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2015年6月30日

当医院は、矯正治療を含めて歯の治療を総合的に行う歯科医院です。

結構体調が悪くなって困った患者さんが多くいらっしゃいます。男女比では圧倒的に女性の方が多いです。

かつて、かみ合わせの治療について書いてある本を読んだとき「生理痛や婦人科系の疾患と歯の治療とは関係がある」

と書かれていたことを記憶しています。

しかし、私自身はそんなことあるのか?と半信半疑のところはありました。

でも、実際に噛み合わせの治療をしてみると確かに効果があるようです。

私の医院では女性の患者さんが多いとは先ほども書きましたが、驚くことには矯正治療中に妊娠される患者さんが非常に多いということです。

別に矯正中に妊娠してはいけないとは言いませんが、気が付くとおなかが大きくなっていて、「妊娠しました」という言葉を聞くのは当医院では珍しくありません。

矯正治療中に妊娠する患者さんが多い事実を見ると、婦人科系をかみ合わせの治療とは関係していると思わざるを得ません。

そもそも、「妊娠してはいけません」と言われなくても、矯正治療中に妊娠することはためらわれるのが普通だと思うので、やはりきちんとかみ合わせを治せば、体調のみならず、婦人科系の機能は良くなるのではないでしょうか?

最近不妊治療が多く行われていると聞きますが、そもそも体の状態が良くならなければ、いくら強制的に受精をさせて、子宮に着床させるような治療を行ってもうまくいかないのではないでしょうか?

当医院で噛まあわせの治療や、矯正治療を行うとほとんどの場合、生理痛が治ってきますから、かみ合わせの治療は臓器にまで影響があると感じています。これはかみ合わせの位置を直すことによって頚椎の配列が整い、それに伴って全身の骨格の調整が行われ、ホルモンバランスと、骨盤の状態がよくなるからだと考えられます。

それほど顎の位置は重要ですが、それを考えて矯正治療を行っている矯正医は非常にすくないでしょう。

本当の意味ある矯正治療とは?

難しい矯正治療が必要な患者さんを沢山治療してきてつくづく感じるのは、噛み合わせと頸椎、そして自律神経と脳脊髄液との関係をきちんと理解して治療を行わなければ、本当に意味のある矯正治療とは言えないことです。

矯正治療(かみ合わせの治療)がこれほどまでに人間の体の機能と直結しているとは、卒業して5~6年までは全く考えもしませんでした。

始め私が矯正治療を始め様と思ったときは、「奥が深そうで面白そうだけどなんて複雑な治療なんだろう」としか思いませんでした。当時はベンディングや、様々なテクニックがあって、とても自分で習得できそうにないと感じたことも確かでした。

矯正科を卒業していないのに、どうして矯正の治療技術を習得しようと考えた理由は、顎関節症の患者さんを治療してきて、どうしても被せものや、歯の治療だけでは顎関節症が治らないと感じたからです。

当時から今まで、矯正治療の技術の習得はイバラの道でした。そもそも学生時代に大学で教わる矯正治療のテクニックは基本の基本、しかもストレートワイヤー法という新しいブラケットの内容までは講義では全く教えてもらっていなかったのです。そもそも私が大学にいたころは既にストレートワイヤー法が主流でしたが、大学は遅れていてそのような内容を取り入れる講義は全くしていませんでした。

ストレートワイヤーテクニックから、アーチワーヤーベンディング、そしてレントゲン分析法、ブラケットポジショニングまでを一から習得することは容易なことではありませんでした。

しかし勉強を進めてゆくうちに実際は殆ど全ての矯正治療を行っている先生が、必ずしもかみ合わせについて理解して治療しているわけではないことに気が付いたのです。

矯正治療はかみ合わせを大幅に治療しますから、顎が3次元的にどの位置にあるかを完全にコントロールすべき、非常にシビアな治療です。

仮に、治療が見た目にどんなにきれいに仕上がっても、3次元的な位置が顎にとって適切でなければ全く意味をなさないのです。殆どの矯正専門医がその意味を分かっていないで治療をしているのです。

顎の3次元的位置を決めようにも、矯正治療中は歯がすべて移動をしますから、顎の位置を決めてい治療を行うことは困難を極めます。

そんなことから、ほとんどの先生は、ブラケットを装着して、並んできた上下の歯が噛んだ位置を、かみ合わせのゴールとするのがほとんどです。少しよく考えている先生でも、ワイヤーベンドによって奥歯を沈めたりして顎の位置を前後左右に動かしたりするのが精いっぱいでしょう。

しかし、ワイヤーベンドで動かす場合は、どの程度位置を変更するのかが、適切にコントロールできてい無いことにも気が付きました。しかも奥歯を沈めることはできても、奥歯を引き上げる治療は見たことがありませんでした。

