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2011年6月28日

矯正治療ほど、難易度に違いがある治療は歯科では他にありません。


よく、ホームページのフレーズで、「1年で終わるスピード治療」なんて私でも"くらっ"としてしまう言葉がちりばめられたページを見かけます。


もちろん、中には簡単な症例もあるでしょう。
一年で終わらせることが可能な矯正治療はないとは言いません。


しかし、それは単に「歯並びを治すだけなら」という条件付きです。


単に歯並びを治しても、体全体からみて、「傾いた船の上で、なんとか傾いた中で安定した状態」というのが非常に多いのです。

この場合ほんの少しでもバランスが狂うと一気に船は沈没してしまいます。


体も同じです。歯並びが一見治ったように見えても、体のバランスが全然治っていな場合がほとんどです。


咬み合わせがバランスがとれているか、誰でもわかる一番簡単なテスト方法は、鏡で自分の左右の目じりを結んで線を引いてみます。そのラインと、ニコッと笑ったときの上の歯列のラインを比べてみます。


バランスが悪い人は、そのラインが目じりを結んだ線に対して右上がりか、左上がりになっています。
右上がりの人は右側に、左上がりの人は、左側に咬み合わせがずれていることがほとんどで、肩コリや、首の痛みが、ずれている側におこりやすくなります。


本来は矯正治療でこれを治してあげることが必要ですが、先生が歯並びしか気にしていない場合、治っていない事の方が多いようです。


人によっては、緊張が左右とも強くなりすぎて、どっちに歯列が上がっているのか、私でも判断できない事もあります。そんな人の場合は、単に首こりや、肩の痛みだけでなく、内臓にまで問題が生じていることがあります。


またデーモンブラケットのように、筋肉の力を抜いてくれるようなソフトな力で動かす矯正装置を使うと、筋肉がゆるみ、治療とともに、左右の歪みがよくわかるようになります。


私も患者さんを矯正治療している時、顔がどんどん片方に歪んでくるので、治療を失敗したのかと非常に焦ったりしましたが、実際は緊張が取れてきて治っている過程であることに気が付きほっとしました。


矯正治療は、首から上の筋肉の緊張を取り除いてくれるので、うまくやれば、他の内臓などの疾患の原因である、頸椎や、腰椎のズレ等も治ることがほとんどで、非常に慎重に行わねばらない治療だと思います。

ということは逆に悪くなる可能性も十分あるということです。

お口の中を見ていると、様々なことが分かります。

特に全身の調子が悪い場合はいち早く歯に現れます。

昔から年を取ると、「目」、「歯」、「腰」といった順番に調子が悪くなると言われていますが、まさしくその通りだと思います。


自分もひどいストレスがあった時は、めったに虫歯が進行したことがなかったのに、急に痛みもなく大きな虫歯が出来ていました。


歯が悪くなれば、当然咬み合わせが悪くなるので、「腰」にも来るのだと思います。
そういった意味で、歯は昔から皆さんの悩みの種だったのでしょう。


入れ歯では、「家一軒分お金をかけたが、治らなかった」なんて話はよく聞きます。
とにかく入れ歯の治療は難しいのでそんなこともあるでしょう。

入れ歯でなくて、インプラントならもしかしてうまくかめるかも?なんて期待をしてしまうのも、入れ歯で悩む人が多いからでしょう。

とにかく、早くから入れ歯になってしまう人は、全身の状態もあまりよくありません。
糖尿病などがあると歯は比較的早く失ってしまいますし、寝不足や、異常なストレスがあることも歯にとっては大敵です。


医院にいらっしゃる患者さんには、生活態度を改善してほしいとお話しますが、みんながみんな改善してくれるわけではないので、歯を治しても、全身が良くならないとまた治療が必要になってしまいます。


ストレスはとにかくかみしめを生んでしまうので、知らない間に歯に「ひび」が次々と入ってしまいます。寝不足も同じく非常なストレスを生むので、同じようにかみしめしてしまうので、良いことはありません。


