«  2018年11月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
2017年7月14日

感染対策に関する日本の歯科のスタンスは常に問題にされます。

つい先日も、「グローブを常に交換しているか?」とか、「歯を削る道具を滅菌しているか?」といった問題がテレビでも放映されていました。

いまだに半数以上の歯科医は十分の処置が出来ていないという結論でしたが、日本の歯科に内在する問題がそこに集約されています。

何故そのようなことが起こっているのかを私なりに考えてみると以下のようなことが理由であると考えられます。

1、そもそも、感染対策を行うだけのコストを保険診療の報酬では難しい(再診料が450円)。
2、個人経営がほとんどの歯科医院であり、歯科助手などの感染対策の十分な教育を行うだけの余裕がない。
3、大学教育で感染対策をきちんと教育していない。

等があります。当医院では感染予防費という費用を再診料と同じ感覚としての位置づけで頂いていますが、保険診療ではそこにはコストという問題がどうしても出てきます。短時間で大量の患者さんを診療してゆかねばなりません。なぜなら歯科での保険診療は一回の診療あたり500点(5,000円)以上の請求をすると健保から目をつけられ、個別指導などの嫌がらせに近い仕打ちを受けるからです。

そのためできるだけ一回の診療報酬を減らしながら多くの患者さんを診療するスタイルにならざるを得ず、こちらは「治療のテクニック」というより「健康保険対策を考えた診療の仕方」、といった方法にならざるを得ないからです。

そして、一回あたりの時間が限られるために、十分な感染対策をする時間的な余裕もありませんし、大量の器具も必要となります、クラスBといったハイレベルの滅菌器では滅菌できる器具の数に限界がありますから、アメリカなどで標準の感染対策を行うことは通常相当難しいといわざるを得ません。

保険診療ではユニット周りを毎回消毒することも時間の関係から難しいでしょうから、実際は世界標準の感染対策を行うこと自体が難しいといえるでしょう。混合診療に関してはいろいろいわれていますが、ある程度の感染予防をするためには、対策費を実費で頂くなどいずれ取り入れなければならないと思いますし、歯科医側の問題とばかりもいえないのが現実だと思います。

日本の歯科用ユニットについても、世界のスタンダードのユニットとは違うようです。
歯科大学で多くの学生が実習で歯科用ユニットを使いますが、それを開業しても好んで選ぶことになるので、各メーカーは大学に歯科用ユニットを納入することに躍起になります。そして日本ではほとんどの場合国産のユニットが選ばれますが、そのほとんどが感染予防についての考慮がされておらず、世界的の標準的な感染予防を行うことが出来ません。

そのユニットを使って大学を卒業した先生に感染予防をきちんとして欲しいと思っても難しいことは明らかです。(スピットンは今は使わないのが一般的ですし、水も通常水道水は使いません、ユニット内のチューブを洗浄できる水を使います)

世界的に見るとアメリカのa-dec社の歯科用ユニットが感染予防など様々な点で優れている歯科用ユニットの世界標準なのですが、日本の大学病院でほとんど見たことがありません。

10年ほど前に私の医院で器材の準備などを手伝いに来ていた学生が、大学の病院で実習が始まると、あまりの汚さに、アルコール綿をもって感染源となる部分を拭きまわっていたら、「一体何をしているの?」と怪訝そうにみんなに聞かれたといっていました。それほど大学病院の感染対策は遅れていたようです。(今はだいぶ変わったと思いますが)

2014年12月15日

歯科における感染予防は、実は先進国では至極あたりまえのこととなっています。

しかし、日本では、保険制度の問題、厚生労働省の薬事承認の問題など、様々な規制が邪魔をしてこのこと当たり前のことさえきちんとされている歯科医院は皆無に等しいのです。

たとえば、歯科用ユニットの水の問題、これに関しては当医院のホームページで紹介しています。

「歯科用ユニットから出てくる水はトイレの水より汚い」といわれています。これはユニットに出る水の導水チューブに水が滞ってしまうため、中で水カビが生じるために、蛇口から出てくる水とは違って、細菌の量が大量であるということなのです。

しかし、根管治療などで神経を抜く治療をするすると、いくら痛みがあって炎症があっても、根の中はほぼ無菌状態です。この無菌状態の歯に、水道水を使った水をかけながらタービンで削ったとすると、無菌の場所に細菌をかけながら治療をすることになるのです。

これでは治療とは言えません。少なくとも、チューブ内を殺菌できる水を使用すべきでしょう。

つまり、根管治療にはどうしてもユニットの水が殺菌されている必要があるわけです。しかし、日本では高額な治療費を頂いている根管治療の専門医ですら、このような水を使って治療をしている先生は少ないのではないでしょうか?

