- 2024.07.31
神経のある歯の治療を行った後で違和感があったり、しみたりするのはなぜでしょうか?
このページは2024年7月31日に更新されました。(心も体も軽くなる番町D.C、運営ポリシーはこちら)
皆さんは歯の治療を受けた後、歯に違和感があったり、しみるのがひどくなった経験はありませんか?
歯の治療ではこのような問題が起こることが非常に多く、しばらく放置しておくと自然に治る場合もあれば、神経を抜かなければならなくなってしまうほど痛くなってしまう場合もあります。
ではどうしてそうなるのか?、できるだけ神経を抜かなくて済む治療法や、予防法について説明してゆきます。
1,治療が必要な歯はダメージを受けています。
昔から虫歯になる理由は、歯磨きと言われていました。細菌が歯を溶かす酸性物質を産生してエナメル質溶かし、細菌が歯の奥深くにまで侵入してゆくというものです。
しかし、現代人は昔のような虫歯は少なくなっており、歯の根もとがしみたり、詰めたところの周りがダメージを受けたり、詰めたものが傷んでくるといったことが理由で治療が必要になることが多くなっています。
このような状態になるということは歯自体の抵抗力も落ちていると考えられます。
東洋医学と歯科医学の関係を解明してきた私の考えでは、歯は体のエネルギーの流れである「経絡」と深い関係があり、体を構成する五蔵のエネルギーである五行の乱れがその蔵と関係する歯に影響し、「虫歯」や「歯周病」、「根の病気」をおこすことがわかってきました。
体の蔵と歯と目には見えませんがエネルギーでつながっているのです。(これを経絡といいます)
そういった意味から考えると、歯がしみて痛い場合は、虫歯の治療だけでなく体全体の管理も必要であるといえます。
虫歯になってしまった歯は、肉体に受けたダメージと同様に強いダメージを受けていることが多いために、歯自体が敏感になってしみたり、詰め物がダメージを受けたりするわけです。
このようになってしまった歯の治療では、高速で回転する「タービン(分速30万回転)」や「マイクロモータエンジン(数千~2万回転)」を使って歯を削ることになります。これが歯にとってこれは結構なストレスになります。
虫歯の歯の神経はストレス弱いため、切削刺激が強いと治療後にひどくしみたり、材料を詰めた後で材料の刺激で違和感が出たりすることがあるわけです。
タービンやマイクロモーターもメーカーによって切削能力が違い強いトルクを持ち、削る先端のバーも固くて切れ味の良いものを使うことで歯にかかるストレスを減らすことができます。
当院ではタービン、マイクロモーターは業界で最も信頼の高いKAVO社製、マイクロモーターもKAVO社製でバーも切れ味の良いタングステンカーバイトバーを用いており、歯にできるだけ負担をかけない治療を心がています。
治療後は時間が経てば徐々に収まってきますが、時間とともに熱いものがしみてきたり、神経が痛くなったりして、神経が死んでしまう場合もあります。歯にはできるがけ刺激を与えない配慮が必要です。
虫歯を放置した期間が長ければ長いほど神経が死に可能性は高くなります。自覚症状がなくても、歯は身体と一緒にいつの間にかダメージを受けています。
こまめなチェックアップを受けて、早期発見、早期治療が理想的です。自分では見つけられない歯のダメージを早めに見つけてもらうためにも3か月から6か月に1回程度のメインテナンスを受けることが必要です。
2,治療するには準備が必要です。
治療後に問題が起こらないようにするには、治療中歯にできるだけダメージを与えないように治療をすることが重要です。
歯は実はとてもデリケートな臓器です。最近の刺激や熱刺激などにとても弱いです。
私も自分の歯の治療を受けるときはとてもドキドキします。歯の治療はたとえ浅い虫歯であっても、とても深く治療をしているような独特の感覚があるからです。
治療後の経過をよくするには、感染対策が非常に重要です。
まず最も重要なのが「ラバーダム防湿」です。
これはアメリカの歯科大学では治療に必須の器具として教育されています。
残念ながら日本の歯科医院で治療中に必ずラバーダム防湿をする先生は少ないです。
ラバーダム防湿をしていると感染のリスクが下がり、歯の神経を取らなければならなくなる確率は非常に低くなります。
私共の医院で、虫歯の治療で神経を抜くことになるケースは2~3年に1本ほどです。(残念ながら、体に強いストレスを受けたり、以前深い虫歯の治療を受けた後、体調不良で痛みが再発したような場合です。)
3,歯に詰める材料は重要です。
深い虫歯の治療で必要なのが「(覆罩材)」です。
覆罩材とは歯に詰める材料から神経を守る材料のことです。(写真は最も経過の良い覆罩材のproRootMTA)
。
たとえルーペを使っていても、神経が露出したかどうかは判断が付きません。そのように虫歯が深く神経に近いと判断した場合は、覆道材を使うことで痛みが出るのを防ぐことができます。覆罩材は神経を保護し、2次象牙質(深い虫歯の下で神経を保護するために作られる象牙質)が作られるのを促します。
次に重要なのが「修復に使用する材料」です。
虫歯に詰める材料は、強度や歯に対する親和性から選ばれる必要があります。
最も歯にストレスを与えない材料は「グラスアイオノマーセメント」です。
日本ではあまりなじみの少ない材料ですが、神経に近い虫歯には圧倒的な良好な経過をしまします。
金属のような強度がないのが難点ですが、当院ではアメリカから「RIVA(下の写真)」という強度の高いグラスアイオノマーをアメリカから輸入して使っています。
このグラスアイオノマーの特徴は、どんなに深い虫歯であっても、ほとんど覆罩材を使うことなく、修復治療を行うことができ、治療後の経過も良好です。
また、奥歯では噛んだ時の力を十分受け止めることができ、さらに抗菌作用、静菌作用を持つ「アマルガム」や「ゴールド」が最も適しています。
アマルガムやゴールドなどの材料は、体の経絡のエネルギーの流れも整える力があるため、治療後に、虫歯の治療を受けただけとは思えない全身の表現しがたい効果がえられます。
これは東洋医学でいう全身の「邪気」を取り除き「気」を整える作用があるからです。実際東洋医学ではアマルガムの原料は水銀は「辰砂」として精神安定薬として金も「金箔」として精神安定薬として漢方薬として挙げられています。
4,治療環境や道具も重要です。
皆さんあまり認識がないと思いますが、歯科治療はすべて外科治療です。
つまり、感染対策が十分なされている必要があるのです。その一方で口の中は食事をしたりするため、完全な無菌状態にすることが難しい場所でもあります。
そこで歯を削るときに出る水やエアーに配慮する必要があります。
当院では、業界最高レベルの純度の高い「次亜塩素酸水」を生成できる機械を導入し、歯を削る水として使っています。
また、エアーも3種類のフィルターを通して、菌や油などの異物を完全に除去したものを使っているため、安全にそして、歯に問題が起こることを最小限にした治療が可能のなのです。
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