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顎関節症の治療としての矯正治療

「顎関節症の人は矯正治療はしない」これが今までの一般的考えかたでした。

しかし、矯正治療を受けてから顎関節症になった人が何人もいらっしゃるのです。

顎関節症と矯正治療の関係を解明しなければ、一般的に行なわれている矯正治療ですら実は安心して行うことができないはずなのです。
なぜ顎関節症を発症するのかを理解していないまま矯正を行うことは、運よく何も起こらない場合があったとしても、「難破する理由を知らないまま航海に出かける」ような無謀なことなのです。

実際は「矯正治療は顎の3次元的な位置を変更してしまい、最終的に体全体のバランスまで変えてしまう可能性のある治療」であることを理解することが必要です。

そして、非常に残念なことに、当院に相談にいらっしゃる数多くの患者さんを診察した結果から、矯正治療の多くが見た目を改善する目的で行われているため、数多くの顎関節症の患者さんもしくは本人が気がついていない潜在的顎関節症の患者さんを生み出している事実に気がついたのです。

日本人は他の国々の人と比べて神経質な国民なのに、どちらかというと内向的でストレスに感じてもそれを思い切って相手にぶつけることができません。それがかみ締めを生んで噛み合わせが低くなりやすいです。もともとのアジア人の骨格と合わせ、下顎が引っ込みやすく、出っ歯に見えがちで、奥に下がってしまった噛みあわせを考慮しないで審美的な仕上がりにするため抜歯を行う矯正治療で、顎関節症になってしまう患者さんが大変多い印象があります。

これは今から100年近く前からあるセファロ分析を頼った診断法が一般的であるための悲劇でもあります。CTスキャンを分析したり、本来の患者さんの顎の位置を考慮して治療計画を立てれば、本来このような診断法自体が時代遅れとなっていることに気がつかねばならないと思います。

このような日本人の特徴的な歯並びは本来顎を前に出し、そこでも噛めるように奥歯を引出す矯正治療が必要なのです。

さらに、顎関節症の原因としては、ストレスといわれる人にかかるマイナスのエネルギーも大きな原因としてあげることができ、正体がはっきりしないこのエネルギーに対する対策も治療に際して絶対に欠かせません。

また症状を訴える患者さん自身の体質とも大きく関係しており、それらを総合的に考えて治療法を練る必要があるわけです。もちろん噛み合わせを適切にすることは大前提ですが、単に噛み合わせだけをきちんと治療すれば完治するほど簡単な治療ではなく、最近取り上げられるTCHとも関係しており、最近増えている脳の異常な興奮状態を抑える必要もあるのです。この種の脳の興奮は本人が意外にあまり認識しておらず。また薬などの治療では副作用が強く不適切で、気功やオステオパシーなどの治療も有効です。

当医院では、治療時に頭の形状も確認し、脳の緊張具合をチェックし、本人にもその緊張の原因を聞き取って、それを取り除く方法もできるだけ助言させていただいております。脳の緊張が収まらなければ身体の筋肉の緊張を緩めることもできないからです。

矯正治療と顎関節症との関係

矯正で顎関節症の症状が!
顎の位置は歯の並びや高さで決まります。生理的に正しい顎の位置だと歯のあたりが悪い場合、その歯を避けるように、かみ合わせがずれ、歯の接触面積がもっとも大きくなる位置でかみ合わせが安定します。

この下顎の位置が生理的な位置から離れれば離れるほどで顎関節症が発症してしまうリスクが高まるのです。 逆に、もともと下顎が生理学的な位置に無い人が、歯の矯正治療で顎の位置を整えれば将来の顎関節症の発症リスクは下がり、場合によっては体のバランスが整い、あらゆる体の機能が改善する可能性が高いのです。

私が矯正に関する講習会に参加した経験から判断するに、矯正専門医は歯を動かすことや歯を並べることは得意ですが、顎の位置(顎位と呼ばれる)に精通している先生がほとんどいらっしゃらないと思います。

一方、補綴専門医や、かみ合わせの治療の専門家は歯を削ってかぶせ物を作り、かみ合わせを治すことを得意としますが、矯正治療となると専門が違うため、矯正治療で顎関節症を治すという発想をもつ先生はなかなかいらっしゃいません

つまり矯正治療のテクニックとかみ合わせに関する十分な知識を両方を持つ先生がほとんどいないのが現状であり、これは矯正治療が顎関節症を引き起こしうるという考えからすると、誠に忌忌しき問題なのです。

どうして矯正治療で顎関節症を治すことができるのかに関してはこちらを御参照ください。

これは大学教育及び卒後教育で、かみ合わせは補綴学の分野であり、歯の移動は矯正学の分野であるといった、縦割り式の誤った教育がされていることと、そのことを理解している教育者がほとんどいらっしゃらないことが原因です。

骨格筋の緊張や脳脊髄液の流れをコントロールする治療
多くの歯科医は、噛み合わせの位置は身体にかかったストレスによって常に変化する可能性があるということへの理解がかけています。
顎関節は非常に特殊な関節で、体の他の関節と比べて、非常にフレキシブルで自由度が高く、かみ合わせる位置は上顎と下顎についている筋肉の緊張の状態で簡単に変化してしまいます