日本もこれから、高齢化が進み、ますます医療費がかかって、財政難になってくるでしょうから、健康保険の費用も今のまま垂れ流しに際限なくかかかっていては国自体が破産する事が避けられなくなってくると思います。


国に歳出削減を求めるのも一つの方法ですが、個人個人が自覚を持って、将来の健康保険にかかる費用を抑えるためにも健康に関心を持つのが、実は一番の財政再建の近道のような気がします。

2011年6月24日

私の医院は患者さんの比率が女性が9割男性が1割といった感じです。


女性が圧倒的に多いのは健康に対する関心が高いからだと思います。
もちろん値段も高いので、一回きりで痛みが止まったらもう通院をやめてしまう様な人は、あまりいらっしゃいません。


男性の場合は傾向として、健康に対する投資をあまりしたがりません。
パチンコ屋さんに並んだり、居酒屋でちょっと一杯なんてことには平気で3千円も5千円も使う癖に、歯の治療で5千円というと、出し惜しみします。


ましてや整体治療に何千円も出す人はまれな気がします。中には一生懸命通い続けている人もいるようですが、そういう人は私も含めて、どちらかといえば、マイナーグループです。


私が整体が大切だと思ったのは、女性の患者さんに「30を超えたら整体にいかないと誰でも体が歪んでいるからほっておいても治らないですよ」と言われたからです。


しかしそれでもすぐには行動に起こさず、実際通い始めたのは2年ぐらい経った後からでした。


整体に通うと、ずいぶん肝臓が痛んでいたらしく、(お酒も飲まないのに・・。)肝臓の状態がある程度良くなるのに4年以上もかかりました。
仕事がいつも下を向いて、苦しい体勢で行っているので、治りも悪く、それが響いたようです。普通の職業の人ならもう少し早く治るでしょう。


肝臓が弱っていると、肌にすぐ湿疹ができたり、教科書にものっていますが、悪い代謝物が口や汗などから出てくるので、独特の体臭と、口臭がてきます。


大酒飲みや、煙草を吸い続けている人は、とくに強い臭いがしてきます。


最近よく言われる加齢臭も実は肝臓などの機能障害が原因ではないでしょうか?。


加齢臭は良く耳にしますが、ほとんどが男の人からにおいます。男の人が整体などにこまめに行ったりして自分の体調管理をする人が少ないということを考えると大いに納得できます。


女の人で、強い加齢臭がする人は高齢の方でもあまりいませんが、男は40代でも臭い人が沢山います。


電車に乗っていても、隣に座られると、臭くていられない人は、たいていは男の人です。


そういった事を考えると、女性が長生きなのもうなずける気がします。

2011年6月21日

私は、矯正治療でずーと昔、スピードという、ワイヤーを縛らないタイプの当時革新的と言われたブラケットを使っていました。


しかし、そのブラケットも輸入元の会社が悪すぎて、購入するのに困り果て、結局、普通のブラケットに一時戻りました。


その頃は結構治療がうまくいき、意外にこのブラケットいいのではと思い5年ぐらいこのブラケットを使っていました。


しかし、デーモンブラケットが非常に良いという噂を聞き、ブラケットを変えました。

すると、はじめは非常に良い感触を受けたのですが、どうも最後の仕上がりがどうしてもうまくいかない違和感を感じました。


何度も試行錯誤を繰り返し、やっとわかったことは、デーモンブラケットは、強く縛らないため、患者さんの筋肉の緊張を取り除くため、それが仕上がりにくい原因と分かりました。


また、矯正治療をする人の顎はほぼ100%前後、左右どちらかにずれており、それが前歯の真ん中が合えば良いと言った単純なものではない事にも気が付きました。


この問題を治療で治すと、患者さんの目が変わってきます。「とろーん」とした目が、きちんと魂の入ったしっかりした目に変わって来ます。

これは顎の位置が、頸椎や、体のバランスを大きくかかわっていることを示しています。


ですから、デーモンブラケットでなくても矯正治療はうまくいくという先生の判断にはあくまでも私は反対の立場でいます。

よりよい矯正の仕上げをするにはデーモンブラケットはなくてはならないのです。

2011年6月17日

いろいろな講演会を見て、特に女性の患者さんですが、矯正治療前と、後とで、完全に変わってしまう人がいらっしゃいます。


もちろんうまくいった症例として出すわけですから、偶然なのかもしれません。でも私には偶然とは思えないし、単に審美的コンプレックスが改善されただけの変化とは思えないのです。


