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2017年6月 2日

私と顎関節症との出会いはもう25年以上も昔になります。

当時は東京医科歯科大学で医員をしていた関係で、知り合いからいろいろな患者さんを紹介されたり、診る機会がありました。そしてその中でも多かったのは顎の不調の患者さんです。顎関節症は当時から多い疾患だったと思います。

あるとき学生時代に臨床実習で診療させていただいていた部分入れ歯を作った患者さんを私の同級生が診療しているのだが、自分は大学を辞めるので続きの治療をして欲しいといわれました。

私もしばらくしたら大学を辞める予定でしたので、断ろうと思いましたが、自分が昔診療した患者さんでしかも久しぶりなので一応お会いしようということになりました。

すると、どうやらその患者さんは顎関節症で悩んでいらっしゃるようで、顎の調子が悪いと訴えていらっしゃいました。

当時担当した同級生の歯科医は「ちょっと神経質になっている様だ」といって私に紹介することを申し訳なさそうにしていました。

大学病院では顎関節症の患者さんは一種の心身症のような扱いで治らないけど何とか上手くお話して治療を納得してもらうしかないといった感覚ですから、ちょっと迷惑な患者さんを紹介している感覚になってしまうのです。

しかし、その患者さんが、はじめて私が顎関節症を治すことができが人だったのです。

診断すると顎の位置が相当ずれており、これでは顎関節症症状を訴えても仕方がないだろうと思われる状態でした。

残りの歯が少なかったので残った歯を根の治療をして蓋をし、その上に総入れ歯を作ればかなりずれた噛み合わせでも治すことができそうだったので総入れ歯を作ることにしました。

その入れ歯は今も私が作成しているモノライン(0度臼歯)の入れ歯です。モノラインの入れ歯はかみ合わせの位置を自由に動かすことができるので顎の位置の決まりにくい顎関節症の患者さんやズレのひどい患者さんにはうってつけなのです。

モノラインの入れ歯を完成させると案の定患者さんはかめる様になっただけでなく、とても体調が良くなったといって喜んでくれ、予備の入れ歯が欲しいといってくださいました。

多くの入れ歯の患者さんは(当医院ではそうですが)なぜか予備の入れ歯を欲しがります。なくしたり割れたりといったトラブルがあったときに予備の入れ歯が無いと困るからだと思います。

そのとき、患者さんは本当に感謝してくたので、それがきっかけで顎関節症の治療はとても大切で患者さんにとって死活問題なんだと思うようになったのです。

そして20年以上経った今でも、あのときの出会いがなければ「今のように顎関節症の治療から、全身の変調までの治療をするといった考えは思いつくことはなかっただろうな」、と思うのです。

2016年4月 7日

私自身、やや敏感な体質であった経験から、体調がいまひとつと考えたことは一度や二度ではありませんでした。

中学校のときに歯の治療を受けたときに便秘になって以来大学生まで治療は受けたことがありませんでした。

しかし、大学で歯の治療を受けたことがきっかけで体調不良を歯の治療は実は関係があるのではないかと考えるようになりました。

大学を卒業すると、大学病院に顎関節症で困っている患者さんが実は沢山いることに気がつきました。一部は少し精神的な問題ではないか?と思う方もいらっしゃいましたが、逆に、本人が認識していないのに、かみ合わせを治療することで格段に良くなってゆく患者さんもいることにも気がつきました。

当時治療をさせてもらった患者さんがとても感謝してくれるので一種のやりがいも感じましたが、どうしてこんなに感謝してくれるのか?と不思議に思ったものです。

大学で5年間、治療技術を勉強した後、開業して5年ほどたった40歳のとき、歯科治療という仕事がきつかったせいか、左首の筋肉が固まって動かなくなったり、左足の筋肉が肉離れを起こしたりして、このまま仕事が続けられるか窮地に追い込まれました。

そのときから自分の矯正治療をはじめるまで4年間整体に通い体調を整えたのです。そのときに良い整体に通えたのは本当にラッキーでした。

身体も整ったし、そろそろ昔からの悩みであった、自分の歯並びを治そうと一大決心をして44歳のときに矯正治療をはじめました。(ブラケットはインダイレクト法を用いて、歯に装着し、調整はほとんど自分で行いました)

するとたちまち顎の位置は変化して、今まで噛んだこともない顎の位置に勝手に動いて行ってしまいました。そのとき初めて自分の顎の位置はこんなにもズレているのだと知り、本当にショックを受けたと同時に、もしかしたら、はじめに体調が悪くなった原因がこの噛み合わせのズレだったのではないかと思うようになりました。

