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2018年10月25日

日本の健康保険は崩壊している。

医療における健康保険
毎年、健康保険料は赤字続きで、崩壊寸前である。しかし、これはその医療費のほとんどを高齢者が使っているからであり、その高齢者はよっぽど所得が多くなければ1割負担である。

しかし、病院は窓口の支払いが少ないことを利用し、必要も無い薬をバンバン出し、毎月ルーティーンのように通院させ、患者さんをお得意様よろしく通院させ続ける。もちろん、このような批判が多くなってきて、薬を出すことを控える医院も増えてきている。

本来、メインテナンスという形で1年に一回や半年に一回の割合で通院させるならともかく、毎月通院させ、同じ薬を出して診察も10秒、場合によっては受付で「いつもどうりで」といった先生の面会も無い診断がまかり通る内科の医院は間違いなく、医院としてではなく、単なる商売として開業しているとしか思えない。

また、整形外科も、完治を目指すのではなく、毎週のように通院させ、治りもしない、ただ気持ちよくなるだけの電気と、シップの投薬、治癒に根拠が必ずしも定かではない理学療法をやっている医院がほとんどである。
これでは健康保険料が増えても抑えようが無い。年を取れば筋や筋肉は硬くなるものであり、痛くても動かさなければどんどん固まってしまうから、高齢者が増えれば、その分整形外科に行く患者さんも増えるのは当たり前である。

そして、もうすでに医療費の負担が限界になっているにもかかわらず、高齢者が通院できなくなるから、負担率の上昇は抑制しよう!と医師会が鼻息が荒く、新聞に一面広告を出していた時期があるが、その保険料は、そもそも低所得にあえぐ若い世代の負担に頼っているのが現状である。

これから世の中に出ようとしている、一所懸命に働く世代から希望を失わせてしまうほど保険料をむしり取り、無駄な医療を老人は当然のごとく受け、治せもしない治療行為で医療費を医者は稼ぐ、そんな図式のなか、少子化が進むのは無理の無いことだろう。

政府はもっと、老人ではなく、次の世代のためのお金の使い方をすべきで、年金の引き下げ、窓口負担増を一刻も早く老人で行う必要があると思います。

おそらく、そうすれば、老人は無駄な通院を止め、老人頼みの医院は潰れ、とても風通しの良い世の中になると思うのです。

そして、老人は気功をしたり、運動をしたりして自己管理をしっかり行う教育を国が推奨し、自分で努力できない老人には、保険料の給付制限を課すべきでしょう。

歯科における健康保険

歯科は保険点数が極端に低く、通院するタイプの医療機関では経営がなりたたなりつつあります。そのため、大規模化による経営効率と、資本の集約が起きています。
多くの歯科医は、チェーン店のバイトのように薄給で歩合制の待遇で雇われ、保険では十分な生活費も稼げないため。技術も無い歩合を稼ぐためだけの自由診療が蔓延するのです。

実際に、マウスピース矯正や、セレック、インプラントはその象徴で、インプラントはすでに訴訟の嵐、これから、審美治療と、マウスピース矯正の訴訟が始まる予感がします。

そして、歯科の最後の保険で稼ぐ訪問診療では、実際に本人が希望しているかどうかもわからない患者に積極的に訪問治療を行い、加算された保険点数で点数を売り上げを増やす歯科医院がどんどん増えており、それをいつ減らすべきかを厚生省は考えていることでしょう。

そもそも訪問診療では行える治療が限られるため、技術的な差がでにくく、通常の形態で成り立たない歯科医院の受け皿となっているのが現状です。
このような付け焼刃的な歯科医院の生き残りは国民に全く役に立たないことはおろか、不必要に不要な歯科医を延命させ、医療費の増大という皮肉な結果をまねいているのです。

2018年5月17日

6年以上前、NHKでインプラントの問題が浮上し、インプラント難民という人々がたくさん現れました。

ほとんどのインプラントは、骨に深く刺さっているため、その後の処置が大変難しく、しかもさまざまなメーカーがあらゆる種類のタイプのインプラントを開発しているため、それを除去する装置もインプラントの種類だけ用意なければ除去自体が大変難しく、危険を伴ういものとなってしまいます。

また、インプラント自体は骨に植えられれば完全な異物ですから、デリケートな人ではとても耐えられるものではないのです。

このようなインプラントのデメリットも随分知れ渡るようになって、あえてインプラントを打つ患者さんも昔ほどはいなくなったようです。

しかし、これから増えるのは「審美治療難民」と、「マウスピース矯正難民」でしょう。
歯科の治療が基本的に保険診療でまかなえる日本の歯科では、積極的に審美歯科治療をマウスピース矯正が行われてきました。

審美歯科治療では多くの場合かみ合わせや、材料学的な劣化によって10年以上経過するとさまざまなトラブルが生じることになります。

一時、自動車の車体に樹脂を使った車が発売されましたが、結局その車は聞かなくなりました。

どんなに時代が経っても、結局金属を用いた車体が今でも使われています。

包丁も一時期セラミック包丁というのがとてもはやりましたが、今はそれほど売れているようには思えません。

つまり、結果的に金属に勝る材料は強度を必要とする部材として使い物にならなかったということにほかなりません。
日本の歯科場合は厄介なことに保険制度の関係もあって、あまりに積極的に審美治療をやりすぎました。というか今もたくさん行われています。この付けは必ずここ10年間で回ってくるでしょう。

そしてそれに遅れること3年程度でマウスピース矯正と小児の矯正を囲い込み型の歯科医院で行われてきています。

この治療法も大変問題がある方法ですから、数年以内に大きな社会問題と化すに違いありません。

このようなことは歯科医の倫理がもう少しあれば防ぐことができるのに、お金のために同じ失敗を何度繰り返すのか、つくづく残念に感じます。

2017年6月 7日

ホームページを様々閲覧していると、多くのキーワードで上位に上がるページの中身がなかなかその業界の真実を現していないことに気がつきます。

例えば、セレックシステムや審美歯科治療、マウスピース矯正、インプラントなどはその典型的なものです。良くここまで根拠のないことが書けるものだと感心するほどです。

しかし、20年以上も昔から、ほとんどのきちんとした考えを持った歯科医はそのような安直な治療法に疑問を持っていましたし、まっとうな先生は決して手を出したりしませんでした。

自分の臨床に信念がなく、ブームであれば何でも飛びつき、「稼ごう」と思っている先生はこんな波に乗ろうとします。

しかし、そこで取り返しのつかない患者さんへ負荷をかけてしまうことがあります。いまインプラントが歯科業界でどれほどの問題を引き起こしているのかほとんどの患者さんは当事者でない限り知ることもないでしょう。
特に高齢者でのインプラントは社会問題とも成りうるものです。今後処置したくてもできない高齢者のインプラントが問題になってくるでしょう。

そして、セレックシステムに関しても、精度が低く、口腔内に装着すること自体どうかと思われる治療であることも、ほとんどの歯科の先生は理解しているとおもいます。私も一度メーカーの説明会に有料で行くことに成り、セレックシステムの儲け話以外何の中身もない講演にお金を払わされ、怒り心頭に発した記憶があります。

何しろ、機械だけでも1,000万円以上もする代物で、買ったら精度が悪かろうがどうであろうが、使わざるを得ませんし、それを使って利益を出さねばなりません。

多くの良心を持ちえた先生は、良心と経営との狭間で結局だまされたから仕方が無いと思って、あえてそのような機械を使うことをあきらめます。

歯科医も30歳ぐらいまでは、歯科医の巷でブームとなっている治療法や、業者に言われたことを鵜呑みにして治療をはじめることが多くありました。

しかし、一時的に自分の臨床で取り入れていても、臨床での経験から、「どうも結果がおもわしくないのでは?」と気がついてきます。そして取り入れることをあきらめます。

もし臨床における結果のまずさに気がつかないのであれば、歯科医師としてのよっぽどセンスがないと言わざるを得ないでしょう。

私はセンスのない人に治療をしてもらう気はさらさらありません。歯科医は感性のない人がなるべき職業ではないと思います。

2016年7月15日

歯科治療は、いまや保険制度では限界に来ていることは、私のホームページでも何度も書いております。

これは、今までと違って歯科医が十分な数増えたために、「並んでも、待っても行く歯科医院」といったイメージが消え、「いつでも予約が取れる歯科医院」となってきたこともあり、一医院あたりの患者さんの数は20年ほど昔から考えると相当減少しており、通常の保険の歯科治療では採算が合うほど患者さんが来院してくれない状況となったからです。

しかし、かといって自由診療を勧めたとしても、経済状況や患者さんの意識の問題もあり、簡単に治療を受けてくれるわけではありません。

そこで歯科医院の2極化や3極化が起きてきているのです。

自由診療でそれなりの治療を提供できなかったり、意識が高く、多少高額でも良い治療を求める患者さんを集めることが出来ない先生は、いわゆるワーキングプアーと呼ばれ、開業医でありながら年収200万程度の収入しか得られないことになるわけです。

しかし、実際には歯科医になるまでに、国立でも何百万、私立では4から5千万以上のお金がかかり、開業にはさらに数千万単位のお金がかかることを考えると、歯科医は非常に大変な職業となってきています。

私は自由診療しか行っていませんが、実際に患者さん治療を成功に導き、満足していただく治療を提供して、一定の数の患者さんに御来院いただけるようになるのは、かなり難しかったですし、大学で教育を受けた一般的な普通の歯科治療の考え方を完全に捨てなければここまでくるのは難しかったと思います。

いま、歯科医は十分なそのような結果の出る歯科治療の技術を習得することより、訪問介護などまだかすかに残っている、保険でも採算が取れ、経営が成り立つ歯科治療のほうにシフトし、何とか経営を続けているようですが、その点数もいつ国が削って行くのか時間の問題です。

歯科治療をお受けになる患者さんにも直接関係があると思いますから、私なりの歯科医療の将来を書かせて頂きます。

歯科医院は大量に患者さんを保険でさばく、大型歯科医院と、自由診療をメインで行う歯科医院とに2極化してゆくと思います。

残念ですが、保険でさばく歯科医院ではほとんどが雇われの若い歯科医師、もしくは年を取っても開業できない歯科医が治療を担当することになるので、治療内容に関してはなかなか良いものを期待しても難しくなるでしょう。

一方で、自由診療メインでも腕の立つ歯科医は、必要以上の患者さんを取ろうとせず、紹介患者さんメインの治療となるので、飛び込みで治療を受けようとしても治療してもらえなくなります。

つまり、今の変わり目の日本では、早めに自分がきちんとした治療をしてもらえる歯科医院を探しておく必要があると思います。

多くの患者さんを治療して歯科医の立場として思うのは、突然痛いから治療して欲しいといわれる患者さんにの中には、こちらが喜んで引き受けたいと思う患者さんが少ないということです。

歯科治療は特に痛みが出るときはかなり状況が悪いときです。痛みが無いうちに早めに良い歯科医院のめぼしを付けておくことも、患者さんと歯科医師の両方にとって、重要なのではないでしょうか?

2016年5月22日

歯科業界にいても私も25年以上経ちました。

学生の頃から、日本の歯科の教育、歯科医師の姿勢には違和感を持つことは少なくありませんでした。

この疑問にある程度の答えが得られたのは、アメリカの大学を出られた先生との出会いでした。

私のいた環境がたまたま悪かったのかもしれませんが、有名な人気の講習会にもたくさん出ましたが、私のモヤモヤとした疑問に答えられる先生はいらっしゃりませんでした。

特に有名な先生にかぎって、肝心な治療で本当に困っていることを質問すると、たちまち逃げ腰になり、答えを出さず煙に巻くことがほとんどで、歯科で有名な先生は、この程度のレベルのなのかと、世の中の仕組みを理解するきっかけにもなりました。(有名な先生は殆どの場合は歯科業者と組んで名前を売るためどうしても偏った器具、材料を宣伝しなければならないという、臨床家としては矛盾を抱えることになりからです。)

日本の歯科がこんなにもひどい(少なくとも私はそうおもっていますが)のは、日本の歯科医師の平均的レベルの低さと患者さんの歯に対する平均的意識レベルの低さの両方によるもであることを理解するにはそう時間はかかりませんでした。

日本には国民皆保険制度があり、これで病院に気楽にかかれるのですが、医師や歯科医師にとってこれほど競争意識のないぬるま湯の世界はは有りません。

腕があろうが無かろうが、「同じ病名、同じと思われる処置」を施せば、全く同じ金額を請求でき、しかも国が7割を保証するという仕組みです。国が費用を保証するわけですから、ほとんどの診療がお役所からの仕事のようなもので、強く質を問われることはありません。また、ここで重要なのは「同じと思われる処置」という言葉です。

私が「同じと思われる処置」と表現したの文字通り「請求では同じ処置ですが、手間や内容は似て非なるもの」であることに他なりません。「手間をかければ経費は増え、技術を高ければ、医師に対する支払いコストは上がります」当然のことです。

つまり、同じ料金で治療をおこなうのであれば、コストをかけず、同じ処置をしたくなるのが当たり前のことですが、これが誤ったコストダウンや限界に近い低い評価の報酬では、内容までおかしくなってきます。

今の日本の歯科では、自由診療のみの歯科医院はまだ少ないですから、保険と自由診療とをまぜこぜの、混合診療、つまり、百円均一と高級ブランド品を同時に扱うお店がほとんど、のようになってしまっているもです。

ブランド品にはそれなりも品質管理が必要ですが、その管理が百円均一レベルで行われてしまう恐れがあり、実際にそのような医院がほとんどであるので、自由診療をうける価値があるのか疑問でしょう。

こうなってしまったのも、過去からの遺産である、国民皆保険制度を歯科で、引きずりすぎたからからにほかなりません。

2016年3月 4日

日本の歯科が、保険制度では経営が成り立たないという事情が大きな問題となってきてから、歯科医師たちはこぞって、インプラントや、審美歯科などの自由診療で利益の出る治療に移行してゆきました。

しかし残念ながら、これらの治療は本質的に歯の寿命を長くしたり、患者さんの本当の意味での治療になっていなかったりしていたので、徐々にボロが出てくるようになって来ました。

インプラントは所詮異物ですし、歯のような歯根膜も無いので自由に動くこともありません。

ほとんどの方は理解していないかもしれませんが、人間の歯は常に動いています。また顎の骨も微妙に動いて調節しながら人間の機能が保たれています。

ですから固定式のものを骨に埋め込むこと自体人間の構造に逆らっていますから絶対に無理が来るのです。たとえ、埋め込まれたものやその周りだけに問題が起きていなかったとしても、体全体で見ると実際にはいろいろな問題が起きているのです。

いまはそこそこそのような事実は知られてきましたが、インターネットの普及によって、否が応でもいずれ万民に知られてくるはずです。

また、審美歯科のような白い材料は長年の歯科治療で培われてきた歴史から見て、歯の機能として適切な材料とはとてもいえません。むしろ、咬めなくなったり、虫歯が出来やすくなる原因となったりします。

これらの事実もこれからますます理解されるようになり、歯科医側は今度は「一体どんな治療で自由診療を盛り上げてゆこうか?」といった動きになってきています。

私は昔から思っていたことは、「きちんと虫歯を取り除いて、長く持つ材料で虫歯を修復し、咬みあわせをきちんと治してあげる」、という当たり前の治療を確実すれば必ず理解してくれる患者さんがいると考えていましたし、今もそう考えています。

しかし、意外にこのような考えにのっとって治療が出来る先生はそれほど多くありません。
なぜなら、保険診療のみではきちんとしたこのような治療を経営を続けながら行うことは難しいということと、アメリカのように始めから自由診療で行う虫歯の治療や根の治療の治療技術を学校で教わっていないという問題もあるからです。

また保険制度がある以上、よほどの診療の差がわかる治療を行わなければ、、自由診療で治療を受けていただくことが難しいからです。

特に、日本の場合はまだ、自由診療への理解が十分でなく、「矯正や、審美歯科、インプラントが保険が利かない」ぐらいの理解しかありません。

これからの歯科のステージでは、本来の基本的な虫歯の治療や、根の治療、顎関節症の治療などでもきちんとした治療技術を提供して、それを自由診療で治療を行う医院が増えてこなければ、歯科の将来は厳しいと考えています。保険診療だけで経営が成り立つ歯科医院は非常に少なくなりつつある事実からもそう考えるのです。

実際、マイクロスコープを使った自由診療で行う根管治療は以前より非常に多くなってきています。これから先、金属を使った長持ちする正しい修復治療や、顎関節症をきちんと治療できる矯正治療なども広がってくると考えられますし、それがこれからの新しい歯科のステージとなると考えます。

2016年2月20日

歯科医院はいわゆる女性が多い職場です。
ほとんどの場合院長以外は女性で構成さています。

実際医療の現場でも、医師以外の多くは女性で構成されていると思います。

これは女性が愛に満ち、無償の愛で包み込むことが出来る性質を男性より持っていることと決して無関係ではないと思います。

特に医療関係の仕事につく女性は愛に満ちていることが多いのではないか?と何人もの医療関係スタッフを見てきた経験で感じます。

たとえ医師や歯科医のように直接病巣を取り除いたりすることが無くても、隣にアシストしているだけで患者さんの痛みや苦しみを共感したり、分かち合ったりして、患者さんを癒してくれます。

私が以前手術で入院していた際、点滴をしていた手が動かせなくて、しびれて感覚完全に麻痺し、つらくてどうにもならなくなったことがありました。

そのとき、看護婦さんを呼ぶと「どうしてかな?」といって2,3回さすってくれましたが、それだけで痺れは無くなり楽になってしまいました。

そのとき、「ああ、看護婦さんが見えない苦しみの原因の何かエネルギーのようなものを取ってくれたんだな、申し訳ないな」と思っいました。そして、病院における女性はきっと自分を犠牲にしながら患者さんの苦しみを取っているのだとく感じ、感謝の気持ちにつつまれました。

われわれ歯科医師も、歯科衛生士も、歯科助手も、患者さんを治療することで、自分達にダメージを受けてしまう経験は決して少なくありません。

しかし、患者さんがニコニコして帰ってゆく姿を見るとそのようなことは一切消し飛んでしまいます。

男性の歯科医師の場合、意外にもはそのような影響を受けてしまっていることに気がついている先生は少ない気がしますし、気にかけるほど感性の高い先生はむしろ少数派です。

一方女性の場合は割りと感性が高い人が多いので、女性スタッフ達はその様なことに内心気がついていながら、毎日きちんと出勤してきてくれるわけですから、本当に女性と言う存在には男性には無い強い慈愛と自己犠牲の心を強く感じるわけです。

こう考えると、医院における女性スタッフには本当に感謝しなければならないし、医院経営事態が女性で成り立っていると考えても決して過言ではないといえるのではないでしょうか?

