«  2014年8月  » 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
2014年8月31日

一般の患者さんは、虫歯を詰めて歯を治したり、根の治療をしてかぶせものをしたりすることが歯の治療だと思う方がほとんどだと思います。

しかし、本来は虫歯の治療をする際に、かみ合わせをどのようにするべきかというビジョンを持っていなければ、絶対に成功しません。

虫歯の治療を始める前に半調節性咬合器(上顎と下顎の位置関係、運動を正確に再現することが可能な咬合器)に患者さんの模型を付け、かみ合わせの状態を診断する必要があるのです。それをもとに、かみ合わせの高さや、治療の方法を考える必要があり、それらすべての治療は矯正治療などとも関係しているため、総合的な歯科医の知識と感覚そして経験が必要になります。

治療計画の説明というと、日本ではほとんどの歯科医が、ここはインプラント、ここはブリッジ、ここは白い材料で、ここは保険の金属冠、といった具合に、どんな材料で無くなった歯を補うのか、何を詰めるか、程度の計画しか立てません。また歯型をみて噛み合わせが上下かみ合っていさえすればそれで噛み合わせは大丈夫と思い込んでおり、患者さんの今のかみ合わせ自体が狂っていることなど微塵も考えてもいません。

しかし、それが日本の歯科教育を受けた歯科医の標準的レベルの治療計画です。日本ではかみ合わせの理論を教える仕組みも、教えられる先生もいないのです。一方、アメリカでは咬合学(かみ合わせに対する理論)は徹底的に教育されます。つまり咬合をわかっていない歯科医は歯科医とは言えないというのが、彼らの歯科医に対する評価です。しかし、日本の歯科医は、半調節性咬合器は噛み合わせの診断をする咬合器でなのですが、その使い方すら知らない先生がほとんどなのです。

しかし当医院では、そのような治療計画は治療計画とは言えないと考えています。
私たち歯科医はプロです。プロは患者さんがわからなレベルの情報を提供できなければプロと言えません。噛み合わせは歯科治療の中で最も重要なエッセンスです。そこを抜きにした治療計画などあり得ないと考えます。

私たちは、まず、型を取った後、かみ合わせを取ります。それはただ単に噛んでくださいと言って上の歯と下の歯を噛み合わせた位置ではなく、頸椎や、顎の周囲の筋肉が正常になるように噛んでもらったかみ合わせの位置です。ですから、場合によっては奥歯を高くする器具を左右高さを変えて、入れながらかみ合わせを取ったり、顎の位置を正しい位置にずらしてもらってかみ合わせを取ったりします。

そして、その位置が今、噛んでいるかみ合わせの位置とどれだけずれているか、そして、それを治すためにはどのような治療法が最も適切であるのかを提案できなければなりません。

ほとんどの患者さんで、正しいかみ合わせの位置は、左右で奥歯の高さが違っていたり、顎の位置が前後的にずれていたりしています。ですから、3次元的に適切なかみ合わせでかめている患者さんは皆無に等しいのです。それずれを矯正で治療し、適切な3次元的な位置関係にしてあげると、非常に本人も驚くほどの高い効果が得られるのです。

これは単に歯を白くするとか、無くなった歯を入れるといったレベルの治療とは全く違います。健康全体にかかわってくる効果なのです。

これを知れば、かみ合わせを治さない治療がいかに治療の段階でもごく基本の基本レベルであることがわかってくるのです。

残念ながら日本の保険制度下では、この基本の基本すらできていない歯科医院の方が多く、かといって審美をうたい文句にしている歯科医はさらに治療の基本すら理解しないで経営に走っている(臼歯部の審美治療はほぼ確実にかみ合わせの崩壊を招きます)という壊滅的状況であり、非常に嘆かわしい状態です。

私は、日本で本当の歯科治療の技術が広がり、少なくともきちんとした歯と体の健康を取り戻したいと考える患者さんが、きちんとした治療を受けることができる環境になってほしいと切に願っております。

そのためには、患者さん自身もデンタルIQを上げ、本当の歯科治療を行っている歯科医院以外が淘汰される社会にしなければならないし、われわれ歯科医も正しい技術を験算し、本当の意味で患者さんを治せる先生が増えなければならないと考えているのです。(日本で本当の意味で歯を治せる先生は数えるほどしかいらっしゃいません。これは残念ながら事実なのです)

最近は成人矯正が多く取り入れられるようになってきました。
勿論、このように一人でも多くの大人の人が、矯正治療に興味を持ち、より良い人生に投資をするようになったことは非常に喜ばしいことです。

しかしながら、私が今まで様々な患者さんを診て感じたことは、成人矯正はいろいろな面でふり幅があり、その幅は子供のそれより大きいということです。

これは歯科医師でしか知っていない事実でしょうが、矯正治療は肉体に非常に負担をかける治療で、矯正治療でいろいろな体調変化が起こることは良く知られているのです。

矯正治療によって登校拒否になってしまう子供もいれば、大人でもひどい鬱状態や、耳鳴りなどがひどくなってブラケットを外してしまうことも実際は聞いたことがあります。

ですから、めでたく何事もなくブラケットを外し治療終了まで行ければむしろラッキーだったといえるのではないでしょうか?

