- 2010.03.13
- マネジメント
技工操作と歯科治療
歯科治療は、技工操作と言って、お口の中に入れるものを作る作業が必ず必要になります。
もともと歯科医療には歯科技工士といった職種はありませんでした。
しかしお口に中に入れる技工物を制作する作業は思ったより時間がかかるものです。ですから一部を技工士という職業の人に教えて製作を依頼するようになったのが始まりで、もともとは歯科医師が行っていた作業です。
今分業化が進み、たくさんの治療ができるようになった半面、まったく技工操作のできない歯科医が増えています。
私の意見では、歯周病や根管治療、口腔外科の専門医ならいざ知らず、お口の歯の高さを少しでも触る可能性のある先生が技工に対する知識がないのは非常に問題です。
私も歯科医になってから19年近くたちますが、技工操作をしない日はほとんどありません。というのは技工操作によって、患者さんの口の状態がよくわかったり、治療法を思いついたり、解決できなかった問題が解決したりするからです。
しかし、実際には日々の診療で疲れ切った合間に技工操作をしている先生はむしろマイナーです。技工操作はむしろ職人的な作業で地味な作業ですし、人から認められにくいからです。にもかかわらず治療にとって非常に重要なのです。
華やかに白い歯を詰めたり、削ったりしている先生は、技工操作などほとんどしていないと思います。これではうまくいくものもうまくいきません。
今後大学教育がますます退廃して技工の知識のない先生が増えてくると歯科治療も大変なことになるのではないかと危惧しています。
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