私の場合、体調を壊し、整体に何年も通った結果、噛み合わせの狂いが原因であった筋肉の緊張がある程度治り、そのタイミングで矯正治療をはじめました。

すると、今までの歯並びによる噛み合わせのロックがはずれ、自分の正しい噛み合わせの位置に顎が自然に行くようになったので、正しい噛みあわせと、今までの自分の噛みあわせとのズレに相当あることに気がつくことが出来ました。やはり整体を何年も通った意味がありました。

そして、歯科医である自分ですら、正しい噛み合わせ(顎周囲の筋肉がリラックスするかみ合わせの位置)を全くわかっておらず、自分もひどい顎関節症になっていることに気がついていなかったことを理解したのです。

矯正を始めると程なく、いつも整体の先生にきちんとやるように言われていたストレッチが、自分でやるといつもとても痛むのに、ほとんど痛くなくかなりの位置まで曲がるようになりました。

このとき咬み合わせと全身の筋肉の緊張との関係を確信しました。まさしく顎と身体はつながっているということです。

そして自分のはもそうでしたが、ほとんどの患者さんの咬み合わせで奥歯が低いことによる噛み合わせの問題と、体の不具合が起きていることがわかってきたのです。

それと同時に、かみ合わせを変えることで首の骨の位置関係が変化して、体調が良くなることもわかってきたのです。このころから自分の体調の良くなり具合から、どうして大学病院で治療をした患者さんがあんなにに感謝してくれたのか徐々にわかってきました。(当時はそこまでかみ合わせをきちんと治せるわけではありませんでしたが、良い方向にかみ合わせを治していたことは事実で、おそらく患者さんの体調は相当良くなったのだと思います)

こんな経験から体調不良と歯の関係を理解でき、自分の不調も克服できたのです。それ以来首の痛みや、絶えずある激しい肩の凝りはなくなりました。(もちろん診療を長時間行えば肩凝りは出ますが)

身体の不調が合ってもなかなか噛み合わせが問題であるとは気がつきません。何しろ歯科医である自分ですら気がつかなかったのですから、素人である患者さんが気がつくのは相当難しいと思います。

でも自分の体調不良がもし噛み合わせが原因であったとしたら、ぜひとも治療で治しその不調とおさらばすることを私は自分の経験からお勧めします。

2016年4月 5日

歯の治療で人生が変わった。

何を大げさな?と思われる方もいらっしゃると思いますが、私達が治療をしてきた患者さんのなかには、そのような経験をされている方も少なからずいらっしゃいます。

では何故そのようなことが起こるのでしょうか?

顎に位置はまるで振り子の重りのように全身のバランスを変えてしまう可能性がある重要なものなのです。

まず、顎の位置は頚椎の位置を変化させたり、姿勢を変化させるのに大きな役割を果たしているため、全身のホルモンバランスや、内臓の機能などに大きな影響力を及ぼしているということが考えられます。

顎の位置を動かし、ほんのちょっと首を触っただけで、腸が動きだしたり、呼吸が楽になったりします。これらは無意識で働く自律神経が首に集中しているため、首が緩むと自律神経が反応することを意味します。

また身体に向かう全ての神経は必ず首を経由しますから、顎の位置がよくなって、首の筋肉が緊張がとれ、神経が圧迫がなくなれば、自分でも歯が原因とは考えもしなかった不具合が治ったりすることがあるのです。

このような変化は矯正治療でちょっと歯を動かしてかみ合わせを変えただけでも起こる場合があります。

矯正治療中や治療後に体調が著しく変化してしまい「不登校」や「体調不良で人が変わってしまう」ほどになってしまう患者さんも実は結構いらっしゃいますし、このような患者さんを背負ってしまった歯科医は心はまさしく鳴き叫びたいぐらいの苦しみを味わいます。

以前、首を暖めたり、首をマッサージしたりすることでいろいろな不定愁訴が改善されるという治療法が本で紹介されていましたが、あながち間違ってはいないと思います。しかし、それだけ敏感で重要な場所ですから、安易にグイグイ押したりすると却って具合が悪くなることもありますから注意が必要です。

また、体調が悪くなる原因が首であると結論付けるのは難しく、そもそも頚椎がヅレたり、首が過度に緊張してしまう原因があると考えるべきです。

頚椎がヅレたり、首の緊張が強くなる原因の多くは噛み合わせが関係しています。もちろん噛み合わせが全ての原因ではありませんが、かみ合わせを治すことによって改善する例は少なくありません。