2016年2月19日

私は病院が苦手です。

なぜかというと、大体具合の悪い人しかいないし、病院の待合室の空気が非常に重苦しいからです。ですから出来るだけ必要最低限しか病院にはいかないようにしています。

昔からよく言われていますが病院は悪いエネルギーがたまりやすい場所です。
当然体調の良い人や具合の良い人が来る場所ではないのですから仕方が無いことです。見えないエネルギーでも人間はなんとなく感じ取るために病院に行きたがらない人が結構多いのではないでしょうかです。

私ども医院にいらっしゃる患者さんも決して具合の良い人がいらっしゃるわけでは有りませんから日々診療をしているとどうしても医院自体に重苦しいものがたまりやすくなります。

そういった理由から、どうしても医院内の場の環境を常に整える努力が必要になって来るのです。
私どもの医院ではホールなどで使う巨大な空気清浄機を入れたり、床を掃除したり、換気をしたりします。

今の時期は寒くてなかなか十分に換気を出来ませんが、こまめに換気したり空気を清浄化することで医院の場を良くさせ少しでも患者さんの治りがよくなるように努力しています。

同じ内容の治療をする場合でも、患者さんが緊張状態にあるかリラックス状態であるかで結果は大きく変わってきます。そういった意味で治りがよくなりやすい治療ができるためには、リラックスできる「医院の場」を作ることが絶対に必要になると考えています。

今まで24年近く技術者としての歯科治療技術を勉強し、歯の治療を全身の不具合との関係がわかってくるに従い、単に物理的にはっきり見えているものを治すことだけでは解決しきれないものが患者さんの中に沢山あることが見えてきます。

患者さんの人生の経験や、受けた物理的、精神的な傷です。またその影響も、その人自身の持っている体質や性質によっても歯や体に出てくる症状に大きな差が出てきます。。

もちろん、われわれ歯科医や医師の中には、それらに対してもある程度理解し、意識的または無意識にそれらにアプローチし、それらの負のエネルギーのようなものを取り除こうとしている人もいることは確かなのです。

しかし、それらの原因としての役割と、どのように作用しているのかをきちんと認識し、分析し、それを理解して治療を行うことで、より早く、確実に患者さんの状態が良くすることが出来ることがわかってきました。

逆に、先生自身がそのような負のエネルギーに負けてしまい、自分自身が具合が悪くなってしまったり、スタッフが体調を崩してしまったりする医院もしばしばみかけます。いわゆるミイラ取りがミイラになってしまう例です。
自分の医院ではそのようなことが起こらないように常に自分とスタッフの状態をお互いにチェックしています。

これは整体や気功の先生から言えば「気のエネルギー」といえるでしょうし、物理学で言えば「素粒子などの重力波エネルギー」の一部かも知れません。

また心療内科から言えば「心の病気」などもある種のエネルギーによって精神が乱されたものといえるのではないかと思っています。

感染症や、癌などの物理的に取り除けば何とかなる治療で疾患が克服されてきた21世紀に入った人類は、このような物理的にはっきりとは見えない疾患の真の原因を探求し、理解し、それを取り除かなければ本当の意味で治ったと言えない事に気がつかねならない時代に入ったといえると思います。

2014年12月15日

歯科における感染予防は、実は先進国では至極あたりまえのこととなっています。

しかし、日本では、保険制度の問題、厚生労働省の薬事承認の問題など、様々な規制が邪魔をしてこのこと当たり前のことさえきちんとされている歯科医院は皆無に等しいのです。

たとえば、歯科用ユニットの水の問題、これに関しては当医院のホームページで紹介しています。

「歯科用ユニットから出てくる水はトイレの水より汚い」といわれています。これはユニットに出る水の導水チューブに水が滞ってしまうため、中で水カビが生じるために、蛇口から出てくる水とは違って、細菌の量が大量であるということなのです。

しかし、根管治療などで神経を抜く治療をするすると、いくら痛みがあって炎症があっても、根の中はほぼ無菌状態です。この無菌状態の歯に、水道水を使った水をかけながらタービンで削ったとすると、無菌の場所に細菌をかけながら治療をすることになるのです。

これでは治療とは言えません。少なくとも、チューブ内を殺菌できる水を使用すべきでしょう。

つまり、根管治療にはどうしてもユニットの水が殺菌されている必要があるわけです。しかし、日本では高額な治療費を頂いている根管治療の専門医ですら、このような水を使って治療をしている先生は少ないのではないでしょうか?

細菌入りの水をかけながら根管治療しているわけですから、何のための治療かわからなくなってしまいます。

また、一方、口腔外科領域では、埋伏歯と言って骨の中に埋まっている歯を抜く場合がありますが、この時、タービンで歯を割る場合があります。その時は当然水をかけます。

大学病院ですら、この滅菌水をユニットに流している大学はほとんどありませんから、細菌入りの水をかけながら骨や歯を削って歯を抜いているわけで、このような抜歯をすること自体感染のリスクから言って非常に恐ろしいといわざるを得ません。

また虫歯の治療をする際も、神経がいつ露出するかわからない状況で、細菌入りの水をかけながら治療しているわけです。
つまり、私の眼から見たら、治療しているのか、細菌感染を引き起こそうとしているのは全く分からないわけです。

しかし実はこれも、日本の歯科医院が導入できない事情があります。
このような機能水や、殺菌水は厚生労働省が薬事承認しないため、保険の診療では使えません(保険制度では国の薬事承認や保険で使用できる承認を得たものしか使えません)。つまり、診療に絶対必要な当たり前のことを行おうとすると、その歯科医院のすべての治療が保険外になってしまうということです。(これは混合診療を禁じた規定があるからです)

保険診療を全くやれないという状態で歯科医院を経営しようとすることは、歯科医院が多く、競争が激しい今の世の中では非常に困難なことなのです。

つまり、国の制度が邪魔をして、日本の歯科医療を先進国のレベルから大きく引きずりおろしているといえるのです。

もちろんきちんと治療を行うことが歯科医にとって当たり前のことなのでしょうが、制度が邪魔している以上先生をすべて責めるわけにもいきません。

また、タービンやエンジンの滅菌が7割の歯科医院で行われていないと読売新聞で報道されましたが、これは、あくまでも普通のオートクレーブの話です。日本ではオートクレーブはクラスNと言って、やや滅菌レベルの落ちる滅菌器しか売れていなかったため、実際はタービン、エンジンを滅菌していても中までは完全に滅菌されていません。つまり、不完全な滅菌システムで滅菌している歯科医院を含めても7割ということですから、実際は10%程度の歯科医院が本当にきちんと滅菌をやっているかどうかといったレベルではないのでしょうか?(クラスBの滅菌器で滅菌しなければタービン、エンジンの中までは滅菌できないのです。クラスBの滅菌についてはこちら

しかし、これら機器を取り入れるには相当な投資が必要で、それを感染予防費として実費で患者さんから頂きたいのですが、これも保険の制度で邪魔をされてままなりません。

このたった2つのポイントを見ていても、保険制度や日本の薬事制度の問題が歯科医療の発展を邪魔していることがよくわかります。

今の制度のままでは、日本の歯科はアメリカなどから30年以上水をあけられた状態から追いつくことは相当難しいといわざるを得ません。

2014年9月 7日

歯科は様々な材料や薬剤が用いられます。

ですから、歯科で使う薬剤には非常に注意が必要です。
ISOのところで様々な薬剤に対する危険性を書いているのは歯科医師にも読んでもらい、少しでも困る患者さんがいなくなるようにと公開しているのです。

日本は日本の薬事法に従い、薬剤の販売、流通が認められています。しかし、実際は残念ながらこれも「誰のための薬事法なのか?」と疑ってしまうことが非常に多いのです。

たとえば、海外からの輸入に歯科材料に関して調べてゆくと、非常に良い材料があるにもかかわらず、あまりに複雑な薬事申請手続きをしなければならないため、何百万というお金がかかる仕組みになっています。

しかし、数千円程度しかしない上少量しか使用しない歯科用の材料、薬剤を販売するためにこれほどのお金をかけてまで、日本での販売の許可をとることは、採算を考えると非常に難しいと言わざるを得ません。

私は患者さんの治療経過が良くなるため、質にこだわり、日本の材料ではなく、海外の材料を買っていたのですが、日本で薬事法が改正になり、輸入業者が販売をやめてしまった例が数多くあります。

これら材料を確保するため、今も非常に苦労しています。

こんなことになってしまったのも、日本の歯科が世界とはかけ離れた基準で治療を行っているからにほかなりません。実際日本ほど歯科治療の基本とは違った治療が横行している国はないのではないかと思えるほどです。

私が治療をしてきた患者さんでは、「麻酔で気分が悪くなったり」、「根を詰めた後痛みがいつまでも取れない」、「白い材料を充填された後、歯の違和感が消えない」などの訴えが多く、原因を調べると使用している材料自体に問題があることが多数ありました。

これら材料自体の原因を見つけことは実は非常に苦労しました。そもそもメーカーが販売しているものに問題があるとは考えもしなかったからです。何度やっても同じ症状、痛み、を患者さんの訴えるので、どうしてそうなるのか突き詰めた結果です。

アメリカなどで一般的な材料ではそのような品質に問題があるものは少ないから不思議です。おそらく患者さんの訴えに対する歯科医師側の対応が十分できているのではないかと思われます

私も勤務医時代よくあったのは、「どうしてこの治療後には痛みが出るのか?」といったことです。院長は「これは治療の経過で仕方がない痛みですよ!」とよく言っていましたが、一向にに治る気配がない。これが保険診療主体の日本の歯科の限界かなと理解したのはそれから2~3年後です。

日本の歯科は実はいま、悲惨なことになっています。商社の人やメーカーの人に話を聞くと、歯医者さんの9割以上が「この材料、もっと安い物はないの?」と聞いてくるとぼやいていました。

保険診療だけでなく、自由診療をしている歯科医院でもこのような有様ですから、治療内容は期待すべくもないでしょう。私は自由診療をする以上、絶対に自信を持って薦めれる材料、薬剤以外を使いたいとは思いません。

安くて同じ品質のものを作れるわけがないのは当たり前です。それなのにほとんどの歯科医師が「もっと安いのないの?」要求をしてくるので、結局「品質の劣るものが売れ、品質の良いものは淘汰されてゆく」、といった今後歯科業界はいったいどうなるの?と言ったところでしょう。

患者さんが私の医院に治療にいらした以上治っていただきたいのです。ですから今後も大変ではありますが、こだわりぬいた材料を何としても手に入れ、患者さんの治療の使ってゆきたいと思っているのです。

2014年8月31日

一般の患者さんは、虫歯を詰めて歯を治したり、根の治療をしてかぶせものをしたりすることが歯の治療だと思う方がほとんどだと思います。

しかし、本来は虫歯の治療をする際に、かみ合わせをどのようにするべきかというビジョンを持っていなければ、絶対に成功しません。

虫歯の治療を始める前に半調節性咬合器(上顎と下顎の位置関係、運動を正確に再現することが可能な咬合器)に患者さんの模型を付け、かみ合わせの状態を診断する必要があるのです。それをもとに、かみ合わせの高さや、治療の方法を考える必要があり、それらすべての治療は矯正治療などとも関係しているため、総合的な歯科医の知識と感覚そして経験が必要になります。

治療計画の説明というと、日本ではほとんどの歯科医が、ここはインプラント、ここはブリッジ、ここは白い材料で、ここは保険の金属冠、といった具合に、どんな材料で無くなった歯を補うのか、何を詰めるか、程度の計画しか立てません。また歯型をみて噛み合わせが上下かみ合っていさえすればそれで噛み合わせは大丈夫と思い込んでおり、患者さんの今のかみ合わせ自体が狂っていることなど微塵も考えてもいません。

しかし、それが日本の歯科教育を受けた歯科医の標準的レベルの治療計画です。日本ではかみ合わせの理論を教える仕組みも、教えられる先生もいないのです。一方、アメリカでは咬合学(かみ合わせに対する理論)は徹底的に教育されます。つまり咬合をわかっていない歯科医は歯科医とは言えないというのが、彼らの歯科医に対する評価です。しかし、日本の歯科医は、半調節性咬合器は噛み合わせの診断をする咬合器でなのですが、その使い方すら知らない先生がほとんどなのです。

しかし当医院では、そのような治療計画は治療計画とは言えないと考えています。
私たち歯科医はプロです。プロは患者さんがわからなレベルの情報を提供できなければプロと言えません。噛み合わせは歯科治療の中で最も重要なエッセンスです。そこを抜きにした治療計画などあり得ないと考えます。

私たちは、まず、型を取った後、かみ合わせを取ります。それはただ単に噛んでくださいと言って上の歯と下の歯を噛み合わせた位置ではなく、頸椎や、顎の周囲の筋肉が正常になるように噛んでもらったかみ合わせの位置です。ですから、場合によっては奥歯を高くする器具を左右高さを変えて、入れながらかみ合わせを取ったり、顎の位置を正しい位置にずらしてもらってかみ合わせを取ったりします。

そして、その位置が今、噛んでいるかみ合わせの位置とどれだけずれているか、そして、それを治すためにはどのような治療法が最も適切であるのかを提案できなければなりません。

ほとんどの患者さんで、正しいかみ合わせの位置は、左右で奥歯の高さが違っていたり、顎の位置が前後的にずれていたりしています。ですから、3次元的に適切なかみ合わせでかめている患者さんは皆無に等しいのです。それずれを矯正で治療し、適切な3次元的な位置関係にしてあげると、非常に本人も驚くほどの高い効果が得られるのです。

これは単に歯を白くするとか、無くなった歯を入れるといったレベルの治療とは全く違います。健康全体にかかわってくる効果なのです。

これを知れば、かみ合わせを治さない治療がいかに治療の段階でもごく基本の基本レベルであることがわかってくるのです。

残念ながら日本の保険制度下では、この基本の基本すらできていない歯科医院の方が多く、かといって審美をうたい文句にしている歯科医はさらに治療の基本すら理解しないで経営に走っている(臼歯部の審美治療はほぼ確実にかみ合わせの崩壊を招きます)という壊滅的状況であり、非常に嘆かわしい状態です。

私は、日本で本当の歯科治療の技術が広がり、少なくともきちんとした歯と体の健康を取り戻したいと考える患者さんが、きちんとした治療を受けることができる環境になってほしいと切に願っております。

そのためには、患者さん自身もデンタルIQを上げ、本当の歯科治療を行っている歯科医院以外が淘汰される社会にしなければならないし、われわれ歯科医も正しい技術を験算し、本当の意味で患者さんを治せる先生が増えなければならないと考えているのです。(日本で本当の意味で歯を治せる先生は数えるほどしかいらっしゃいません。これは残念ながら事実なのです)

2014年8月 1日

歯科大学について考察してみるに、日本とアメリカとでは大きな違いがあります。

アメリカで歯科で優秀な大学では、通常授業料はやや高めになります。
これは、アメリカでは、教育は投資と考えられているため、より良い教育を受けるためには投資額もそれなりに必要であるという考え方にのっとっていると考えられます。実際すべて自分で借金をして歯科大を卒業する(自分で卒業後返還する)人も少なくありません。

ですから、毎年大学の教育レベルや環境などに対するランキングが公表され、自分のレベルに見合った(費用の問題、うけたい教育の中身も加味して)大学に進学するようになっているのです。

あくまでも投資ですから、学校の先生もセンスがない生徒に対しては退学して別の道に進むよう指導する場合もあるようです。

日本はというと、勉強が得意な学生を集める国立は授業料が安いのが一般的です。
また私立大学は受験に必要な偏差値は低めですが、授業料がべらぼうに高いです。

では教育内容ですが、私のあくまでも個人的な見解ですが、現状を見ている限り、私学に行っても、国立大学に行っても、授業内容はあまり変わり映えしません。

つまり、授業料が安い分受験の時勉強しなさいといったぐらいの考えで、実際に入学してみると教育内容にはほとんど差がないといっても良いでしょう。

私は、治療を受ける上で、先生を選ぶ基準は国立出身か?、私大出身か?、は大きな論点ではないと考えます、そのことで、日本では技術的に差がつくような教育の状況にないからです。

臨床を行う上で必要なものは、知識と感性です。診断するときはいろいろな知識の中からこれはどのような疾患にあてはまるかを探り当てなければなりません。

しかし、診療にあたっている最中はどちらかというと感性が重要です。「なぜこのような状況が起こったのか?」そして「今の状況は良いのか?悪いのか?」つまり一瞬で判断できる感覚です。

これは医者の勘というものです。明らかにおかしいことでもどんどん突き進んでやりつづけてしまう先生がいる一方、おかしな治療をしていると勝手に手が止まり、正しい方向へと方向転換してゆくで能力がある先生がいます。このような先生の持つものは感性であり、受験に必要なお勉強とは無関係です。

ですから日本ではよくありがちな、偏差値の高い国立の先生が治療がうまく、偏差値が低い私立の先生は治療が下手と考えるのは治療に関していえば必ずしも絶対とは言えないと思うのです。

2014年7月25日

インターネットの発達のおかげで、日本の歯科界もようやく、世界的なスタンダードな治療への移行が始まってきたような気がします。

NHKで取り上げられたインプラント問題や読売新聞で取り上げられた感染予防対策など、世界では議論も終わっているような内容ですが、やっと日本でも一般の人に知られるようになりました。

インプラントはアメリカでもヨーロッパでも訴訟の嵐ということは20年以上前から聞いていました。インプラントが矯正治療にまで使われるようになったときは、矯正部門の営業マンは「怖くてできるだけすすめたくないが、使う先生がいる以上我々も販売しなくてはならない。」と複雑な心境を語っていました。

私はこのホームページで10年以上インプラント反対の立場を理論を持って解説してきました。

以前ポルトガルの先生が開発したツーバイフォーという総入れ歯にインプラントを使う治療法が非常にはやりましたが、最近は全く聞かなくなりました。
またインプラント治療を受けるのに、慎重な患者さんも増えているようで、最近はインプラント治療の需要は下降傾向だそうです。

歯科用顕微鏡を私が初めて知ったのは1991年ごろで、当時は東京医科歯科大学の根管治療OPE室に1台、何千万の顕微鏡があり、OPEを見学しました。

当院で購入したのは2004年でしたが、当時はほとんど顕微鏡を持っている医院はありませんでした。しかし今では顕微鏡歯科はかなり一般的なものとなってきました。また当ホームページでも顕微鏡の良さは、詳細に紹介してきました。今では、根管治療ではぜひ必要な機器であることも認知されてきました。

タービン等の感染予防に関する話は私はすでに20年ほど前に聞かされていましたし、日本で一般的に売られている滅菌器が実はきちんと滅菌できていない事実を知ったのはもう8年以上も前です。当時は武骨で非常に大きなクラスB滅菌器しかなく、病院に置く場所がなく、買うのを断念した覚えがあります。

その滅菌器もコンパクトなものが見つかり、やっと購入でき、滅菌に関しても、私のホームページでも薦めていたクラスBの滅菌器もやっと日本で売れ始めてきたようです。時間はかかりますが歯科医療も一歩づつ変わってきています。

とにかく医療の分野は特殊な分野だけに、正確な情報が海外から入ってくるのは時間がかかるようです。

私自身、ホームページというツールを用いて、最新歯科医療の情報を患者さんだけでなく、歯科医療関係者にも、にわかりやすく伝えてきたつもりです。もし、私のホームページがこのような歯科界の変化に少しでも貢献できたとしたら本当にうれしく思います。

今後、課題になってくるのは、患者さんの歯科医療に対して、コストや治療を受ける価値についての意識改革と、歯科医療教育自体の遅れ取戻し、をどう取り組むかでしょう。

私自身大学病院に在籍中、本当の世界の歯科のトレンドについて全く知らなかったことに気が付いた時には正直焦りました。

材料の営業マンたちの中には多くそのような情報を持っている人がいますが、大学という教授という一大権威のもとで成り立っている教室という世界では、なかなか本音はしゃべってくれないのです。

本来正しい教育をすべきこのような組織が現在の歯科医療界の最大の癌ではないでしょうか?