細菌入りの水をかけながら根管治療しているわけですから、何のための治療かわからなくなってしまいます。

また、一方、口腔外科領域では、埋伏歯と言って骨の中に埋まっている歯を抜く場合がありますが、この時、タービンで歯を割る場合があります。その時は当然水をかけます。

大学病院ですら、この滅菌水をユニットに流している大学はほとんどありませんから、細菌入りの水をかけながら骨や歯を削って歯を抜いているわけで、このような抜歯をすること自体感染のリスクから言って非常に恐ろしいといわざるを得ません。

また虫歯の治療をする際も、神経がいつ露出するかわからない状況で、細菌入りの水をかけながら治療しているわけです。
つまり、私の眼から見たら、治療しているのか、細菌感染を引き起こそうとしているのは全く分からないわけです。

しかし実はこれも、日本の歯科医院が導入できない事情があります。
このような機能水や、殺菌水は厚生労働省が薬事承認しないため、保険の診療では使えません(保険制度では国の薬事承認や保険で使用できる承認を得たものしか使えません)。つまり、診療に絶対必要な当たり前のことを行おうとすると、その歯科医院のすべての治療が保険外になってしまうということです。(これは混合診療を禁じた規定があるからです)

保険診療を全くやれないという状態で歯科医院を経営しようとすることは、歯科医院が多く、競争が激しい今の世の中では非常に困難なことなのです。

つまり、国の制度が邪魔をして、日本の歯科医療を先進国のレベルから大きく引きずりおろしているといえるのです。

もちろんきちんと治療を行うことが歯科医にとって当たり前のことなのでしょうが、制度が邪魔している以上先生をすべて責めるわけにもいきません。

また、タービンやエンジンの滅菌が7割の歯科医院で行われていないと読売新聞で報道されましたが、これは、あくまでも普通のオートクレーブの話です。日本ではオートクレーブはクラスNと言って、やや滅菌レベルの落ちる滅菌器しか売れていなかったため、実際はタービン、エンジンを滅菌していても中までは完全に滅菌されていません。つまり、不完全な滅菌システムで滅菌している歯科医院を含めても7割ということですから、実際は10%程度の歯科医院が本当にきちんと滅菌をやっているかどうかといったレベルではないのでしょうか?(クラスBの滅菌器で滅菌しなければタービン、エンジンの中までは滅菌できないのです。クラスBの滅菌についてはこちら

しかし、これら機器を取り入れるには相当な投資が必要で、それを感染予防費として実費で患者さんから頂きたいのですが、これも保険の制度で邪魔をされてままなりません。

このたった2つのポイントを見ていても、保険制度や日本の薬事制度の問題が歯科医療の発展を邪魔していることがよくわかります。

今の制度のままでは、日本の歯科はアメリカなどから30年以上水をあけられた状態から追いつくことは相当難しいといわざるを得ません。

2013年9月14日

私が初めて感染予防を徹底し、お金をいただくようになったとき、当時のオーナーは、「サラリーマンの昼食代より高い費用をいただいて、一体患者さんがいらっしゃるだろうか?」

と言って反対をしました。

しかし、医療人の立場からして、昼食代と医療を混合して考えることはおかしな話ですし、そもそも感染予防は治療を行う上で絶対必要なもの、それをないがしろにして、治療自体考えられないのです。