私の医院で矯正治療をしている患者さん(もちろんそのほとんどがかみ合わせに問題を抱えており、それを治療している)は非常に激しい変化があることに驚かされ、その考えはますます確信へとつながりました。


初診のころ、何か怒っているのではないかと思うような口調でいらっしゃった患者さんが、とても気さくで、易しい声をかけてくれるようになり、服装がダーク調だったのが、派手でかわいらしい服装に変わったりしました。


またある人は、矯正を始めてある程度歯が動き出すと、ロングの髪を急にショートカットにしたかと思うと、更に、短くしてしまったり、化粧まで変わってしまいました。もちろん装飾品や、服装までもガラッと変ってしまうのです。

はじめは偶然かな?と思っていましたが、どうやらほとんどの患者さんで起こるので、偶然ではなさそうです。


ただ、それらの患者さんに共通しているのが、頸椎の変化です。
矯正治療でかみ合わせがうまくいくと、首の骨の状態がどんどん変化して、体調が良くなり、気分も良くなるのと、頸椎の位置が収まるべき位置に収まると考えられます。そうすると、おそらく脳髄液の流れに変化がおこり、脳にまで影響を与えているのだと思います。


交通事故後、リハビリで無理やり頸椎を引っ張られた患者さんが、激しい肩の痛みと、呼吸が苦しいとのことで、当院にいらっしゃいました。頸椎を修正しながら、矯正治療を行ったところ、かなり症状が改善しました。


1年以上整形外科で治療を受けて全く治らなかったので、歯の治療で急な変化が起きたため、整形外科の先生がいったい何をしたのか聞きたがっていたようです。


私は「整形外科の先生の治療の仕方が間違っている」と言いたいところですが、基本的には「痛みが出ているところだけ治療しても、モグラたたきのようなもので、根本的解決にならない」というのが本音です。もう少し、部分ではなく、体全体のバランスと、神経機構を考えて治療してほしいと思います。患者さんに無駄なお金と時間を使わせないためにも・・。

私も、40を超えたころから、体力が衰え、一日仕事を終えると、疲れ切った体になる様になってきました。


ちょうどそのころから整体治療を受けるようになりました。
医療関係者の特徴として、「整体などの非科学的な治療は受けたくない!」なんて思って、最初はあまり気が進みませんでした。


しかし、受けてみるとこれはびっくり、下手な医者が治療するよりずっと効果があるではないですか!


対症療法しかできず、薬づけにして喜んでいる現代医療とは違い、まさしく「信用できる治療」といった感じでした。


良く考えてみれば、車の点検に何万も出すのに、自分の体のメンテナンスを全くしないほうがむしろ異常とも言えるかもしれません。


そう考えてみると、体のメンテナンスに一回数千円のコストはとても安く思えてきます。


どんな価値があるか分からない、高価なブランド物を買うよりよっぽど良い投資です。

歯科治療をしてゆくうちに、整体の先生が言っているところの「筋肉のこりと内臓、神経系、そして体全体との関係」が非常によくわかってくるようになりました。


また歯の治療と、体のコリを取り除く治療を併用すると、信じられないような効果が出ることもしばしばということにも気が付きました。
私自身は診療を一日していてもほとんど疲れなくなりました。


私を含めて多くの医療関係者は初めのうちは「そんなバカなことあるか!」という反応でしょうが、治ってしまうので認めざるを得ません。


見せかけが重要なのか、実益があるのかが重要です。
今の巧みな広告戦術の世の中では人々も、取捨選択が非常に大変です。中身がないのに、広告で催眠効果のようにさせてお金を使わせる戦術にたけた人々が多くいるためです。(新聞広告で一面を使っている広告などは・・・?)