このような事情から、かみ合わせの3次元的な位置を決めるながら矯正治療を行うということに対して、確たる方法論もないまま、100年以上矯正治療が行われ続けてきていたといえるのです。

しかし、私が実際3次元的な位置をきちんと決めながら矯正治療を行う方法を発見し、その方法でかみ合わせを治してゆくと、矯正治療によるかみ合わせの変更は全身にとって非常に大きな意味を持っていることに気が付きました。

噛み合わせの変更によって緊張していた首の筋肉が緩み、結果として、脳脊髄液の流れが良くなったり、頸椎の周りに付着している靭帯が緩んだことによって自律神経の機能も正常化します。それに伴って全身の健康状態が全く変わってしまうのです。

もちろん矯正治療で治ったとしても、その後のメインテナンスが悪いと少しずつ元に戻りやすくなりますが、矯正治療でかみ合わせを変更した後は体調ももとに戻りにくくなり、疲労の回復力もはるかに向上することが分かったのです。(ですから歯の位置が移動しなくなるためのリテーナーは大きな意味を持ってきます)

人間の体はよくできているものだとつくづく感じている最近です。

2015年6月23日

私が、26歳で晴れて歯科医師国家試験に合格し、歯科医師になった当初は、歯科医師として、「治療がきちんとできるようにさえなれば、歯科医師として一人前である。」
と考えたものです。

当時は何もできない自分にいつも劣等感を抱いていました。

「入れ歯を作っても、いつまで経っても痛くて噛めない。」

「虫歯の治療をしても痛みが消えない。」

このような、今の自分では解決できないことがほとんどの毎日のことでした。

特に苦手だったのが抜歯と、根管治療、そして開業してしばらくしてからの矯正治療でした。この3つの治療は特に大学できちんとした教育が行われていない分野だと今でも思っています。

大学院に通っているときは常に、先輩の治療技術を盗もうとしたり、どうやったら痛みが消えなくなるのだろうと教科書を読みなおしたり、考えることが多かった気がします。

しかし、大学院在学中でアメリカの歯科教育を知ったときは衝撃でした。

「日本の歯科教育(少なくとも私が出た当時の大学での教育)は全然足りない」とはっきり感じたものです。

あれから20年以上も経ち、痛みが直らない原因や、かみ合わせがうまくいかない原因を私なりに研究し、今ではほとんどの痛みや、治療がうまくいかない原因を理解し、ほぼ100%の結果を出せるようになった気がします。

しかし、そこに行き来ついてわかったことですが、治療とは単に歯の治療がきちんとできればよいというわけではなく、それだけにとどまらないということです。

何故、歯がそのようになってしまったのか?

その根本的な原因を突き止め、それを患者さんに理解させ、そして、それを取り除く努力をしてもらえるようになるまでやって、初めて患者さんを本当に治療をしたといえることに気が付いたのです。

つまり、痛みを取り除いたり、噛めるようにすること自体は、基本の基本、さらに、患者さんの習慣や、嗜好そして対人関係などが自分の歯を痛めつけている、あるいは健康を阻害しているといった、自分では気が付いていない自分の中に潜む問題を理解してもらうことが非常に重要だと気が付くようになったのです。

これこそがワンランク上の治療を言えるでしょう。

よくある問題の一つは喫煙習慣です。

喫煙習慣は、まず本人がなぜ喫煙習慣を始めてしまったかの原因を理解しなければやめることができません。また喫煙習慣は絶対に取り除かなければ、病気の原因を作っているようなものです。

喫煙習慣がやめられない人の多くは、甘えがあります。
自分の健康を阻害する習慣をやめられないのは甘え以外にありません。

喫煙は、もちろん苦しいことから逃れるために自分をあえて麻痺させるために行うものですから、これをやめることができないということは、麻痺させなければ苦しいことに立ち向かえないという弱さもありますし、また自分自身をその苦しみから解放しようとする努力や勇気がないといった一面もあるように見えるのです。

喫煙習慣のある人は、非常にきつい勤務体制の職場で働いていたり、ストレスのかかる業務をしていたりと、人によって様々です。

しかし、実際によく考えてみると、いくら家族と自分の生活のためとはいえ、そのような職場に絶対にしがみついていなければならない理由もないし、場合によってはそのような環境を自分で積極的に変えてゆくこともできるのです。

喫煙や飲酒などは一種の逃げでしかないと思えます。苦しい環境でもそれを改善しようと必死に頑張っている人はたくさんいるのです。

残念ながら、私どもは去年の6月から喫煙習慣のある患者さんの治療はご遠慮いただいているので、そのような方の治療を最近することはあまりありません。

今、実際に治療をしていて感じるのは、自らの環境を冷静に見なおして、自分にとってよりストレスの無い生活を選んだり、環境を変えたりして、本当の健康を取り戻している患者さんがほとんどだという事実です。このような患者さんの姿を見ると本当に治療をしていてよかったと感じます。