結局私の場合は、感染予防で費用をいただくことを押し通しましたが、それができない先生もたくさんいらっしゃると思います。

多くの歯科医院でいまだ日本では、感染予防対策が十分とは言えません。
というかほとんどの歯科医院でできていないというのが現状でしょう。

それは保険制度の問題、歯学部での教育レベルの低さが複合し、さらに患者さんの意識レベルの低さと相まって、早々簡単に克服できるとは思えません。

アメリカでは一番初めに感染予防の方法論が教育され、そのあと、治療法が教育されるシステムになっており、このシステムは30年以上も前から行われているようです。

単に感染予防に限っても日本の歯科は30年以上もアメリカと水を分けられているわけです。

我々が感染予防はあくまでもお金がほしくて行っているのではなく、患者さんのために行っているということを理解してほしいのです。

逆に言うと感染予防のない治療など治療とは言えないのです。

適切な感染予防には、ディスポーザブル品のコストだけでなく、莫大な手間がかけられていることを患者さんにも知っていただきたいのです。

2013年8月24日

滅菌とは、歯科医療にとっては非常に重要なものです。
しかし、この滅菌にも種類があることをご存知の方は少ないと思います。

1、オートクレーブと言われ、高圧の蒸気をかけて滅菌を行うもの
2、ケミクレーブと呼ばれ、特殊な薬液を蒸気にして滅菌するもの
3、乾熱滅菌と呼ばれ、高温で乾燥状態で滅菌するも

などがあります。
しかし、歯科医院はほとんどがオートクレーブで行われます。
それは、2は有毒ガスなどの廃棄が難しい。
3は温度が高いために、器具が傷みやすい。
などで、歯科医院では使いにくいためです。

一方1もクラスN,クラスS,クラスBに分かれており
クラスNのNはNAKID(裸)の意味で袋に入ったものや、タービンなどの管腔構造のものは十分滅菌できません。ほとんどの歯科医院はこちらを使っています。

クラスSのSはSPECIAL(特殊)の意味でタービンなど、その器具だけのために使えるといった器械です。

クラスBのBはBIG(大きい)の意味で、昔は部屋いっぱいの器械で滅菌を行っていましたのでこの名前があります。

今ではこれを歯科医院に取り入れられるサイズにしたものが販売され、歯科でも行われるようになってきています。
アメリカでは、治療に合わせて器具セットを作り、その中に滅菌インジケーターをいれ、滅菌した器具を使った証拠としてカルテと一緒に保管しているようです。

2011年12月18日

私は、17年以上前に、アメリカの本当の感染予防を知り、それ以来少しでも感染予防をきちんとしようと、心がけてきました。

現在のスタイルに完全になったのは最近ですが、今でもISOの継続的改善の精神にのっとり、常にそのレベルを向上させています。

私が患者さんに言われてうれしかったのは「先生は徹底的に感染予防をしているから信頼できる」と言われた時でした。

今では感染予防における管理記録という分野でもかなり高いレベルに達していると自信を持っています。

その中で今回はオートクレーブ(高圧蒸気滅菌)について触れようと思います。

歯の治療に使う器具はオートクレーブといった操作で、感染を防ぐために滅菌処置をしなければなりません。これは医療行為を行う上で、器具等に付着した菌やウイルスが、治療にとって大敵だという考え方から来ました。

昔は単純に高い圧力で一定の蒸気を入れた物の中で一定の温度に保ってやると、ほとんど全ての最近、ウイルスが死滅するという事実から、この滅菌法が取り入れられるようになりました。

しかし、一方で、その装置が、機械上の特性から、筒状の物を十分に滅菌できなかったり、庫内の温度差によって、器具のおかれた場所によって滅菌に精度が違ってしまうなどの問題が出てきました。


このような観点から見ますと、日本でも歯科用のオートクレーブという器械はいろいろ売られていますが、完全な滅菌レベルを保証できる器械はほとんどありません。

その中でも信頼できる機械にRISAがあります。

RISAは、コンピュータ制御による、庫内の圧を真空にしたり加圧したりする作業を効果的に行うことによって、庫内のあらゆる場所で完全な滅菌を行う、かつ、筒状の物も確実に滅菌できるシステムになっています。それにより狂牛病の原因であるブリオンタンパクを不活性化するプログラムもあるほどです。(日本製の器械のそのレベルの仕様になっているものは歯科用では今のところ出ていません)ちなみにRISAはフランス製です。

プリオンモードは滅菌時間がやや長くかかりますが、当院では安心のため、すべての滅菌にプリオンモードを使用しています。

また初めに書きましたように、滅菌記録という概念が日本では無いようですが、ヨーロッパでは記録をきちんと取っているかが重要な証拠になります。


たとえば歯科医院で万が一、他の人のウイルスをうつされたとしても、それが歯科医院の滅菌管理が悪かったからとは、なかなか証明できません。

しかしながら本来はPL法制定以来、自分の医院が感染源ではないと実は歯科医側が証明しなければならないのです。

全てを100%証明することは難しいとしても、少なくとも滅菌の記録ぐらいは出来ていないと信頼性に欠けると思います。

そういった意味で記録は大事なのです。

ところでホームページにある様に、当医院では今まで、プリンターで、滅菌記録を印刷していましたが、昨日から、メモリーに滅菌記録を自動的にとることができる器械を導入することが出来ました。

