- 2013.08.24
- 歯科における感染予防
滅菌について考察
滅菌とは、歯科医療にとっては非常に重要なものです。
しかし、この滅菌にも種類があることをご存知の方は少ないと思います。
1、オートクレーブと言われ、高圧の蒸気をかけて滅菌を行うもの
2、ケミクレーブと呼ばれ、特殊な薬液を蒸気にして滅菌するもの
3、乾熱滅菌と呼ばれ、高温で乾燥状態で滅菌するも
などがあります。
しかし、歯科医院はほとんどがオートクレーブで行われます。
それは、2は有毒ガスなどの廃棄が難しい。
3は温度が高いために、器具が傷みやすい。
などで、歯科医院では使いにくいためです。
一方1もクラスN,クラスS,クラスBに分かれており
クラスNのNはNAKID(裸)の意味で袋に入ったものや、タービンなどの管腔構造のものは十分滅菌できません。ほとんどの歯科医院はこちらを使っています。
クラスSのSはSPECIAL(特殊)の意味でタービンなど、その器具だけのために使えるといった器械です。
クラスBのBはBIG(大きい)の意味で、昔は部屋いっぱいの器械で滅菌を行っていましたのでこの名前があります。
今ではこれを歯科医院に取り入れられるサイズにしたものが販売され、歯科でも行われるようになってきています。
アメリカでは、治療に合わせて器具セットを作り、その中に滅菌インジケーターをいれ、滅菌した器具を使った証拠としてカルテと一緒に保管しているようです。
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