また、患者さんも、歯科医療がいかに人間の身体の不具合と関係しているかを知っていかなければならないと思います。
また、歯科治療自体の技術レベルの高度さ、そして、当然かかる費用はそれなりに高額であるということ、そして、それゆえ健康のために歯を大切にすることが非常に大切であるということを知ってもらう必要があると思うわけです。

2014年7月21日

歯科医療は非常に精密な機械、機器を使います。
したがって、それらを購入する際の選定には非常に神経を使います。

様々な業者が同じような機能を持ったものを販売しているのですが、値段も高価なものなので、本当に故障しないで、長く仕え、機能も最高である機器を買いたいものです。

私の場合は、何軒かの商社に評判を聞き、技術屋さん、場合によってはそのメーカーの人にまで修理の頻度や、機械の性能について聞いてから購入するようにしてきました。

人間とは案外正直なもので、自社製品でも他のメーカーに同じ機能でよい機器があると、そちらを薦めてくれます。勿論私が信頼している営業マンや技術屋さんは、わりと正直で自社メーカーのものでも修理が多いと教えてくれます。

そのような情報収集をした上で購入した器機、機械ですから、それらの道具には絶対の信頼があります。

歯科用のユニットに関していえば、日本製のユニットはまだ故障が多く、費用が非常にかかりますが、当院のエーデック(アメリカ製)のユニットは18年以上も使っているにもかかわらず、いまだに新品と勘違いしている患者さんがいるほど、きれいで、故障もほとんどありません。

ユニットの場合は、故障すると治療ができなくなってしまうので、故障が少ないという機能がきちんとしていることが非常に重要です。

エーデック本社の工場を2008年に見学しましたが、非常にゆとりある環境で精密に作られていました。また世界中に販売責任者がいて、歯科医の声をユニットの構造に生かしていました。

また治療に使う器具(ピンセットやミラーなど)はアメリカのヒューフレディー社のものを使っていますが、非常に使いやすく、医療用の強い消毒薬にも耐え、錆びたりしないで長持ちします。2014年に工場見学に行きましたが、100年以上前のプレス機から、コンピューター制御によるプレス機まで使い、質の高い器具を製作していました。

刃が付いているものは、30年以上のベテランが研ぎの作業をしていました。歯科の器具は非常に緻密なので、かなりの職人技が必要ではないかと感じました。

歯の治療は人間が行う作業ですが、それには非常に緻密な作業があり、それに使う道具で治療結果さえ変わってしまう気がするのです。

私は、より良い機械、器具を使って、より良い治療を実践してくれる歯科の先生が増えてくれれば本当に良いと思っています。

恐らく日本のGDPも歯科治療が変わってくれば上昇するのではないかと思っているのです。

日本の歯科ほど杜撰な治療が横行している先進国は少ないと思っています。(これも保険制度と日本の教育制度に原因のほとんどがある)

歯科は全身の健康や、やる気と直結します、金銭的問題もあるとは思いますが、きちんとした治療が広がれば日本の将来も明るくなるのではないかと思っています。

2013年10月24日

私は自分が治療を行う際、使用する材料は徹底的に吟味します。

当然のことですが、メーカーは良いことしか言いません。あたりまえです。不利なことは絶対に伏せて言いませんし、場合によっては営業マンが、内部の細かいことまで知らないで営業していることも多々あります。

歯に詰める材料でも、樹脂(レジン)は非常に気を付ける必要があります。そもそも、樹脂は歯につきませんから、化学物質を使って歯につけることになります。
しかし、その化学物質が問題です、実際症状に出ないまでも、過敏症を起こす例は多多あります。敏感な人はいつまでも腫れた感じが治らなかったり、痛みを感じる場合もあります。

これも、この接着剤の処方がメーカーで違うので非常に患者さんにとってよくない結果が出る材料を使っているメーカーもあります。

私は、基本的に日本の厚生省の認可は信用していないので、ヨーロッパもしくはアメリカの基準を通っている材料を使います。

厚生省はきちんとしていると思われがちですが、薬事承認は私から言わせるといい加減なものです。一時医科の薬で話題になったように、データーの捏造などは日常茶飯事です。

また、中身に実際どのような原材料が入っているか調べようとしても、日本のメーカーでは、場合によってはすべて教えてくれなかったりします。

まあ出所の確かなところの材料を使うことが無難でしょう。

その結果、私の医院では、材料が原因であるトラブルは皆無なので、患者さんによく不思議がられます。

「以前の医院では麻酔で必ず気持ち悪くなったのに、全くならない!」とか「根を詰めた後にづっと違和感があったのが全く違和感がない」などです。

治療技術も大切ですが、材料選びも重要といえるでしょう。「基本的に一度メーカーは疑ってかかる」ということが重要かもしれません

2013年9月15日

歯科治療を行う際、2つの技術が必要です。一つは医院全体がスムーズに回転し、診療や会計、予約が滞りなく進む技術です。ISOではこれを管理技術と呼ぶようです。

一方、歯科治療は細かい歯を適切に削り、適切な材料で、精緻な充填や、かみ合わせの調整、外科処置などが必要となります。こちらはISOでは固有技術と呼ばれ、ISOの審査を行うことはできず、評価もできません、しかしながら習得には時間がかかり、またこれがなければ歯科医院として成り立ちません。


私は、管理技術を上げる一つの手段として、ISO9001を取得し、それを維持してきました。

ここで非常に強く感じたのは、固有技術の比重の大きさです。

いくら管理技術がしっかりしていても、歯科医の考え方、技術が稚拙であると、歯科治療の8割は失敗に終わります。

今の日本の歯科を見ていると、思想と技術的な間違いが多いと感じます。

治療に対する思想が間違っている例として

「歯を残そうという努力失せた結果の、インプラントに頼る歯科医療」、「審美ばかりで、歯の寿命など全く考えない審美治療」、そして、「かみ合わせの全身への影響を考えもしない矯正治療」など

これら明らかに正しい治療に対する思想が間違っている治療であり、いくら管理能力が長けていても、患者さんは真の意味で治ってゆきません。

一方で、「ラバーダムもしない根管治療」、「出血もコントロールできていない修復治療」、「きちんとしたかみ合わせの診断もできない治療」など明らかに技術的な間違いの治療と言えるでしょう

ISO9001を維持してきてつくづく感じるのは、管理技術がある程度できていれば、このような固有技術のレベルアップこそが最も重要な点であるということです。

ISO9001を取得しようと思う医院の考え方だけでも大したものだと思います。しかし、固有技術が思想、技術ともにきちんとしないと治療はうまくいかないのです。

2013年9月14日

私が初めて感染予防を徹底し、お金をいただくようになったとき、当時のオーナーは、「サラリーマンの昼食代より高い費用をいただいて、一体患者さんがいらっしゃるだろうか?」

と言って反対をしました。

しかし、医療人の立場からして、昼食代と医療を混合して考えることはおかしな話ですし、そもそも感染予防は治療を行う上で絶対必要なもの、それをないがしろにして、治療自体考えられないのです。

結局私の場合は、感染予防で費用をいただくことを押し通しましたが、それができない先生もたくさんいらっしゃると思います。

多くの歯科医院でいまだ日本では、感染予防対策が十分とは言えません。
というかほとんどの歯科医院でできていないというのが現状でしょう。

それは保険制度の問題、歯学部での教育レベルの低さが複合し、さらに患者さんの意識レベルの低さと相まって、早々簡単に克服できるとは思えません。

アメリカでは一番初めに感染予防の方法論が教育され、そのあと、治療法が教育されるシステムになっており、このシステムは30年以上も前から行われているようです。

単に感染予防に限っても日本の歯科は30年以上もアメリカと水を分けられているわけです。

我々が感染予防はあくまでもお金がほしくて行っているのではなく、患者さんのために行っているということを理解してほしいのです。

逆に言うと感染予防のない治療など治療とは言えないのです。

適切な感染予防には、ディスポーザブル品のコストだけでなく、莫大な手間がかけられていることを患者さんにも知っていただきたいのです。

2013年8月24日

滅菌とは、歯科医療にとっては非常に重要なものです。
しかし、この滅菌にも種類があることをご存知の方は少ないと思います。

1、オートクレーブと言われ、高圧の蒸気をかけて滅菌を行うもの
2、ケミクレーブと呼ばれ、特殊な薬液を蒸気にして滅菌するもの
3、乾熱滅菌と呼ばれ、高温で乾燥状態で滅菌するも

などがあります。
しかし、歯科医院はほとんどがオートクレーブで行われます。
それは、2は有毒ガスなどの廃棄が難しい。
3は温度が高いために、器具が傷みやすい。
などで、歯科医院では使いにくいためです。

一方1もクラスN,クラスS,クラスBに分かれており
クラスNのNはNAKID(裸)の意味で袋に入ったものや、タービンなどの管腔構造のものは十分滅菌できません。ほとんどの歯科医院はこちらを使っています。

クラスSのSはSPECIAL(特殊)の意味でタービンなど、その器具だけのために使えるといった器械です。

クラスBのBはBIG(大きい)の意味で、昔は部屋いっぱいの器械で滅菌を行っていましたのでこの名前があります。

今ではこれを歯科医院に取り入れられるサイズにしたものが販売され、歯科でも行われるようになってきています。
アメリカでは、治療に合わせて器具セットを作り、その中に滅菌インジケーターをいれ、滅菌した器具を使った証拠としてカルテと一緒に保管しているようです。

2013年4月 1日

日本で歯科治療をしていると一番強く感じるのは、患者さんのコスト意識の著しい低さです。

私の医院は自由診療しか行っていないので、ある程度の意識を持っていらっしゃる方が多いのですが、それでもまだ世界的な常識とはかい離しています。

歯の治療を現代の技術レベルできちんと行おうとすれば、ルーペなどの拡大鏡や、顕微鏡など精密な治療を行うための器具が必要となりますし、実際それを使うと非常に治療時間がかかります。

また、細かい作業が伴うため、非常に疲れます。

保険制度では1本の歯の治療をしても、高くかかっても3,000円程度、歯科医が受け取る分を考えても、10,000円程度です。

しかし、考えてください、免許も持っていないマッサージをする人が、1時間何の道具もいらない場所で働いても、6,000円位は相場ではないでしょうか?

歯科治療は、院長のみならず、歯科助手や歯科衛生士など、患者さん一人の治療にかかわるスタッフはドクターも入れて最低2人以上、しかも、すべて専用の器具で毎回滅菌をかけなければなりません。

滅菌を行うオートクレーブは、きちんとした機能をもったものだと、器械だけで100万以上、空気を浄化する滅菌フィルターや、特殊な水を使い、高額なメインテナンス代など、ランニングコストが膨大にかかります。

また歯科用の治療椅子は一台300万円以上、レントゲンも600万円以上もします。
内装は床上げや、排水工事、バキューム、エアー配管などごく普通の医院でも2,000万以上かかり、医療ではもっともコストがかかる科目です。

私の考えでは、きちんとした治療を一人の患者さんにおおなうためには、治療時間は麻酔や、説明も含め最低1時間は必要です。

そう考えると、保険制度できちんとした治療を行うのは不可能というのは歯科医が誰でも知っている事実です。

つまり、世界標準でいう一般的な治療を行う相場の1/10程度の治療費しか払われないということになり、マッサージでいうと、全国一律1時間600円で行いなさいと制度がきめているようなものなのです。

当然時間を短縮したり、手間を省くしかならなくなります。
そのため、粗製治療の乱造が起こり、日本の口腔内事情はとても褒められたものではありません。

もちろん、お金がない人にとってありがたい制度ではありますが、歯科業界全体で見回すと、全くよくない制度だと見えてきます。そもそも個人技による歯科治療を全国一律料金にするなどあり得ない話だからです。

つまり、歯科医がまともな治療を行える環境とは言い難いのです。

勿論、歯科医もこういった事実を患者さんに伝えつつ、自由診療を行うべきですし、患者さんも、保険という枠にとらわれるのではなく、自分の歯を長持ちさせるにはどうすべきかを考えるべきでしょう。

今の歯科医療を見ていると、ほとんどの先生が歯のもちとは全く関係のない、審美治療やインプラントなどの自由診療に移行しようとし、本来の歯を残す治療にこそ、費用をかけるべきと考えている先生が少なすぎるのです。

もっとも大学の教育自体も歯を残すためにはいったいどんなを教育しなければならないかを考え直し、自由診療でも患者さんがお金を払ってもよい治療技術を教えてゆかねばならないと思います。

日本が歯科で世界のレベルに追いつくにはまだまだ時間がかかることでしょう。

2013年3月13日

世界的競争時代に入った企業の間では、危機管理が非常に重要になってきています。

企業防衛といって、何か問題が起こる前に、それが起こらないよう予防処置をとっている企業が成功している時代です。

一方医療こそこの危機管理と、予防処置が重要な分野はないでしょう。
しかし、現状の医療は危機管理と予防処置がきちんと行われているとは言えません。

ほとんどが手遅れの医療、手遅れの治療に終始している気がするのです。

歯科医療に従事し、ISO9001などを付き合ってゆくうちに、危機管理を予防処置がいかに重要かわかってきました。

虫歯になる前に、虫歯にならない処置にお金と時間を投入すると、一見もったいない感じがするのですが、健全な状態を将来にわたって保障されるというご褒美がもらえます。

今の医療はほとんどが治療が必要なほど悪くならない限り何もしません。もっと積極的に予防的な医療を行ってもおかしくないと思うのですが、患者さんの意識や先生が治療をするのが精いっぱいでそこまで手が回っていない気がするのです。

しかし、私自身自分の医院を改善してゆくうちに、予防のほうに力を入れていったほうが、どんどん仕事はやりやすくなる気がするのです。

勿論患者さんにも意識改革が必要で、何度伝えてもその価値を理解できない方もいらっしゃるので、その分国全体で意識改革が必要ではないかと考えます。

いずれにしても、患者さん側と医師側の両方に危機管理を予防処置に学ぶ感覚が養われる意識改革が必要でしょう

2012年10月15日

先日、PS細胞の実績でノーベル賞を日本の先生がとりましたが、非常に複雑です。

そもそも、医療の成り立ちを考えたときに、代替療法とは、最後の最後の治療であり、先手の治療が先にあるべきだと考えるからです。

いわゆる予防医療にノーベル賞が与えられるべきで、そのような努力をしている先生は数多いるはずです。

歯科も医科もどうもその治療のアプローチ事態が間違った方向に行きつつあります。

代替療法をする前に、その臓器を正常な状態に戻せなかったのか?
私が思うのはその疑問です。
今の医療はほとんどが結果修正主義で、結果が出た後をどうするかしか考えません。

しかし、私自身も経験しているのですが、体の不調は必ず前触れがあり、その前触れが出た時点で医者に相談しに行っても満足いく結果が得られたことがありません。

医科も歯科もそういった点では、真の治療がありながら、そこの到達している先生が少なすぎるのです。

抜歯になる前に、歯にひびが入っている人はたくさんいらっしゃいます。
その時、歯ぎしりを防ぐマウスピースや、全身のストレスの管理方法など、たくさんのことが予防できたはずです。

多くの先生は、「抜けたから、インプラント!」
これでは進歩がなさすぎる気がするのです。

今回の受賞、ある意味で医療の誤った方向性を認めているようで不安です。
ノーベル経済学賞のようにならなければよいのですが・・。

2012年9月30日

アメリカの歯科事情について、ほとんどの日本の先生は本当の事実を知りません。

実はアメリカでは、教育制度がしっかりしているおかげで、本当に技術レベルの高い先生は患者さんの獲得に全く困っていません。

というかむしろ、予約が取れないのが現実です。

一流の歯科医はアメリカではピラミッド構造の頂点に君臨し、おおむね200名程度しかいないといわれています。

そのような先生は患者さんは紹介された人しか見ませんし、審美歯科などという怪しげな治療やインプラントなど一切やりません。
おおむね初診の予約から実際の治療を受けるまで1年以上かかる場合もまれではありません。
というのは、患者さんが終了しないと次の患者さんを新しく入れられないので、待ちになるようです。

また、アメリカの患者さんは日本のように急を要するような人が少ないのが特徴で、痛くはないが将来困らないために、時間をかけてきちんと治そうという意識が高いからです。


マスコミに取り上げられたり、日本によく来日する歯科医はほとんどアメリカではマイナーか、悪徳な歯科医です(金もうけに走っている)

そのような事実は意外に知られていないのです。

また、治療のほとんどが、修復治療で、アマルガムや、グラスアイオノマー、をきちんと充填できるかが歯科医としての腕の見せ所です。

特にアマルガムは、歯科の修復で最も技術が必要で、これをアメリカの大学で徹底的に仕込まれます。

レジン充填をセミナーでするずれたアメリカ人のドクターはいません。
なぜならレジン充填は長期間もたない材料であることは、一般の患者さんもほとんど知っていて、きちんと治療を受けようとする患者さんがそのような治療を希望するはずがないからです。

また感染予防に関しては、医院の感染予防はシステムになっており(これは私が見学に行ったほとんどすべての先生がそのシステムで歯科医院の設計をしていた)、クラスBオートクレーブは開業時に購入するのが当たり前、タービン、エンジンの滅菌は勿論、感染防御のビニール掛けは徹底しています。

よく、アメリカ帰りの先生が開業して、セミナーなどを開いていますが、その先生の感染予防対策を見ればそのレベルは簡単に露呈してしまいます。

ビニール掛けはしない、オートクレーブは日本製、といった時点で、治療技術がどうあれ、最低限のやるべきことさえしていない先生と言えるでしょう。本来あるべき治療ができているか怪しいものです?

アメリカでは、患者さんのレベル自体が違うので、日本で行っているような野戦病院の治療とは違い、余裕をもってきちんと治療しています。

このような事実を日本の患者さんも歯科医師も知り、ともに変わろうと思わなければ、日本の歯科レベルがアメリカの歯科にレベルが追いつく日は永遠に来ないでしょう。(アメリカ人向けのあちらで売っている日本への旅行誌には日本の歯医者に行くと感染の恐れがあるので絶対行ってはならないと書いてあります)

2012年9月 6日

様々な業種がある中で、もっとも遅れている分野が医療と教育ではないでしょうか?

今までのやり方に甘んじ、自己改革や自浄作用がない典型的な業種でもあります。

多くの先生方と話をしてみると、ほとんどの先生は、今まで行われてきたことに対して疑いすら感じていません。

歯科では、機械や機器を非常にたくさん扱っているので、故障やトラブルは数多くあります。
しかし、ほとんどの先生は、その故障が起こってから、あわてて業者に電話して、即日修理をお願いしています。

勿論、重要な機器器械の場合は、治療ができなくなることすらあります。

しかし、実際は、定期的な検査や、確認で事前に管理できます。でも、それをやる先生はほとんどいません。
私も何を隠そうその一員でしたが、ISOを取り入れてからはかなり厳格に管理を行うようになり、故障で患者さんの治療に支障をきたすようなことはほとんどありません。(たまにメーカーさえきちんと認識していない不具合があるのでそれは避けれませんが)

先日毒蜘蛛の血清で期限切れのものを投与されたというニュースがありましたが、私の知っている限り、納入された薬品の品質期限を管理する医療用のソフトは無いと思います。

私の医院ではついにそれが完成し、今運用試験をしているところですが、これがあると非常に便利です。

今後は医療界、教育界に様々な改革が求めれれてくると思います。
今までのようにはいかないということです。

実際病院はほとんどが赤字、歯科医院は経営が汲々と言った状況で、一部の儲かっている歯科医院も、インプラントや、審美歯科などという本質とは関係ない方法でもうけを出しているという矛盾があります。

今後このような不自然な状況が変わってゆかねばならないでしょう。

2012年8月 8日

昔よくテレビで、自宅の病気に、往診に来た先生が、脈をとりながら、「○時○分、ご臨終です」と言って手を合わせ、顔に布がかけられる。といったシーンを結構見かけていました。

しかし、今はどうでしょう、普通に自然死で家で死ぬと警察が現場検証に来るという、なんだか変な世の中になってきました。

いくら世の中が変わっても、自然死が普通に受け止められないのはいささか異常といえます。

それは、一般の人も感じているようで、死ぬ間際の、自宅療養ができないときの入院は致し方ないでしょうが、自宅で安らかに死にたい人は多いようです。

できれば最後まで自力で生活できて、力尽きて死んでゆくのが理想ですが、いろいろな不自然な延命法や、若返り法があって、どうも自然な死をできる人が今や少なくなっているのではないでしょうか?