常に緊張状態を強いられたり、もともと神経質であったりすると、それだけでも顎や首の筋肉、そして全身の筋肉が緊張して、あらゆる場所の循環が悪くなり体調不調を起こします。また運動不足でづ脳労働ばかりが増えている現代人はそれだけ首や全身の筋肉が固まりやすくなっているでしょう。

こう考えると、単にかみ合わせを治すだけでは再発を100%防げないわけですから、治療後の管理や、何故自分が筋肉の緊張が起こるのかを理解しておく必要があります。

また適度な運動や、身体をほぐしておくなどの体調管理も非常に重要になってくるわけです。

2016年4月 4日

かみ合わせで頸椎がヅレる?

こんなことは誰も考えないでしょう。しかし、私が何十人も顎関節症の患者さんのt頸椎を触診してきた感覚では、かみ合わせは頸椎のヅレと大きな相関関係があるといえます。

昔から、かみ合わせを治療すると、体調がかなり変化することは知られてきましたが、いろいろな説はあったものの、それがなぜかははっきりわかっていませんでした。

私はたまたま整体やオステオパシー(アメリカの整体学のようなもの)に通って先生にいろいろなテクニックを聞いているうちに、全身はすべてつながっていることに気が付きました。

つまり、単に顎の筋肉を緩めただけでも、その筋肉がつながっている腱や、骨がすべて移動をします。そしてさらに、その腱や骨がつながっているほかの腱や骨にまで影響を与えるのです。

結果的に姿勢が変わったり、骨の位置が転移したりします。

結果的にはこれが全身の症状を変化させてしまう理由なのですが、そのことに気が付くのに相当時間がかかりました。

顎の筋肉は顎だけにしか作用しないと考える先生が一般的だからです。

またこれら筋肉の弛緩によって、頸椎を引き上げている筋肉の緊張が取れると、頸椎の不自然なそりが改善されます。

これによって、頸椎の中を走る脊柱管の走行が正しくなり、中を流れる脊髄液が正常に流れ出します。
これがスムーズにいくと、当然脳内の脊髄液の流れや、血液の流れまでスムーズになるので、浮腫んでいたりした頭蓋骨の形態が治ってくる例も少なくありません。

このようなことを考えると、かみ合わせの治療を、顎周囲の筋肉の緊張を取り除くことは全身のバランスを整えるうえで非常に重要な作用を及ぼしており、かみ合わせの治療がいかに大切かをわからせてくれるのです。

2015年8月12日

私どもの医院では歯の治療と矯正治療を総合して治療を行うことで顎関節症を治療しています。

しかし、実際は多くの先生が顎関節症と矯正治療との相関関係をあまり肯定的にとらえようとしてしていません。

ただ私どもが20年近くにわたって臨床をしながら導き出してきた結論から言って、矯正治療と顎関節症は密接な関係があると言えることは間違いないと言えます。

確かに、歯並びが悪くても顎関節症にならない人もいますし、一見歯並びが良くても顎関節症がひどい人もいらっしゃいます。

しかしこの一見歯並びが良いが問題なのです。

多くの矯正治療を行っている先生が勘違いしていることは、かみ合わせと歯並びとは、何ら相関関係はないという事を殆ど理解していないという事です。

また、矯正治療と顎関節症とは相関関係がないという結論がアメリカでも導き出されはしましたが、これは、かみ合わせ(顎の3次元的位置)を治療するという方法と、技術がまだ矯正医の間で一般的ではないことと、その正しいかみ合わせの位置導き出し方が十分にわかってないため治療に生かせていない事実があるからです。

従って現在、顎関節症と矯正治療と間に相関関係があると考えるのは、現在の一般的な矯正の治療技術とはなじまないであろうという上での結論であると考えたほうがよいでしょう。

これはすなわち、顎関節症になるパターンと、ならないパターンとが矯正治療を行っている歯科医自身が全く理解できていない(当然です、顎関節症になってしまう噛み合わせの位置と、なりにくいかみ合わせの位置についてわかっていないからです。)

つまり、実際は相関関係がありますが、自己責任でその治療技術を持っている先生にかかった方が良いのではないか、というのが結論として言えるのではないでしょうか?

