歯科材料、薬剤には注意が必要!

  歯科材料、薬剤には注意が必要!

お役立ちコラムCOLUMN

2014.09.07

歯科材料、薬剤には注意が必要!

歯科は様々な材料や薬剤が用いられます。

ですから、歯科で使う薬剤には非常に注意が必要です。
ISOのところで様々な薬剤に対する危険性を書いているのは歯科医師にも読んでもらい、少しでも困る患者さんがいなくなるようにと公開しているのです。

日本は日本の薬事法に従い、薬剤の販売、流通が認められています。しかし、実際は残念ながらこれも「誰のための薬事法なのか?」と疑ってしまうことが非常に多いのです。

たとえば、海外からの輸入に歯科材料に関して調べてゆくと、非常に良い材料があるにもかかわらず、あまりに複雑な薬事申請手続きをしなければならないため、何百万というお金がかかる仕組みになっています。

しかし、数千円程度しかしない上少量しか使用しない歯科用の材料、薬剤を販売するためにこれほどのお金をかけてまで、日本での販売の許可をとることは、採算を考えると非常に難しいと言わざるを得ません。

私は患者さんの治療経過が良くなるため、質にこだわり、日本の材料ではなく、海外の材料を買っていたのですが、日本で薬事法が改正になり、輸入業者が販売をやめてしまった例が数多くあります。

これら材料を確保するため、今も非常に苦労しています。

こんなことになってしまったのも、日本の歯科が世界とはかけ離れた基準で治療を行っているからにほかなりません。実際日本ほど歯科治療の基本とは違った治療が横行している国はないのではないかと思えるほどです。

私が治療をしてきた患者さんでは、「麻酔で気分が悪くなったり」、「根を詰めた後痛みがいつまでも取れない」、「白い材料を充填された後、歯の違和感が消えない」などの訴えが多く、原因を調べると使用している材料自体に問題があることが多数ありました。

これら材料自体の原因を見つけことは実は非常に苦労しました。そもそもメーカーが販売しているものに問題があるとは考えもしなかったからです。何度やっても同じ症状、痛み、を患者さんの訴えるので、どうしてそうなるのか突き詰めた結果です。

アメリカなどで一般的な材料ではそのような品質に問題があるものは少ないから不思議です。おそらく患者さんの訴えに対する歯科医師側の対応が十分できているのではないかと思われます

私も勤務医時代よくあったのは、「どうしてこの治療後には痛みが出るのか?」といったことです。院長は「これは治療の経過で仕方がない痛みですよ!」とよく言っていましたが、一向にに治る気配がない。これが保険診療主体の日本の歯科の限界かなと理解したのはそれから2~3年後です。

日本の歯科は実はいま、悲惨なことになっています。商社の人やメーカーの人に話を聞くと、歯医者さんの9割以上が「この材料、もっと安い物はないの?」と聞いてくるとぼやいていました。

保険診療だけでなく、自由診療をしている歯科医院でもこのような有様ですから、治療内容は期待すべくもないでしょう。私は自由診療をする以上、絶対に自信を持って薦めれる材料、薬剤以外を使いたいとは思いません。

安くて同じ品質のものを作れるわけがないのは当たり前です。それなのにほとんどの歯科医師が「もっと安いのないの?」要求をしてくるので、結局「品質の劣るものが売れ、品質の良いものは淘汰されてゆく」、といった今後歯科業界はいったいどうなるの?と言ったところでしょう。

患者さんが私の医院に治療にいらした以上治っていただきたいのです。ですから今後も大変ではありますが、こだわりぬいた材料を何としても手に入れ、患者さんの治療の使ってゆきたいと思っているのです。

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