歯科用ユニットの話

  歯科用ユニットの話

院長ブログBLOG

2010.05.30
歯科における感染予防

歯科用ユニットの話

私の医院ではエーデック(adec)の歯科用ユニットをすでに15年近くにわたって使用しています。
私自身相当こだわる性格なので、このユニットを使い続けるには理由があります。
一見何の変哲も無いユニットなのですが、世界で使われている歯科用ユニットの基本がほとんどこのユニットを起源にしています。
初めてバキュームシステムを開発したのもこのメーカーです。
また私の医院では、強酸性水を使用していますが、これは強力な殺菌力を持ち、最近なら数秒、肝炎のウイルスでも数分で不活性化しますので、オートクレーブの殺菌力を比較しても相当な効果を持っているもので、歯科医ならぜひ使いたい機能水です。
しかし、強酸性水は酸性が強く、ユニット内に流すと、さびを生じさせたり、ゴムを劣化させ漏れを起こしたりします。
しかしエーデックはすでに20年近く前からこの給水システムにシリコンを採用し、つなぎ目に金属があまり使われていないために、当医院で、10年近く強酸性水を使用した後でも、水漏れを起こすことは非常に少なかったのです。
ほとんどの歯科ユニットメーカーはこのような対応は当然すべきであったのに全くしてこなかったために、強酸性水を使用することはできませんでした。というか、ボトルシステムすら最近やっと採用するようになったくらいです。
つまり、歯科治療というものを知り尽くして、あらゆる対応を事前にとり続けてきたメーカーをしての信頼があるのです。
実際アメリカの軍関係の施設では過酷な条件の中で歯科用のユニットはほとんどがエーデックのものが使われています。
またエアロニューロマティックと呼ばれる、すべてのタービン、エンジン等のスイッチをエアーで制御するといったユニークなブロックの発明によって、電磁弁を必要としないシンプルな構造で、圧倒的な故障の少なさと、修理が容易であるというメリットがあるのです。
またスピットンは排除し、デュアルバキュームシステムにより、患者さんには漏斗状のカップにゆすいだものを吐き出してもらい、そのカップは患者さんごとに殺菌され、衛生面も非常に考慮されています。
私の医院でも強酸性水をユニット内に常時流しているにもかかわらず、ちょっとした水漏れ以外のトラブルは起きていません。
また当医院でも採用されているエーデックの4ハンドシステム(当院ではまだ完全とは言い切れませんが)は、すでにアメリカで15年以上も前からとりいれられ、治療では最高の効率を提供してくれます。
実際、このシステムを歯科に広めるために、エーデック社は何万もの歯科医院でアンケートをとり、試作品を作ってこのシステムを完成させました。
今日、歯科治療はより高度な技術を必要とし、ルーペによる治療、顕微鏡による治療は当たり前になってきました。
そんな折、術野から目を離さずに治療を行うことは治療の精度を上げる上で必須となり、これが4ハンドシステムを歯科治療のメインのシステムにする事となったのです。
これら最新のシステムを理解している人は迷うことなくユニットをエーデックを選ぶでしょうし、実際世界でも数多くのエーデックのユニットが売れています。

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