ではどうすれば、自然死に近い状態で死ねるのでしょうか?

やはり、不自然な生活をしない。(早寝早起き、日の出とともに起き、日の入りとともに寝る)

口の中に入れるものには気を付ける。

生活の中で、余計な不安や、度を越した欲を持たない。

というのが重要ではないでしょうか?
睡眠不足や、食べ物の質が悪いと健康の質が著しく下がることを患者さんで確認しています。
また余計な不安は、ストレスを生み、首や肩そして全身にコリを生じて、健康の質を下げます。

度を越した欲を持つ人は一見若々しく見えますが、体の中はボロボロといった人が多いようです。

いずれにしても今の高度に発達した現代社会でも、いかに自然に生きるかが重要だと思うのです。

それを守って、眠るように死に、死ぬ間際によい死に方ができたとほくそえみたいです。
そんな大いなる実験をしています。

2012年6月30日

最近、わたくしは歯科医はすごいのではないかと非常に思います。

医療の中でも歯科は素晴らしい技術が必要なのです。

たとえば比較して大変申し訳ありませんが、歯科で治療を受けた人に診断して薬だけ出す歯科医がいたらどう思うでしょうか?

患者さんは100%怒るでしょう。

では内科医でははほとんど薬を出すだけで成り立ってしまうことがありますが、どういうことでしょうか?

もちろん、薬では治る病気がないと言っているわけではありません。急性の疾患や抗生剤など、限られたものに関しては薬はとでも有効だと思います。

しかし、原因を治すという点に関しては多くの疑問があります。

一方歯科医は原因を取り除かないをまず治りません。
だから薬を出すだけでは患者さんは納得しませんし技術が必要になります。

歯科医を20年近くもしていると、多くの患者さんが治っていないことに苦しんでいることを知りますが、それは原因を治すことが並大抵ではないからですし、手先の技術力も相当必要であるからです。

あくまでも症状を治す対症療法ではなく、原因療法を模索するようになれば、内科医も歯科医と同レベルになるのではないかと思います。(歯科医にへたくそが多いなんて軽々しく言えないのではないでしょうか?)

実際私の経験では、おなかが痛かったり、すぐ下痢をしたりする自分の体調が、整体や、歯の治療で改善したところを見ると、あれだけ出された薬はいったい何のためだったのか?その場しのぎだったのかと疑問に思うことも少なくないのです。

2012年6月22日


わたくしが今まで何人もの歯科衛生士や、歯科助手の方と働いて、知ったのですが、

「自分が受けた歯医者さんの治療で感銘を受け、関心を持って働こうと思った」

という人が少なからずいたということです。

医療や歯科医療では、一般の人たちが目につくのは、テレビに出てくる人だったり、本を書いている人たちだったりします。

本を書いたり、テレビにたびたび登場する先生は、残念ながら、金に執着し、患者さんを増やそうと企んでいる人がほとんどで(もちろんそうでない方もいるでしょうが)、あえて治療を受けるに値する場合があまりありません。

こう書いている私も、8年ほど前、本を出版しようと考えて、ほとんど完成まで行ったのですが、どうしてもうまくいかず、出版はされませんでした。

しかし、今考えるとそれは本当によかったと思っています。自分でも欲があったのではないかと振り返って考えてみるのです。

実際は、名もなく、必死に患者さんのことを考えて、治療を模索し、良心の呵責と闘いながら、現在の矛盾した制度の中、患者さんの意識とのギャップを埋めつつ、少しでも良い治療をしようと思って治療をしている先生が、少なからずいるのではないでしょうか?

残念ながら、技術面では日本はアメリカに大幅に遅れています。また、先生も患者さんも意識レベルが平均するとアメリカと比べて高いとは言えません。

これから、日本が成熟してゆくにつれ、歯のみならず、健康に関して、結果の修正でなく、原因の修正を行う方向へと行かねばなりません。そのためには、保険制度など、根本的な問題にメスを入れていかねばならないと思います。

2012年6月 8日

インプラントが今世間を騒がせているが、そもそもなぜインプラントがこのように問題を引き起こすようになったのか?
その原因を見つけなければ、単に騒いでも何の意味もないと思うのです。

そもそも、インプラントは、困窮する歯科医が切り札として考え出した打ち出の小づちなのです。

もしかしたらインプラントがなくなると、日本の歯科医はどんどんつぶれてしまうかもしれないのです。

日本の歯科の保険制度はすでに崩壊しているといって間違いでなく、実際、まともな歯科診療をして、保険だけで、経営が成り立つのは、かなり難しいといえるでしょう。

かといって、国民皆保険制度が根付いている日本で、自由診療を取り入れるのは難しいのです。

たとえば、根の治療きちんとしようとすると、保険ではなく自由診療で行わないと、コスト的にかなり無理があります、根の治療をきちんと行うためには顕微鏡などを用いて、根の中まで十分に観察して行う必要があり、奥歯では4時間から5時間ぐらい、顕微鏡を見ながらのマイクロサージェリーが必要だからです。

しかし、実際は根の治療を自由診療にすると、混合診療の考え方から、保険治療すべてを放棄せざるを得なくなります。(根の治療は自由診療で行う場合、時間はかけても、材料に特段違うものを使うわけではないので、保険医療機関では、保険診療でできる治療という解釈になってしまうのです。)

さらに感染予防は歯科では最も重要なのに、その費用を保険で賄うことは、世界標準のレベルの感染予防を行うのであれば到底不可能と言わざるを得ません。現在の保険制度では420円が患者さん来院ごとにいただけるようになっていますが、この金額で、歯科医とアシスタントののグローブ代、感染予防にかかる費用等を負担するにはいささか安すぎます。(滅菌器や様々なディスポーザブル物品などのコストを考えるとちょっと無理があります)

しかし、その費用を自費でいただこうとすると、また保険制度の足かせが問題になるのです。

ですからもし本当にきちんとした治療をしようとする先生はすべて自由診療にするか、赤字覚悟で治療を行うしかありませんが、そうやって生き残れる先生は日本にも何人もいらっしゃいません。

つまり、保険をやりながら、自由診療も取り入れるという、混合方式が最も現実的になるのですが、そうなると、片方で、定食屋をやりながら、同じ店でフランス料理も出すといった、かなり矛盾した経営形態になってしまうのです。

しかし、定食屋と、フランス料理では、食器も、食材も、そしてコックの求められる技術も根本が違いますので、一緒にやること自体不可能ですし、矛盾だらけになってしまいます。


現在のインプラント批判は、歯科医療において、それをそうせざるを得ない環境にさせておきながら、「日本のフランス料理はまずいではないか?」と言っているようなものです。

本当にうまいフランス料理を食べたかったら、「フランス料理の専門店に行ってほしい」のですが、「日本ではその店がほとんどない」、というか「お客がはいらないので店を維持できないので定食屋と一緒にするしかない」といったところが、今の日本の歯科の現状ではないでしょうか?

イギリスでは、保険制度はありますが、多くの医院は自費診療専門になっています。アメリカは自由診療のみです。

つまり、イギリスでもアメリカでも、歯科は相当高額の費用がかかる治療なので、保険制度になじまないといった感覚があるのではないでしょうか?(費用が掛かりすぎて保険制度では制度自体を維持できない)

患者さんも、歯科にかかるときはこのような現状をきちんと理解して、慎重に歯科医選びをするべきでしょう。

アメリカなどでは、とりあえず治療できるレベルからかみ合わせまで含め高度な治療を提供するレベルまで様々なレベルの歯科医がおり、自分のニーズに合った歯科選びをしています。

ただし、感染予防に関しては、法律で定められているので、日本のような低いレベルの感染予防を行う歯科医院は皆無に近いと思います。

一方日本はほとんどが定食とフランス料理を同時に提供している様な医院ばかりで(これは保険制度の大罪といえます)、衛生面も高いレベルを維持できている歯科医院は少ないと言わざるを得ないのです。

2012年4月20日

今の時代は非常に変化が激しく、今日当たり前であったものが明日には全く非常識になってしまうことが起こりかねない時代になってきています。

歯科医療でも最近感じるのは、つい5年ほど前まではインプラント治療が治療の花形で、これをやらない先生は遅れている、技術がないのではないかと疑われるような時代でした。

しかし、今はどうでしょうか?次々とインプラントによる問題が噴出し、訴訟のなかでもインプラントに関するものは歯科ではもっとも多いものとなっています。

しかしこのことは私はすでに15年以上も前にわかっていたので、警告はし続けてきました。
私の知り合いの先生方は、私がインプラントをしないことを不思議に思ったり、「早くインプラントを導入しないと手遅れになる」とまで言った先生もいらっしゃいます。

しかし、やはり私の思ったとおりでした。
実は勘のいい人にはすでに20年先、30年先にどうなるかなど簡単に予想できるのです。

20年以上前私が大学を卒業したての頃、まだ歯科は儲かるほうの仕事でした。

しかし、当時から、私は特殊な技能を身に着けていないと、歯科はこれからは過剰になって食べてゆくのもやっとになると思っていました。

ですから早くからアメリカの最新の歯科治療を学んだり、矯正治療の最新の技術に積極的に取り組んだりしていました。

結果今はそれが功を奏しています。

20年前の当時、私は50人近くいる高齢者歯科の医局で、ラバーダムと拡大鏡を使って治療をしていたのですが、ラバーダムを使うのは私だけで、看護婦さんにいつもお願いして私のためだけに新しいラバーダムを出してもらっていましたし、拡大鏡は周りの歯科医に「オウム真理教のヘッドギアーだ!」と揶揄されていました。

しかし早くからこの治療法を習得していたので、今は何の苦も無く治療に生かせています。

つい最近までは、裸眼で治療を行うのが当たり前だったのに、先進的な歯科を行う先生にとって、ルーペや顕微鏡を使うのはもはや当たり前、それができない先生は、時代遅れの感が否めません。(保険診療ではまだ一般的とは言えませんが)

私が2004年に顕微鏡を購入した時は、顕微鏡は全国で多くても200から300台ほどしかありませんでしたが、今や千台の大台は超えどんどん増えてきています。それもたった8年もかからない間にです。

顕微鏡はアメリカで1980年代に発明されたものですから、私が購入した当時はすでにアメリカでは何千台売れていたのですから、ここ最近の日本の変化は非常に激しくなっていると思います。

医療に関してもこれから今までの価値観は必ず変化してくると考えられます。

臓器の使い捨てのように扱う発想の「再生療法」は絶対に上手くいかず、いかに今ある臓器をきちんともとどうりにするのか?といったことが医療のテーマになってくると思います。もちろんそれが本質でしょう。

またどんなに最新の治療を受けたとしても、たとえば重粒子療法でがんを取り除き、痛みなく、治療が終わったとしても、これでその人の問題が解決するわけではないでしょう?

そもそも、がんになる生活習慣や、精神状態、がもとにあるわけですから、それを治療せねば臓器を取り換えるというのは本当に最後の最後の手段で、それよりも前にすることがたくさんあるはずです。

今後の医療はそのような、肉体の改善と、精神の構造改革にも目が注がれるようになってくると思います。

私自身歯の治療をしていて、歯磨きだけでなく、普段の考え方や、生活習慣を変えてもらうことによって、あるいは歯を治すことによって、そのような変化が起こることによって(これはあくまでもおもに私の軽いかみ合わせ等の誘導と、本人自発的気づきによるものですが)体調が激変することを目の当たりにしてきました。

特にお子さんの場合は、受けている精神的ダメージや、肉体的な癖、思考の傾向や癖が、固定化して間もないので、治療の効果は大人よりはるかに高い気がするのです。

このような、観点を今後医療に持ち込むことによって、不要な薬代や、意味のない繰り返しの手術など必要がなくなってくると思うのです。

そうすれば、今抱えている社会保障費の問題や、高齢者の抱える不安などが徐々に解決されてい行くと思うのです。

しかし、これが達成されるには、医師たちの意識改革がぜひとも必要でしょう。
今までのようなやり方とは違う、結果の修正ではない医療を行う努力を始めるべきでしょう。
勿論、そこには、ドクターと患者さんの両方の意識改革が必要だと思います。

2012年4月15日

日本では、国民皆保険制度のもと、保険診療で治療を受けることが当たり前になっており、自由診療といえば、歯科では矯正やインプラント、医科では高度ながんの治療や、先進医療などを想像することがほとんどといえます。

しかし、皆保険制度がないアメリカでは、治療費はまず「患者さんを完全に治すためにいただく費用」という位置づけになっており、その費用の多寡は、当然治療技術にも比例しますし、内容にそぐわない治療費をとっていれば、そのうち、経営が成り立たなくなります。

一方日本の保険制度は、まず先に費用があります。

この点はいま問題になっている東電にもつながるものがあるでしょう。

「かかる費用を先に計算し、それに対して利益が出るように電気料金が決まってゆく」
しかしここの「かかる費用」が問題で、そんなものは経営努力をしなければいくらでも吊り上げられます。

一方、医療の場合は、先に診療費が決まっています。つまりどんな治療をしてももらえる金額は同じです。

そうなれば、もっとも経営努力をしてコスト削減をするでしょう。
しかしここに問題があります。
誰がやっても同じ料金という点です。

同じ金額であれば、努力してももらえる金額は同じ、つまり、サービスの質を向上させる理由がなくなるのです。

今の日本の歯科医療はそこに限界が現れ、医学的にみて行わねばならないと先進国で当然のように行われている治療手順が踏まれていないことが散見されます。(滅菌や感染予防管理、治療にかける精度や手間)

しかし、残念ながら総コストが決められている以上こうなるのは仕方がないことでしょう。

一方自費診療はいくらでも費用を高くできます。勿論患者さんが来てくれればの話です。

実際は保険診療に慣れている日本の患者さんに自費診療を受けてもらうのは至難の業で、自費診療だけしか行っていない歯科医院で生き残れるのはほんのわずかしかいません。

しかし、実際に先進国の常識といえる治療レベルを行おうとすれば、自費診療しかありませんし、混合診療が複雑に規制されている今の保険制度では、それこそ自費診療しか扱わない経営形態にせざるを得ません。


そいった意味で考えてゆくと、21世紀に入って、日本の医療は徐々に矛盾をあらわにしています。

今のままですと、その治療に意味があろうとなかろうと、無尽蔵に保険医療費は払われ続ける制度にほかなりません(勿論先生は意味があると主張するでしょうが、患者の意識改革が行われなかったり、治ることのない慢性病に薬を出し続けても意味がある医療とは言えないでしょう)。


自分の管理を怠ってきた人が病気になるでしょうし、病気にならない人は、管理をきちんとしています。

管理をきちんとしている人が多くの保険費用を払わされている現実はどうも理不尽です。

世の中の歴史を見てみると、おかしな制度は徐々にその矛盾を抑えきれなくなって崩壊します。

まず国鉄が崩壊し、日本電電公社が崩壊、郵便局、道路公団と、おかしな組織は次々とつぶれてゆきます。
今は東電がその矛盾を抑えきれなくなっています。

医療制度もそう遠くない将来必ずメスが入る時が来ると思います。

「窓口の支払額が増えると、患者さんが必要でも来院できなくなる」
と医師会は言っていますが、本当に必要なら、高くても払って治療を受けるはずです。
勿論お金がない人もいるでしょうが、この世の中でただでサービスが受けれるものなどないでしょう。

お金がない人が医療を受けられず、問題になるのであれば、そういった人を受け入れる公共の医療機関を国が作るか、無償のボランティア医療施設に国も補助金を出すなどの制度を作るしかありません。今の保険制度で国民全員分を賄うことはかなり難しくなってきています。

そして、国民一人一人が、自分の健康管理をきちんと行えるようになれば、きっと医療費の問題は解決されると信じています。(私を含めた経験では、自分で健康管理をしているつもりでも、かなり無理をしていて体を壊してしまっている人も少なくありません。実際はそこまで働く必要もないのに働いてしまっている、あるいは働く義務感に駆られている人も少なくないのです。私はそのような人の助けに少しでもなれればと、コミュニケーションを多くとるようにしています)

2012年4月 2日

スーパージーピー

この言葉はかなり聞きなれないと思います。
私もこの言葉を聞いたときはいったい何を意味しているのかさっぱり分かりませんでした。


スーパージーピーとは、GP(General Plactitioner=開業医)でスーパー(あらゆる科をまたいで治療ができる)先生のことを言います。

歯科でいうと、歯周病、根管治療、口腔外科治療、修復治療、補綴、義歯治療、矯正治療などのあらゆる治療ができることを指します。

昔からアメリカではそうでしたが、歯科治療は各々専門分野に分かれて治療を行っていました。
日本では、多くは開業医がほとんどの治療をこなしてきましたが、残念ながら、アメリカのレベルと比べると、かなり遅れている感は否定できませんでした。

これは日本の保険制度の評価が低すぎることと同時に、歯科教育のレベルがまだまだ低く、治療に対する技術の教育が不十分のみならず、満足な感染予防対策の教育すらされていないという事実があるからです。

アメリカでは、専門医はさすがにかなりの技術を教育されるために、それなりに高い技術を持っています。

ところが、この専門教育が、医療と同じように様々な問題を起こしてしまいました。
歯はすべての問題点や原因が絡み合って現在の症状が起こっています。ですからたった一つの科を専門でできても、原因をとり除いたとは言えず、同じ疾患を繰り返すからです。

たとえば、簡単な例で、虫歯ができたとします。
この虫歯はきちんと治してあげればその場所の虫歯は治り、歯は正常に機能してまたかめるようになります。専門医が治療すれば、何十年も持つでしょう。

しかし、そもそもなぜ虫歯になったのでしょう?

