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歯科界を知れば、ずべてが見える!

歯科業界の今!
一般の方でも今は耳にするようになったと思いますが、歯科業界は実は今大変な時代になっています。

40年ほど前までは、歯科業界はまさに黄金時代、「予約券を高値で売りさばく」なんてダフ屋並みに歯科の予約が取れない時代がありました。

しかし、今は都内では7割の歯科医院で閑古鳥が鳴き、「年に2,000件近く倒産または廃業をする時代!」、患者さんの争奪戦は激しさを増しています。また新規開業しても3割は倒産という、厳しい時代になってきたのです。

歯科医院も「経営に走る医院」「本質的に治すことに集中する医院(実際はとても少ない)」「やって行くのが精一杯の医院」3極化がすでに始まっているのです。

また保険診療の点数の引き下げによる経営難から、歯科医院は「大規模経営」、「訪問診療特化」、「審美歯科、美容歯科特化の自由診療」、「メインテナンス中心の診療」、「医療行為としての自由診療の歯科」(非常に少ない)といった経営形態に分かれてきています。

患者さんも、「どこにかかるかを選べるようになった!」一方で「自分の目的に合わせてきちんと選ばないと場合によっては取り返しのつかないことに!」なる時代になったのです。また相次ぐ保険点数の引き下げで、「保険診療で標準的な治療を受けることは難しい」というのは業界ではもはや常識。「健康への投資としてきちんと治すためには自由診療もやむを得ない」の時代なのです。

歯科医院の難しさ

歯科医院の経営形態を多くの人はよく理解していません。私自身25年以上この仕事に携わり、20年以上経営に携わってきた経験から、この業界の特殊性を理解し、今の時代に歯科医院を経営してゆくことの難しさを理解したのです。

もともと、歯科医院の経営はほとんどが保険診療の収入でまかなわれ、多くの一般の患者さんも歯科治療に保険が効くことを半ば当たり前のように思っています。

しかし、今は実際は保険診療での報酬では、ほとんどの治療が採算ぎりぎり、もしくは赤字、実際には本来のあるべき医療としての歯科治療の質を維持できるようなレベルではないのが実情です。多くの歯科医院は「よほどたくさん患者さんが来院していない限り、保険診療だけでは新しい機器、機械の投資することすら難しい」といった状況なのです。そして多くの歯科医院で競争の激化のために技術や自分に売りを持たない先生では、患者さんもふえないため、保険点数が高く、経営が成り立つ訪問診療に移行するしかないのが現状です。

また「IT化が遅れている」こともこの業界の特徴で、保険制度に対応したカルテシステムはあるものの、さまざまな支払い方に対応しなければならない自由診療のカルテや会計に対応したカルテシステムが存在しません。
また、治療の使用する在庫を管理することがとても大切であるにもかかわらず、実際に使い物になる在庫管理ソフトウェアがありません。
2005年当時、私の調べた限りどちらも使えるソフトウェアがなく、自分でSEに直接依頼して製作する羽目をなり、結局多額の投資が必要となりました。

このような事情から、たとえ経営の安定した自由診療を行っている歯科医院でも「会計計算が煩雑で、手作業が多いアポイント業務」であるため、「受付を常駐しなければ成り立たない業務体系」であったり、当医院で行っているような診療の効率化のための「4ハンドシステムや滅菌システム」を取り入れていない医院がほとんどであるため、「診療自体の効率が非常に悪い」といった状態なのです。

また、どの業界も同じですが、少子化による人手不足から、優秀な人材の奪い合いが生じており、雇ってもすぐ辞められてしまうなど、スタッフのレベルを保つことも難しい時代です。

治療で頂ける金額が低い(平均して諸外国の1/20の一程度)
効率の悪い診療システム


経営のゆとりがない(高度化のための設備投資、IT投資、効率化のための投資が出来ない)

治療の質を上げるゆとりがない。

また、歯科における教育が遅れていることは否定できない事実です。歯科大学の病院では人があふれ、臨床教育を熱心したり、治療レベルが高い先生より、論文を多く書いた先生の方が大学に残りやすいシステムになってきており、実際に患者さんが治るための高度な臨床教育がされていないのが実情で、大学に残っていたとしても、高度な治療技術を学ぶことがますます難しい環境になっています。

それとともに、技術を持つ歯科医が非常に少なくなってきており、技術がなくても経営がなりたつ、マウスピース矯正や審美治療で自由診療化したり、訪問歯科診療など、応急処置で済まされる治療へと移行している傾向があります。また高い治療技術を持っている先生は一握りで、そのような先生の治療費もアメリカのように高くなる傾向にあります。

医療の質から考えた、かかるべき歯科医院の見分け方

「治療を受けるにあたり、家の近所で決めず、ネットで少なくとも数件候補を挙げ、最後に一件に絞り込む」慎重さが必要です。

私が歯科医として自分がお金をかけてでも、かかる医院を選ぶとしたら次のような手順を踏むでしょう。
1、まず、ホームページで医院の設備、技術、治療方針を確かめる!
そもそもホームページを作っていなかったり、ありきたりのホームページしかない医院はその時点で、選択肢から外れます。
ここで4割程度の歯科医院が選択肢から外れます。残念ながら腕があってもホームページが「ただの看板」と化している医院はたくさんあります。職人肌の先生ほど、自分の宣伝が下手ですから、やむを得ません。

