- 2018.06.07
- 矯正治療
お子様の矯正治療を始めるタイミング
最近では、学校の歯科検診でも噛みあわせを必ずチェックすることが行われているため、矯正治療をお考えになる方も多いと思います。
しかし、矯正治療はその開始の時期はとても重要です。
ブラケットを使う比較的強い力を個々の歯にかける矯正治療は、小学校の低学年から始めるべきではありません。
時々、前歯の隙間を埋めるために上の前歯だけブラケットを装着しているお子さんを見かけますが、レントゲンで観察すると小学校低学年では、前歯の根は実はまだ完成していません。
根が完成していない時期に比較的強い力をかけてしまうと、根は十分な完成をしないまま途中で成長をやめてしまい、不完全な短い根になってしまうことがあります。
小学校の低学年の時期の歯並びは(醜いアヒルの子)の時期でもあるので、状況によっては様子を見たほうがよい場合も多くあります。
もちろん、どう考えても歯並びと噛みあわせが悪くなることがわかる場合がありますが、その場合は、トレーナーなど装置を使うべきで、ブラケット矯正は根の完成まで待つべきです。
早く治療をしたい気持ちがあるのはわかりますが、それが却ってお子様に重篤な根の問題を引き起こすこともあります。
実際無理な矯正治療をした後遺症が何年も経ってから現れて神経を取らなければならない事態になった患者さんもいらっしゃるのです。
RECENT POST
-
2019.11.21
歯科医療関係者の方々へ
-
2019.11.21
歯科医師教育
-
2019.11.21
新着情報(歯科関係者の方々へ)
-
2019.11.21
求人が忙しくて治療どころではない?
-
2019.08.13
歯科の麻酔について
-
2019.08.13
矯正治療で親知らずは抜くのですか?
CATEGORY
- インプラント
- 保険制度
- 自由診療
- マネジメント
- 歯科における感染予防
- 全身と歯の関係
- 6つの治療の統合治療
- 修復治療
- 根管治療
- 咬合治療
- 口腔外科
- 顎関節症
- 矯正治療
- メインテナンス
- 物理的歯科治療
- エネルギー治療
- 院長自身の治療経験
- 歯科医療関係者向け
- 歯科界の環境について
- 歯科医院の質とは?
- 歯科医師として・・
- 健康と歯科医療
- 治療技術に関する記述
- 生命エネルギー
- 本当の治療とは?
- 全てのカテゴリー