歯磨きが悪かった場合は、歯磨きをきちんとすればもう大丈夫でしょう。

しかし、歯を磨いているのに虫歯になる人が現代人にはたくさんいます。

この場合はストレスによる歯ぎしりが、歯に過大な力をかけ、歯にクラック(ヒビ)を作り、そこには応力ももともとかかっているので、細菌が入りやすくなって虫歯になるのです。

単にストレスだけの問題であれば、生活習慣を変えたり、職場での自分の頑張り具合などをもっと減らすなどで解決できますが、多くの場合は、かみ合わせにも問題が起こっています。

このようにストレスを受けやすい人は、首から上の筋肉が緊張しやすかったり、性格が几帳面だったりするので、顎を強く引く癖が起こりやすく、それは幼少期から実はあったりするのです。

ですから、そういった人の場合ほとんどが、かみ合わせが低かったり、顎が奥に入っていたりします。

そうなると単に虫歯を直したから大丈夫とは言えなくなり、矯正や補綴などの、ほかのすべての治療ができる(といっても実際は診断ができる)能力が必要となります。

しかし、かみ合わせに関する詳しい知識がない人には、そこまでの考えに至ることはなかなかできないでしょうし、矯正の歯を動かすことだけしか考えない先生もやはり難しいでしょう。

そういった意味で、スーパージーピーは今後何人もいてくれる必要があるのです。

2012年3月26日

私の医院はISO9001を取得して8年になります。

これまでを振り返ってみて、いかに自分の医院に管理、そしてトレーサビリティーがなかったかを感じさせられる8年間でした。

たとえば、歯科治療では必ず行う滅菌ですが、よく調べてみると、オートクレーブ(高圧蒸気滅菌)をかけていれば、完璧だと思っていたのですが、実際は日本のメーカーが出しているオートクレーブは完璧には滅菌できていないということと、何重もの袋に入れてしまったり、管構造が長いものは、十分に滅菌できていないかもしれないということがわかってきました。

また強酸性水では、とにかく殺菌力は高いのですが、酸性になっていないと意味がありません。
今までは機械を信頼していましたが、pHを測定していると、その変化がよくわかるので、これも非常に重要だと感じるようになりました。

機械に異変があっても気が付きにくい体制だったと言わざるを得ないでしょう。

おそらく東電や、その他の事故を起こしている大企業もそういった管理を怠って、事故の予兆や、問題点に気が付くことがなかったのが大きな原因でしょう。

また、患者さんの記録の管理も、実際はレントゲンや口腔内写真、カルテ記入事項など、膨大な量があり、それを僅か2,3人で経営している歯科医院が、管理するのは非常に大変です。

私どもも、コンピュータ化したり、ソフトを専用に作ったりを非常に大変でした。

おかげで、この管理に関してはあとわずかで完璧に近い状態まで持って行けそうです。

つくづく感じたのは、歯科のように非常に少ないスタッフがぎりぎりの条件の中で、様々な作業をこなさなければならないということです。ほかの業種と違って、非常に大変な部分が多いと思います。
特に歯科は治療のほとんどが外科治療なので、毎日何人もの患者さんのopeをしているようなものです。その中で、滅菌管理、会計管理、などをこなしてゆくというまれにみる大変な職業だと感じています。

管理するにも人員が必要なのに、常に患者さんの治療におわれ、そんな余力は本当にほとんど無いのにやらねばならないというのは、なんとも大変なことでした。

自分が苦労しただけに、新たに歯科を取り組む先生には少しでも苦労してほしくないと思います。

2012年2月24日

かみ合わせの治療は昔から非常に難しいといわれてきました。

この理由の一つに、どの位置が正しいかみ合わせかわからないということです。

歯科では100年以上に渡って、ナソロジーやシークエンシャルなど様々なかみ合わせ理論を展開してきましたが、実際はほとんどうまくいっていないのが現状です。

それはかみ合わせ自体が常に変化する可能性があるからです。
すなわち、正しいかみ合わせは治療の最初から終わりまで同じと考えている先生がほとんどであるからに他ならないのです。

私が治療を行ってきた患者さんを見ていると、ほとんどが、顎や、歯の高さ、そして場合によっては頭の骨まで変形しています。

このことについてはムーシルードの講習会でお話ししたのですが、いまひとつ理解できる先生が少なかったようです。

かみ合わせを正しい位置に誘導し、そこでかめるようにしてあげると、今まで不適切な力で引っ張られていた、あごの骨の変形が治ります。

その際、当然頭を支えていた、首の骨にも変化が出るので、手がしびれたり、頭が痛くなったり、おなかの調子が悪くなったりするのです。

これは普通の人はちょっと焦るのですが、正しいかみ合わせにする過程では仕方のないことなのです。

このような変化がかみ合わせに治療をますます難しくしているのです。

2011年12月29日

健康と歯は実は非常に深い関係があります。

多くの人たちが、人生の終末に、全身管だらけにされて、苦しみぬいて死んでゆきますが、はたしてそれが、本当の人間の終末のあるべき姿でしょうか?

そもそも、動物たちは、昔からよく話がある様に死期が近づくと、死に場所に移動してひっそり死んでゆくと言われています。

象も滝の裏の墓場へ行くとか、猫も急に飼い主のもとから去っていつの間にかいなくなるなんて言われています。

実際、理想の死に方は、ろうそくの灯が消えてゆくように往くのがよいのでしょう、眠る様に。

しかし、現代医療のおかしなところは、それが病院は、ほとんどおこらないということです。
つまり、薬づけにされ、本来はまだ死ぬ時期ではないのに、死んでゆく。あるいは眠る様に死のうとしているのを無理やり延命しているとしか思えないのです。

本来の健康な状態で人生を送れば、私は、人生の終末は、眠る様に終えることが出来ると思うのです。

そのためには体に良い食べ物を食べ、本当に必要な時以外に薬を飲まない事でしょう。


そして何よりも大切なのは、歯の治療をきちんと受けることだと思います。

患者さんの健康を少しでも良くする治療法を考え、治療技術を極めることに努力する人先生がもっと増えれば、みんなの健康状態も更によくなると思うのです。

人によって歯科治療の値段に対する評価はまちまちでしょう。

しかし、歯を長く持たせ、正常な機能を持たせ、患者さんを健康な状態へ誘導する。
実はそれはそうたやすいことではありません。治療技術を取得するまでにたゆま努力が必要すし、今後もさらに努力が必要でしょう。

歯科医はもう少し評価されてもよいのではないかと思います。

2011年12月18日

小さなお子さんをお持ちのお母さんは子供の歯並びは気になると思います。

残念ながら、食生活の変化や、生活習慣の変化などから、歯並びの悪い子は以前と比べて減っていませんし、最近増えているのは、生まれつき歯がないお子さんです。

永久歯がもともとないので、乳歯が遅くまで残っていますが、これは非常に問題です。
多くの矯正専門医が、乳歯を残したまま矯正を終えたりしていますが、できれば多少矯正治療に時間がかかっても、親知らずなどを使って、スペースを埋めてしまったほうがよいと思います。

死ぬまで乳歯が残る保証はないし、もともと乳歯ですから、それほど強く噛めません。
早めに治療を始めれば、隙間を埋めることも十分可能です。確かに少し歯が倒れてしまうリスクはありますが・・。

歯が抜けた後インプラントやブリッジを薦める先生もいますが、それが良い選択肢かどうかはちょっと首をかしげるところです。

やはりブリッジは健康な歯を削ってしまいますし、インプラントは健康な骨に杭を打つと言った最も侵襲の激しい治療になってしまいます。少なくとも入れ歯を入れる治療の方が良いでしょう。

私の医院でも2000年ごろに2本乳歯がない患者さんと、最近右下の乳歯の見ない患者さんを治療しましたが、何とか隙間を埋めることができました。

可能であれば歯がない子供さんも早めに治療して、可能であれば、そのスペースを埋める方法が良い気がします。

最近は技術に対する評価がどんどん廃れ、技術そのものの伝承も難しくなってきています。

入れ歯では、大学ではもはや入れ歯をまともに作ることができる教官すら少なくなっています。
入れ歯はそもそもドクターが作成するものであり、技工士はその指示に従うものです。

しかし、今ではドクターが指示を出せず、逆に技工士に設計を聞いているといったうわさを聞くぐらいですから、そのレベルの凋落ぶりは、情けないと思います。

入れ歯の出来が悪いと、入れ歯の内面の調整とかみ合わせの調整は、まるで永遠に続くかのように行われます。大部分の患者さんは、入れ歯はこんなもんだと諦め、通院しなくなります。

患者さんが来なくなると、先生は、治療がうまくいったと喜ぶといった、笑えない話もあります。

入れ歯の治療は、本来であれば、インプラントで解決するのではなく、技術を鍛え上げることによって解決すべきでしょう。

アメリカではもう30年以上前に入れ歯の技術は完成し、きちんと技術を教えられたドクターは噛めて、痛くない入れ歯を作れるのです(もちろん少数ではありますが)

多くの患者さんは、もちろん日本の公衆衛生の浸透レベルが低いこともありますが、半分は自分の責任で失ってしまった歯を、元どうりの戻せないか?とまるで魔法を求めるような治療を求めます。

しかし、一度失ってしまった歯の機能を100%取り戻すことは実際は不可能ですし、インプラントのような治療は体に対する侵襲が大きすぎます。


最近審美治療をしてはやっている虫歯の治療の、プラスチック(レジン)を詰める方法は、比較的容易に行え、特に難しい技術も必要としません。

型をとって、詰め物を製作するためには、正確な歯の窩洞形成が必要し、アマルガムも短時間に歯の形を作ると言った記述が必要です。もちろんレジンも形を作ると言った技術は必要ですが、そう高いレベルの技術であはありません。

そういった意味で、歯科でも、比較的技術のいらない治療にシフトしてきているのが全体の流れですが、その質は確実に落ちています。

今は患者さんも徐々に、白いからと言ってつめた材料が、昔詰めた金属材料よりはるかにモチが悪いことに気がつき始めていますし、実際の治療に当たる先生はそのことに一番に気が付いてきていることでしょう。


100年以上もかけて培われた歯科の技術がすたれるのは悲しいものです。

またアマルガムのように、最も確実に治療ができ、虫歯にもならず、また最も高度な技術が必要とされる治療が、日本では本当に行われなくなってきたのは誠に残念です(多くの先生はきちんと詰められたアマルガムが虫歯になっていないことをよく理解しているはずです)

私は、17年以上前に、アメリカの本当の感染予防を知り、それ以来少しでも感染予防をきちんとしようと、心がけてきました。

現在のスタイルに完全になったのは最近ですが、今でもISOの継続的改善の精神にのっとり、常にそのレベルを向上させています。

私が患者さんに言われてうれしかったのは「先生は徹底的に感染予防をしているから信頼できる」と言われた時でした。

今では感染予防における管理記録という分野でもかなり高いレベルに達していると自信を持っています。

その中で今回はオートクレーブ(高圧蒸気滅菌)について触れようと思います。

歯の治療に使う器具はオートクレーブといった操作で、感染を防ぐために滅菌処置をしなければなりません。これは医療行為を行う上で、器具等に付着した菌やウイルスが、治療にとって大敵だという考え方から来ました。

昔は単純に高い圧力で一定の蒸気を入れた物の中で一定の温度に保ってやると、ほとんど全ての最近、ウイルスが死滅するという事実から、この滅菌法が取り入れられるようになりました。

しかし、一方で、その装置が、機械上の特性から、筒状の物を十分に滅菌できなかったり、庫内の温度差によって、器具のおかれた場所によって滅菌に精度が違ってしまうなどの問題が出てきました。


このような観点から見ますと、日本でも歯科用のオートクレーブという器械はいろいろ売られていますが、完全な滅菌レベルを保証できる器械はほとんどありません。

その中でも信頼できる機械にRISAがあります。

RISAは、コンピュータ制御による、庫内の圧を真空にしたり加圧したりする作業を効果的に行うことによって、庫内のあらゆる場所で完全な滅菌を行う、かつ、筒状の物も確実に滅菌できるシステムになっています。それにより狂牛病の原因であるブリオンタンパクを不活性化するプログラムもあるほどです。(日本製の器械のそのレベルの仕様になっているものは歯科用では今のところ出ていません)ちなみにRISAはフランス製です。

プリオンモードは滅菌時間がやや長くかかりますが、当院では安心のため、すべての滅菌にプリオンモードを使用しています。

また初めに書きましたように、滅菌記録という概念が日本では無いようですが、ヨーロッパでは記録をきちんと取っているかが重要な証拠になります。


たとえば歯科医院で万が一、他の人のウイルスをうつされたとしても、それが歯科医院の滅菌管理が悪かったからとは、なかなか証明できません。

しかしながら本来はPL法制定以来、自分の医院が感染源ではないと実は歯科医側が証明しなければならないのです。

全てを100%証明することは難しいとしても、少なくとも滅菌の記録ぐらいは出来ていないと信頼性に欠けると思います。

そういった意味で記録は大事なのです。

ところでホームページにある様に、当医院では今まで、プリンターで、滅菌記録を印刷していましたが、昨日から、メモリーに滅菌記録を自動的にとることができる器械を導入することが出来ました。

白水貿易(歯科用の輸入機器を扱う業者)に、何度もしつこくお願いしてこのたび晴れて実現しました。白水貿易には感謝しております。

またそれとは別に、専用の滅菌レベル測定装置で、毎週と毎月、滅菌がきちんとできているかを調べており(ホームページ参照)、これがあれば、滅菌記録のデータと合わせて滅菌レベルがきちんとしていることを証明できるのです。

2011年11月14日

矯正治療を経験した人にはすぐにわかると思いますが、治療中にさまざまなことが起こる可能性があります。

私が経験したり、実際さまざまな患者さんで体験したことに以下のようなことがあります。

1、歯を動かすと、敏感な人ではおなかの調子がおかしくなる人がいる。
2、レべリングといって、歯並びの矯正の初期から中期の間で、片方の手に痺れが出たり、手首が痛くなったりする。

3、治療途中で、吹き出物が出たり、治ったりする。
4、背中や、腰に違和感が出る
5、目の奥が痛くなったり治ったりする。

以上挙げたものは、注意深く患者さんを観察していれば、多く認められる症状です。

残念ながら、多くの先生は、それが歯が原因とも思わないし、また患者さんもそんな影響があるとは考えないために気がついていません。

しかし、その原因を考えれば、ほとんどは納得ができるものです。

歯の移動は単純に歯が移動するだけではすみません。多くの場合が顎の位置に変化を起こしてしまいます。

顎の位置が左右的に、あるいは前後的にあまり変化させずに治療ができれば、ほとんどの場合問題は出ません。

しかし、歯がガチャガチャしていたり、左右の顎の高さがずれていたりすると、必ず顎の位置がずれてきます。

このずれによって、顎の位置が狂い、それが微妙な顎周囲の筋肉に影響を与え、場合によっては最も重要な頚椎1,2番、などの位置をずらしたりしてしまいます。


これによって、自律神経が刺激されたり、脳脊髄液の流れに変化が起きたりすることによって、歯とは一見関係のなさそうな症状が出てしまうのです。

2011年11月 6日

矯正治療は顎の位置を完全に変えてしまう可能性のある治療です。

ですから、非常に難しい分野といえます。

ほとんどの先生が、ワイヤーをつけて、歯がきれいに並んでくると、もうすぐ終わりだと喜んでいるようですが、これはまったくの勘違いです。

このような勘違いの治療をしていると、多くの患者さんに顎以外の問題を引き起こす可能性があります。

顎は全身のバランスをとっている重要な箇所なので、顎の位置が著しくずれると、全身のゆがみが増大してきます。

すると、そのような蓄積は知らず知らずのうちにたまり、年をとってからの大きな病気の原因になってしまうのです。

顎は非常に自由度が高いので、歯が並んできてしまうと、上のはと下の歯がかみ合うようにずらしてしまいます。

そこからいろいろな問題が起こるのです。

特に顎の位置が左右的にずれると、非常に大きな問題が起こります、「肩こり」、「頭痛」、「腰痛」果ては自律神経にまで問題が起こることがあります。

特に自律神経や、頚椎に変位の影響が出だすと、欝のような症状が出てきます。

私自身が欝のような症状に襲われ、歯を治したらそのような症状から完全に開放されたので、これは間違いありません。

単に歯並びが悪いだけでは済まされないのです。

実際に私の医院で治療を受ける方の大半は、ぱっと見の歯並びはさほど悪くありません。

こんなことを考えると、適正な矯正治療が行われれば、日本のGDPは大幅に上がるのでは?
何て思ってしまいます。

歯科は私のホームページで何度も書かれているとおり、実は感染に対して非常にシビアな治療です。


そもそも、感染予防は歯科治療の基本中の基本であり、数学で言えば、足し算、引き算、日本語で言えば「いろは」の「い」に当たるものです。

残念ながら、ネットでどんなに歯科医院を調べても、これができていない歯科医院しか見つかりません。見つけられたとしても非常に数が少ないのが現状です。

それでありながら、インプラントや、高度な根の治療をやっているのですから、こっけいにすら見えるのです。

さしづめ、足し算ができないのに、いきなり微分方程式を解こうとしていたり、「あいうえお」もわからないのに小説を書いているといったところでしょうか?

歯科で最も進んでいるのはアメリカですが、日本のようなおかしなことは絶対しません。
感染予防が治療の基本であることは患者さんでも知っているからです。もちろん衛生局も厳しく取り締まっています。

どんな治療をしていても、全ての医院は感染予防は基本的なレベルで保たれています。
ですから、ある程度の費用がかかる仕組みになっています。

つまり、感染の危険性があることを安いから仕方がないと言って手を抜いたりしないということです。

そもそも日本のような衛生状態では、指導がきて即刻業務停止でしょう。

例えば、根管治療についていえば、感染がもっとも危険な要素なので、歯科医はそれを恐れます。そのためにラバーダムをしているのです。

しかし、専門医で10万以上の高額の治療費をつけている先生でも、細菌まみれの水が出るユニットで、水を出しながら歯を削ったり、根の中の異物を取り除いたりしています。本当に不思議です。

よく、「根の消毒にはどんな薬を使う?」何てこともこだわっている先生がいるようですが、まず、細菌まみれの水が出ないようするのが先ではないでしょうか?

感染予防が歯科治療できちんとされるにはまだ10年以上かかるでしょう。

2011年10月29日

歯と車、一見何の関係もなさそうな二つの事ですが、意外な共通点を私は見つけました。


車はやはりよく調べると、「ドイツ車が一番よい」、というのはみなさんもよくご存じではないでしょうか?
もちろん、好みはありますから、どこが一番と決めるけるのは必ずしも適切とは言えませんし、目的によって、変わってくることは事実でしょう。

しかし、それでも、そう言われてきている理由は何かあると思います。

私は、やはり、車を作る時の考え方にあるのではと思います。

日本が作る車には、高価な大型車から、軽自動車や、小排気量の車等の安い車など、多種多様な車種が用意されています。

日本車は、ほとんど故障もしないし、多種多様な消費者のニーズにこたえる装備が満載で、非常に消費者にとってうれしい車だと思います。

しかし、日本の小型車は、「ぶつかった時大丈夫?」と思う車が沢山あります。
「事故に合うまでは、日本車程よいと思う車はない」と言われる所以でしょう。

一方ドイツの車は、小さい車があってもそれほど値段は安くありません。

でも、乗ってみると、納得。小さい車でも大きい車ほどではありませんが、安全性がきちんと考えられていることに驚きます。またオプションなしでほとんどの安全設備が付いています。

つまり、「購入者に受ける、安くて、修理だがかからず、装備が選べるの車」、と言った迎合する考え方ではなく、「車は、人と荷物を安全に運ぶ道具である」といった、基本を守った作られ方をしているのです。

歯も同じことが言えます。

患者さんが喜ぶ、「痛くなくて、きれいで、早くて、できるだけ安い治療」が、はたして患者さんにとって為になる治療でしょうか?

私の知り合いが、「近所の歯医者さんで治療してもらったら麻酔もしないで、痛くなく治療が終わって、うちの子供は本当に喜んでいました。」と言っていましたが、

レントゲンであやしい影があるので、外してみると、大きな虫歯が・・。
虫歯を取らなければそれは全く治療も痛くなかったでしょう。

白い歯?それが全てでしょうか?そうであってはならない治療の場所もあるでしょう。そこまで審美にこだわる意味と必要があるのでしょうか?