しかし、今の時代、情報がない以上は選ばれようがないので、ある程度自分の情報を提供する必要があるのです。
その中で、患者さんが「自分の考えと一致しているか?本当に腕がある先生か?」を判断することになります。

どんな設備を導入しているのか?(CTやマイクロスコープ、感染予防機器)、先生がどのような考えを持っているのかなどをチェックします。

2、スタッフが多すぎる、手広く経営している歯科医院は経営本位になっていないか?医院の経営体系を判断する!
歯科治療の結果は個人技能で左右されます。「何をやるか!」ではなく「誰がやるか!」のほうが実は重要なポイントなのです。

これは歯科医にとっては常識で、患者さんを大切に思えば「自分の患者さんをほかの先生に絶対任せない!」のが腕のある歯科医のスタンスです。これが代診をたくさん雇い、分院展開の多い医院で、自費治療を受ける価値があるか疑問視してしまう理由です。

多くても全員で院長と副院長2名ぐらいまでが、目の届く限界でしょう。できれば院長一人で診療している医院のほうが安心です。

この時点で7割程度の歯科医院が選択肢から外れます。

3、メインとしている治療をみる!
「根の治療」や「かみ合わせの治療」、「感染予防」などに力を入れている医院は、有望です。審美メインの医院は、「美容外科と同じ考え方」という理由から、インプラントを強く押す医院は「患者さんの20年先を考えていない」という「治療を受ける」という立場から考え個人的には選択肢から外したほうがよいと思います。

注意が必要なのは、「見た目を直すことをメインとしている医院」、「直す」と「治す」は違います!「医療人として、本来の患者さんの身体のことを考えて治療している」可能性は低いでしょう。自分の身体が大切であれば行く前にもう一度ご自分の目的を再確認するべきでしょう。このような医院で「治療を受け治っていないことに気がついた患者さんのケース」を見ると自分自身の一時の欲望に駆られて治療を受けてしまったことに後悔している例が多いです。

患者さんをお客さんと捕らえ、「保険も自費も何でもすぐ対応」は一見良心的に見えて、「実は100円均一とブランド品を同時に売っている店のようなもの」、きちんと治療をするには「治療計画」など自由診療を行うそれなりの治療のスタイルが必要です。また患者さんはお客さんではありません。患者さんが求めることに答えることが医療ではありませんし、患者さんのもとめていることが正しいとは限りません。専門家として時に正しい知識を伝え、間違っていることをただすことも患者さんのために必要なことなのです。

この時点で9割程度の歯科医院が選択肢から消えてゆきます。

4、感染予防にどれだけ力を入れているかをみる!
皆さんはあまり実感がわかないかもしれませんが、「治療のほとんどが外科手術なのです」歯科医院では感染対策は一般の医科の開業医よりもシビアです。感染予防の管理の良し悪しは歯科医院の治療技術を計る上でわかりやすいものなのです。日本の歯科の感染予防レベルは決して高くありません。「アメリカで実際に行われている感染予防」が実は先進国では当たり前なのです。

ここからは、十分注意してお読みください。

4、本質を見抜く!

患者さんがよく勘違いし、誤った歯科選びをしてしまった例にとって、本質を見抜くための参考としてください。

1、患者さまの初めの歯科医院選びに真剣度が足りなかった。(実力のある歯科医はほんの一握りであり、ホームページや実際に会って先生と話した時の洞察力が足りなかった。ホームページの内容は本当にその歯科医師自身が書き、また事実を書いたものかよく見極める必要があります。)技術のある先生は言葉の端々にその中身が滲み出します。

口だけうまい先生もいますが、ちょっと込み入った質問をするとたちまち化けの皮がはがれるものです。

最近では技術のありそうな歯科医のホームページをまねて、あたかも自分で書いているかのように文章を作成してくれるライターもいると聞きます。しかしよく読めば本質はわかります。

2、業界での名声や専門医であること、有名な学会の学会員であること、認定医の免許を持っているなどといった、一見信用がおけそうな資格等を信じてしまった。

治療の技術に肩書きは必要ありません。学会に属していたり、認定を受けていたりといった一つの基準にはなりますが、それだけでは完全には判断できません。自分にあった先生を見つけましょう。

3、最新の治療技術のトレンドが首をかしげたくなることもしばしばである。これらを選択してしまうのはむしろ患者さん自身にも問題があるのです。

人間の欲求が高度になり、機能を回復する本来の治療より審美を求める患者さんが増え、入れ歯を強固に嫌がって、インプラントを求めたり、金属による治療を嫌がって、奥歯にまで審美治療を求める傾向となっていますが、本来の健康を回復するという目的からはかけ離れています。

奥歯は人に見せるためにあるのではなく、物を噛むためにです。そこに強度や機能に問題を起こさないよう、配慮することが最も重要なのです。

また経営にたけた先生は、最近の歯科医療のトレンドをすばやく読み取って、そのブームに乗った治療をやろうとします。しかし、そのようなブームに乗った治療が10年先も20年先もあるとは限らないですし、そのとき公開しても後の祭りです。

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