そのような無駄なものにお金を使わず、本当に効果があるものにだけお金を使いたいものです。


どんなに調べてもネットでも本当のことの10%も見つけられません。検索で上位に出る情報ほどお金をかけているので、情報の信ぴょう性に乏しいとも言えるからです。

2011年6月15日

最近、咬み合わせが奥にないっている患者さんを多く見かけます。


特に女性では、このかみわせが重大な問題を引き起こします。
私が見てきた限りでは、奥に入ったかみ合わせの女性には、甲状腺の機能が異常になっている人が多いということです。


奥に入ったかみ合わせは持続的な首の緊張を引き起こすことが多く、甲状腺はご存じのとおり首にありますから、影響を受けやすいというわけです。


このような患者さんは顔貌に特徴があり、目が大きく飛び出ています。
女性としては大きな目はかわいいと思われるでしょうが、実際は病気の原因ともなるのです。


こういった意味でもきちんと矯正治療をしておくことは重要です。

2011年6月14日

歯の治療で「治る」とは、かみ合わせについても、そしてその歯の虫歯や根の病気の原因である細菌が取り除かれ、強度的にも今後ある程度持つことが期待される状況まで治療を行ったことを言います。


虫歯を取り除くには多大な努力が必要ですし、かみ合わせをうまく合わせたり、咬み合わせがあっている入れ歯を作るにはさらに高い技術が必要とされます。


インプラント等は本当の意味で治ったとは言い難い治療です。もちろん見かけ上は治ったように見えます。
しかし、それと代償に、持続的な骨への刺激が神経系にも働き、数多くの問題を水面下で引き起こすのではないかと私は思います。


最近では矯正治療でもミニインプラントがつかわれるようですが、歯がないわけでもないのに何でそんな治療をするのか疑問以外のなにも湧いてきません。


歯科医が経済的に窮地に追い込まれているのはよくわかりますが、倫理的に考えて、正しいと思える治療をまずやるべきでしょう。


そうでないと仮にお金を稼げたとしても、非常に空虚なものとなってしまうと思います。
私の知っている歯科医でも、そのようなお金を稼いでも、家族間とのトラブルや、患者さんとのトラブルに見舞われたり、不要な支出をさせられたりと、違ったところでひどい目に合っているひとが沢山います。


自業自得とは言え本当にみていられません。(自分のそうならないよう注意せねばなりませんが・・・。)

インプラントは入れ歯でも対応できる患者さんに、無理してまで入れる必要があるほど良いものでもありません。入れ歯の技術があれば対応できます。(ここが実はネックなのかもしれませんが)


私たち歯科医がするべきことは、「きちんと治療したこと(虫歯の治療、根の治療、咬めるものを作る)に対して、正当な対価を頂くこと」、、またそれが、「患者さんにとっても結果的に必ずプラスに働く」、という事実を啓蒙し、「日々それを証明できるだけの技術の鍛錬をするべき」ではないでしょうか?  

2011年6月11日

当医院では感染予防費を頂くようになって、13年以上の月日が経ちました。

当初は驚かれたり、いちいち説明をするのに大変でした。

もちろん、「そんな費用払いたくない!」という方もたくさんいらっしゃいましたし、一方で「先生のように徹底してればかえって信頼できる!」と言って下さる方もいらっしゃいました。


当院ではC型やB型肝炎の患者さんにはさらに2100円頂くようにしています。それは白衣をアシスタントもドクターも使い捨てのものに交換したり、ユニット周りを全てカバーするためです。

使い捨ての白衣も血液等が浸み込まない記事を使ったものを買うと結構値が張りますが、白衣が血液を透過しまったら意味がありません。

しかし、実際やってみて思ったのは、感染予防費を頂くと、肝炎の患者さんなど感染症の方が自ら必ず申告して下さるようになったということです。(費用は余計にかかるのに、です)

医院としてはこれは非常に楽です。でも、感染症になっている方は、多くは血液の輸血や、血液製剤によるのもで、大変お気の毒です。

感染に対する意識をもう少し全国的に高めてほしいです。
そうすればこのような不幸な方は減るでしょう。

「矯正治療は何年かかる?」

良く聞かれる質問です。
しかし、患者さんは大きな勘違いをしています。
歯がまるでブロックのように顎の上に並んでいて、そのブロックを移動させて歯を咬ませるようにすることが矯正治療であれば、容易に治療期間は予想が付きます。


