- 2019.07.29
医療倫理とは
ethica(エチカ)の意味って何?
最近テレビでも話題になっているethicaですが、私の医療法人の名前はそれからパクッたのではないことは医療法人の設立の時期を見ていただければわかることでしょう。
医療におけるethicaとは医療倫理のことを示します。
残念ながら近年、医療に携わる人に倫理観を持っていないのではないかと疑ってしまう先生が増えつつあります。
医療に携わる人は、なぜ医療法人や、医師は税制やその他さまざまな場所で優遇されているか、深く考えるべきでしょう。
顧客のメリットを第一に考えるのはどの職業でも同じでしょうが、その中でも、医療人は常に患者さまのメリットを考える立場にいなければなりません。なぜなら、患者さまのメリットを考えないで治療をしてしまうと、患者様に、無駄な時間と出費をさせてしまうだけではなく、無駄に身体を傷つけたしまうことになるからです。
ですから、お金のことを常に考えていなければならない状況では絶対に勤まらない職業といえます。
患者さまはとても弱い立場です。それに対して経営第一主義で治療をされてしまっては、他の職業と違って、相手の受けるダメージが大きすぎるのです。
近年、医院経営のノウハウと称して、患者さまのためには全くなっていないノウハウを提供するコンサルタントと称する方がたくさん出てきたのは非常に悲しむべきです。
確かに患者さまが来なければ経営は成り立たないので患者さま集めは大切です。しかしそのやり方は、きちんと倫理観を持って行うべきです。
そのような集客のみに注視する先生の言い分はこうです。「患者さまが求めているものを提供することが患者数を増やすために行うべきことだ!」
確かに患者さまを集めるために患者さまの求めるものを売る、これはものを売る時には鉄則でしょうが、医療はそうとは言えません。患者さまのためになるものをまず提供することが一番大切です。たとえそれが患者さまにとってお気に入りのものでなくても(金のかぶせものや、見た目の悪いブラケット、時間のかかる根の治療など)最終的に患者さまが長く自分の歯でかめるようにしてあげることが大切です。
一般の商品を売るのであれば、消費をあおる必要もあるでしょうが、患者さまは歯に関しては全くの無知です。自分の行われた治療が将来どのような問題を引き起こすかなどときちんと理解している患者さんはむしろ少ないでしょう。
そのような無防備な知識のない相手が求めるものを売り込むことがはたして医療人のすることでしょうか?
それらの代表的治療が、審美治療や、目立たない矯正治療、多用するインプラント治療などです。
私ぱプロとしてこれらの数多くの症例を見てきた結果、これらの審美性にばかりにとらわれた治療や治療中の見た目の良さを求める矯正治療、必要もない人にまでするインプラント治療、などが決してうまくいっていないことを見てきました。将来にわたるメリットとデメリットを考えて、それをはっきりと患者さまに伝えることができる人が本当の医療人、つまりethicaをもった先生と言えるのではないでしょうか?
少なくとも医療に従事する人は、エチカといった心を胸の中に常に持ち続けておく必要があるのではないでしょうか?
当医院のロゴマーク
本医院のロゴマークは、3つの治療分野がすべて高いレベルに到達して、初めて求める究極の歯科医療があることを示しています。
下の大きな三角形のうち左の五角形と、右の五角形そして下の五角形が、それぞれ「顎関節症の治療」、「歯の治療」、「矯正治療」を示しています。それらすべての治療技術が達成された、重なった濃いピンクの部分が理想とされる治療です。しかしそのような治療も医療倫理「ETHICA」に基づくべきであることを示しています。
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