多くの矯正医は顎の周囲や首、肩などを触診しません。しかし、私は今の治療技術を完成するまでに、数多くの患者さんの首や肩、顎や頭を触診して、顎の位置関係とそれらの筋肉の硬直具合とそれを取り除く方法について研究を重ねてきたのです。

その結果、仮に歯並びが良くなったからと言って、かみ合わせ(顎の3次元的な位置)まで良くなるということはよっぽどの偶然でも重ならない限り起こりえないという事実をわたしは理解しました。

私自身も今まで何人もの矯正医の話を聞いて分かったことは、「治療を始めてみたものの、治療途中で治療がうまくいかず、途方に暮れる」などという事は結構頻繁にあることの様です。その為、矯正医はお金はある程度入る分非常にリスクが高い専門職であると内輪では考えられています。

そういった経験から、ちょっと経験を積んだ(痛い目にあった)先生は、難しい症例ではないかと何となく感じる患者さんの「治療はうまく言い訳を付けて断ったり」、「ストレートに難しいからや治療しないようが良いといったり」して断ることも結構あるようです。

つまり、噛み合わせに対して敏感そうな患者さんを矯正治療をすると問題が起こることは経験からある程度理解しているでしょうし、ハイアングルや極度のオープンバイトケース、成人の受け口のような実際に治療が難しい患者さんは治療することをさけたりします。

これは、かみ合わせ(顎の三次元的な位置)を考えないで、並びしか治さない矯正医の治療に限界があるからです。

歯並びを治すという矯正治療の引出ししか持たない矯正医にとっては、本来矯正治療で治さなければならないかみ合わせの狂い(顎の三次元的位置狂い)が原因で顎関節症が引き起こされているという事実の想像すらつかないからです。

実際歯並びが悪くても顎関節症を発症しない患者さんがいることから、もしかしたら顎関節症は単なるかみ合わせの問題ではないかもしれないとそう考える先生もいるかもしれません。

しかし、この場合も、本人が自覚している場合の顎関節症患者のことをさしており、自覚していなくても、医学的に診断してみれば広義の顎関節症の患者さんはそこらじゅうにいます。

たとえば、最近私も良く見るテニス選手でも、いつも故障している選手がいます。一方故障もなく常に優勝争いに残っている選手もいます。この違いは本人の素質もあるでしょうが、私は、かみ合わせが大きく関係していると思います。

私が注目する、いつも故障している選手は、かみ合わせが明らかに右にずれています。しかし、本人はそれが自分の故障と関係あるなどとは考えたこともないでしょう。つまり、このような場合も顎関節症になっているとは言えると思います。

一方、ほとんど故障もない選手は本当にバランスの良いかみ合わせをしていることがよくわかります。

医師は本人が自覚して訴える患者さんを診るだけでなく、自覚がなくても、医師として問題があることを指摘できるだけの診断能力を持たねばなりません。

殆どの歯科医は、本人が顎が痛いと訴えている患者さんだけが顎関節症患者だと考えています。私はそこに間違いがあると思いますし、自覚症状が無くても顎関節症の患者さんはたくさんいらっしゃるのです。

すべての虫歯を診断出来、それを歯科医に訴えることができる患者さんが何人いるでしょうか?つまり、虫歯ですら、本来歯科医が診断するべきものです。

顎関節症についても、本人が自覚している患者さんだけが顎関節症だと考え、歯並びの悪さ(本来は顎の三次元的位置というべきですが・・)と顎関節症とは相関関係がないというのは少々強引だと私は考えるのです。

2014年9月 5日

顎関節症の治療を私自身が発症してから15年以上経ち、自分の歯の治療もしながら、顎関節症の治療は非常に奥が深いことを改めてに感じています。

かみ合わせを考える矯正治療を今まで積極的に行ってきて感じるのは、顎関節症に悩む患者さんは非常にデリケートであり、かつ、周りの環境に影響を受けやすい方であるということです。

良くまじめな人が顎関節症になるといいますが、確かに几帳面で真面目できれい好きな人ほど顎関節症の患者さんは多いです。

これはストレスに対する反応が非常に敏感で、自分自身がデリケートであるために、防御態勢を取りやすいからだと思います。この防御体制をとることによって緊張が生まれ、筋肉が硬直化し、結果として骨格系が歪んで顎関節症が発症するわけです。

また、そのような人は子供のころから緊張する場面が多いため、顎を引きがちになり、顎の位置が悪くなる傾向があり、それが大人になってひどい顎関節症の原因になることもあります。

私自身が治療をしてきて感じたのは、単に顎の位置を良い位置にして噛み合わせを作るだけでなく、周りの筋肉の緊張が常に取り除けていないと、原因が取り除けません。そして、そのためには本人に自分が無意識に緊張していることを理解し、普段からそれを取り除く努力をしなければならないことを教えなければなりません。