しかし、歯とかみ合わせは全身と関係しているため、わずかに歯の接触が変わるだけで首周りから、全身に至るまでの筋肉のテンションが微妙に変化し、からだ全体が、絶えず反応と安定を繰り返しながら動いてゆくのです。


ですから、「ほぼ1年ぐらいで矯正治療が終わります」、などなかなか決して言えないはずです。


「医院の経済的観点」、「患者さんの楽さ」などを考えれば1年程度で終わらせるのが非常に良いと私も思います。

どんな先生でもそうしたいはずです。しかし「可能な場合は」の話です。


私も治療をしてきて1年ぐらいで、ある程度の並びとかみわせが出来ることには気が付きましたが、「それ以上の問題点がある場合がほとんどである」と気づかされてから、安易に「早く終わる」とは決して言わなくなりました。


歯は、個々の歯の位置と、筋肉の調和を治さねばならないのです。つまりブロックのように歯を並べれば終わりではなく、それを取り巻く筋肉が適応する期間を待たねばならないということです。その間も顎と体は動いてゆきます。


子供はその適応期間が短く、大人は長くかかる傾向があります(もちろん個人差もありますが)

子供の場合、変な癖が付く前に、ムーシールドなどで、癖を除去しておくと、治りも早くなります。

2011年6月 7日

私が今患者さんに行っている治療のほとんどは、大学で教わった方法ではありません。


つまり、現在の歯科大学で教わる内容は、ほとんど臨床で使えないと言えるのです。
私自身、今考えてみるに、大学での教育は、極めて基礎的なことを学ぶという点以外に、特に高度な内容を大学院でも教える様な事はなかったのです。


私はちょこまか、いろんな先生のところに行っては、聞いてきたことをやってみたり、教わった先生の言うとおりの道具を揃えたりして、せっせと治療法を学んで練習してきました。


そしてふと気が付くと、「大学で習った治療は一体何?」と考え込んでしまう状況になっていました。


アメリカの大学だと、時代のトレンドに合わせ、最新の治療法も開業医を呼んで講習を開いたりしますが、日本の場合、臨床教授というのを採用し始めましたが、アメリカと比べると、まだまだといった感じです。


そう考えると日本の歯科大学の授業料はまだまだ割高といえるでしょう。
お金を払っても十分良い投資だったと思えるような教育ができる歯科大が必要とされているのではないでしょうか?
ちなみに私は国立だったので学費は安く済みましたが、私立ではうん千万円のお金がかかりますから、「今の大学教育?」といった感じでしょう。


そもそも、私が在籍していた頃も、大学内の臨床レベルにあまり懐の深さを感じませんでした。
やはり、研究機関である、大学は研究も大切ですが、臨床レベルも「まだまだ奥があるか!」と思わせるような奥行くが必要でしょう。


ですから、卒業後、技術的な意味で他大学の卒業生と、もしくは今開業している先生と競争力が十分あるという意味で、投資の回収が可能だという経済的算術にもあうレベルになる必要もあるというわけです。

歯並びが悪いのは、本人にとっては審美的にも考えてもうれしいことではありません。


しかし、あまり知られていないのは咬み合わせが悪いことによる弊害です。
歯の一本一本が咬まない事だけではなく、顎の位置が正しくない事も、大きな問題を引き起こします。

多くは肩こりや、頭痛、ひどい場合は内臓の不調まで引き起こします。(私が見てきた例だと、肝臓が弱ったり、消化器系が調子が悪くなったりします。肝臓は皮膚の湿疹や、ニキビ、疲れやすい等の症状が出ます)