最近は患者さんのニーズにこたえることが良いと考える歯医者さんも少なくありません。
しかし、それが患者さんにとってプラスになるものであるのか、それともマイナスになるものであるのかよく考えてから行わねばなりません。

患者さんは歯医者さんほどの治療の知識はありません。間違っていることは正しい知識を伝え、最低限守るべき基本的方針に即した治療を行うのが本来の治療の姿でしょう。

歯科医は車を作る時より重い責任を負っていると考えるべきです。

今の歯科医の全体像を見ていると、そうでない人が増えているのにつけ、かなり不安に思います。

2011年10月 3日

以前、私のところに「矯正治療について、広告を出さないか?」といっていらっしゃった業者さんが、
「矯正治療後約7割が満足していない」
という結果をインターネットの調査からわかったと教えてくれました。

当時私は、その、ほとんどが審美的な完成度に対しての不満だと思っていましたので、「患者さんも細かいことを気にしすぎではないかと?」と私は思っていました。

しかし、今考えると、そのような考えは少し修正しなければならないような気がします。

なぜかといえば、実際は多くの患者さんが、矯正治療後の体調の変化、特に首の痛みや肩こり、腰痛などに対して治療前より苦しんでいることが多いというのを実際に聞いたからです。

私が見てきた限り、あごの位置を動かすと、体調がずいぶん変化します。特に大人の場合はそうですが、子供でもかなり変化します。

きちんと体のことを考えて治療をしていれば、変化しては体調がよくなり、また一時期不調になって、さらによくなるといったサイクルを繰り返します。

しかし最悪なのは、治療後どんどん体調が悪くなってゆくパターンです。

私が聞いたことがある最悪の場合は、お子さんの場合で、学校に行けなくなるほど体調が悪くなったというのを聞いたことがあります。

私の医院で何人かのお子さんを治療してきましたが、ほとんどの場合、劇的といえるほど、体調が改善することが少なくありませんでした。

今では、体調と顎の位置とは非常に強い相関があると確信しています。

2011年9月 6日

歯を削ると言うことは非常に重要な事です。


歯の治療と、医師の外科治療との違いは、外科治療は切り取っておしまいということです。


つまり、結果がどう出ようと、切ってしまった以上何もできないし、副作用が出ようともとには戻せません。


一方歯の治療は、削ってしまっておしまいというわけにいきません、必ず「機能の回復」が必要になるわけです。


ですから、ここに技術の差が相当出てくるわけで、技術のある人ほど、できるだけ歯を削ろうをしません。

なぜなら、削る量が多くなればなるほど元の状態や、よりよいかみ合わせの状態に戻すことが困難になることを知っているからです。


何も考えないで、削ってかぶせればよいと、審美目的で歯を大量に削ったりすると、削った後で歯がない時期が一定期間あると、元のかみ合わせに戻すことはほとんど不可能になります。


また、最近審美歯科が流行っていますが、審美歯科を手掛ける先生のほとんどが、歯との境界を隠すために、歯を取り囲んでいる歯茎より、1ミリから先生によっては3ミリも深く歯を削って被せものを作ります。


しかし、どんなに被せものの精度が高くても、天然の歯の形ほどぴったり合うことはなく、結局歯肉炎や、歯周炎の原因になってしまいます。これらはもちろん口臭の原因と歯を失う原因となります。


むかし、かみ合わせを治すためにほとんどの歯を削って被せものにした俳優がアメリカにいましたが、共演する女優が、みな彼の口臭に辟易して、共演を断ったというお話があるほどです。

もちろん俳優ですから、全て白い歯に下のでしょうし、被せたことがばれないように、歯茎の下まで歯を削ったことは容易に想像できます。


現在は技術は進んでいますから、必ずしもその当時と一緒とは言えませんが、それにしても審美治療で歯を被せることが、歯肉炎や歯周炎の原因になってしまうことは明らかです。


また最近はやってりるコンポジットレジンによる審美修復は、材料が削れ、長持ちしない、虫歯に弱い、吸水性があるなどの点で、審美性は高くても奥歯に長期間使える材料とは言えません。
当然前歯の詰め物にはこの材料が多く使われるのですが、定期的なやり変えが必要になります。


メーカーはおおむね2年ぐらいの耐用年数としていますので、少々このような審美にはリスクが伴うのです。


しかし、そもそも虫歯は、「歯の磨きにくいところ」=「外からブラシが届かない」=「見えにくい場所」、にできるわけですから、できるだけ歯を削らないようにつめればよほど大きくなるまで放置しなければ、目立たない様に詰めれるはずです。


そのような虫歯もほとんどが、日本では保険診療の関係と大学での教育の関係から、大きく削られてインレーやクラウンにされてきたということが、審美性を損なう大きな原因だったのだと思います。


アマルガムをうまく使った治療を受けているアメリカ人(アメリカでも虫歯治療のファーストチョイスはアマルガムです)は治療痕があっても削っている量が少ないので、それほど目立たないのが普通です。


結局「大きく削られる」⇒「目立つ」⇒「更に大きく削って審美性を整える」⇒「歯周炎、咬み合わせの問題がおこる」


と言った悪循環になってしまっているのです。

一方アメリカでは、
「早期に虫歯を発見」⇒「小さく削って強い材料で機能も取り戻す」⇒「長持ちする、審美をあまり損なわない」

と言ったよい循環になっているようです。


またアメリカ人の治療に賛否両論があるようですが、

私も何人かのアメリカ人の歯の治療を見ましたが、はっきり言ってピン切りです。しかし、日本の歯科医よりはるかに高いレベルの技術教育を受けていると思います。

確かに日本人の方が器用で繊細ですが、感染予防や、治療の技術的な基本の教育レベルが低すぎて、その器用さを全く生かし切れていません。


また、「アメリカ人の口の中を見たけど大したことなかった」と言ったコメントをする先生もいらっしゃいますが、アメリカで一定以上のレベルの治療を受けた患者さんは感染予防や、歯を大きく削られる可能性のある日本の歯科に絶対にいきませんし、ほとんどかかりつけの歯科医がいるので、それ以外の医院にふらふら行ったりしません。


ですから、アメリカ人の中でも高いレベルの治療を受けた患者さんの口を見ることができる機会などそうあるものではありません。


私は、数人程度、アメリカで(かなり高いレベルの先生に)治療を受けた患者さんを見たことがありますが、やはり、複雑窩洞(前や後ろにまたがる虫歯)のアマルガム治療などはは非常に上手に詰められていました。


また手入れも行き届いて、そう簡単に虫歯になりそうな感じではありませんでしたし、治療をするところもありませんでした。(あくまでもチェックで終わりました)


日本人の歯を心配する私としては、審美に偏って歯のためにならない削る治療がはやりすぎるのはどうか?と思ったりします。

2011年8月27日

医療従事者について、20年近く歯科医をしていて思うことは、医療に携わる人は、他の業種とは一線を画す、人間であるのではないかと思います。


たとえば、一般の企業のようにの様に営利目的に走ってはならないと感じます。


もちろん、医療も経営が成り立たなければ、スタッフにもまともな給料も払えませんから、稼ぐのは当然です。
また、医院が成り立ってゆくだけのお金も頂くでしょうし、それなりに貧乏とならないだけの利益を上げるべきだと思います。


それの両軸として、医療従事者は、常に勉強をし、誤った治療をしていた場合は素直に改善するという、素直さと、潔さが必要です。


医療従事者は、最も弱い立場の患者さん(先生にすべてを任せて頼っている)人を相手にしています。
ですから、利益ばかりを追及していては、患者のためにならない治療が行われる可能性があります。(実際今の日本の歯科では、普通に治療をしても適切な利益さえ上がらないので、インプラントや、セラミックなど、必ずしも患者の利益につながらなくても、自由診療をやらなければならないと言う経営上の都合で、治療が行われていることが多くあります)


また、「たとえお金にならなくても患者さんのために、ここでもう少しここまでやってあげよう」、といった気持が医療従事者にな必要です。
そうでなければ、治っていないまま治療が終わられたり、と患者さんに不幸な結果が与えられる可能性があるからです。


そう考えると、医療従事者には少しの心のゆとりが必要です。
明日の支払いを心配している先生にそんなことできないと思います。


そして、もうひとつ重要なことは、常に正しいことを自分がしているか、しかもそれをきちんと確認する必要があると言うことです。


臨床に従事していると、非常に診断や、原因が分かりにくいことや、実際にやってみると治りにくく、学生時代にならった方法では治せない疾患が沢山あります。


また、医療従事者が陥りがちなのは、自分では正しいと思いながら、間違ったことをし続けてしまうという恐れがあることです。時代とともに治療は洗練されてきます。
常に治療のレベルをアップトゥーデートしなければなりません。


私も大学院の時代、何人かの先生のもとでアルバイトをさせて頂きましたが、卒業後20年以上も経ってしまった先生が、確かに卒業当時は正しかったかもしれませんが、今では全く時代遅れの治療を、まるで正しい治療のように行い続けたりしているのを見ることがありました。


開業医で、何年も同じことをし続けていると、たとえ古くなって今では間違っている事が常識になっている治療でも、ルーチンの作業となってしまい、当然の作業となって、見直すことなどしなくなってしまうからです。


でも、医療従事者は「知らなかった」で許される職業でないということです。

エイズ訴訟で無罪となった阿部さんも「当時は知らなかった」と言い張ったらしいですが、知らなかったということ自体が当時のその分野の専門家として、そして、医療人として失格ではないかと思います。


ですから、知らずに誤った治療をしてしまうのは医師としは許されないことでしょう。

でもこの二つを守ってゆくことは楽なことではないのでしょう。

2011年8月26日

歯を治してゆくうち、敏感な人ほど健康に気を付けるので、体の良い状態を維持しやすいと感じるようになりました。


人間の体は、無理をしたり、不適切な使い方をすると、必ずそれはいけないをサインを出します。


しかし、鈍感な人はそれに気が付かず、どんどん無理を重ねてゆきます。その結果大きな病気になってしまいます。


自分自身もそういった点では鈍感な人間だったと思います。
体に手を入れるようになってから(整体や歯の治療)、自分の体がいかに壊れ始めていたかを器が付くようになりました。


結果、今は、昔よりさらに、暴飲暴食はしないし、ましてや睡眠不足、過労はしたくてもできない体になってしまいました。


よく、横になっていたら、朝までソファーで寝てしまったなんて人の話も聞きますが、私が今それをやったら、体中痛くなってしまうでしょう。


そういった意味で、体が敏感になることは、ひどくなってしまう前に気が付くのでよいことだと最近思います。


よく、しょっちゅう具合が悪いと言っているおばあさんが長生きして、何も言っていなかったおじいさんが突然死んでしまうなんて事がありますが、これもそういったことが理由かもしれません。

2011年8月24日

歯科医療は、審美や、インプラントなどが注目を浴びていますが、実際は人間の健康の根幹にかかわる非常に重要な分野なので、歯医者が作るブームに注目するのではなく、もっと違った意味で注目されるべきでしょう。


ライオンでも、犬でも牙が折れれば食事ができず、すぐに死んでいました、今は流動食なるものがあるので生きながらえることは出来ますが、やはり、物をかむということは健康に非常に重要な意味をもつと思います。


歯を20年近く治療してきて思うのは、歯のみならず、顎の筋肉は非常に健康にかかわりが深いのです。

何年間も寝たきりだったおじいさんが、入れ歯でかめるようになった瞬間から、起き上ったなんて話はよく聞きます。

食べると言うことは、栄養を取り入れるために必要なだけでなく、首や体全体の姿勢を制御する重要な役割も担っています。


ですから安易にかみ合わせを変えたり、かぶせもにしたりすると、全身に大変な問題が起きるのです。

またこのようにして起きたことは、お医者さんでは治せず、歯医者が治すしかないので、やはり、歯科医と言う職業だけでも立派な医療の一分野を担っているのだと思います。

2011年8月11日

歯科医をどう選ぶか今は歯医者さんが多すぎて結構難しいようです。


私なりの経験からして考えると、世の中がかなり変わってきているので、それなりの選び方が必要になってきたと思います。

1、インプラントをメインに掲げているところに治療に行ってはいけない!

インプラントは、歯を残そうとした結果の治療ではない、無くなった人のための治療である。また残念なことに、歯を残す努力よりもより簡便で、なおかつ治療費が高額である。

お金を稼ぎたい人は飛びつく治療法である。もちろんお金を稼げて患者さんにもよいものであれば、それでもよいが、ほとんどはそうはならない。

なぜなら、インプラントができると考えるだけで、今ある歯を真剣に治す気力が失せる可能の方が高いからである。歯をきちんと治そうとする歯科医が、インプラントをメインの治療に掲げるはずがない。 ・・・と私は考えます。

2、咬み合わせを重要視している歯科医院を選ぶ。

かみ合わせなんて、素人の患者さんにとってどうでもよいことのように感じます。
しかし、咬み合わせが良いと悪いとでは「月とすっぽん」です。

私自身歯並びが相当悪く、40代になって矯正を自分で調整しながら行ったのですが、治療後は咬み合わせがばっちり、その時始めて、おコメの味や、野菜の味、肉の味に奥深さがあることに気が付きました。

きちんと正しい位置で、がっちり咬めることが、人間の機能を最大限の物にしてくれると実感したのです。

ですから、かみ合わせの事を考えていな歯科医で治療を受けないほうがいいと思います。

また咬み合わせに対してきちんと調べ究明している先生を選ぶことです。
いろいろなことを言う先生がいらっしゃると思いますが、どんなこうしゃくでも、何も考えていない先生にかかるよりましでしょう。


3、できるだけ金属を使って治療する医院が良い

最近はセラミックがおおはやりですが、健康のためを考えたら、白い歯は魅力的ですが、よく見える前歯や、小臼歯ぐらいまでにしておいた方が無難です。

咬み合わせに関係ある奥歯には最も信頼性のある金属の被せものをやっている医院の方が良心的です。

なぜなら、金額も安く、持ちが良いのに、敢えてそちらを勧めると言うのは、良心的、かつ歯の治療は何を治すのかを理解している先生だからです。


単に自分の好みで治療を受けず、きちんと歯について勉強してから治療を受けるべきでしょう。
意外に歯の治療は奥深いことが分かるはずです。

2011年7月16日

現代医療は、今まで治療不可能と思われた人々を救ってきました。


薬に関しては抗生剤の発見によって、薬が万能のように考えられるようにもなってきたのは疑いもない事実です。

でも薬は効果がある半面大きな副作用があります。ですから私は薬はめったに飲みません。
どうしようもないほどおなかが痛くなったり、食べ物にあたったり、しない限り少々の痛みでも痛み止めは使いません。


後が怖いからです。


私が歯医者になってよかったと考える事の一つに、薬というものを使わないでほとんどの歯科治療がおこなえるということです。
薬は一時は使うのはよいのですが、使い続けると体に問題が起きることが非常に多いからです。
虫歯は取り除けば終わりですし、根の治療は汚れを感染した歯と一緒に取り除けは治ります。


薬は、麻酔や、ある種の感染症に対する抗生剤などは非常に効果がありますし、一時的な痛みを止めるための痛み止めも効果は抜群です。


ところが、原因を取り除くと言った意味で考えるとどうでしょう?
特に慢性の病気は薬では治すことは不可能ではないかと思います。
ほとんどの慢性疾患の薬は、結局症状を抑え込むだけで、治ったように見せるだけだからです。症状を止める役目はあっても、根本的原因を取り除けるものはほんのわずかしかないからです。


そこで、東洋医学のような漢方、鍼灸、あんま、整体などが必要になってくるわけです。体質自体を変えると言った考え方です。


また西洋医学でもオステオパシーと言って疾患を全身の症状としてとらえて治療を行う分野も実際に大きな効果を上げています。


多くの歯の治療は、虫歯を取り除けば、きちっと痛みは消えますし、根の感染源を洗い流せば、根の痛みは消えてしまいます。ですから、割と単純と思っていました。


しかし、最近歯周病や、歯のひびが原因の虫歯、顎関節症等は、単に感染を取る治療だけではうまくいかない事が分かってきました。


歯周病は糖尿病など、免疫系が弱くなると発症しやすくなりますし、男の人では50を超えると、体力や代謝が落ちてくるので、ほとんどの人がかかりやすくなっています。

歯のひびも、全身の体力が落ちて、全身の筋肉の硬直が取れにくくなったり、循環障害がおこって体がリラックスした状態に戻りにくくなてくるに従い、かみしめが多くなってくる事が原因です。
もちろん咬み合わせが悪ければかみしめはさらにひどくなり、悪循環がおこります。


つまり、全体的に落ちてきた代謝を上げ、血液やリンパ等の循環をよくしないと、歯科疾患も治りにくいのではないかと思います。


そういった意味では、歯科治療も体全体と深く関係があると言わざるを得ないでしょう。


私の場合は患者さんに肩から上の体の緊張に気が付いてもらい、それをできるだけ和らげるようにしてゆくと、かみしめも少なくなり、全身の循環も良くなるので体調は改善し、歯科治療もやりやすくなります。

多くの場合、かみしめによって、徐々に奥咬みになってしまっていて、顎や肩、首の緊張が抜けなくなっていることが多く、それが、ひどい顎関節症と、循環障害の原因になっていることがあります。

特に奥歯の治療をされた後に咬み合わせが低くなってしまってから調子が悪くなる人が沢山います。
でも咬み合わせが原因と分からない事も多いようです。

2011年7月 7日

今、歯科医療はかなり厳しい状態に追い込まれています。

著しく低い診療報酬の評価と、教育現場の退廃、そして医院経営の危機、また歯科医になろうとする優秀な人材の減少、
と数えればきりがないほど、状況は悪くなっています。


しかし、歯科ほど労力がかかり、しかもみんなの健康維持に非常に役立っている事実は疑いようもありません。


日本の最も不思議なことは、医療や歯科医療の現場で、本当に一生懸命やっている人々に対して、評価が低すぎるところです。


医療でも介護の現場は非常に過酷な労働条件の中で、一生懸命、安い賃金で仕事をしています。患者さんのために頑張るという精神がない人はとてもではありませんが続かないでしょう。


歯科衛生士も、歯科技工士も非常に過酷な労働を強いられております。むろん先生も経営のストレスと、診療のストレス等に追い詰められ。なおかつ、近年では歯科医院も経営が良くないので、小さい医院の中で、衛生士や、技工士についついきつくあたってしまう先生もいらっしゃるので、そういった事も過酷な労働現場を更につらくしているとも聞きます。


歯科医療は、レントゲンやユニット、滅菌機械を揃えたり、水回りやエアー配管などの特殊な内装工事が等が必要で、医院の開業よりはるかに初期投資が必要となるので、診療費はおのずと高額となってしまうはずです。しかし現状は医科よりも低い報酬とはいささか疑問に感じます。


私も大学院時代、保険診療だけの先生のところで働いたことがありますが、一日診療するだけで、身も心もボロボロで、毎日こんなことを続けたら1年も体が持たないと確信し、自由診療で少人数の患者さんを診療するしか自分の生き残る道はないと考えたのが今の診療体系になるきっかけです。


そもそも歯科のように細かい仕事を10人以上一日に診療すること自体、体を壊すか、手を抜くかの二者択一になってしまいかねないと思います。


しかし、実際、歯科医療がまともになされなくなったら、困る人はもの日本全国に及ぶはずです。当然平均寿命にも影響してくるでしょう。


医療も歯科医療も算術化し、歯科ではインプラントや審美歯科等の儲かる本来の医療の目的とは違った方向の治療体系にシフトしてきています。むろん痛みとか、咬めないという最低限のレベルが解決されてきたと言う側面もありますが、同じ咬めるでも質があります。もっと健康的に咬める。という治療が求められるのではないでしょうか?

同様に、医科も経営が苦しくなると透析治療を始めるといった話もよく聞きます、本来の医療ではない不本意な方向に向かってしまっている現状は、歯科医としても情けなく感じますが、どうにかならないものかと思います。

困っている患者さんを助けると言った医療や歯科医療の本来の姿をした医院が少しでも多く生き残って欲しいと切に願いますし、将来も歯科医になる人がいなくなってしまわない事を祈っています。また内容に見合った診療報酬が支払われるべきだと強く感じます。


日本人の平均寿命がこれだけ延びたのも歯科医と医師の力が非常に貢献したことは否定できない事実でしょうから。

2011年7月 2日

つい先日、以前いらしていた患者さんが、「先生のところは遠いからこれなかったのですが、入れ歯がどうしてもかむと痛いので作り直してください」


と言って来られました。


どうやら、私が作った入れ歯を入れていたのですが、その後、前歯の根が割れて抜歯になってしまい、前歯がない状態の入れ歯になってしまったようです。


そこで近所でばねのない見た目のきれいな入れ歯を作ってもらったらしいのです。「この入れ歯は、外に出るときは前歯がないので、していますが、食事の時は痛くて咬めないので、以前先生に作ってもらった前歯のない入れ歯で食べています・・・。」と患者さん。まるで笑い話のようです。


入れ歯は咬むもの、一体その入れ歯は何の歯なのか?私は疑問に思いました。


ばねのない入れ歯は確かに見た目は銀のワイヤーが見えなくてよいのですが、ばねがないために、食べる時、入れ歯が必要以上に沈んで、痛くて咬めないのです。それなのに、今ちょっと歯科医の間でブームになっています。


私だったら、できれば、外に出る時外しても、食事のときは必ず入れてくれる入れ歯を作りたいです。
入れ歯はファッションではないです。咬む為のものです。


またこんな入れ歯を作っているから、みんなインプラントに期待するようになるのか?

