- 2010.01.09
- 物理的歯科治療
健康は空から降ってくるものではない?
時々、医者にかかっていればなんでも治ってしまうと勘違いしている人がいらっしゃることがあります。
しかしそれは大きな間違いです。
もちろん医者や歯医者さんは、特殊な技能を訓練し続けています。
ですから、患者さんの症状が今一体どんな状況で、どんな処置が適切であるかは、たいてい知っています。
しかし、患者さんが何の努力も、協力も、理解もなければ治すことはできません。
私たちは治る方向性を与えることができても、きちんと自分でも健康管理をしてもらわないと難しい場合が多いのです。つまり成果は患者さんの努力しだいという場合もあるのです。
とくに顎関節症の場合は、その原因が複雑なのです。単にかみ合わせが悪いだけではなく、体全身にゆがみがいきわたっていることもあるのです。
もちろんすべての責任を患者さんの努力に押し付けているのではありません。
少なくとも自分の状態を理解して、普段の生活に何を気をつければよいのか考えてほしいのです。
毎日オーバーワークで肉体の酷使、精神の酷使を続けながら、「治らない!」と言われてもそれは無理というものです。
節制のある生活習慣と、適度な運動、ストレスをためないなどの患者さんの協力も当然必要となります。
またゆがみ切ってしまった体が、歯とかみ合わせを治しただけですべて治るわけはありません。
ケースバイケースですが、あまりにひどく歪んでしまうと、その歪み自体を取ってゆかねばならないのです。
このような場合に、整体治療や、針治療などの東洋医学的な治療が必要になるわけです。
体の疾患の(多くの不定愁訴を含む)ほとんどは体の循環が悪くなることが原因です。
ですから、体操や、ヨガ、マッサージなどが効果が出るのは当然でしょう。
このような治療と歯の治療とを組み合わせ、体を良い方向に持ってゆく必要があるのです。
しかし、かみ合わせが悪い場合、いくら体の歪みを治しても、すぐに戻ってくる傾向があることははっきりしています。
それに気づいてから、かみ合わせの大切さを深く感じるようになったのです。
また、歯の治療をきちんと行っても治らない人がいます。
このような人は、体自体が相当ゆがんでしまって先に体のゆがみを十分に取り除かなければ、治らないのです。
あるいは治るのにかなりの時間が必要になったり、治ったり、また戻ったりもします。
多くの場合、普段の生活習慣をかなり気をつけないと治りが悪い傾向がでてきます。
また精神的なストレスは肉体に大きな影響を与えます。
ダメージを受けた肉体は精神面をさらに痛めつけます。
ですから、肉体を少しずつ治療して肉体と精神を徐々に改善してゆくしかありません。
肉体を治すためにマッサージや、整体、針治療などは、ある年齢に達したらぜひ通ってみるべきだと思います。それなりの効果があります。
ただし、免許が必要がないマッサージや、整体は、ダメなところに行ってしまうとかえって調子が悪くなります。
気をつけましょう。
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