私も自分の歯を矯正で治して気が付いたのは、咬み合わせの位置が相当歪んでいたということと、しっかり物を咬めていなかったということです。


物をしっかりかめる(しかも顎の筋肉にストレスがかからない位置で)様になることで、物の味がより鮮明に分かるようになりました。


よく漫画などでも、「このスープには何と何が隠し味に使ってあるな!」なんてことが書いてありますが、自分ではどうしてそんなことが分かるのだろうと不思議に思っていました。


しかし、自分の歯のかみ合わせが治り、きれいにクリーニングしてもらった後、「料理二使ってある調味料が分かるのはこういうことを言うのか!」と何となくうれしく感じる瞬間がありました。


良くかめず、味も不十分にしか分かっていなかった自分が非常に悔しく思い、人生の半分近くを損した気分でした。


実際に自分の味覚がマヒしていることに気が付くことは少ないでしょう。


味覚がマヒすればするほど、濃い味を欲するようになるらしく、良く自販機の前で、煙草を吸いながらあまーい缶コーヒーを飲んで、それを灰皿代わりにしている人がいますが、缶コーヒーはまさしく濃い味付けの代名詞のようなものです。


煙草を吸っていると味覚はだんだんマヒしてくるので、濃い味が必要になるからだと思います。


最近ではできるだけ薄味の物が食べたくなるようになりました。味覚は長い目で見れば健康にも影響を与える(食べる物の嗜好まで変えてしまう)恐ろしいものではないでしょうか?


お医者さんも、「食べすぎるな!」とか「脂肪を取るな!」なんて言わず、どうしてそのような嗜好になってしまうのか?そこをどうやって治せばよいのか、それを考えれ診療に当たればもう少し世の中は変わるかもしれません。

2011年6月 4日

私は、もともと高齢者歯科学といって、入れ歯それも総入れ歯ばかりを作る講座に在籍していました。


そのため、矯正治療に関する知識は全くありませんでした。
しかし、総義歯を作っているころから、人間はどうして顎関節症になるのだろうと不思議に思っていました。


ほとんどの先生が顎関節症は治らない、薬で治す、ほっておけば良くなる、などいろいろな話を聞きましたが、どれも信用が置けるものではありませんでした。

ちょうどそのころ、顎関節症で悩んでいらした患者さんを総入れ歯にしたところ、非常に調子が良くなりました。

しかし治療後しばらく経って、良く見るとかみ合わせの位置が当初与えた位置と違い、上下の真ん中が完全にずれていました。


それからひょっとすると、「正しいかみ合わせの位置は変化するのではないか?」、あるいは「今まで正しいと思っていたかみ合わせの取り方自体が誤っているのではないか?」と、思うようになったのです。


それから長い年月、顎関節症の患者さんと診療を重ねるうちに、やっと効果が出るかみ合わせの位置を見つける方法を見つけることが出来たのです。


すると、天然の歯しかない患者さんでも、正しいかみ合わせの位置と今咬んでいる位置の間に相当のずれがあり、矯正治療でしか治せない事に気が付いたのです。


それ以来、矯正について講習会に出たり、自分で本を読んだり、知識豊富な先生に教えてもらったり、いろいろ手を尽くしました。

その結果、矯正治療が歯科治療の中でもっとも難解で、しかも最も意味のある治療であることに気がついたのです。


ところで、歯科界では、「かみ合わせを制すれば歯科治療を制する」と言われるほど、咬み合わせは難解で、どうやってもうまくいかないというのが常識です。


矯正治療はそのかみ合わせと強く関係しているために、非常に難しいのだと思います。

矯正治療は最近では様々な種類の道具や材料、方法が出てきています。

確かにいろいろな方法はありますが、治療にベストな方法はそう多くはありません。


たとえばクリアライナーと言って、マウスピースのようなクリアーな装置を使った矯正治療、これは見た目には良いのですが、治療できる症例が限られています。

またかみ合わせを治すことはほぼ不可能です。


歯医者さんの側からみると、上下の型と、かみ合わせだけとって、技工所に出せば、患者さんに入れる装置が出来あがってくるという仕組みですから、非常に楽ですし、めんどくさい技術を勉強する必要もなく、極めて導入しやすい治療法です。


