本当の情報を得ることは難しい

  本当の情報を得ることは難しい

お役立ちコラムCOLUMN

2016.04.04

本当の情報を得ることは難しい

私は歯科医を24年以上やっていますが、本当のことを知るのは難しいことをよくわかっています。

特に歯科治療に関して、治らなかったり、どうしてうまくいかないのかわからない治療は山ほどあります。実際は先生自身が悩んで悩んで、治らないと思って諦めるしかないといった症状も多くあります。

実際はそのような本音を打ち明けてくれる先生はあまりいらっしゃいません。私自身も治らない症例に悩みに悩み、最後を体調を壊すほど悩んだ時がありました。

何とか解決法を見出すことができ、体調も復活しましたが、その時は本当にこれからどうしたらよいのかわからなくなってしまうほどの時期がありました。

私の場合は顎関節症の患者さんの矯正治療をはじめてしまったが、思っていた以上に難しいことに気がついた時が最も苦しかったです。

矯正治療でどうも経過が悪い、治療後、先生が思っているほど患者さんの満足がえられないいとか、どうも今一つ調子が悪くなってしまったという場合は、大体の場合、かみ合わせがおかしくなってしまって顎関節症を発症していると考えられます。

私自身顎関節症と矯正治療は強い相関関係があると考えますし、今の矯正治療の治療方法ですと、矯正治療が顎関節症を引き起こすリスクは相当高いと言わざるを得ません。なぜなら最終的なかみ合わせの位置を決めるように矯正治療が行われていないからです。

また、最近はマウスピース矯正なるものがブームとなり、顎関節症患者さんや、治療しても治らないといったトラブルは今後ますます増えてくることが予想されます。

しかしそのような弊害をインターネットでちょっと調べたぐらいで気が付くことはほぼ不可能です。
しかし、我々歯科医の間では危ないということはしょっちゅう噂されています。

またインプラントについても、結果が思わしくない症例を見てきた先生からすると、「どうしてあの治療が選択されるのか?」不思議に思えてなりません。

確かに経過が良い人もいますが、人生の終末期に一体だれが責任を取るのか、恐ろしい想像しか浮かびません。

私自身の経験でも、体の一部から細菌が検出されたが、原因がインプラントしか考えられないと思われるような場所で、確定はできないが治療しても細菌がなくならない患者さんを見かけたことがあります。

このような恐ろしい情報は検索で簡単に見つかることではありませんが、実際は起こりうることですし、実際起こっているのです。(インプラント周囲炎という疾患がある時点で、インプラントの周りの細菌が体の中に侵入していると考えるべきでしょう)

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