体の症状と噛み合わせとの関係に対するご質問

  体の症状と噛み合わせとの関係に対するご質問

お役立ちコラムCOLUMN

2018.07.30

体の症状と噛み合わせとの関係に対するご質問

体の症状と噛み合せについて
Q1、片側だけの首の痛みと噛み合せとは関係があるのでしょうか?
A1、右の首が痛むときは右に噛み合せがずれていることが多いです。顎のずれは、個人個人でずれる方向が異なっていますし、虫歯や根の治療になりやすい側は、顎がそちらにずれやすい傾向にあります。
しかし、ズレている側が必ず痛いわけでは有りません。顎の関節は極めて特殊な構造をしているため、その位置のズレはは非常に複雑な挙動を示します。顎が奥に入ったり、斜めに傾斜して上がってしまったりするので、それに反応して硬直した筋肉に痛みが生じてくるからです。
通常顎がズレてしまったと思う方向の反対側へ移動させると、首の痛みが軽減する場合は顎のズレと首の痛みが関係している可能性が高いといえます。
Q2、噛み合せの治療で奥歯を高くしてもらったのに調子が良くなりませんなぜでしょうか?
A2、噛み合せのズレは単に高さを高くするだけでは解決しません。また両方同じように高くしても、右か左かどちらかがより低くなっている場合は症状がなかなか消えませんし、調子も良くなりにくいのです。
私もはじめに噛み合せを高くすることがありますが、あくまでも筋肉を緩め、より低くなっている側の筋肉を弛緩させて、3次元的な位置をより正しく誘導するためで、高くした後1週間前後で、削ったり、足したりの調整が必ず必要になります。その調整を行うことで、徐々に左右の歪が取り除かれて、噛み合せのバランスが整い、体の調子も回復してくるのです。単に奥歯を高くすることで治るわけではなく、筋肉の緊張具合をチェックしたり、場合によってはその筋肉の調整を行うこともあります。
Q3、唾液が出ずらいのですが、噛み合せと関係がありますか?
A3、唾液はお口の中ではおもに耳下腺と顎下腺から出ているため、この腺の機能が低下すると唾液自体が出にくくなります。
顎下腺は顎舌骨筋、耳下腺は咬筋が緊張すると圧迫され、機能が低下します。これらいずれの筋肉も顎関節症の方は緊張が強くなっています。特に噛み合せが低い方の場合は緊張が強く、私どもが一時的に少し噛み合せを高くしながら位置をあわせ、顎を軽くマッサージしただけでも唾液が出るようになります。
噛み合せが低いと顎の筋肉は緊張しやすくなるため、噛み合せを高くする治療が有効です。

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