医者選びとは?

  医者選びとは?

お役立ちコラムCOLUMN

2010.07.08

医者選びとは?

以前私が腫瘍摘出で入院したことは書かせていただきました。

オペに至るまでに、いろいろな医科に関する問題があるということを理解しました。

まず、ある程度年も重ねてきたので、人間ドックというものをしてみようとなぜか今年の2月に急に思い立ちました。実は患者さんの一人が、petの検査を東京女子医大で受け、完全に白との結果であったのに、東京医療センターでPETーCTの検査を受けたところ、3か所ぐらいに癌ではないかという所見が出たと聞いたからです。

そこでその方から伺ったから「東京医療センター」で検診の予約を取りました。

とりあえずオプションでできる検査はすべて受けようと思い、通常の検診以外に肺のCTと、胃カメラ、そしてピロリ菌の検査をしました。

さすがに、保険外の人間ドックだったので、待つこともなく、快適に受けることができました。料金は9万前後だったと思います。

検査後2週間たって、結果が送られてきました、するとピロリ菌の陽性と、副腎に腫瘍らしきものが映っているとの報告が載っていました。ピロリ菌は抗生剤で簡単に取り除けるとのことで、すぐに予約を取り一週間薬を飲みました。その後、食欲がわくようになったので、取り除けたかと思っていました。おおむね一週間後に除去できているか、もう一度検査をする予定でした。

しかし、副腎の腫瘍のほうは大変で、内科で造影CTを撮影すると、かなり大きな腫瘍があることが分かり、その後泌尿器科に回されましたが、かなりの大きさがあるので開腹手術しかないと宣告され、精密検査のためMRIの予約を取りました。

しかし、開腹手術だと3週間近い入院もしなくてはならないし、回復に1カ月以上かかるので、病院をかなりの長期にわたって閉鎖しなければなりません。

また東京医療センターは設備はかなり良いのですが、ドクターの質的にはかなり疑問を持ちました。というのはインターネットで調べても副腎の手術は内視鏡が主流であるし、かなりの大きさまで内視鏡で行われるようでしたが、どうやらOPEをできる先生がいないのではないかと思わされる感じでした。
多くのドクターが若く、心配な点も多くありましたし、患者数がとてつもなく多く、CTの結果を聞かされるだけで2時間以上も予約時間から遅れて待たされました。
これらはあくまでも私個人の感想で、腫瘍を見つけてくれらことは感謝しております。

どうも、患者さんが多すぎて、治療がきちんとできるか疑わしく思うようになりました。
病院もある一定のキャパシティーを超えた患者さんを診てしまうと、あるところから診療にならなくなり、単に患者さんを回しているだけになってしまうのは、歯科医院のアルバイトの経験から知っていました。

良い病院は次々と患者さんを終わらせ、新しい患者さんが来ても適度にこなす余裕があるところです。
必要以上に患者さんを集める必要は病院にはないし、それをすると質の低下を引き起こします。
その点は私もよく理解しているので、何カ月も平気で患者を待たせる医院は質も悪いと知っているので、絶対選びません。
この点は虎の門病院に以前通院したことがありましたが、ここも同じような状況でした。

そこで東京医療センターでの治療は諦め、どこかに、大きな腫瘍でも内視鏡で取ってくれる名医はいないかインターネットで調べることにしました。

とにかく、これはという先生を見つけるのは相当大変だということがわかりました。とにかくインターネットでも、先生を探すことはかなり難しいのです。

最近の傾向として、大学病院はあまり芳しくない状況であるという情報は知っていました。

また、都立の病院でも医師不足が深刻で、赤字を減らすために常勤医師を減らすことで経費を節減しており、多くの当直の先生も一般医院からのアルバイトで賄っているという話も耳にしました。(実際にアルバイトに行っている開業医の先生からの情報)思った以上に医師不足は深刻です。(実際医師が不足しているのではなく、仕組みとして成り立たなくなっている)

そこで、とりあえず、インターネットで腫瘍の症例数と、どの先生が執刀するのか顔だけでも見たいと思いました。

そこで副腎の腫瘍というキーワードをあらゆるパターンで調べ、何か所かの病院を見つけましたがいずれも、大学病院で、誰が執刀するか非常に分かりにくくなっています。

また、大学では症例数が多くても、一人の先生が執刀するわけではなく、誰がどの程度オペを担当しているかでも違ってきますし、非常に迷いました。

また大学病院だと下手をするとオペまで数カ月待ちといった事態もあることを聞いたことがあり、急を要しているのにそれでは困ると思いました。(私の腫瘍の場合かなりの大きさで、ほうっておくとさらに大きくなって内視鏡では難しくなる可能性がありました)

そもそも大学病院は研究、教育、そして臨床の場所ですから、最高の治療を求めるのも無理があると私は理解していました。(実際大学病院に5年いたのでそのあたりの状況はよくわかっており、先生がそれほど臨床に熱心でないことも知っていましたし、逆に臨床に熱心な先生はみなやめてしまっていました)

そこで一度は大学病院に行こうと考えていましたが(東北大学か、慶応大学)とりあえず、別のところも探そうと思いました。

そこで、副腎の腫瘍の手術の必要性とリスクがどの程度で、どのような手順で行われるかを調べてゆくことにしました。

すると意見はまちまちで、4センチぐらいでもとったほうがよいとする意見と、CTなどで6か月ごとに経過観察し大きくなるようなら手術すべきといった内容にわかれていました。

そのように調べてゆくと、偶然手術の報告のような内容で副腎のOPEの術式と治療内容が書かれたページを発見し、そこに手術を教わった先生の名前が書いてありました。

その名前からインターネットでその先生を調べ、希望の病院を見つけることができました。

その病院は比較的小さく、病院としては中規模で、内視鏡のOPEもほとんどその先生が行っているようでした。

また、設備もその先生が要望して、ハイビジョンカメラ等の設備を6000万近くかけて設置してもらったようです。

私が思うに、大きな病院は必要な設備がなかなか入れてもらえません。特に大きいところではお金を動かせる人が偉すぎて、現場を知らなかったりして、思うような設備を作ることもできないし、多くの意見が混じって、本当に使いやすい設備にすることができません。

ですから、病院はあまり大きすぎると良い治療を行うのは難しい気がしました。ですから私にとってはこのような規模の病院はまさしく希望どうりでした。

またそれほど混んでいないので、初診で先生とお話しすると、「OPEは明日でもできます」と言ってくれ、本当にホッとしました。

患者さんにとって切羽つ待っているときに、平気で「6カ月待ちです」なんて言う先生のところで診てもらいたくありません。

みなさんがOPEを受ける際に少しは参考になればと思い詳しく書かせていただきました。

RECENT POST

CATEGORY

ARCHIVES