白水貿易(歯科用の輸入機器を扱う業者)に、何度もしつこくお願いしてこのたび晴れて実現しました。白水貿易には感謝しております。

またそれとは別に、専用の滅菌レベル測定装置で、毎週と毎月、滅菌がきちんとできているかを調べており(ホームページ参照)、これがあれば、滅菌記録のデータと合わせて滅菌レベルがきちんとしていることを証明できるのです。

2011年11月 6日

歯科は私のホームページで何度も書かれているとおり、実は感染に対して非常にシビアな治療です。


そもそも、感染予防は歯科治療の基本中の基本であり、数学で言えば、足し算、引き算、日本語で言えば「いろは」の「い」に当たるものです。

残念ながら、ネットでどんなに歯科医院を調べても、これができていない歯科医院しか見つかりません。見つけられたとしても非常に数が少ないのが現状です。

それでありながら、インプラントや、高度な根の治療をやっているのですから、こっけいにすら見えるのです。

さしづめ、足し算ができないのに、いきなり微分方程式を解こうとしていたり、「あいうえお」もわからないのに小説を書いているといったところでしょうか?

歯科で最も進んでいるのはアメリカですが、日本のようなおかしなことは絶対しません。
感染予防が治療の基本であることは患者さんでも知っているからです。もちろん衛生局も厳しく取り締まっています。

どんな治療をしていても、全ての医院は感染予防は基本的なレベルで保たれています。
ですから、ある程度の費用がかかる仕組みになっています。

つまり、感染の危険性があることを安いから仕方がないと言って手を抜いたりしないということです。

そもそも日本のような衛生状態では、指導がきて即刻業務停止でしょう。

例えば、根管治療についていえば、感染がもっとも危険な要素なので、歯科医はそれを恐れます。そのためにラバーダムをしているのです。

しかし、専門医で10万以上の高額の治療費をつけている先生でも、細菌まみれの水が出るユニットで、水を出しながら歯を削ったり、根の中の異物を取り除いたりしています。本当に不思議です。

よく、「根の消毒にはどんな薬を使う?」何てこともこだわっている先生がいるようですが、まず、細菌まみれの水が出ないようするのが先ではないでしょうか?

感染予防が歯科治療できちんとされるにはまだ10年以上かかるでしょう。

2011年6月11日

当医院では感染予防費を頂くようになって、13年以上の月日が経ちました。

当初は驚かれたり、いちいち説明をするのに大変でした。

もちろん、「そんな費用払いたくない!」という方もたくさんいらっしゃいましたし、一方で「先生のように徹底してればかえって信頼できる!」と言って下さる方もいらっしゃいました。


当院ではC型やB型肝炎の患者さんにはさらに2100円頂くようにしています。それは白衣をアシスタントもドクターも使い捨てのものに交換したり、ユニット周りを全てカバーするためです。

使い捨ての白衣も血液等が浸み込まない記事を使ったものを買うと結構値が張りますが、白衣が血液を透過しまったら意味がありません。

しかし、実際やってみて思ったのは、感染予防費を頂くと、肝炎の患者さんなど感染症の方が自ら必ず申告して下さるようになったということです。(費用は余計にかかるのに、です)

医院としてはこれは非常に楽です。でも、感染症になっている方は、多くは血液の輸血や、血液製剤によるのもで、大変お気の毒です。

感染に対する意識をもう少し全国的に高めてほしいです。
そうすればこのような不幸な方は減るでしょう。

2011年6月 2日

最近では日本も安全と言いきれなくなってきました。
昔は安全がお金がかかるものだとはだれも思わなかったでしょうが、今は水道水さえ飲めず、安全な水を買っています。


安全といえばいろいろなものにそれに見合った安全性が要求とされます。
最近の話題では原発が、非常に高い安全性が要求されたにもかかわらず、著しく低いレベルの安全対策しかとられていなかったことが事故の原因でしょう。

食品の安全性も最近では必ずしも信用できなくなってきました。
パン屋で買ったパンは3日でカビが生えたのに、スーパーで売っているパンは1週間たってもカビが生えないのも変に思えます。