このようなふり幅は、体が敏感な人ほど現れやすい傾向にありますが、実際はほとんどの人が気のせいと流しているようです。

私自身、はじめはなぜ顎関節症の人がたくさんいて悩んでいるのに、大学の先生やほとんどの開業医は顎関節症は頭から治らないと決めつけ、治療をしないか?そして抗うつ薬などを処方していてその場しのぎの治療をしているのはなぜなのか?これがそもそも今のような治療スタイルを探求し始めたスタートでした。

矯正治療中のふり幅があるのは、顎関節症の発症ときわめて似ています。なぜなら、矯正治療は歯列全体を動かしてゆくので、かみ合わせを大幅に変更する可能性が高く、これら(かみ合わせの位置)を常に適切に監視していないと、思ってもみない症状が現れることがあるからです。

また、治療中に私の医院の症例では、どんどん日を追うごとに体調が良くなってゆく人もいれば、好転反応のごとく、停滞しては階段を上るように体調が好くなる人もいらっしゃいます。

結果的に治療が終了する時点ではすべての患者さんの体調は良くなってくれるのですが、体が敏感な患者さんが多くいらっしゃるので、体調の変化とともに、喜怒哀楽などの感情面まで変化することがあり、多くの患者さんは治療の過程と理解してくださる人もいますが、説明が必要な時もあります。

これは、現代の精神疾患が多い時代とも大きく関係しています。というのは、現代はパソコンの仕事など非常に多くの情報を処理する仕事が増えたため、人間の脳は酷使され、後頭部の筋肉が緊張し頸椎後ろに引っ張られ、頸椎の配列がストレートもしくはリバースになる事が非常に多くなってきており、広義での顎関節症が増えたのです。

その結果、よろしくない頸椎の形状になる人が増え、脳脊髄液流れが阻害される人が増え、精神疾患の病む人が増えたのではないかと私は考えています。

ところで、歯の矯正治療では、はかみ合わせを変えてゆく際、頸椎の位置関係が大幅に変化することがあります。その際、脳脊髄液の流れが変化が生じ、感情面にまで変化が現れる人がいると私は理解しています。
ですから、より良いかみ合わせの位置へ誘導しながら矯正治療をすることで、一度悪くなった頸椎のそりをかみ合わせを変えることで正常に近づけようというのが私の治療の考え方です。

勿論頸椎のそりが悪くなる原因がすべてかみ合わせと言っているわけではありませんが、長年の筋肉の緊張によって、頸椎がゆがみ、それに合ったかみ合わせが出来上がってしまっているケースが多く、かみ合わせを治さなければ、頸椎のゆがみが勝手に元に戻ることがない患者さんの方が多いと考えられるからです。

というのも、私自身が、首の痛みや肩こりに悩んでおり、整体に5年以上通ったにもかかわらず、今一つ改善がパーフェクトになりませんでしたが、歯の矯正を行ったことで、一気に体調が変化し、格段に良くなった経験をもっているからです。

この様な矯正治療に対する考え方を持っていらっしゃる先生はほとんどおらず、非常に斬新ではありますが、CTなどを用いた確認し、きわめて理論的かつ、これからの時代に求められる治療法であると感じております。当医院では、頸椎を少しずつ正常な位置に動かしながら矯正治療をおこない、より全身に対し効果的に治療効果が出るように工夫しています。

21世紀中にはこのような治療技術広まることが絶対に必要になると感じています。

2014年8月17日

現代の医療も、歯科医療も本当にどう流れてゆくのか、私は正直怖いと思っています。

たとえば、「再生医療」、これは非常に良い治療法のように言われていますが、中にはそれが必要な人もいるかもしれませんが、ほとんどの場合、きちんとした医療施術を行われていれば、臓器まで交換する治療が必要になることはほとんど考えられませんし、そのような体の管理をしてきた本人に問題があると言えます。(体は神様から授かったものです、それをそのような使い方をした人にも責任があるといえでしょう)

