«  2016年7月  » 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
2016年7月30日

物事には流行り廃りがあり、それは仕方が無いことだと思います。

えてして大衆は物事の核心を見ることなく流行っているものに飛びつく生き物であるからです。

しかし、こと医療私の場合は歯科医療ですが、ここで流行り廃りを持ち出されてくるのは少々困りものです。

治すという行為に流行り廃りもなく、目的に向かった治療を行う方法はそう多くは無いからです。

インプラントや審美歯科、審美修復が流行りました。そして今は次のブームとしてマウスピース矯正が流行っています。

歯科医までがブーム乗って患者さんを集めようとする浅ましい光景を見ていると、医師という立場とは全く違う、欲深い商売人の姿さえ見え隠れします。

長い間治療をするという仕事をしていると、いろいろなことがわかってきます。

どんなに自分が適切と思っている治療を行っても治らない患者さん、これらは単純に部分的な治療を行うことでは絶対に治らない全身の原因があることのみならず、最終的には自分の中の精神の問題、家族の問題など、ありとあらゆることが結果として疾患に表れているわけで、治療も非常に奥深くなってゆくのです。

そしてその原因も自分の深層心理の中にあり、劣等感であったり、高慢さであったり、わがままであったりします。

しかし、あまりにその曇りがひどいと、一体なにが原因なのか全くわからなくなってしまいます。その曇りを少しずつ取り除いてゆくのが私達の仕事だと思います。

流行に乗って治療をするようでは場合によってはその曇りをさらにひどいものにしてしまいかねません。

結局それらすべてを自分で克服してゆかなければ病気は治らないのです。そしてそれを克服して本当の自分自身の問題点に気がつき、自分のレベルを少しずつ上げてゆくことが人生なのだと思います。

そういった意味で、医師という人立場は非常に責任がおもい職業だと思います。

2016年7月24日

アメリカ人はとにかく歯を大切にします。

定期的なクリーニングは欠かせませんし、虫歯になったらすぐに治します。

そしてエグゼクティブほど歯にはお金と時間を使います。
また歯がぼろぼろのエグゼクティブもみたことがありません。
それは物事がうまくいくことと歯の状態とはある程度関連性があることを知っているからだと思います。

しかし、日本はというと、歯に着色のついた、歯並びもぼろぼろの歯で笑いながらメディアに顔を出す経営者も一昔前までは稀ではありませんでした。

最近はそのような経営者も少なくなりましたが、アメリカ人の考えでは、歯が汚いということは、ぼろぼろの服を着ているようなもの、つまり人前に出られる格好ではないし、そのような状態でよい仕事が出来るわけがないと言うのが、彼らの発想です。

昔から仏教でも、また最近では松下幸之助も掃除の大切さを唱えています。
つまり、ものごとを清潔に保つことは、自分のレベルを上げるためにもとても大切なことです。
トイレ掃除や、職場のオフィスの掃除も大切ですが、もっとも大事なのは自分の身体です。

特に歯に汚れがついたままでは、対人的にも良い評価をもらえません。自分の家なら訪問されなければわかりませんが、歯は笑った瞬間に相手にばれてしまいます。

私もいろいろな人をみて、歯がぼろぼろで物事がうまく言っている人をあまり見たことがありません。
お金を稼いでいてもその稼ぎ方がおかしかったり、何か生き方そのものがずれていたりしています。

歯にお金をかけなかったり、関心が低い日本人はアメリカ人にとって「人生を半分投げ出している?」ときっと思っていることでしょう。

2016年7月17日

時々、電車で「こんな歯の状態で良く平気だな?」と思ってしまう人を見かけることがあります。

実は人間の身体は巧妙に出来ていて、痛み持続的にあると、それを打ち消すような脳内物質がでて、痛みや調子の悪いこと自体を感じさせなくさせます。

これも一種の自己防衛反応で、いろいろな痛みがある場合は、もっとも強い痛みだけを感じ、後の痛みは感じなくなります。

痛みを感じるレベルを閾値を呼びますが、いろいろ悪い人はこの閾値が上がってしまっているのです。

私達も歯の治療をしていると、「治した歯は良くなったが、違う歯の痛みが出てきた」とよく言われますが、実は「出てきたのではなく、マスクされていた痛みが現れてきた」というのが正確な表現です。

歯の治療を長い間していると、治しても治しても、もっと良くして欲しいという要求は絶えません。それは口の中が完全なベストまでは、さすがに長い長い道のりだからです。

逆の考え方をすると、鈍感になればどんどん鈍感になってゆきます。お年寄りで、全くお風呂にも入らず、自分の匂いも気にならなくなるように、鈍感になるということは感覚が麻痺してくるということに他ならないのです。

私自身、自分の体が敏感すぎて非常に苦労した経験があり、「いっそのこと鈍感であったほうが良かった」と思うこともしばしばありましたが、ある領域まで達すると、それは考えなくなり、むしろ、敏感な身体に感謝するようになりました。

とにかく、ひどい鈍感な体質になってしまうほど、歯や体の悪さを放置しないで、積極的にもとの自分の感覚を取り戻すようにすることが大切ではないかと思います。

2016年7月15日

歯の治療はほとんどが外科処置です。しかも相当細かい手先の動きが必要とされるので、医科の内科や整形外科などの治療とは全く違います。とにかくセンスと日々の鍛錬が重要になる医科でいう外科と同じ診療科であることは確かです。

