医療、歯科医療は一体どこへ流れてゆくのか?

  医療、歯科医療は一体どこへ流れてゆくのか?

お役立ちコラムCOLUMN

2014.08.17

医療、歯科医療は一体どこへ流れてゆくのか?

現代の医療も、歯科医療も本当にどう流れてゆくのか、私は正直怖いと思っています。

たとえば、「再生医療」、これは非常に良い治療法のように言われていますが、中にはそれが必要な人もいるかもしれませんが、ほとんどの場合、きちんとした医療施術を行われていれば、臓器まで交換する治療が必要になることはほとんど考えられませんし、そのような体の管理をしてきた本人に問題があると言えます。(体は神様から授かったものです、それをそのような使い方をした人にも責任があるといえでしょう)

また、もしそのような人を保険で治療するなんてことになると、医療費爆発的に増加し、国家破たんを早めることでしょう。

そもそも、悪くなった臓器を交換するといった考え自体がおかしいのに、それをまるで夢の実現のようにはやし立てるマスコミや、そこに群がる利益に期待している業者の欲に恐ろしさを覚えます。

歯科医療に関しても、審美修復を推奨し、アマルガムや、金属の詰め物をまるで悪者のように書き立てる人たちの欲深さにも非常に恐れを感じます。

恐らく、問題のない金属修復をやり直すことによって、新しい歯科治療の需要を作り出そうとしているのでしょう。

しかし、虫歯になったいるのであればまだしも、何の問題も起こしていないアマルガムが入っている歯から、果たしてそれを除去する必要があるのでしょうか?

私の経験では、アマルガムは大人の人でも小学校のころの詰めた物が全く何の問題もなく良好な経過を経ていることは、よくあることです。
しかし、レジンや、セラミックのかぶせものは、セラミックは割れ、レジンは2次カリエスか、かみ合わせがすり減りで、数年以内に問題を起こしており、経過が良かったものは見たことがありません。

実際、レジンを詰めてから具合が悪いといって金属に戻す治療を受ける勘の良い患者さんも結構いらっしゃいます。

レジンはすり減るという性質から、2から3年、長くて5年ごとの再治療が必要という新たな需要が生まれます。つまり問題のない歯を治すことによって、再治療のサイクルという新しいビジネスチャンスが生まれるのです。これを考え付いたことはすごいのですが、医師の立場からすると非常に切ないことです。

私の医院では、治療後数年以上たってから、再度訪れる患者さんがいらっしゃいます。多くの場合、「たくさん虫歯があるのでは?」とか、「また結構やり直しがあすのでは?」と恐れて来院されますが、「ほとんどやり直し歯がありません」と答えると、非常に喜んでお帰りになります。

つまり、治療の結果から言うと軍配はアマルガムにあるわけですが、ビジネスモデルから言うとレジンンに軍配が上がるわけです。(これはレジンについて業者に問い詰めた話にも書きました)

そして、情報の氾濫のインターネットではアマルガムの悪さを書き立てられていますが、私自身を含め私が治療した患者さんにも彼らが書き連ねた症状が出たことは全くありませんし、治療後の経過はむしろ良好なのです。

実際、アマルガムによる害は科学的に証明されたことはありませんし、日本の厚生省でもアメリカのADAでもアマルガムは正式に認めている材料です。

治療経過がよく、体に問題が起きない材料を何故外す必要があるのでしょうか?

一方、アマルガムの代わりに詰めるレジンはビスフェノールAというホルモンかく乱物質が入っており、これらは、非常にわずかな量でホルモンの作用に害を与えるといわれています。金属と比べて削れやすく、吸水性があり、固まるときに収縮する、この材料をアマルガムの代わりに使うことが正解と言えるのでしょうか?

アマルガムについて書き立てる人はそのような都合の悪いことは一切書きません。

私の立場は、勿論、歯の治療をするうえで、完全に無害な材料を使えればベストですが、実際はそれは不可能と考えます。お口の中は過酷ですし、力に耐えるために様々な合金を使う場合があります。100%安全な材料を使うことで、治療がうまくいかなくなるのであれば、何のための治療かわからなくなると思います。

私が治療した患者さんでは、重篤な体調不良に陥っていたのに、かみ合わせを治して非常に良くなった患者さんがほとんどです。また、虫歯を取り除くことによって体調が変わって非常に好調になる方も少なくありません。勿論レジンをアマルガムに変えただけでかみ合わせが治り体調が回復した人もたくさんいらっしゃいます。

本来の虫歯と感染源を取り除き、正しいかみ合わせを与えるという、ごく普通の正しい治療を行えさえすれば、患者さんの具合は必ず良くなるのです。患者さんの不安をあおるような内容に騙されてはいけないと思うのです。

ちなみに私と同じような考えを書いている先生を見つけましたので参考まで
ちなみにADAの見解です。アマルガムは安全で主張される問題とアマルガムとの科学的な関連性はないというものです。

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