また、もしそのような人を保険で治療するなんてことになると、医療費爆発的に増加し、国家破たんを早めることでしょう。

そもそも、悪くなった臓器を交換するといった考え自体がおかしいのに、それをまるで夢の実現のようにはやし立てるマスコミや、そこに群がる利益に期待している業者の欲に恐ろしさを覚えます。

歯科医療に関しても、審美修復を推奨し、アマルガムや、金属の詰め物をまるで悪者のように書き立てる人たちの欲深さにも非常に恐れを感じます。

恐らく、問題のない金属修復をやり直すことによって、新しい歯科治療の需要を作り出そうとしているのでしょう。

しかし、虫歯になったいるのであればまだしも、何の問題も起こしていないアマルガムが入っている歯から、果たしてそれを除去する必要があるのでしょうか?

私の経験では、アマルガムは大人の人でも小学校のころの詰めた物が全く何の問題もなく良好な経過を経ていることは、よくあることです。
しかし、レジンや、セラミックのかぶせものは、セラミックは割れ、レジンは2次カリエスか、かみ合わせがすり減りで、数年以内に問題を起こしており、経過が良かったものは見たことがありません。

実際、レジンを詰めてから具合が悪いといって金属に戻す治療を受ける勘の良い患者さんも結構いらっしゃいます。

レジンはすり減るという性質から、2から3年、長くて5年ごとの再治療が必要という新たな需要が生まれます。つまり問題のない歯を治すことによって、再治療のサイクルという新しいビジネスチャンスが生まれるのです。これを考え付いたことはすごいのですが、医師の立場からすると非常に切ないことです。

私の医院では、治療後数年以上たってから、再度訪れる患者さんがいらっしゃいます。多くの場合、「たくさん虫歯があるのでは?」とか、「また結構やり直しがあすのでは?」と恐れて来院されますが、「ほとんどやり直し歯がありません」と答えると、非常に喜んでお帰りになります。

つまり、治療の結果から言うと軍配はアマルガムにあるわけですが、ビジネスモデルから言うとレジンンに軍配が上がるわけです。(これはレジンについて業者に問い詰めた話にも書きました

そして、情報の氾濫のインターネットではアマルガムの悪さを書き立てられていますが、私自身を含め私が治療した患者さんにも彼らが書き連ねた症状が出たことは全くありませんし、治療後の経過はむしろ良好なのです。

実際、アマルガムによる害は科学的に証明されたことはありませんし、日本の厚生省でもアメリカのADAでもアマルガムは正式に認めている材料です。

治療経過がよく、体に問題が起きない材料を何故外す必要があるのでしょうか?

一方、アマルガムの代わりに詰めるレジンはビスフェノールAというホルモンかく乱物質が入っており、これらは、非常にわずかな量でホルモンの作用に害を与えるといわれています。金属と比べて削れやすく、吸水性があり、固まるときに収縮する、この材料をアマルガムの代わりに使うことが正解と言えるのでしょうか?

アマルガムについて書き立てる人はそのような都合の悪いことは一切書きません。

私の立場は、勿論、歯の治療をするうえで、完全に無害な材料を使えればベストですが、実際はそれは不可能と考えます。お口の中は過酷ですし、力に耐えるために様々な合金を使う場合があります。100%安全な材料を使うことで、治療がうまくいかなくなるのであれば、何のための治療かわからなくなると思います。

私が治療した患者さんでは、重篤な体調不良に陥っていたのに、かみ合わせを治して非常に良くなった患者さんがほとんどです。また、虫歯を取り除くことによって体調が変わって非常に好調になる方も少なくありません。勿論レジンをアマルガムに変えただけでかみ合わせが治り体調が回復した人もたくさんいらっしゃいます。

本来の虫歯と感染源を取り除き、正しいかみ合わせを与えるという、ごく普通の正しい治療を行えさえすれば、患者さんの具合は必ず良くなるのです。患者さんの不安をあおるような内容に騙されてはいけないと思うのです。

ちなみに私と同じような考えを書いている先生を見つけましたので参考まで
ちなみにADAの見解です。アマルガムは安全で主張される問題とアマルガムとの科学的な関連性はないというものです。

2014年8月13日

当医院では、何年も前から、精神の状態と矯正治療との関わり合いを研究してきました。

私が矯正治療を行うと、ほとんどの人が、精神的に前向きになったり、心にゆとりが出てきます。
当医院に訪れる患者さんは、ほとんどが重症なので、暗い雰囲気だったり、怒りっぽかったり、愚痴っぽかったり、様々です。