初めにいらした時は、完全にテンパっていて、全く余裕のない患者さんの顔が、3ヶ月もすると、いつもニコニコした素晴らしい笑顔に変わってきます。

20年以上歯科医療に携わり、でこのようなことが歯科で出来るきることが分かってきたことは、私自身にとって本当に幸せだと感じています。

2015年6月 6日

歯科治療は、自由診療を行っている歯科医院では、全く自由に設定できます。

ですから、いくらであろうが、治療を受けようとする人が払ってくれるのであれば、その価格は適正といえます。

ただ、どんなものでもそうですが、値段は正直です。安いものはそれなりに手間を省いたり、コストをかけないようにしなければ利益が出ません。

歯科治療も全く同じで、手間をかければ、また材料を良いものを使えば、それだけ値段は高くなるものです。

つまり「値段は正直」ということです。服や食べ物なら捨てることができますが、歯を一度いじられてしまうと結構悲惨なことになります。

先日私が美容院に行って髪をカットしてもらったところ、その美容師さんは
「変なところでカットされると、あとで手直しするのが大変なんです。色んなところに行って欲しくないんです。」
と言っていました。

それを聞いて私は、「変なところに行ってしまうと歯の治療も大変なんです。場合によっては治すこと自体が非常に難しくなることがあります」

というと、美容師さんは「そうですね!髪はまた生えてくるからまだましですね!」

と言っていました。

そうです。歯の治療は一度失敗するともう生えてきません。患者さんもそれをわかってくださる方は、治療を開始してからずっと私の医院に通い続けてくださります。たとえ引っ越しして住まいが遠くなってもです。

クリーニングや、歯石の除去ぐらいだと大丈夫なのですが、ほかの先生が触ってしまうと場合によっては、もうすべての治療をやり直さなければならないことになってしまうことさえあります。

実は奥歯一本の高さを変えたり、誤った材料を入れられただけで、かみ合わせが一気に変化して、歯の移動まで起こり、今まで行ってきた治療がすべて台無しになることがあるのです。

そういった意味で、きちんと一生面倒をみててくれる、確かな技術を持った先生を見つけることが大切だと、私は思います。

2015年6月 1日

歯の治療を何年も行っていると、歯の大切さが身に染みて感じられます。

昔よく、「入れ歯を治したら寝たきり老人が歩けるようになった」といったエピソードを聞いたことがありました。

当時はまだ自分も若くて、「そんな奇跡みたいなこと、あるはずがない!」
と思っていました。

しかし、自分か一定の年齢になって、歯科治療の奥深さを知るようになると「絶対に歯と脳と、体の運動機能は関連性がある」と思うようになりました。

たとえば、奥歯のかみ合わせをほんの少し(1ミリ以下)でも高くすると、突然首の筋肉の緊張が取り除かれ、「先生楽になりました」と患者さんに言われます。

そのあと1週間も経つと「先生何か足首の曲がっていたのが治った気がしますが気のせいですかね?」

なんて言われることがありました。

当時は「そんなこともあるかも?」としか思っていませんでしたが、今はいろいろ勉強して、かみ合わせが変わることによって頸椎の配列が変わったり、頸椎周りの靭帯や筋膜の緊張が取り除かれるために、自律神経や、脊髄神経がストレスから解放され一気に体全体に変化が起こることがわかってきました。

矯正治療をすると、多くの患者さんが妊娠したり、生理痛が消えたりして、不思議に思った時期がありましたが、メカニズムがわかった今では「なるほどな?」と思うようになりました。

当医院では、既婚女性が矯正治療中に妊娠、出産する患者さんの率が50%を軽く超えており、「矯正治療のようなつらい治療をしているのにどうして子どもを生もうとするのか?」と不思議に思っていましたが、かみ合わせが治ることによって、ホルモンバランスまで変化して、子供ができやすくなったのだと、今は推理しています。

このように、体全体にとって大切な役割を持った歯とかみ合わせの治療を、患者さんの健康管理のためにもっとうまく活用できればいいのにと、いつも考えているのです。

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番町デンタルクリニック 院長 吉田敦志(よしだあつし)

番町デンタルクリニック
院長 吉田敦志

番町デンタルクリニック公式サイト

皆さんは何のために歯科矯正をお考えでしょうか?
美しい笑顔のため?コンプレックスを解消するため?
確かに矯正治療には、そういった役割もあるといえます。

しかし、私が考える矯正治療の目的とは、健康な体を手に入れること。

私は10年以上前から、かみ合わせと体の関係を研究してきました。その結果、
矯正治療で適切なかみ合わせに導けば、体の状態は必ず改善するという自信を持つようになりました。

実は、矯正治療というものは奥が深いものなのです。