顎関節症がひどい患者さんでは、ストレスにさらされすぎ、怒りや、不機嫌などの自分ではおさえきれない精神状態や過剰なイライラがでてしまう人を多く見かけます。

これらのストレス過敏による顎関節症は本人では到底どうにもできず、患者さんにとっては本当につらいことだろうと感じます。

しかしこのような症状が出ることが顎関節症に含まれると気が付いている人は少なく、そのような患者さんでも、たった一本被せものを高くしただけで、症状が消えてしまうことも少なくありません。私が詰め物の高さが変化しない治療の固執するのも、患者さんが知らないうちに顎関節症になってしまうことを防ぐためです。

多くの歯科医が、顎関節症は間接円盤に問題が出ている程度の認識しかありませんが、実際は頸椎のズレや、舌根沈下などのレントゲンだけではわからない多くの問題を基礎として発症しているのですから、それらを総合的に診断しなければ原因を治す治療はできません。

またデリケートな人の場合は顎関節症は心や気分にまで影響してきますから結構深刻な疾患であることは間違いありません。

私が治療した患者さんの感想はほとんどが「治療前の状態に絶対戻りたくない」ということです。なかなか表現は難しいのですが、単に調子が良いといっても、心や気分にまで影響したものが取り除かれるので本人の喜びはひとしおである気がします。これこそが生活の質であり、歯を白くして、見た目を改善することなど取るに足らない治療に見えてきます。

私が治療した患者さんも見た目の問題から始めは金で治療することを拒んでいても、結局機能を優先した結果このような体調改善を得られ、「先生の言われるとおりに治療をして良かった」と言われることがほとんどです。

私たちはプロです、プロは結果を知っていなければなりません。結果を期待できない治療を、患者さんの希望どおりにおこなう医師はもはや医師ではありません。商人です。商人に治療をしてもらって治るわけがありません。彼らの興味があるのは患者さんの健康ではなくお金なのですから・・・。

2010年8月12日

顎関節症は、本人がそれと気がつくのはあまり簡単とは言えません。

そこで顎関節症の特徴をいくつかあげてみましょう。
1、男性より女性に多い(症状に気付くという意味で)
2、女性は30代頃より、男性は40代頃より発症する(当院では厄年近辺の方が多い)
3、首の痛み、肩こり、背中がパンパンに張る、人によって腰痛などの症状が出る
4、むち打ちを経験した人の症状はひどい
5、歯ぎしりがひどくなる


これらをみると、歯に現れる症状はむしろまれで、どちらかといえば、「年のせい?」と思ってしまうような症状ばかりです。

私もつい最近まで「このつらさは、歯医者という仕事のせいか、年のせい?」と思っていましたが、さすがに辛すぎて日常生活に支障をきたすまでになったため、整体に通うようになってから、実は顎関節症だったことに気がついたのです。

非常に上手な整体やカイロプラクティックス、オステオパシーなどに行けばある程度症状は緩和できるのですが、本格的に治すためには歯の治療が絶対必要だと思います。

なぜなら、
1、整体等に行った患者さんでも歯を治すか治さないかでその症状の改善の質が違う。
2、整体等に行かなくても歯を治すと劇的に首の痛みや肩こりが治り、腰痛がなくなることが多い
3、整体がゆがみを直しても、顎が曲がっていると比較的短い期間で元に戻る。

などの事実から歯の治療が非常に重要だと考えられます。

日常生活で、ゆがみを感じたり、首の異常なコリを感じたら歯の治療もぜひ考えるべきです。
実際当院で治療を受けて、生活の質が大幅に変わった人をたくさん見かけます。

これは私どものやる気を大いに刺激してくれます。
最近付加的に効果が期待できるものに次のようなものがあります。
1、生理痛の改善
2、ドライマウスの改善
3、目の痛みの改善
4、手のしびれ、痛みの改善
5、眠りの質の改善
などです。

2010年4月17日

最近顎関節症の患者さんが非常に増えているようです。

これは今まではたとえ治療がいい加減であっても発症しなかった多くの患者さんが、発症しやすくなているためです。

多くは、現在の生活習慣が大幅に変化したことが原因だと考えられます。

食生活、とくに肉類を摂取しすぎると体が固まりやすくなり、顎関節症を悪化させやすくなる傾向があります。顎関節症ももともとは筋肉の緊張が原因ですから、緊張を取り除く努力も必要です。