しかし、かみ合わせが治ってくると、明るくなったり、将来に希望を持つようになったり、楽天的になってきたりします。

最初は「偶然かな?」と思ったりしていましたが、どうやら矯正治療によって顎や顔の骨格、そして頭の骨格が治ることによって、脳脊髄液の流れや、脳の機能が正常になることが原因ではないかと思うようになりました。

そして実際、CTスキャンを導入してからは、ますますそのことに確信を持つようになりました。
そしてかみ合わせは容易ならざる影響を体に及ぼしていることに気が付いたのです。
現代人は特に精神面を病みやすい環境にありますが、これは現代人にかみ合わせのずれている人が多いことと関係があると思うのです。

また、以前読んだことのある噛み合わせに関する本では、かみ合わせのズレはあらゆる疾患と関係すると書いてありました。
私が治療した経験では、生理痛はもちろん、血圧や、全身の倦怠感、自閉症から、全身のむくみ、頭痛、目の痛み、耳鳴りなど、ありとあらゆるいわゆる不定愁訴と呼ばれる疾患が矯正治療や噛み合わせの治療で治った経験があります。

初めて私が経験したのは、ひどくかみ合わせのずれた入れ歯をしていた、50代の男性の患者さんを治療した時です。

その患者さんは体調不良で会社を退職していたのですが、入れ歯が合わないということで、私が入れ歯を作成することになりました。ところが、いざ入れ歯を入れようとする1週間ほど前になって、今までの入れ歯が合わなくて入院したというのです。

入れ歯が合わないために食べ物が噛めず、お酒だけ飲んでいたら体調が悪くなったようです。もともと糖尿病などを持っていたために、一歩間違うと死んでしまうほど悪い状況になっていました。

幸い、私が入れ歯を調整しに行き、なんとか入れ歯を入れることができたのですが、入れ歯を入れると、体調は一気に改善し、糖尿病の数値も正常になったというのです。
始めは嘘ではないかお思いましたが、本人はいたって元気になり、山登りなどを楽しんでいるようです。

入れ歯は特にかみ合わせがずれやすい治療ですから注意が必要です。
多くの入れ歯はかみ合わせの取り方が間違っていたり、奥歯を低くして作ってしまったりしているので、難しく、それが故にインプラントを打とうとする人が多いのだと思います。

きちんとした入れ歯を作れば、噛めるし、体調も改善するのを知っていただきたいのです。

矯正治療で(親知らず以外)の歯を抜いて治療はどうなのか?

これは矯正治療を行う上で長い間、議論になって来ました。
わたしは、口腔という機能を保つ上では、抜歯をして矯正しても決して良い結果は出ない思っています。

全身的な呼吸と歯は非常に密接な関係がありますから、歯列の一部となっている歯を抜いて矯正治療をする場合、当然その機能に問題が出る可能性は高いといえます。

また、日本人(アジア系人種)は頭の形が短頭系といって、前後的な長さが欧米人と違っており、歯が並ぶスペースが欧米人より少なく骨格的に不利です。

ですから、日本人は出っ歯気味に見える人が多く、歯を抜かずに、見た目を欧米人のような歯並びにしようとするとかなり無理があります。
その為多くの矯正医(特に矯正専門医)は歯を抜いて患者さんの要求通り審美的に仕上げようとして小臼歯の抜歯ケースが多くなる傾向があります。

一方、かみ合わせや、呼吸などの機能を治療することを中心に考えた場合、歯を抜いてしまうとどうしても、お口のスペースが減り、舌を置く空間が狭くなり、舌を置く動作が多くなり、結果的に気道が狭くなります。

さらに、歯を抜くことで、奥歯の歯列はやや前側に移動するため、かみ合わせは以前より低くなります。すると、さらに、舌の入るスペースは狭くなり、もっとひどいことに、顎の筋肉の緊張が強くなり、顎関節症の症状がひどくなってきます。

歯を抜かないで矯正治療を行った場合、抜いて治療を行った場合より、歯が前に出ているように見えるかもしれませんが、それはあくまでもの、日本人(アジア系)の人種としての特徴であり、それを無理やり歯を抜いて、欧米人の審美の基準に合わせると、体調を悪くしてしまう可能性が高いのであれば、せっかくの矯正治療も元も子もありません。

私の医院では、審美を主訴に矯正治療にいらっしゃる方はほとんどいらっしゃらないので良いのですが、審美を優先して考える患者さんの場合、万が一治療で体調が悪くなったら一体どうしているのか不思議です(実際にそういった問題のでる患者さんはたくさんいらっしゃるようです)。

