歯科材料、薬剤には注意が必要!

  歯科材料、薬剤には注意が必要!

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2023.01.13

歯科材料、薬剤には注意が必要!

このページは2025年06月19日に更新されました。

歯科は様々な材料や薬剤が用いられます。

実は、歯科で使う薬剤、材料には注意が必要です。

日本は日本の薬事法に従い、薬剤の販売、流通が認められています。しかし、今の薬事法は、残念ながらこれも「誰のための薬事法なのか?」と疑ってしまうほど煩雑になり、海外の良い材料がどんどん購入が難しくなってきています。

たとえば、海外からの輸入に歯科材料に関して調べてゆくと、非常に良い材料があるにもかかわらず、あまりに複雑な薬事申請手続きをしなければならず、申請と認可を得るために何百万というお金がかかる仕組みになっていて、事実上薬事承認が取れないという事態が起こっています。

当然ですが、ちょっとした良い材料ほど輸入が難しくなり、儲けが多い材料しか薬事承認を受にくくなっています。

数千円程度の値段で、歯科のように一回で1滴ほどの少量しか使用しない歯科用の材料、薬剤は、多額のお金をかけて日本での販売の認可をとることは、採算を考えると非常に難しいから仕方がないと思います。

薬事法の手続きは非常に煩雑になっているのに、なぜか何年もの治験が必要なのに簡単に薬事を通過してします薬剤もあり、実はその基準が非常にあいまいなのです。実際に、薬事承認を取るためのお金に、海外の企業の場合は、視察の厚遇を請求をされたという話も聞いたことがあります。

薬事承認を通っていても絶対に大丈夫というは言い切れないし、本当は長い間使われてきた材料こそ、トラブルが起こりにくいと思っています。

私は患者さんの治療経過が良くなるためにと、問題がある材料を使うのをやめ、結果が良い材料を使うようにしていたら、日本にはあまり良い材料がなく、海外の材料の方が安心できることがだんだん分かって来ました。

そのように海外から購入していた材料ですが、日本では年を追うごとに薬事法が改正され、輸入業者の負担が増え、販売をやめてしまう材料、薬剤がどんどん増えてゆきました。

これら材料を今まで通り確保するのは、今は非常に苦労しています。

こんなことになってしまったのも、日本の厚労省が異質だからではないかと感じています。

今は巷で様々な意見がありますが、確かに厚生労働省のおかしさは20年以上前から私は経験していて、理不尽な変なことをいう輸入審査員に当たったとき口論になりそうになったこともありました。

私が治療をしてきた患者さんの中には、「麻酔で気分が悪くなったり」、「根を詰めた後、いつまでも痛みが取れない」などの訴えがある方がおり、その原因を調べてゆくと、薬剤や材料自体に問題があることが分かったりしたことがありました。

それ以降たとえ業者が販売している材料でも、もしかしたら問題が出る可能性があると理解しておく必要があるとわかりました。

そもそもメーカーが販売しているものに問題があるとは考えたこともなかったので、そのことに気が付くにはずいぶん時間がかかりましたが大切なことでした。

「患者さんに症状がでる、痛みを訴える」などを経験したときは、はじめは自分の治療法が間違っていると思い、治療法を変えたりしていましたが、結局良くならず、その材料を扱っていない業者の薬剤師と話しをしているうちに、その材料に原因であったことが分かった例もありました。

アメリカなどで一般的に、そのような品質に問題があるものは少ないから不思議です。
おそらく患者さんの訴えに対する歯科医師側の対応が十分できているのではないかと思われます。
また、日本のような評価の低い保険制度がないので、材料も一定の質が保たれているからだと思います。

私も勤務医時代よくあったのは、「どうしてこの治療後には必ず痛みが出るのか?」といったことです。院長は「これは治療の経過で仕方がない痛みですよ!」とよく言っていたことを思い出しますが、これが保険診療主体の日本の歯科での限界であることを理解したのは勤務をやめてから2~3年も後でした。

日本の歯科は実はいま、悲惨なことになっています。商社の人やメーカーの人に話を聞くと、歯医者さんの9割以上が「この材料、もっと安い物はないの?」と聞いてくる、とぼやいていました。治療効果より値段が安いことに興味の中心がある先生が多いらしいです。

私は自由診療をする以上、自信を持って薦めれる材料、薬剤以外を使いたいとは思いません。

安くて同じ品質のものを作れるわけがないのは当たり前です。それなのにほとんどの歯科医師が「もっと安いのないの?」要求をしてくるので、このような状況では「品質の劣るものがのこり、品質の良いものは淘汰されてゆく」、と思います。

最近では日本も自由診療が行われるようになってきたのですが、そこで扱われる製品は、セラミックであったり、インプラントやマウスピース矯正など、標準的な治療に使われるものではないので、基本的な歯の治療がきちんとされるための材料はまだまだ十分な質のものがそろっているとはは言えません。

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