ほとんどの人が自分が常に強い緊張状態に置かれていることに気づいていません。

そして睡眠時にさえ緊張が取れないために顎関節症が増悪したり、突然発症したりします。

また歯ぎしりによって歯にひびが入ったり、隣の歯とこすれて虫歯になってしまったりしています。

歯の治療が体系化されて、歯科治療がなくなってしまうのでは?あるいは市場が大幅に減少するのでは?といったことが考えられたのですが、現代では違う意味での虫歯治療や、矯正治療が必要になってきているのです。

このことを考えると、最新の治療の傾向を知っている先生に治療を受けないと、まったく見当違いな治療を受けてしまう恐れがあるのです。

2010年1月11日

顎関節症の治療は非常に難しいのです。
これは、子供の場合と大人とで大きな違いがあると思います。


子供の場合は、筋肉がかなり緩んでいる状態なので、簡単に正しい噛み合わせの位置に誘導されてゆきます。そして治療を行ってゆくうちに正しい噛み合わせの位置で噛めるようになってくるので、体調もよくなってきます。

一方大人の場合は話が違ってきます。
大人の場合は、誤った噛み合わせの位置で、ある程度順応してきています。したがって自分では悪いかみ合わせと気づいている人は意外に少ないのです。
例えば、奥歯を治されたり、ブリッジを入れられたりしたことがきっかけになって、顎関節症だとわかったりします。


これらのきっかけでわかるようになる場合は、ほとんどもともと噛みあわせがよくなかったのです。
しかし、一定のレベルを超えたために、症状が出てきたと考えられます。

このような場合私の場合多くが矯正治療が適応になるます。(かぶせ物で行う場合は、かなり歯を削らねばならず、歯に相当のダメージがあるからです)
しかし矯正治療は、顎の位置を日々刻々と変化させるのです。
それによって、大人の場合は特にひどく、今ままでの悪いなりに帳尻が合っていた体に変化を与えます。

したがって治療中に思いもしなかった変化が起こることがあります。

私が経験したり、実際患者さんから聞いた変化は、一時的頭痛の悪化、腰の痛み、首や、手、ひざ周りの痛み、などです。

しかし、正しい位置に顎を移動させている場合のこのような変化は決して失敗して起こっているのではありません。
一時的な好転反応ともいえると思います。
しかしこのことが素人の患者さんには、ただ増悪しているのか好転反応なのかわからないため、かなり不安になる人も多くいらっしゃいます。

このような場合私が患者さんの首や肩を触ると、おおむねよい方向に変化していることがわかるのです。
しかし中には自分がよくなっているのかどうか、わからない患者さんもいらっしゃいます。
ですから、このような体の反応はよくあることだと理解してほしいと思います。


私自身も経験したことですが、現代人の多くが、体が鈍感になりすぎています。
それが、体が治るにつれて、敏感になってゆくのではないかと思います。
自然界の動物は自分の体に悪いものは、においをかいで、決して口に入れようとしません。
しかし、人間は化学調味料で作られた偽りの味をおいしいといって食べてしまいます。

私も体が敏感になるにつれ、マックのミートのにおいに吐き気を覚えたり、化学調味料だらけのラーメンを食べると吐きそうになるようになりました。
しかし、これは体が悪くなったのではなく、むしろ正常になったと思いました。

患者さんは私が触るとほとんど肩にこりがあり、痛がります。しかし自分で認識している人のパーセンテージは低く、自分は肩こりを感じたことがないといいます。
しかし歯の治療を受けて、肩こりが治ってくると、却って肩の張りがわかりやすくなったりするので、肩こりがひどくなったと勘違いして、非常に厄介です。


多くの場合患者さんがナーバスになりすぎると、信頼関係が崩れてしまい、治療を行うことが困難になってしまうと、お互いにデメリットばかりになってしまういます。
このような事実を知っていただければ治療はやりやすくなります。

顎関節症
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番町デンタルクリニック 院長 吉田敦志(よしだあつし)

番町デンタルクリニック
院長 吉田敦志

番町デンタルクリニック公式サイト

皆さんは何のために歯科矯正をお考えでしょうか?
美しい笑顔のため?コンプレックスを解消するため?
確かに矯正治療には、そういった役割もあるといえます。

しかし、私が考える矯正治療の目的とは、健康な体を手に入れること。

私は10年以上前から、かみ合わせと体の関係を研究してきました。その結果、
矯正治療で適切なかみ合わせに導けば、体の状態は必ず改善するという自信を持つようになりました。

実は、矯正治療というものは奥が深いものなのです。