本来は医学的にも、体を健全にすることが矯正の本来の目的だったはずです。いつからこのような審美中心の矯正治療となってしまったのか?やはり、歯は顔貌を大きくかかわっているためなのかもしれません。

もちろん抜歯をすべての症例でしなくて済むとは思いませんが、顔貌を欧米人のようにしたいがために、抜歯することによって、体の調子が悪くなってしまう患者さんも多いのです。
矯正学の始祖であるアングル先生は、自分の奥さんを抜歯して矯正したところ、大変な失敗となってしまったことに深く後悔し、抜歯をして矯正することに及び腰になったといわれています。
抜歯をしないで矯正をし、どうしても願望が納得できない場合は抜歯をしても仕方ない思いますが、顔貌の改善からいきなり抜歯をするのはあまり好ましくない気がします。

これもこのような審美治療を求める患者さんとそれにこたえる歯科医の健康のための矯正であるという意識が高くないからだと思います。医療界では美容整形は医療と思われていません。健康は失ってからその大切さに気付くものです。審美は第一番目の治療の目的ではないことに多くの人が気が付いてほしいと思います。

2014年8月 1日

歯科大学について考察してみるに、日本とアメリカとでは大きな違いがあります。

アメリカで歯科で優秀な大学では、通常授業料はやや高めになります。
これは、アメリカでは、教育は投資と考えられているため、より良い教育を受けるためには投資額もそれなりに必要であるという考え方にのっとっていると考えられます。実際すべて自分で借金をして歯科大を卒業する(自分で卒業後返還する)人も少なくありません。

ですから、毎年大学の教育レベルや環境などに対するランキングが公表され、自分のレベルに見合った(費用の問題、うけたい教育の中身も加味して)大学に進学するようになっているのです。

あくまでも投資ですから、学校の先生もセンスがない生徒に対しては退学して別の道に進むよう指導する場合もあるようです。

日本はというと、勉強が得意な学生を集める国立は授業料が安いのが一般的です。
また私立大学は受験に必要な偏差値は低めですが、授業料がべらぼうに高いです。

では教育内容ですが、私のあくまでも個人的な見解ですが、現状を見ている限り、私学に行っても、国立大学に行っても、授業内容はあまり変わり映えしません。

つまり、授業料が安い分受験の時勉強しなさいといったぐらいの考えで、実際に入学してみると教育内容にはほとんど差がないといっても良いでしょう。

私は、治療を受ける上で、先生を選ぶ基準は国立出身か?、私大出身か?、は大きな論点ではないと考えます、そのことで、日本では技術的に差がつくような教育の状況にないからです。

臨床を行う上で必要なものは、知識と感性です。診断するときはいろいろな知識の中からこれはどのような疾患にあてはまるかを探り当てなければなりません。

しかし、診療にあたっている最中はどちらかというと感性が重要です。「なぜこのような状況が起こったのか?」そして「今の状況は良いのか?悪いのか?」つまり一瞬で判断できる感覚です。

これは医者の勘というものです。明らかにおかしいことでもどんどん突き進んでやりつづけてしまう先生がいる一方、おかしな治療をしていると勝手に手が止まり、正しい方向へと方向転換してゆくで能力がある先生がいます。このような先生の持つものは感性であり、受験に必要なお勉強とは無関係です。

ですから日本ではよくありがちな、偏差値の高い国立の先生が治療がうまく、偏差値が低い私立の先生は治療が下手と考えるのは治療に関していえば必ずしも絶対とは言えないと思うのです。

« 2014年7月 | メイン | 2014年9月 »

Powered by
本サイトにて表現されるものすべての著作権は、当クリニックが保有もしくは管理しております。本サイトに接続した方は、著作権法で定める非営利目的で使用する場合に限り、当クリニックの著作権表示を付すことを条件に、これを複製することができます。
番町デンタルクリニック 院長 吉田敦志(よしだあつし)

番町デンタルクリニック
院長 吉田敦志

番町デンタルクリニック公式サイト

皆さんは何のために歯科矯正をお考えでしょうか?
美しい笑顔のため?コンプレックスを解消するため?
確かに矯正治療には、そういった役割もあるといえます。

しかし、私が考える矯正治療の目的とは、健康な体を手に入れること。

私は10年以上前から、かみ合わせと体の関係を研究してきました。その結果、
矯正治療で適切なかみ合わせに導けば、体の状態は必ず改善するという自信を持つようになりました。

実は、矯正治療というものは奥が深いものなのです。