誰が治療するかは、とても重要なことである

  誰が治療するかは、とても重要なことである

お役立ちコラムCOLUMN

2016.04.10

誰が治療するかは、とても重要なことである

治療の成績は、何をするかより誰がするかのほうが重要であると私は考えます。

私が病気になったとき一番に探すのは天性の医療人の素質を持った腕利きの先生で、どこの病院であるかはあまり考えません。(もちろん十分な設備がある必要はありますが)

なぜそう思うのか?

これはあくまでも自分がすぐ体がコル体質で、体中のコリに悩まされ、そこらじゅうのマッサージを回った経験から、マッサージをする人によって効果が全く違うことに気が付いたのです。

マッサージを受けると非常に調子が良くなる場合と、あまり効果がない場合とがあります。
これは明らかに誰にやってもらうかの個人差で、調子がよくなる人はいつも決まっています。

また私も美容院も利用していますが、カットやシャンプーも、うまくて元気になる技術を持った人と、かえって不愉快になる人とに分かれます。

つまり、治療は誰がするかが一番大切であるということです。もちろん、設備が良くてシステムもよく、スタッフもそろっているところが良いのですが、その病院の中で最も治してくれそうな先生にかかるべきなのです。

先生は悪いものを取り除くわけですから、取り除くことができる技術を持っている必要があります。このような技術を習得することはもちろん大切ですが、人を癒す職業人としての天性の素質は絶対に欠かせません。この天性の素質は治り具合に大きな影響を与えるのです。

私が東京医科歯科大学に講演に行った際、講演後の歓談の際、同窓会の理事の先生が、「それはあなただから治すことができるのであって、皆にできることではない」と言われました。そして「私の同期に治療するだけで患者さんが元気になる先生がいたが、自分はくたくたになっていた」とも言っていました。

その時は一体何のことを言っているかにわかには理解できませんでしたが、今ははっきりとその意味が分かったのです。

その先生の言いたかったことは、天性の癒しの能力が治療には必要であるということです。その能力の高い、先生に治療してもらえば、そうでない先生より治りは格段に良くなると思うのです。

しかし、「くたくたになっていた」と言っていた表現から、治す天性の素質のある先生は、自分の寿命を縮めながら治療をしているといえるのでしょう。

実際に私の副腎の腫瘍を取ってくださった先生もずいぶんいろいろな持病を抱えていらっしゃっるようで、申し訳ない気持ちと、心配な気持ちです。

また患者さんの治りの良い名医呼ばれた先生の多くが早死にであったり、何度も手術を受けていたりします。

名医と呼ばれる先生は、自分の体を人一倍ケアーしなければ天寿を全うすることも難しいと思います。それを受け入れた上で医療人として患者さんの治療に専念している先生が多くいらっしゃいます。とても素晴らしいことだとと思いますし、少しでもそのような先生の役に立ちたいと思うのです。。

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