ですから本気で歯を治そうと思っている方は辞めた方が良いと思います。後でどんな問題が起きるかわからないからです。


また裏側矯正も、難しいと言わざるを得ません。多くは書きませんが、裏側矯正は見えない事以外にメリットはないと言えるでしょう。


最も一般的な方法は外側にブラケットを付ける方法ですが、これもなぜか、一番良いのは、全て金属でできたブラケットを使った方法です。

金属は、歯と当たっても、適度にしなやかなので、相手の歯を痛めませんし、何より、加工がしやすいので、理想的な形にすることができ、ワイヤーとの滑り抵抗も少ないので矯正治療に非常に適していると言えるでしょう。

歯の矯正治療といえば、本来は顎の位置を適切な場所へ持って行く必要があるので、そういった面では、歯にかかる力は強すぎないほうが顎が緊張しないので、なるべく柔らかでしなやかなワイヤーが良いと思います。


最近テレビでも話題になっているゴムメタルなどはその好例でしょう。


いずれにしても矯正治療は日々進歩しています。ホームページなどで良く調べ、取られている治療法が新たしい医院で治療を受けた方が無難です。


歯科の先生はとかく、昔、学校で習った事を盲信し、30年ぐらい前の治療をそのまましていることも意外に多く、「え!今どきそんな治療しているの?」といった事も少なくないのです。

2011年6月 2日

最近では日本も安全と言いきれなくなってきました。
昔は安全がお金がかかるものだとはだれも思わなかったでしょうが、今は水道水さえ飲めず、安全な水を買っています。


安全といえばいろいろなものにそれに見合った安全性が要求とされます。
最近の話題では原発が、非常に高い安全性が要求されたにもかかわらず、著しく低いレベルの安全対策しかとられていなかったことが事故の原因でしょう。

食品の安全性も最近では必ずしも信用できなくなってきました。
パン屋で買ったパンは3日でカビが生えたのに、スーパーで売っているパンは1週間たってもカビが生えないのも変に思えます。

かといって、あまりに疑っても何も食べれなくなるので、最近では値段が安すぎるものはちょっとだけ疑ってから購入するようになりました。


そうすると、「野菜がいやに安いな」と思って良く見ると中国産だったり、確かに安い理由があるのですね。

昔、中国に赴任していた患者さんがいて、「中国では野菜を大きく育てるために、女性ホルモンをいっぱい使っているから怖くて食べれない。でも、女の子の中は逆にふくよかになるからといってわざと食べている人もいる」
という話しを聞いた時、寒気がしました。


食中毒を出した焼き肉屋さんも、映像で出てくる値段はどう考えても安すぎるのではないかという値付けでした。


医療も同じです。安すぎるのはちょっとおかしいと言えます。
何かをきちんとしようとすればそれなりにお金はかかるものです。


歯科治療も感染予防など安全に治療を行うにはコストはつきものです。
これは単に、ユニット周りをカバーするだけでなく、滅菌器具の準備をしたり、洗浄したり、その手間にコストがかかるのです。


きちんと消毒しようと思えば、それに使う薬剤にもそれなりの値段の物を使う必要があるのです。

私は普段からかなり高めの消毒剤を使っていましたが一時期、友人から非常に安い消毒薬をもらった事がありました。さっそく使ってみましたが、どことなく不安感がぬぐい切れず、使い切らずにすてしまいました。


患者さんとしては、安ければ安いほど「安かった、ラッキー」と思うでしょうが、値段とはそれなりの理由があるものです。

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番町デンタルクリニック 院長 吉田敦志(よしだあつし)

番町デンタルクリニック
院長 吉田敦志

番町デンタルクリニック公式サイト

皆さんは何のために歯科矯正をお考えでしょうか?
美しい笑顔のため?コンプレックスを解消するため?
確かに矯正治療には、そういった役割もあるといえます。

しかし、私が考える矯正治療の目的とは、健康な体を手に入れること。

私は10年以上前から、かみ合わせと体の関係を研究してきました。その結果、
矯正治療で適切なかみ合わせに導けば、体の状態は必ず改善するという自信を持つようになりました。

実は、矯正治療というものは奥が深いものなのです。