半分ぐらい決定してしまいますが、今までは職人の経験で装着していたので、それを理論的に教えることができる先生がいなかったといえます。そういった意味で白須賀先生の功績は非常に高いものだと私は個人的に考えています。
とりあえず抜歯はしないで歯を並べてみようと、自分の歯にデーモンブラケットを装着して矯正を始めまたのです。。
歯をきれいに並べ始めると、自分の顎が勝手に何故か、どんどん前に出てきてしまい、まるでアントニオ猪木になったような感じでした、志村けんで言えば「あい~ん」といった状況です。
こんな状況ですから、上の歯と下の歯は、噛み合ってきません。でもまったく噛めないのに身体はとても楽チンで体中のコリが一気に消えた感じなのです。
今だから分かりましたが、私自身が矯正治療を受けるまで、とにかく体調が悪かったので、整体に3年以上も通っていました。左足の太ももが肉離れで通院を開始し、その時は歩くことすらままならなかったのですが、ブラケット装着する頃には、全身がだいぶ緩まってきていました。筋肉が緩まってきた時期と白須賀法を習得した時期とが偶然重なったために矯正治療を始めようと思ったのかもしれません。
顎周囲の筋肉のバランスが取れた位置と歯がかみ合う位置は異なっていても、歯の噛み合わせ顎の位置は決まってしまいますが、整体を長い間受けてたことで筋肉が緩み、顎の位置がいつでも筋肉の緩んだ位置に移動できる準備が整っていたようです。
私の場合特に歯が上下か噛み合っている位置が顎にとってリラックスできる位置とは限りませんし、長年歯科医のようなストレスのかかる仕事をしていれば、筋肉は収縮したままになって顎の位置は固まってしましい。自分の正しい顎の位置すら全く分からなくなってしまうのです。
自分の経験からこのような事実に気がついたとき、歯の治療と噛み合わせの治療法はまったく違ったものになりました。
残念ですが、多くの歯科医が主張するかみ合わせとは顎しか見ていません。本当に重要なのは顎の筋肉とさらに全身の筋肉との関係です。顎の位置は全身の筋肉にも影響を与えていますし、骨格にも影響を与えています。
そして全身の筋肉の緊張は顎にも影響を与えますから、それぞれが緩まった状況でなければ最適な顎の位置を掴むことは難しいのです。つまり、全身が分からなければ歯の治療は上手くいかないということなのです。

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