かといって、あまりに疑っても何も食べれなくなるので、最近では値段が安すぎるものはちょっとだけ疑ってから購入するようになりました。


そうすると、「野菜がいやに安いな」と思って良く見ると中国産だったり、確かに安い理由があるのですね。

昔、中国に赴任していた患者さんがいて、「中国では野菜を大きく育てるために、女性ホルモンをいっぱい使っているから怖くて食べれない。でも、女の子の中は逆にふくよかになるからといってわざと食べている人もいる」
という話しを聞いた時、寒気がしました。


食中毒を出した焼き肉屋さんも、映像で出てくる値段はどう考えても安すぎるのではないかという値付けでした。


医療も同じです。安すぎるのはちょっとおかしいと言えます。
何かをきちんとしようとすればそれなりにお金はかかるものです。


歯科治療も感染予防など安全に治療を行うにはコストはつきものです。
これは単に、ユニット周りをカバーするだけでなく、滅菌器具の準備をしたり、洗浄したり、その手間にコストがかかるのです。


きちんと消毒しようと思えば、それに使う薬剤にもそれなりの値段の物を使う必要があるのです。

私は普段からかなり高めの消毒剤を使っていましたが一時期、友人から非常に安い消毒薬をもらった事がありました。さっそく使ってみましたが、どことなく不安感がぬぐい切れず、使い切らずにすてしまいました。


患者さんとしては、安ければ安いほど「安かった、ラッキー」と思うでしょうが、値段とはそれなりの理由があるものです。

2011年3月23日

今、地震の後の原発の放射能の問題で大騒ぎしています。

野菜は汚染されていなくても、消費者は買わないようで、いろいろな所に問題が出ているようで、本当にお気の毒です。

でも、私が不思議に思うのは、普段通う歯医者さんのほうがもっと危険をはらんでいるのに、全く気にしないことです。

歯科は必ず血液や唾液を扱うので、非常に消毒や滅菌には気をつけなければなりません。

しかし、保険制度などの問題もありますが、感染の危険性を十分に排除できない処置しか行われていない現場を数多く見ます。

放射能は多少とってもまったく健康に害がないレベルでも買わないのに、治療で感染を受けることに関してあまり気にしないようです。


私の医院では、アメリカなどの歯科医院で一度治療を受けたことがある患者さんが多いのですが、一度アメリカで治療を受けるを日本の歯科診療所は感染の問題が怖くて、なかなか通える医院が無いと言っていました。

日本も少しづつ感染対策は進んできていますが、まだまだアメリカのレベルに追いついたとは言えないでしょう。

2010年5月30日

私の医院ではエーデック(adec)の歯科用ユニットをすでに15年近くにわたって使用しています。

私自身相当こだわる性格なので、このユニットを使い続けるには理由があります。
一見何の変哲も無いユニットなのですが、世界で使われている歯科用ユニットの基本がほとんどこのユニットを起源にしています。

初めてバキュームシステムを開発したのもこのメーカーです。

また私の医院では、強酸性水を使用していますが、これは強力な殺菌力を持ち、最近なら数秒、肝炎のウイルスでも数分で不活性化しますので、オートクレーブの殺菌力を比較しても相当な効果を持っているもので、歯科医ならぜひ使いたい機能水です。

しかし、強酸性水は酸性が強く、ユニット内に流すと、さびを生じさせたり、ゴムを劣化させ漏れを起こしたりします。

しかしエーデックはすでに20年近く前からこの給水システムにシリコンを採用し、つなぎ目に金属があまり使われていないために、当医院で、10年近く強酸性水を使用した後でも、水漏れを起こすことは非常に少なかったのです。

ほとんどの歯科ユニットメーカーはこのような対応は当然すべきであったのに全くしてこなかったために、強酸性水を使用することはできませんでした。というか、ボトルシステムすら最近やっと採用するようになったくらいです。

つまり、歯科治療というものを知り尽くして、あらゆる対応を事前にとり続けてきたメーカーをしての信頼があるのです。

実際アメリカの軍関係の施設では過酷な条件の中で歯科用のユニットはほとんどがエーデックのものが使われています。

またエアロニューロマティックと呼ばれる、すべてのタービン、エンジン等のスイッチをエアーで制御するといったユニークなブロックの発明によって、電磁弁を必要としないシンプルな構造で、圧倒的な故障の少なさと、修理が容易であるというメリットがあるのです。