とちょっと思いました。入れ歯をきちんと作る技術を磨けばいいのに?
インプラントなんて、骨にネジを打ち込むだけで、リスクはありますが、技術はさほど必要ではありません。
だからみんな先生はインプラントに走るんだな?と感じました。

2011年6月28日

矯正治療ほど、難易度に違いがある治療は歯科では他にありません。


よく、ホームページのフレーズで、「1年で終わるスピード治療」なんて私でも"くらっ"としてしまう言葉がちりばめられたページを見かけます。


もちろん、中には簡単な症例もあるでしょう。
一年で終わらせることが可能な矯正治療はないとは言いません。


しかし、それは単に「歯並びを治すだけなら」という条件付きです。


単に歯並びを治しても、体全体からみて、「傾いた船の上で、なんとか傾いた中で安定した状態」というのが非常に多いのです。

この場合ほんの少しでもバランスが狂うと一気に船は沈没してしまいます。


体も同じです。歯並びが一見治ったように見えても、体のバランスが全然治っていな場合がほとんどです。


咬み合わせがバランスがとれているか、誰でもわかる一番簡単なテスト方法は、鏡で自分の左右の目じりを結んで線を引いてみます。そのラインと、ニコッと笑ったときの上の歯列のラインを比べてみます。


バランスが悪い人は、そのラインが目じりを結んだ線に対して右上がりか、左上がりになっています。
右上がりの人は右側に、左上がりの人は、左側に咬み合わせがずれていることがほとんどで、肩コリや、首の痛みが、ずれている側におこりやすくなります。


本来は矯正治療でこれを治してあげることが必要ですが、先生が歯並びしか気にしていない場合、治っていない事の方が多いようです。


人によっては、緊張が左右とも強くなりすぎて、どっちに歯列が上がっているのか、私でも判断できない事もあります。そんな人の場合は、単に首こりや、肩の痛みだけでなく、内臓にまで問題が生じていることがあります。


またデーモンブラケットのように、筋肉の力を抜いてくれるようなソフトな力で動かす矯正装置を使うと、筋肉がゆるみ、治療とともに、左右の歪みがよくわかるようになります。


私も患者さんを矯正治療している時、顔がどんどん片方に歪んでくるので、治療を失敗したのかと非常に焦ったりしましたが、実際は緊張が取れてきて治っている過程であることに気が付きほっとしました。


矯正治療は、首から上の筋肉の緊張を取り除いてくれるので、うまくやれば、他の内臓などの疾患の原因である、頸椎や、腰椎のズレ等も治ることがほとんどで、非常に慎重に行わねばらない治療だと思います。

ということは逆に悪くなる可能性も十分あるということです。

お口の中を見ていると、様々なことが分かります。

特に全身の調子が悪い場合はいち早く歯に現れます。

昔から年を取ると、「目」、「歯」、「腰」といった順番に調子が悪くなると言われていますが、まさしくその通りだと思います。


自分もひどいストレスがあった時は、めったに虫歯が進行したことがなかったのに、急に痛みもなく大きな虫歯が出来ていました。


歯が悪くなれば、当然咬み合わせが悪くなるので、「腰」にも来るのだと思います。
そういった意味で、歯は昔から皆さんの悩みの種だったのでしょう。


入れ歯では、「家一軒分お金をかけたが、治らなかった」なんて話はよく聞きます。
とにかく入れ歯の治療は難しいのでそんなこともあるでしょう。

入れ歯でなくて、インプラントならもしかしてうまくかめるかも?なんて期待をしてしまうのも、入れ歯で悩む人が多いからでしょう。

とにかく、早くから入れ歯になってしまう人は、全身の状態もあまりよくありません。
糖尿病などがあると歯は比較的早く失ってしまいますし、寝不足や、異常なストレスがあることも歯にとっては大敵です。


医院にいらっしゃる患者さんには、生活態度を改善してほしいとお話しますが、みんながみんな改善してくれるわけではないので、歯を治しても、全身が良くならないとまた治療が必要になってしまいます。


ストレスはとにかくかみしめを生んでしまうので、知らない間に歯に「ひび」が次々と入ってしまいます。寝不足も同じく非常なストレスを生むので、同じようにかみしめしてしまうので、良いことはありません。


日本もこれから、高齢化が進み、ますます医療費がかかって、財政難になってくるでしょうから、健康保険の費用も今のまま垂れ流しに際限なくかかかっていては国自体が破産する事が避けられなくなってくると思います。


国に歳出削減を求めるのも一つの方法ですが、個人個人が自覚を持って、将来の健康保険にかかる費用を抑えるためにも健康に関心を持つのが、実は一番の財政再建の近道のような気がします。

2011年6月24日

私の医院は患者さんの比率が女性が9割男性が1割といった感じです。


女性が圧倒的に多いのは健康に対する関心が高いからだと思います。
もちろん値段も高いので、一回きりで痛みが止まったらもう通院をやめてしまう様な人は、あまりいらっしゃいません。


男性の場合は傾向として、健康に対する投資をあまりしたがりません。
パチンコ屋さんに並んだり、居酒屋でちょっと一杯なんてことには平気で3千円も5千円も使う癖に、歯の治療で5千円というと、出し惜しみします。


ましてや整体治療に何千円も出す人はまれな気がします。中には一生懸命通い続けている人もいるようですが、そういう人は私も含めて、どちらかといえば、マイナーグループです。


私が整体が大切だと思ったのは、女性の患者さんに「30を超えたら整体にいかないと誰でも体が歪んでいるからほっておいても治らないですよ」と言われたからです。


しかしそれでもすぐには行動に起こさず、実際通い始めたのは2年ぐらい経った後からでした。


整体に通うと、ずいぶん肝臓が痛んでいたらしく、(お酒も飲まないのに・・。)肝臓の状態がある程度良くなるのに4年以上もかかりました。
仕事がいつも下を向いて、苦しい体勢で行っているので、治りも悪く、それが響いたようです。普通の職業の人ならもう少し早く治るでしょう。


肝臓が弱っていると、肌にすぐ湿疹ができたり、教科書にものっていますが、悪い代謝物が口や汗などから出てくるので、独特の体臭と、口臭がてきます。


大酒飲みや、煙草を吸い続けている人は、とくに強い臭いがしてきます。


最近よく言われる加齢臭も実は肝臓などの機能障害が原因ではないでしょうか?。


加齢臭は良く耳にしますが、ほとんどが男の人からにおいます。男の人が整体などにこまめに行ったりして自分の体調管理をする人が少ないということを考えると大いに納得できます。


女の人で、強い加齢臭がする人は高齢の方でもあまりいませんが、男は40代でも臭い人が沢山います。


電車に乗っていても、隣に座られると、臭くていられない人は、たいていは男の人です。


そういった事を考えると、女性が長生きなのもうなずける気がします。

2011年6月21日

私は、矯正治療でずーと昔、スピードという、ワイヤーを縛らないタイプの当時革新的と言われたブラケットを使っていました。


しかし、そのブラケットも輸入元の会社が悪すぎて、購入するのに困り果て、結局、普通のブラケットに一時戻りました。


その頃は結構治療がうまくいき、意外にこのブラケットいいのではと思い5年ぐらいこのブラケットを使っていました。


しかし、デーモンブラケットが非常に良いという噂を聞き、ブラケットを変えました。

すると、はじめは非常に良い感触を受けたのですが、どうも最後の仕上がりがどうしてもうまくいかない違和感を感じました。


何度も試行錯誤を繰り返し、やっとわかったことは、デーモンブラケットは、強く縛らないため、患者さんの筋肉の緊張を取り除くため、それが仕上がりにくい原因と分かりました。


また、矯正治療をする人の顎はほぼ100%前後、左右どちらかにずれており、それが前歯の真ん中が合えば良いと言った単純なものではない事にも気が付きました。


この問題を治療で治すと、患者さんの目が変わってきます。「とろーん」とした目が、きちんと魂の入ったしっかりした目に変わって来ます。

これは顎の位置が、頸椎や、体のバランスを大きくかかわっていることを示しています。


ですから、デーモンブラケットでなくても矯正治療はうまくいくという先生の判断にはあくまでも私は反対の立場でいます。

よりよい矯正の仕上げをするにはデーモンブラケットはなくてはならないのです。

2011年6月17日

いろいろな講演会を見て、特に女性の患者さんですが、矯正治療前と、後とで、完全に変わってしまう人がいらっしゃいます。


もちろんうまくいった症例として出すわけですから、偶然なのかもしれません。でも私には偶然とは思えないし、単に審美的コンプレックスが改善されただけの変化とは思えないのです。


私の医院で矯正治療をしている患者さん(もちろんそのほとんどがかみ合わせに問題を抱えており、それを治療している)は非常に激しい変化があることに驚かされ、その考えはますます確信へとつながりました。


初診のころ、何か怒っているのではないかと思うような口調でいらっしゃった患者さんが、とても気さくで、易しい声をかけてくれるようになり、服装がダーク調だったのが、派手でかわいらしい服装に変わったりしました。


またある人は、矯正を始めてある程度歯が動き出すと、ロングの髪を急にショートカットにしたかと思うと、更に、短くしてしまったり、化粧まで変わってしまいました。もちろん装飾品や、服装までもガラッと変ってしまうのです。

はじめは偶然かな?と思っていましたが、どうやらほとんどの患者さんで起こるので、偶然ではなさそうです。


ただ、それらの患者さんに共通しているのが、頸椎の変化です。
矯正治療でかみ合わせがうまくいくと、首の骨の状態がどんどん変化して、体調が良くなり、気分も良くなるのと、頸椎の位置が収まるべき位置に収まると考えられます。そうすると、おそらく脳髄液の流れに変化がおこり、脳にまで影響を与えているのだと思います。


交通事故後、リハビリで無理やり頸椎を引っ張られた患者さんが、激しい肩の痛みと、呼吸が苦しいとのことで、当院にいらっしゃいました。頸椎を修正しながら、矯正治療を行ったところ、かなり症状が改善しました。


1年以上整形外科で治療を受けて全く治らなかったので、歯の治療で急な変化が起きたため、整形外科の先生がいったい何をしたのか聞きたがっていたようです。


私は「整形外科の先生の治療の仕方が間違っている」と言いたいところですが、基本的には「痛みが出ているところだけ治療しても、モグラたたきのようなもので、根本的解決にならない」というのが本音です。もう少し、部分ではなく、体全体のバランスと、神経機構を考えて治療してほしいと思います。患者さんに無駄なお金と時間を使わせないためにも・・。

私も、40を超えたころから、体力が衰え、一日仕事を終えると、疲れ切った体になる様になってきました。


ちょうどそのころから整体治療を受けるようになりました。
医療関係者の特徴として、「整体などの非科学的な治療は受けたくない!」なんて思って、最初はあまり気が進みませんでした。


しかし、受けてみるとこれはびっくり、下手な医者が治療するよりずっと効果があるではないですか!


対症療法しかできず、薬づけにして喜んでいる現代医療とは違い、まさしく「信用できる治療」といった感じでした。


良く考えてみれば、車の点検に何万も出すのに、自分の体のメンテナンスを全くしないほうがむしろ異常とも言えるかもしれません。


そう考えてみると、体のメンテナンスに一回数千円のコストはとても安く思えてきます。


どんな価値があるか分からない、高価なブランド物を買うよりよっぽど良い投資です。

歯科治療をしてゆくうちに、整体の先生が言っているところの「筋肉のこりと内臓、神経系、そして体全体との関係」が非常によくわかってくるようになりました。


また歯の治療と、体のコリを取り除く治療を併用すると、信じられないような効果が出ることもしばしばということにも気が付きました。
私自身は診療を一日していてもほとんど疲れなくなりました。


私を含めて多くの医療関係者は初めのうちは「そんなバカなことあるか!」という反応でしょうが、治ってしまうので認めざるを得ません。


見せかけが重要なのか、実益があるのかが重要です。
今の巧みな広告戦術の世の中では人々も、取捨選択が非常に大変です。中身がないのに、広告で催眠効果のようにさせてお金を使わせる戦術にたけた人々が多くいるためです。(新聞広告で一面を使っている広告などは・・・?)

そのような無駄なものにお金を使わず、本当に効果があるものにだけお金を使いたいものです。


どんなに調べてもネットでも本当のことの10%も見つけられません。検索で上位に出る情報ほどお金をかけているので、情報の信ぴょう性に乏しいとも言えるからです。

2011年6月15日

最近、咬み合わせが奥にないっている患者さんを多く見かけます。


特に女性では、このかみわせが重大な問題を引き起こします。
私が見てきた限りでは、奥に入ったかみ合わせの女性には、甲状腺の機能が異常になっている人が多いということです。


奥に入ったかみ合わせは持続的な首の緊張を引き起こすことが多く、甲状腺はご存じのとおり首にありますから、影響を受けやすいというわけです。


このような患者さんは顔貌に特徴があり、目が大きく飛び出ています。
女性としては大きな目はかわいいと思われるでしょうが、実際は病気の原因ともなるのです。


こういった意味でもきちんと矯正治療をしておくことは重要です。

2011年6月14日

歯の治療で「治る」とは、かみ合わせについても、そしてその歯の虫歯や根の病気の原因である細菌が取り除かれ、強度的にも今後ある程度持つことが期待される状況まで治療を行ったことを言います。


虫歯を取り除くには多大な努力が必要ですし、かみ合わせをうまく合わせたり、咬み合わせがあっている入れ歯を作るにはさらに高い技術が必要とされます。


インプラント等は本当の意味で治ったとは言い難い治療です。もちろん見かけ上は治ったように見えます。
しかし、それと代償に、持続的な骨への刺激が神経系にも働き、数多くの問題を水面下で引き起こすのではないかと私は思います。


最近では矯正治療でもミニインプラントがつかわれるようですが、歯がないわけでもないのに何でそんな治療をするのか疑問以外のなにも湧いてきません。


歯科医が経済的に窮地に追い込まれているのはよくわかりますが、倫理的に考えて、正しいと思える治療をまずやるべきでしょう。


そうでないと仮にお金を稼げたとしても、非常に空虚なものとなってしまうと思います。
私の知っている歯科医でも、そのようなお金を稼いでも、家族間とのトラブルや、患者さんとのトラブルに見舞われたり、不要な支出をさせられたりと、違ったところでひどい目に合っているひとが沢山います。


自業自得とは言え本当にみていられません。(自分のそうならないよう注意せねばなりませんが・・・。)

インプラントは入れ歯でも対応できる患者さんに、無理してまで入れる必要があるほど良いものでもありません。入れ歯の技術があれば対応できます。(ここが実はネックなのかもしれませんが)


私たち歯科医がするべきことは、「きちんと治療したこと(虫歯の治療、根の治療、咬めるものを作る)に対して、正当な対価を頂くこと」、、またそれが、「患者さんにとっても結果的に必ずプラスに働く」、という事実を啓蒙し、「日々それを証明できるだけの技術の鍛錬をするべき」ではないでしょうか?  

2011年6月11日

当医院では感染予防費を頂くようになって、13年以上の月日が経ちました。

当初は驚かれたり、いちいち説明をするのに大変でした。

もちろん、「そんな費用払いたくない!」という方もたくさんいらっしゃいましたし、一方で「先生のように徹底してればかえって信頼できる!」と言って下さる方もいらっしゃいました。


当院ではC型やB型肝炎の患者さんにはさらに2100円頂くようにしています。それは白衣をアシスタントもドクターも使い捨てのものに交換したり、ユニット周りを全てカバーするためです。

使い捨ての白衣も血液等が浸み込まない記事を使ったものを買うと結構値が張りますが、白衣が血液を透過しまったら意味がありません。

しかし、実際やってみて思ったのは、感染予防費を頂くと、肝炎の患者さんなど感染症の方が自ら必ず申告して下さるようになったということです。(費用は余計にかかるのに、です)

医院としてはこれは非常に楽です。でも、感染症になっている方は、多くは血液の輸血や、血液製剤によるのもで、大変お気の毒です。

感染に対する意識をもう少し全国的に高めてほしいです。
そうすればこのような不幸な方は減るでしょう。

「矯正治療は何年かかる?」

良く聞かれる質問です。
しかし、患者さんは大きな勘違いをしています。
歯がまるでブロックのように顎の上に並んでいて、そのブロックを移動させて歯を咬ませるようにすることが矯正治療であれば、容易に治療期間は予想が付きます。


しかし、歯とかみ合わせは全身と関係しているため、わずかに歯の接触が変わるだけで首周りから、全身に至るまでの筋肉のテンションが微妙に変化し、からだ全体が、絶えず反応と安定を繰り返しながら動いてゆくのです。


ですから、「ほぼ1年ぐらいで矯正治療が終わります」、などなかなか決して言えないはずです。


「医院の経済的観点」、「患者さんの楽さ」などを考えれば1年程度で終わらせるのが非常に良いと私も思います。

どんな先生でもそうしたいはずです。しかし「可能な場合は」の話です。


私も治療をしてきて1年ぐらいで、ある程度の並びとかみわせが出来ることには気が付きましたが、「それ以上の問題点がある場合がほとんどである」と気づかされてから、安易に「早く終わる」とは決して言わなくなりました。


歯は、個々の歯の位置と、筋肉の調和を治さねばならないのです。つまりブロックのように歯を並べれば終わりではなく、それを取り巻く筋肉が適応する期間を待たねばならないということです。その間も顎と体は動いてゆきます。


子供はその適応期間が短く、大人は長くかかる傾向があります(もちろん個人差もありますが)

子供の場合、変な癖が付く前に、ムーシールドなどで、癖を除去しておくと、治りも早くなります。

2011年6月 7日

私が今患者さんに行っている治療のほとんどは、大学で教わった方法ではありません。


つまり、現在の歯科大学で教わる内容は、ほとんど臨床で使えないと言えるのです。
私自身、今考えてみるに、大学での教育は、極めて基礎的なことを学ぶという点以外に、特に高度な内容を大学院でも教える様な事はなかったのです。


私はちょこまか、いろんな先生のところに行っては、聞いてきたことをやってみたり、教わった先生の言うとおりの道具を揃えたりして、せっせと治療法を学んで練習してきました。


そしてふと気が付くと、「大学で習った治療は一体何?」と考え込んでしまう状況になっていました。


アメリカの大学だと、時代のトレンドに合わせ、最新の治療法も開業医を呼んで講習を開いたりしますが、日本の場合、臨床教授というのを採用し始めましたが、アメリカと比べると、まだまだといった感じです。


そう考えると日本の歯科大学の授業料はまだまだ割高といえるでしょう。
お金を払っても十分良い投資だったと思えるような教育ができる歯科大が必要とされているのではないでしょうか?
ちなみに私は国立だったので学費は安く済みましたが、私立ではうん千万円のお金がかかりますから、「今の大学教育?」といった感じでしょう。


そもそも、私が在籍していた頃も、大学内の臨床レベルにあまり懐の深さを感じませんでした。
やはり、研究機関である、大学は研究も大切ですが、臨床レベルも「まだまだ奥があるか!」と思わせるような奥行くが必要でしょう。


