- 2025.06.27
CAD/CAMシステムについて
このページは2025年6月27日に更新されました。
最近の歯科のDX化の中で、CAD/CAMシステムが拡大しています。
私はこの方法は初めから無理だと思っていたので、導入するつもりは全くありませんでしたが、私のセミナーにいらした先生や、他の歯科医院に勤務経験のある歯科衛生士さんに本音を聞くと、かなり問題があると聞いたことがあります。
歯に詰めるものは、人間の手によって作られるものに勝るものはありません。
歯の治療は非常に細かい作業で、自分できれいに削ったつもりでも、型を取ってみると自分でもびっくりするするほど削った部分には細かい傷や凸凹ができています。
ですから、型を取る前も、慎重に形を整え、細かい部分をチェックし、場合によっては削りなおしたり、型を取り直したりします。また技工士さんに渡した後も、模型の細かい部分を修正してもらい、きちんと歯に適合するように調整してもらいます。
CAD/CAMシステムでは、削った後の状態をチェックするのは器械ですし、すべてコンピュータ上で修正されます。
それが適切に行われているかはかなり微妙です。
また、狭い口の中に機器を入れての型どりは相当難しく、測定中顎が動いたり、歯の表面の水分などで反射したり、で正確に測定できるかはかなり疑問があります。
このような様々な条件から、CAD/CAMシステムで作られた詰め物やかぶせ物は、歯とぴったりは合うのはかなり難しく、隙間ができてしまうとレジンというプラスチック材料で隙間を埋めます。レジンは色が歯をほとんど同じなので、たとえ厚みがあってもあまりよくわかりません。しかしこのような隙間があることは歯の治療にとっては致命傷です。しかもレジンは重合収縮といって固まるときに縮んでしまう性質があるうえ、吸水性という水を吸う性質があるので、むしろ歯に使うには本来適さない材料といえます。
これはレジンという原価が安く、利益率の高い材料をメーカーによって売り込まれ、はやりだしたもので、本来の材料としての信頼性は低いといえます。
またCAD/CAMに使われるジルコニアは、硬すぎて、自分の歯を傷めつけてしまうという問題が起きるのです。
歯科医のセールストークに騙されてはいけません。見た目がきれいなことは健康には全く関係がありませんし、金属アレルギーを起こす人は実際には極めて少ないのです。
メタルフリーを売り込む人もいますが、実は身体の中には必須微量元素というものがあり、体内の酵素の反応に必要なもので、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、コバルト、クロム、セレン、モリブデンなどがあり、メタルフリーという概念自体疑問を持ちます。
金属の詰め物は歯と歯ぴったり合い、耐久性があり、相手側の歯を傷めないという特性を持っていることが大切です。
そこで私はアマルガムとゴールドを使います。
アマルガムは最近使われなくなっていますが、何百年という間、歯に詰められてきた信頼性のある材料です。
この材料はアメリカ製のものは品質が高く、詰めた日でも2時間もすれば噛むことができるほどです。これは噛み合わせを狂わせないと特性としてとても重要です。
アマルガムは硬化時に膨張する性質があるため、歯との適合性がよく、噛む力に耐えるだけの金属としての耐久性を持っています。

輸入で購入するアマルガム

適切に詰められたアマルガム
これらの材料は、日本で販売されていないので海外から直接輸入しています。この材料を詰めてもらうと全身が変化した感覚を感じます。
これは治療を受けた人にしかわからない感覚です。
今まで歯の治療でどうもしっくりこなかった人にはお勧めの材料といえます。
直接修復材(治療後すぐ詰める)と間接修復材(型を取って詰める)の違いについては下の動画をご覧ください。
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