そして技術も個人個人で歴然とした違いがあります。

また必ずいえることは、「治せる医師しか治すことができない!」ということです。どんなにホームページにうまい言葉が書かれていても、患者さんがある程度納得のいく結果を出せる技術を提供できる先生はそう多くはありません。

歯の治療は実は非常に奥が深く、きちんとした結果を出すためにはさまざまな要素を適切に処置しておかなければならず、かなり緻密な計画を、治療の実践が必要なので、めったに偶然治るといった事象は起こりません。またその治療を計画するためには、それなりのコストがかかります。

ですから、もし治療にかかれるだけのお金があれば、治せる先生に最後はかかることしかなくなります。

お金が無ければ、金額が安くて治せそうな先生を探すでしょう。しかし、金額とは正直なもので理由なく高額であるわけではなく、それなりに手間や高価な材料を用いることで治りが良くなるわけです。

運がよければ、安価な治療でも治ることもありますが、むしろそれは偶然の産物とぐらいに思っておいたほうが無難ですから、かなりのリスクがあると考えられます。

難しい治療になればなるほど、治療をする側にも精度と手間が要求されますから、当然値段も高くなってしまうわけで、闇雲に適当に値段が決められているわけではないのです。

ですから、技術そのものを持った先生を探し出し、多少の出費は健康への投資と考えて覚悟しておくことが歯科治療を受ける上では必要ではないかと思います。

歯科治療は、いまや保険制度では限界に来ていることは、私のホームページでも何度も書いております。

これは、今までと違って歯科医が十分な数増えたために、「並んでも、待っても行く歯科医院」といったイメージが消え、「いつでも予約が取れる歯科医院」となってきたこともあり、一医院あたりの患者さんの数は20年ほど昔から考えると相当減少しており、通常の保険の歯科治療では採算が合うほど患者さんが来院してくれない状況となったからです。

しかし、かといって自由診療を勧めたとしても、経済状況や患者さんの意識の問題もあり、簡単に治療を受けてくれるわけではありません。

そこで歯科医院の2極化や3極化が起きてきているのです。

自由診療でそれなりの治療を提供できなかったり、意識が高く、多少高額でも良い治療を求める患者さんを集めることが出来ない先生は、いわゆるワーキングプアーと呼ばれ、開業医でありながら年収200万程度の収入しか得られないことになるわけです。

しかし、実際には歯科医になるまでに、国立でも何百万、私立では4から5千万以上のお金がかかり、開業にはさらに数千万単位のお金がかかることを考えると、歯科医は非常に大変な職業となってきています。

私は自由診療しか行っていませんが、実際に患者さん治療を成功に導き、満足していただく治療を提供して、一定の数の患者さんに御来院いただけるようになるのは、かなり難しかったですし、大学で教育を受けた一般的な普通の歯科治療の考え方を完全に捨てなければここまでくるのは難しかったと思います。

いま、歯科医は十分なそのような結果の出る歯科治療の技術を習得することより、訪問介護などまだかすかに残っている、保険でも採算が取れ、経営が成り立つ歯科治療のほうにシフトし、何とか経営を続けているようですが、その点数もいつ国が削って行くのか時間の問題です。

歯科治療をお受けになる患者さんにも直接関係があると思いますから、私なりの歯科医療の将来を書かせて頂きます。

歯科医院は大量に患者さんを保険でさばく、大型歯科医院と、自由診療をメインで行う歯科医院とに2極化してゆくと思います。

残念ですが、保険でさばく歯科医院ではほとんどが雇われの若い歯科医師、もしくは年を取っても開業できない歯科医が治療を担当することになるので、治療内容に関してはなかなか良いものを期待しても難しくなるでしょう。

一方で、自由診療メインでも腕の立つ歯科医は、必要以上の患者さんを取ろうとせず、紹介患者さんメインの治療となるので、飛び込みで治療を受けようとしても治療してもらえなくなります。

つまり、今の変わり目の日本では、早めに自分がきちんとした治療をしてもらえる歯科医院を探しておく必要があると思います。

多くの患者さんを治療して歯科医の立場として思うのは、突然痛いから治療して欲しいといわれる患者さんにの中には、こちらが喜んで引き受けたいと思う患者さんが少ないということです。

歯科治療は特に痛みが出るときはかなり状況が悪いときです。痛みが無いうちに早めに良い歯科医院のめぼしを付けておくことも、患者さんと歯科医師の両方にとって、重要なのではないでしょうか?

« 2016年5月 | メイン | 2016年8月 »

Powered by
本サイトにて表現されるものすべての著作権は、当クリニックが保有もしくは管理しております。本サイトに接続した方は、著作権法で定める非営利目的で使用する場合に限り、当クリニックの著作権表示を付すことを条件に、これを複製することができます。
番町デンタルクリニック 院長 吉田敦志(よしだあつし)

番町デンタルクリニック
院長 吉田敦志

番町デンタルクリニック公式サイト

皆さんは何のために歯科矯正をお考えでしょうか?
美しい笑顔のため?コンプレックスを解消するため?
確かに矯正治療には、そういった役割もあるといえます。

しかし、私が考える矯正治療の目的とは、健康な体を手に入れること。

私は10年以上前から、かみ合わせと体の関係を研究してきました。その結果、
矯正治療で適切なかみ合わせに導けば、体の状態は必ず改善するという自信を持つようになりました。

実は、矯正治療というものは奥が深いものなのです。