またスピットンは排除し、デュアルバキュームシステムにより、患者さんには漏斗状のカップにゆすいだものを吐き出してもらい、そのカップは患者さんごとに殺菌され、衛生面も非常に考慮されています。

私の医院でも強酸性水をユニット内に常時流しているにもかかわらず、ちょっとした水漏れ以外のトラブルは起きていません。

また当医院でも採用されているエーデックの4ハンドシステム(当院ではまだ完全とは言い切れませんが)は、すでにアメリカで15年以上も前からとりいれられ、治療では最高の効率を提供してくれます。

実際、このシステムを歯科に広めるために、エーデック社は何万もの歯科医院でアンケートをとり、試作品を作ってこのシステムを完成させました。

今日、歯科治療はより高度な技術を必要とし、ルーペによる治療、顕微鏡による治療は当たり前になってきました。

そんな折、術野から目を離さずに治療を行うことは治療の精度を上げる上で必須となり、これが4ハンドシステムを歯科治療のメインのシステムにする事となったのです。

これら最新のシステムを理解している人は迷うことなくユニットをエーデックを選ぶでしょうし、実際世界でも数多くのエーデックのユニットが売れています。

2010年3月15日

滅菌や消毒に関して、私も10年以上も前はずいぶんと無知でした。

特に滅菌などは、現在ヨーロッパで用いられている基準と、日本の基準とでは雲泥の差があることなど、学校で誰も教えてくれませんでした。

また通常医院で使用しているアルコール綿による消毒が気休め程度の消毒にしかならないことも知る由もありませんでした。

滅菌は今外科的な処置を行う場合はクラスB(滅菌庫内を真空にすることと陽圧することを繰り返すことによって、滅菌がすべての器具の面にいきわたる方法)を用いることが必要ですし、唾液、血液などが付着した部分を清拭する際も、アルコール綿ではなく、強酸性水や、イルガサンなどを含んだ液で清拭することが必要です。

また、ユニット内の水には使用しているうちに水カビが大量に発生しており、そのまま使用すると、細菌を吹きかけながら治療しているようになってしまいます。

これらの事実も、開業当時の私は知りませんでした。アメリカでは、これらに対する対応がとられて20年~30年ぐらいたっています。

しかし、日本できちんとした滅菌やユニットの水にまで配慮している医院は一体何件あるでしょうか?(おそらく1,000軒はいかないかもしれません。6万件も歯科医院があるのに)

もちろん、これらの対応は非常にコストがかかるもので、アメリカのそれと単純に比較することは意味がありません。

ですから日本が医療の先進国と比較して20年~30年近く遅れてしまっていることは、経済的側面から見てもある程度致し方ないでしょう。

しかし、今日歯科医院は保険診療で経営が成り立たなくなってきています。多くの歯科医院が自由診療を手がけています。

もしお金を払うのであれば、ものを知って対応している医院を選ぶべきでしょう。知らない医院にはあらゆる情報が不足しているため、もっと良くできる治療法があったとしても、知らないがためにやってもらえないことがあるからです。

私自身も、無知になることを非常に恐れています。知らないということは救えた歯を救えなくなったり、治せたものを治せなくなる可能性があるからです。

その点千代田区に開業していることは非常に有利です。

営業マンも知識が豊富な人が多く、歯科関係の会社も多くが千代田区近辺に本社があるからです。

歯科における感染予防
Powered by
本サイトにて表現されるものすべての著作権は、当クリニックが保有もしくは管理しております。本サイトに接続した方は、著作権法で定める非営利目的で使用する場合に限り、当クリニックの著作権表示を付すことを条件に、これを複製することができます。
番町デンタルクリニック 院長 吉田敦志(よしだあつし)

番町デンタルクリニック
院長 吉田敦志

番町デンタルクリニック公式サイト

皆さんは何のために歯科矯正をお考えでしょうか?
美しい笑顔のため?コンプレックスを解消するため?
確かに矯正治療には、そういった役割もあるといえます。

しかし、私が考える矯正治療の目的とは、健康な体を手に入れること。

私は10年以上前から、かみ合わせと体の関係を研究してきました。その結果、
矯正治療で適切なかみ合わせに導けば、体の状態は必ず改善するという自信を持つようになりました。

実は、矯正治療というものは奥が深いものなのです。