矯正治療のかみ合わせはなぜ難しいか?

  矯正治療のかみ合わせはなぜ難しいか?

お役立ちコラムCOLUMN

2010.03.07

矯正治療のかみ合わせはなぜ難しいか?

矯正治療で最も難しいのは噛み合わせを上手に仕上げることですし、それはテクニック的にも非常に困難です。
「え?矯正治療って噛み合せを治す治療なのにそれがそんなに難しいの?」
とお考えになる方がほとんどだと思います。
しかし現実には非常に難しいのです。
まず、どの顎の位置が患者さんにとって適切であるのか?
それがもっとも重要な問題です。しかしながら、矯正学会、咬合学会、顎関節症学会、いずれの学会においても明確なその位置の取り方が決められているわけではありませんし、それどころかその定義すら明確ではないのが現状です。
わたしはそのような学会の体質を見るにつけ、学会に属しているのは非常にばかばかしくなったため、学会には属さなくなったのです。
ところで、本当に患者さんにとって良い噛みあわせは、本人が心地よいと感じるはずであり、良く噛め、しかも体中が安定する噛みあわせのはずです。
私もこの位置をある程度正確に取れるようになるまで16年近くかかりました。
なぜこんなに時間がかかったかというと、その位置が日々変化してしまうからです。
というのは患者さんは顎の状態はさまざまで、非常に安定してよい噛みあわせである人とそうでない人がいるからです。

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