たとえば、上顎骨は海綿骨といって非常に柔軟で軽石のような構造をしており、筋肉の緊張によって容易に変形してしまいます。つまり、筋肉の緊張が強すぎると、かみ合わせの位置は変わってくる可能性があるのです。
同じく下顎の顎関節はタイトな関節ではないので、咀嚼筋郡の緊張の具合によって簡単に位置が変位してしまう可能性があるのです。

そこで顎周囲の筋肉の緊張と噛み合わせの位置との関係を理解した上で矯正治療や歯の治療(噛み合わせの治療も含む)を行うという非常に高度なテクニックが必要とされるのです。

また噛み合わせの治療によって頚椎の配列が変化し、脳脊髄液の流れが変わることがあり、この治療によって場合によっては頭蓋骨へかかる内圧が変化し、頭骸骨自体の形状まで変わってくることがわかっています。

つまり、治療を行う最中に変化する筋肉、顎骨、歯に対応して、常に正しい噛み合わせの位置に顎を移動させることができる技術を持っていなければ本来の正しい矯正治療自体がおこなえないはずなのです。顎関節症になる患者さんはこのズレに対する反応性が非常に高いため矯正治療の難易度も増します。

実は自分には関係ないと思っていらっしゃる方のほとんどがこのような骨格筋や頭骸骨の問題を抱えている可能性があり、どんな矯正治療でも、安易な噛み合わせの与え方は顎関節症症状を生んでしまう可能性あるのです。
このような理由から、全身の症状まで酷い患者さんの場合、1回の矯正治療で顎の位置を完全に治す事ができないことすらあるのです。

またこういった理解があるからこそ、マウスピース矯正のような安直な矯正治療は絶対に行わないのです。

矯正治療による顎関節症治療のメリットとは?
1.矯正で顎の筋肉が正常に?(小顔効果?)
筋肉が正常に機能するように矯正すると、顎の辺りがすっきりしてきます。顎周りの筋肉の無駄な緊張が取り除かれ、えらや、ほほ骨付近の出っ張り具合もすっきりしてきます。

2.歯を削る量を最小限にして顎関節症を治すことができる

顎関節症治療では、多くの歯を詰めたり、被せたりする方法が一般的です。しかし矯正を用いて治療する場合、歯を削る量は非常に少なくなります。矯正治療は、かみ合わせを作りたい位置に歯を自由に動かすことができるからです。

歯の移動は場所にもよりますが、1センチ以上動かすことも可能です。かぶせ物では行えないほどのかみ合わせの移動が矯正では可能なのです。
3.歯の位置が良くなり、舌や頬が楽になります
かぶせものによる顎関節症の治療では、歯の位置を動かすことはできません。

かぶせ物では、内側に入っている歯を外側に移動したり、前に倒れこんで前歯の叢生(ガチャガチャになっている歯列のこと)を治すことができません。

矯正治療では歯の位置だけでなく、歯列全体を広げることもできるので、お口の中を広くする治療が可能なのです。このとき歯の移動とともに骨格自体にも変化が起こるため、単に歯を動かしただけでは考えられない効果が得られます。この効果も弱い力を持続的にかけることでおきるため、ワイヤーやブラケットの選択が重要になります。

4.体調の改善

こちらはどちらかというと偶然の産物でした。私が、様々な顎関節症の患者さまを治療してゆくうちに、ほとんどすべての患者さまで体調の改善が認められるようになったのです。

これは、本来は筋肉の緊張が起こらない位置で歯が生え、かみ合わせが決まってゆくはずはずなのに、乳歯列ができる前に、ストレスなどが原因で、顎を引いた位置でかみ合わせが出来上がってしまうことがあるからです。

私の治療をしてきた経験では、ストレートネックになってしまった患者さまでも、ほとんど正しい反りを矯正治療などによって回復する場合があります。
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矯正治療でそりが良くなる理由は、頚椎の椎間の靭帯や筋肉が緩みやすくなるからです。しかし、過労や、緊張、ストレスが持続的にかかり続けきた場合は、矯正だけではなくほかの治療と併用する必要があります。

またかみ合わせが奥に入ってしまっている患者さまで多く認められるケースは、甲状腺機能亢進症と診断されたり、ぎっくり腰がひどくて、整体に通い続けるていてもどうしても治らないなど、一見歯やかみ合わせとは何の関係もなさそうな疾患が生じていることが結構多いです。

しかし、これらの治療は、歯の治療と同時に筋肉の緊張を取り除く治療、そして身体に蓄積されたストレスエネルギーをどう取り除くかといった問題も解決する必要があり、普通にただ矯正治療を行っても、単純に治るわけではないことも、治療の経験から知ることができました。

つまり、ありきたりの治療テクニックで治るものではないが、筋肉の緊張を取り除く方法をわかってしまえばこれほど簡単で面白い治療はないというのが私の今の感覚です。

矯正治療によって鼻が通ってきたり(慢性鼻炎と診断される)、眼の奥の痛みが取れたり(三叉神経痛と診断される)するのは、顎と顔面の筋肉の緊張が取れることによって、頭骸骨の変形が修正されるためです。

このような頭蓋骨の変形は自律神経失調症の原因になることもあり、歯の矯正が健康の維持に非常に重要な意味を持つと考えられます。

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