- 2017.05.11
開業医でもっともお金のかかる歯科
実は歯科医院は、あらゆる医療分野の中でも、もっともお金がかかる分野といっても過言ではありません。
また、治療自体がほどんど外科処置、しかもミクロン単位の作業ですから、実はもっとも治療費が高くて当然といえます。
私自身、海外の歯科を見る機会があり、いろいろ見てきましたが、日本の保険制度の金額は、破格を飛び越えたレベルです。
治療内容はさておき、今の日本では、よほどのお金持ち以外は歯科で開業するのは難しくなっていますし、万が一お金があって開業ができたとしても、継続して医院経営をこなしてゆくことも相当難しい時代になっていると思います。
アメリカのように、歯科大学で十分な治療技術を教えられ、その技術で自由診療で行ってゆけるのであれば、何とか道は開けると思いますが、日本の歯科大学では「なかなか自由診療としてお金がいただけるだけの技術」を教えてくれる環境の歯科大学がなく、結果的にますます卒後の歯科医は苦しくなっています。
本来はこのような事態を予測して、「教育現場の改革」を行ってくるべきでしたが、大学では「有能な人材の流失」によって、自由診療の技術を教えられるだけの教官がほとんどいなくなってしまっているのが現状と考えられるのです。
そんな状況の中で、「保険の枠を越えて、患者さんのためになる治療技術だけを提供する」
といったゆとりのある歯科医院は非常に少ないと思います。なぜなら、歯科は設備に非常にお金がかかるため、このような経営形態では、採算が合うように経営できるだけの自由診療をしてくれる患者さんを集めること自体が難しいからです。
私も、そのような志を持った歯科医師を育てようと何人かを教えたりもしましたが、ほとんどの先生が途中で挫折するか、違う方向の治療に移行してしまったりして、なかなか育てあげることができず、悲しい思いも何度もしてきました。
日本人の平均的な歯の状態は、先進国の中では決して高くありません。ほとんどの患者さんの歯が画一的な、しかもかなりの低評価の保険診療で行われており、日本人は平均所得が高い割りには歯の治療レベルが低いと思います。
歯は実は非常に体の状態に大きく影響しているので、医科の治療を受ける前に歯を治したほうがよい人が日本には山ほどいらっしゃいます。
日本人の健康レベルを今より上げるには、歯科医療の質の向上による変革がぜひ必要だと私は考えるわけです。
良い歯科医が育てば、良い歯科医療が行われ、国民の健康レベルが向上し、生産性もあがれば、歯科医に支払われる費用が多少高くても、十分もとが取れると思うのですが・・。
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