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2019年8月 1日

根管内の異物除去

次は顕微鏡を用いた、根管内異物の除去の例です。

根幹内異物 根幹内異物 根幹内異物

左の写真は、根の治療の際にファイルという金属製の根の治療器具が折れているのが写っているレントゲンです。
特に痛みがなければ除去するのは危険ですし、問題を起こさない場合もあります。しかしこの患者さまの場合痛みが出てきましたので顕微鏡下ではずすことにしました。なんとかうまく外すことは出来ましたが、少し根の穴の太さが大きくなってしまいました。(右写真矢印)折れていた器具の長さは実施8ミリ近くありました。
このように顕微鏡下で根管内の異物を取り除くことはできるのですが、一歩間違うとさらにことを悪化しかねないリスクもあります。根に痛みがあったり、病巣ができてしまっている場合は積極的に取り除いてゆきますが、特に問題がない場合は、ある程度トライし、どうしても難しい場合は無理に取らないようにしています。
いずれにしても顕微鏡なしではこのような治療は困難です。

根の治療についてもっと知りたい方はこのページへ⇒根の治療(なぜ治らない)

根の治療は治りにくいと多くの患者さまが困るのが現状です。しかし、実は根の治療は実は非常に単純な次の3つの作業を行っているに過ぎません。
1、根の中にある異物を除去する。(感染の原因を取り除くため)
2、根の中の細菌を殺し、根の中を無菌の状態にする。
3、開けた根の穴に隙間なく材料をつめてゆく。 
といった3つの作業です。しかしながら1、を実際に確実に行うには、顕微鏡の力を借りなければ不可能です。また2、を確実に行うためにはラバーダム防湿と、隔壁(歯が大部分なくなっってしまった場合に作る壁)が確実に行わなければ無理です。



また3、も現在ではロータリーファイルと言って、超弾性(形状記憶合金)でできた歯を削る器具を用いて行うを確実に根の穴の形を材料を詰めやすい形にできるのです。



超弾性ロータリーファイルなどは、いずれも非常に高価でしかもロータリーファイルは、折れることもあるので、絶えず交換していかねばならず、非常にコストがかかるのです。
また、顕微鏡で治療を行う際は、非常に細かい作業で、治療は目も体も疲れますから、一日に何人も治療できません。よりよい根の治療を求めるのであれば、保険診療では難しいと言えるでしょう。

私個人の意見ですが、顕微鏡も使わない根管治療は、うまくいくかどうかわからない(根の中を確認できないので)極めて確実性の低い治療ではないかと思います。

2014年4月 3日

歯の治療の中で、根管治療と矯正治療は特に高い技術が必要です。

今回は根管治療について書かせていただきます。

日本では根管治療は当たり前というのが正直なところです。根の治療になるので、通常ですと歯の神経はなくなっており、「寿命もほとんど尽きかけている歯」と言えるのですが、日本では簡単に神経を取ってしまう傾向があるので、このような歯の治療が意外に多いのです。

一方その治療の仕方ですが、アメリカでは訴訟になってしまうような低レベルな治療が横行しているのも日本の特徴です。

これも御上が決めた保険制度のなれの果てです。

根管治療は、もしきちんと行うのであれば、顕微鏡を使用するのはぜひ必要です。

また、日本ではまだ使う先生が圧倒的に少ないのですが、ラバーダムを使用することは必須条件ではないでしょうか?これは細菌が治療中の歯の根に入らないために必要なのです。

また、もし顕微鏡を使ったとしても、それをきちんと使いこなすには、相当の修練が必要です。これは、根の治療がほとんどミラーを使って行わねばならないので、上下左右が逆になったものを見ながらミクロン単位の治療をする必要があるからです。

これを考えれば、脳外科のマイクロサージェリーは根管治療よりはるかにハードルが低い治療だとわかります。

ですから、顕微鏡を使った治療を行うというだけでも相当ハードルが高くなるわけです。おそらく、死のリスクさえ除けば、医療でこれより難しい治療はないでしょう。

また、よく根の治療で、かぶせものをすべて外してしまう写真がホームページ等で紹介されていることが、これはあまり好ましい治療とは言えません。

このような治療をしていると、根の治療中が仮止めが取れやすく、いったん仮止めが取れてしまうと、中に細菌が入ってしまうので、歯の周りを削ってしまうことは勿論、かぶせものを外すのも、やむを得ない場合以外行わないほうが良いのです。

特に奥歯の場合は、かぶせものを外してしまうと、根の治療が終わるまでの間、かみ合わせががなくなり、顎全体の、かみ合わせが変化してしまう可能性があるので、絶対に外すべきではありません。

マイクロスコープを使った歯の根の治療真ん中から穴をあけて治療を行うべきです。右の写真がそのやり方です。

また患者さんがよく勘違いされているのですが、痛みが消えたとたんに根の治療をしている歯でかもうとしますが、これは絶対してはいけません。

歯が折れてしまうからです。

この様に根の治療ひとつとっても、なかなかその実情を知ると難しいことが多いのです。

根管治療
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番町デンタルクリニック 院長 吉田敦志(よしだあつし)

番町デンタルクリニック
院長 吉田敦志

番町デンタルクリニック公式サイト

皆さんは何のために歯科矯正をお考えでしょうか?
美しい笑顔のため?コンプレックスを解消するため?
確かに矯正治療には、そういった役割もあるといえます。

しかし、私が考える矯正治療の目的とは、健康な体を手に入れること。

私は10年以上前から、かみ合わせと体の関係を研究してきました。その結果、
矯正治療で適切なかみ合わせに導けば、体の状態は必ず改善するという自信を持つようになりました。

実は、矯正治療というものは奥が深いものなのです。