不安感と季節、身体と歯の関係

  不安感と季節、身体と歯の関係

お役立ちコラムCOLUMN

2022.06.03

不安感と季節、身体と歯の関係

このページは2025年08月01日に更新されました。

人間は動物と違って思考があるため、将来について想像することができる生き物です。
そして、まだ来てもいない未来を自分で想像して存在もしていない未来を作り出します。そしてその未来に不安を感じるといった、他の生き物にはない感情や想像という能力があります。

明日の食べ物を心配して生きている動物など存在しませんが、人間は明日はおろか1年後の生活ことまで心配できる特殊な生き物なのです。
このような性質をもつため、審理によって、「景気の上がり下がり」や、「株価の上下」が起きるのだと思います。

人間独特の感情について東洋医学では、「気」(生命エネルギー)と五臓が大きく関係しているとわかっています。
感情の中でも特にこのような「不安感」「焦燥感」は五臓の「心」が損傷することで起こりやすくなります。

五行論の中で「心」は五行で「火」、季節で「夏」に属し、夏の暑い時期に損傷しやすい臓であることが知られています。

今年の夏は特に暑く、患者さんを診療していると「心」にダメージを受け、全身だけでなく、特に頭に熱がこもっている人が多いです。
熱は陰陽論でいうと陽であり、陽のエネルギーは上に上がりやすいため、頭に熱はこもりやすく、
熱がこもると、「心」がダメージを受けます。これが原因で「不安感や焦燥感」を持つ人も多いのではないかと思います。

「心」は五臓の中でも「神明」といって精神活動の全てを総括する臓でもあるので、不安感や焦燥感、心が落ち着かないなどの症状とつながることになります。

このような症状は肉体の痛み以上に辛いのに、病院に行ってもなかなか治す方法がありません。

このような症状には実は漢方は非常に有効です。また、ツボを押すのも効果があります。

漢方では、はっきりした理由がないのに不安感があったり、不安感が強く現れる人の場合は「加味逍遙散」があります。これが西洋医学では治せない症状にとても有効です。

また胃の調子も悪いし、不安感だけでなく、同じことを考え続けてしまう症状の場合は、「加味帰脾湯」が有効です。「加味帰脾湯」には「人参」「茯苓」など「胃や脾」の調子を整える生薬が入っています。「胃や脾」を損傷すると、東洋医学では「思い悩む」といった同じことをくよくよずっと考える感情の症状が出ることが知られています。

ツボとしては、手のひらの真ん中にある「労穴」や内側の手首から3黄指下の真ん中にある「内関」を押すと、心臓の動悸や不安感を取り除くのに有効です。
このツボ押しが有効な理由は、これらのツボの場所が、「心」の機能をつかさどっている「心経」「心包経」の経絡であることと、人の指先からは「気」(生命エネルギー)が出るので、それが詰まっている経絡を開通させることで気の流れがよくなり、「心」の臓の調子が整うからです。

指先から気の出る量は人によって違っており、私の場合は気功法を訓練したおかげで「気」(生命エネルギー)を出す量がとても多くなり、患者さんのツボを触ってあげるだけで、経絡の流れを良くして、体調をかなり変化させることができるからです。

また、あまり知られていませんが、歯の治療でもこのような症状はびっくりするほど良くなります。
実際このような症状に悩んでいらっしゃる患者さんの歯を見ると「上下の奥歯(6番7番)」「上下の前歯(1番2番)」に大きなダメージを、歯の根元や噛み合わせの面に受けていて、虫歯や、歯の噛み合わせの面が虫歯になっていたり、かけたり、すり減って穴が開いていたりします。

これが本当に不思議なのですが、ほんのわずかな穴を埋めただけでも調子が一気に変化するので、私の医院にメインテナンスで来院されている患者さんは、メインテナンスで見つかった、マイクロスコープでしか見えないほどの、ほんのわずかの虫歯や歯の欠け、すり減りといったトラブルでも、全身の症状も治す意味を含めて必ず治療をされていかれます。

歯の治療とはそれほど全身と深くかかわっていて、実際漢方やツボ押しよりはるかに即効性があり、効果も持続性があるのです。

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