ですから、卒業後、技術的な意味で他大学の卒業生と、もしくは今開業している先生と競争力が十分あるという意味で、投資の回収が可能だという経済的算術にもあうレベルになる必要もあるというわけです。

2011年6月 4日

私は、もともと高齢者歯科学といって、入れ歯それも総入れ歯ばかりを作る講座に在籍していました。


そのため、矯正治療に関する知識は全くありませんでした。
しかし、総義歯を作っているころから、人間はどうして顎関節症になるのだろうと不思議に思っていました。


ほとんどの先生が顎関節症は治らない、薬で治す、ほっておけば良くなる、などいろいろな話を聞きましたが、どれも信用が置けるものではありませんでした。

ちょうどそのころ、顎関節症で悩んでいらした患者さんを総入れ歯にしたところ、非常に調子が良くなりました。

しかし治療後しばらく経って、良く見るとかみ合わせの位置が当初与えた位置と違い、上下の真ん中が完全にずれていました。


それからひょっとすると、「正しいかみ合わせの位置は変化するのではないか?」、あるいは「今まで正しいと思っていたかみ合わせの取り方自体が誤っているのではないか?」と、思うようになったのです。


それから長い年月、顎関節症の患者さんと診療を重ねるうちに、やっと効果が出るかみ合わせの位置を見つける方法を見つけることが出来たのです。


すると、天然の歯しかない患者さんでも、正しいかみ合わせの位置と今咬んでいる位置の間に相当のずれがあり、矯正治療でしか治せない事に気が付いたのです。


それ以来、矯正について講習会に出たり、自分で本を読んだり、知識豊富な先生に教えてもらったり、いろいろ手を尽くしました。

その結果、矯正治療が歯科治療の中でもっとも難解で、しかも最も意味のある治療であることに気がついたのです。


ところで、歯科界では、「かみ合わせを制すれば歯科治療を制する」と言われるほど、咬み合わせは難解で、どうやってもうまくいかないというのが常識です。


矯正治療はそのかみ合わせと強く関係しているために、非常に難しいのだと思います。

矯正治療は最近では様々な種類の道具や材料、方法が出てきています。

確かにいろいろな方法はありますが、治療にベストな方法はそう多くはありません。


たとえばクリアライナーと言って、マウスピースのようなクリアーな装置を使った矯正治療、これは見た目には良いのですが、治療できる症例が限られています。

またかみ合わせを治すことはほぼ不可能です。


歯医者さんの側からみると、上下の型と、かみ合わせだけとって、技工所に出せば、患者さんに入れる装置が出来あがってくるという仕組みですから、非常に楽ですし、めんどくさい技術を勉強する必要もなく、極めて導入しやすい治療法です。


ですから本気で歯を治そうと思っている方は辞めた方が良いと思います。後でどんな問題が起きるかわからないからです。


また裏側矯正も、難しいと言わざるを得ません。多くは書きませんが、裏側矯正は見えない事以外にメリットはないと言えるでしょう。


最も一般的な方法は外側にブラケットを付ける方法ですが、これもなぜか、一番良いのは、全て金属でできたブラケットを使った方法です。

金属は、歯と当たっても、適度にしなやかなので、相手の歯を痛めませんし、何より、加工がしやすいので、理想的な形にすることができ、ワイヤーとの滑り抵抗も少ないので矯正治療に非常に適していると言えるでしょう。

歯の矯正治療といえば、本来は顎の位置を適切な場所へ持って行く必要があるので、そういった面では、歯にかかる力は強すぎないほうが顎が緊張しないので、なるべく柔らかでしなやかなワイヤーが良いと思います。


最近テレビでも話題になっているゴムメタルなどはその好例でしょう。


いずれにしても矯正治療は日々進歩しています。ホームページなどで良く調べ、取られている治療法が新たしい医院で治療を受けた方が無難です。


歯科の先生はとかく、昔、学校で習った事を盲信し、30年ぐらい前の治療をそのまましていることも意外に多く、「え!今どきそんな治療しているの?」といった事も少なくないのです。

2011年6月 2日

最近では日本も安全と言いきれなくなってきました。
昔は安全がお金がかかるものだとはだれも思わなかったでしょうが、今は水道水さえ飲めず、安全な水を買っています。


安全といえばいろいろなものにそれに見合った安全性が要求とされます。
最近の話題では原発が、非常に高い安全性が要求されたにもかかわらず、著しく低いレベルの安全対策しかとられていなかったことが事故の原因でしょう。

食品の安全性も最近では必ずしも信用できなくなってきました。
パン屋で買ったパンは3日でカビが生えたのに、スーパーで売っているパンは1週間たってもカビが生えないのも変に思えます。

かといって、あまりに疑っても何も食べれなくなるので、最近では値段が安すぎるものはちょっとだけ疑ってから購入するようになりました。


そうすると、「野菜がいやに安いな」と思って良く見ると中国産だったり、確かに安い理由があるのですね。

昔、中国に赴任していた患者さんがいて、「中国では野菜を大きく育てるために、女性ホルモンをいっぱい使っているから怖くて食べれない。でも、女の子の中は逆にふくよかになるからといってわざと食べている人もいる」
という話しを聞いた時、寒気がしました。


食中毒を出した焼き肉屋さんも、映像で出てくる値段はどう考えても安すぎるのではないかという値付けでした。


医療も同じです。安すぎるのはちょっとおかしいと言えます。
何かをきちんとしようとすればそれなりにお金はかかるものです。


歯科治療も感染予防など安全に治療を行うにはコストはつきものです。
これは単に、ユニット周りをカバーするだけでなく、滅菌器具の準備をしたり、洗浄したり、その手間にコストがかかるのです。


きちんと消毒しようと思えば、それに使う薬剤にもそれなりの値段の物を使う必要があるのです。

私は普段からかなり高めの消毒剤を使っていましたが一時期、友人から非常に安い消毒薬をもらった事がありました。さっそく使ってみましたが、どことなく不安感がぬぐい切れず、使い切らずにすてしまいました。


患者さんとしては、安ければ安いほど「安かった、ラッキー」と思うでしょうが、値段とはそれなりの理由があるものです。

2011年5月31日

西洋医学の導入で、現代医療は数々の病気を克服してきました。

その分野での薬の役割は大きかったと言えます。


しかし、様々な薬剤が出ていますが、実際に本当に必要な薬は?と思うと症状の原因を考えると「?」が付くものがたくさんあります。

もちろん、抗生剤など、非常に有用な薬品も多くあります。


しかし、痛み止めなどは、連用する事は好ましくなく、痛みの原因を取り除いてやる必要があります。


私の医院にいらっしゃる患者さんで頭痛がひどく、痛み止めが手放せない方もたまにいらっしゃいますが、多くは咬む筋肉(側頭筋)が緊張して頭痛を引き起こしていたり、場合によっては頭の形が極端に変形している方もおり、それが原因だったりします。筋肉を軽くマッサージしたり、顎の位置を治してあげるだけで軽減することがしばしばです。


実際、それ以外の頭痛の原因もあると思いますが、過労や、強いストレス、睡眠不足だったりします。この場合でも、筋肉をほぐしたり、頭をさすってあげたりすると良くなりますが、大本の原因である、過労、ストレス、睡眠不足を治してあげないと、再発するでしょう。


もしそれよりひどい原因であれば、薬どころではないでしょう、即病院に行く必要があると思います。。


ですから、薬を飲み続けるより、原因を取り除くことをもっと考えるべきでしょう。薬は肝臓に負担をかけ、気が付かない間に体に恐ろしいダメージを与え、将来他の病気で苦しむことになるからです。

そういった体の声を聞き、それにどう対応するかが難しいところです。

また皮膚疾患で、皮膚科でだされた薬を塗り続けている人がいますが、皮膚疾患の原因が皮膚そのものにあるのはまれで、肝機能に障害が起きている事が多く、その場合、皮膚にいろいろな症状が出てきます。(実際の検査数値に出るわけではないので厄介です)

たとえば、C型肝炎の患者さんなどが皮膚ができものが出来ていることが多いです。


ですから、皮膚科でもらった薬を塗り続けているのも私は個人的には好きではありません。
私も、背中に湿疹の大きいものが出来ましたが、どこの皮膚科にかかっても、出す薬は同じで、皮膚科の医師の診断に疑問を持ちました。


私の場合、肝機能が良くなってくると、徐々に治って来ましたが、実際に治るまでは大変な期間を必要として、治すのは厄介です・・・。

2011年5月28日

およそドクターと呼ばれる職業の人は、どうしても技術の習得に時間がかかります。

お医者さんでは40は超えてないと外科医は心配ですし、歯医者さんも35は超えていないと技術的に熟成しているとはいえないかもしれません。


少なくとも自分の経験だと、20代は暗中模索、先生に怒られながら必死に勉強していた記憶があります。


30代は自分を伸ばすのに最も適した時期でしょう。体力もあるし、少々無理がききます。
またある程度経験も積んでくるので、20代に上の先生は何を言っているのか分からなかったことも、その深い意味がだんだんわかってきます。


40代はその技術を伸ばすのに良い時期といえるでしょう。
私は40代なので、そこまでしかわかりませんが、このころからだんだん体力が30代と違って落ちてくるので、仕事の仕方も考えなければなりません。


50代60代の先生を見ていると、ますますいぶし銀の実力を発揮している先生を見受けます。

私も将来そうなれたらいいなと思っています。


何事も一つのことに打ち込みづつけ、何か結果を出してゆくという姿勢を持っている先生は本当の名医と言えるのではないでしょうか?

2011年5月27日

矯正治療で、親知らずを抜くかどうか?

これは、ケースにもよりますが、現代人はほとんどが顎の大きさがないので、抜歯をする必要があります。


万が一残したまま治療を終わらせてしまうと、矯正の保定の時期に咬み合わせがおかしくなったり、一番奥の歯の後ろ側に虫歯が出来てしまったりします。

これは後戻りではなく、親知らずを抜かなかったことによる、治療の不都合の結果といえるでしょう。

ですから、親知らずは、もう生えないと分かったら出来るだけ早く抜いたほうが良いです。

これは矯正治療をしない人でも同様です。出来れば学生の間に抜いておくのが良いでしょう。

親知らずを抜く理由は以下のとうりです。
1、歯が前の歯を押すことによって、歯列を乱す力をかけてしまう。
2、親知らずの位置によっては、手前の歯の後ろ側が歯周病になったり、虫歯になったりする。

また学生の時に抜いておくのが良い理由は
1、時間が比較的取りやすい。
2、体力があるので、感染などのリスクに抵抗力がある。
3、骨がまだ柔らかく、歯を抜きやすい。


といった事です。
難しい抜歯だとなかなか開業医では抜いてくれませんが、当医院では専門の経験豊富な抜歯のスペシャリストが、どのような抜歯も行ってくれます。

また、患者さんの都合も考え、出来るだけ、入院などしないで、当日で体力を見ながら出来るだけ多くの本数の抜歯を行っております。


大人になって、「どうして今まで抜かなかったの?」と思うような親知らずを多く見かけます。
高校生を過ぎたら、自分に親知らずがあるのか?生えてくるのか?
調べておいた方が良いでしょう。

2011年5月26日

私も、講習会でいろいろな技術を教えてもらうことが好きで、かなりの数の講習会に出かけてゆきました。

多くはくだらない内容の講習会も多く、本当に役に立ったものは数えるほどしかありませんでした。


私は良い講習会に出かけてゆくと、必ずその技術を習得するまで頑張ります。
お金を払ったのだから当然のことでしょうし、その技術に賛同すれば、患者さんのためにと思えば、出来るだけ頑張ります。


ですから、講習会に参加した人はみな当然頑張って習得するまで努力していると思っていました。


しかし、講師の先生と仲良くなって見ると、意外に良い講習会の内容でも10%ぐらいの先生しかそのノウハウを生かし、技術を習得するまで到達していないとのことでした。(先生がおっしゃるには・・。)


理由としては、

その技術を生かせるような患者さんがいらっしゃらない。(高い技術にはそれなりの費用がかかるので、保険外になりますが、それを求めている患者さんが自分の医院にいない)


習得するまでの努力が続かない。


やってみる自信がない


等の理由です。

私の医院でも大学で30年以上も教鞭をとっていらっしゃった先生に抜歯をお願いしていますが、とても変わった方法で、難しい親知らずの抜歯も簡単に抜いてくださいます。


しかし、そんな大学病院に長く残っていらっしゃった先生も技術でも、意外にも伝承者がいないようです。

こんな例を知っていると、個人の技術の伝承は意外に難しいのかもしれません。

2011年5月24日

最近矯正治療によるかみ合わせの治療をしていて思うことは、「人間の体は負の蓄積をどんどん背負ってゆく」ということです。


これは大人ほどひどく、子供は比較的早く治すことが出来ます。


都心の開業歯科医だったので、ほとんどが大人の矯正を手掛けてきましたが、どうしても大人の場合、歪みの蓄積が多く、治療も時間がかかります。


私自身、小学校で治療を受けた歯の治療から、何度もした捻挫、打撲、これらがいつの間にかいろいろな所に筋肉のしこりを生んでしまい、その結果が様々な体調不良たっだ事に気が付きました。


歯の治療をしていて分かるのは、その歪みの蓄積を顎の位置や、首の変位で補っているらしいということした。

ですから、治療の過程の中で、かみ合わせを変化させてゆくと、体も変化してゆくから不思議です。


また、その蓄積が取れてゆく過程が、大体の人で同じということも分かってきました。(もちろん例外がありますが・・。)


もちろん歯の治療のせいばかりではなく、自分の習癖や、体に無理を与え続けたということも歪みの原因になったと思いますが、「少なくとも小さい頃にかかった先生がうまくかみ合わせを誘導してくれていたらこんなにまで悪くならなかったのに」、と思うのです。

私は、以前ある通販会社から水を定期購入していましたが、1年ほど前にやめてしまいました。

その理由は、その会社が、あまりにもいろいろな物品販売を手掛け始めたからです。
多角経営はある意味では必要かもしれませんが、「関係あるの?」といったものまで売り始めると、水のクヲリティーを信じて購入していたので、ちょっと変では?
と思い始めました。


味もはじめのころとは違って落ちてきましたし、やたらと営業の電話がかかってくるようになったので購入をやめてしまいました。


やはり、きちんとした物を売り続けるには、単に多角化ではなく、本当に自分の会社の得意とするものだけを地道に販売を伸ばしてゆくのが最も確実な方法ではないかと思います。

それ以上あまり大きく手を伸ばさないというのも大切ではないかと思います。


歯医者さんでも同じことが言えるのではないでしょうか?


まず、虫歯をきちんととる

そして、長持ちする材料をきちんとした精度でいれる

最後にかみ合わせをその人に合った位置にきちんと合わせる

これをまずきちんとやるべきで、そこの腕を地道に伸ばしてゆくべきでしょう。

歯の機能に直接関係のない審美などは、実力が到達してやることが無くなったら、やるべきものではないでしょうか?


しかし、どんなに極めたと思っていても、必ずその上のレベルはあるものです。

そういった意味では、今の日本の歯科の白い歯や、漂白、インプラントのブームをみていると、先にやるべきことがもっとあるのでは?と思います。


しかし、これは患者さんもドクター側もともに勉強して成長しないとダメなのではないでしょうか?

「患者さんが望むからその治療をする」、というのもおかしな話ですし、そういったニーズに迎合するドクターも医療人としておかしいでしょう。

一方、「自分の望むとおりの治療をしてくれる」と喜んでいるのも少々考えなければならないでしょう。歯科治療は意外に奥深いものですから。

2011年5月22日

奥歯の虫歯を治療するときは、白い材料は極力避けた方が良いと思います。


特にレジンというプラスチックは、知らないうちに削れて高さが無くなります。高さが無くなっても本人が気が付くとこはほとんどなく、「肩が張る」「顎が痛い」等の症状が出て初めて気が付くことがあるのです。


一方アマルガムや、ゴールドを詰めると、明らかに材料が長持ちし、問題を起こすことが少ないようです。

保険適応の金パラという材料は、もちろんレジンよりずっとましですが、少し硬すぎるのでベストではありません。


ちなみに、レジンという樹脂は、象牙細管という歯に痛みを伝えるために存在されると言われている、小さな穴に、含浸層という、プラスチックのくさびを打つことで接着力が出ているようです。


ちなみに、古いレジンをはずしてみると、レジンが浸潤したところに沿って深い虫歯が見られることがあり、接着力があるのはいいけれど、その分、万が一唾液等が侵入した時、歯自体がだめになってしまうほど深い虫歯が出来てしまうと、いつも怖くなってしまいます。


最近はアマルガムや、グラスアイオノマーといったレジンに頼らない材料が見直されているようです。(もちろん審美ではなく、歯のもちをメインに考えている先生方に限りますが・・・)

2011年5月21日

矯正治療を受ける患者さんで最も悩むのは、親知らず以外の歯を抜いて治療を受けるかどうかです。


確かに以前のブラケットでは矯正において抜歯は避けられない部分がありました。
しかし、最近のテクノロジーの変化で、抜歯しなければ歯が並ばないという事はほとんどなくなりました。


それはブラケットにフリーフリクションブラケット(ブラケットとワイヤーに摩擦抵抗がほとんどない)の登場によるもので、歯がでこぼこが治るとと同時に広がったり、後ろに動いたりすることが可能になったからです。

大部分の抜歯が必要と考えている先生の抜歯の理由は審美的なものです。

ですから、私は、審美性(ちょっと口元が出ている)程度の理由で歯を抜くのは全く理解できません。なぜなら歯を抜いてしまう健康の問題の方がずっと深刻だからです。


多くの先生が、レントゲンの分析を持ち出して、角度分析や、数値を出して抜歯を促します。


しかし、その分析の仕方自体が50年近くも前のものであることを理解しているのでしょうか?

私は、リケッツ等の昔からの分析法は、もう現代にはほとんどあてはまらなくなっていると考えます。また咬み合わせの位置を考えると、セファロ分析はあくまでも見かけ上の分析でしかありません。


そもそも、そんな昔の分析法をいまだに100%信じて治療していること自体が私には奇異に他なりません。
人間の顔の形も機能も随分変わっているのです。ある程度参考にする程度にすることが良いのではないでしょうか?

2011年5月18日

歯の治療は何はともあれ、ゆとりがあることが本当に大事な気がします。

私も医院を移転したばかりのころは変に焦ってしまって、患者さんにもずいぶん迷惑をかけてしまいました。


ゆとりがあれば、忘れてしまいそうな事にも気が付くことが出来るし、何よりも自分の技術に対して再認識し、考える時間を得ることができます。


「自分は常に考えているよ!」そうはいっても、やはり時間的なゆとりが無いと、どうしても抜けたしまうことが出てしまいます。

今は抜けていないかと言われれば絶対そうとは言えませんが、素早く対応できるだけのゆとりを持つことは心がけています。


歯科医院でも在庫が切れて思った治療ができなかったり、予想外に治療が立て込んで時間内に終わらなかったり・・・。

そんなことがあると結局はいらいらにつながり、良い治療なんて出来ません。

私もそんな簡単な事に気が付くまでずいぶん時間がかかりました。

今原点に立ち戻って、技術の向上に更に努めようとしているところです。

2011年5月17日

日本では一般的に、歯医者さんの立場はお医者さんと比べて低めに見られがちです。

しかし、歯医者さんほど、役に立ってお医者さんはないと思います。


お医者さんは、病気になった体を治しますが、歯医者さんはもしかしたら病気になる前の未病を治してくれる側面があるからです。

ですから、歯医者さんという職業は本当は誇り高いものだと思います。


ところで、今歯医者さんは人気が無くて、多くの大学で歯学部の定員割れが起きているようで、今卒業している歯学部の学生は私が卒業したころの約半分ちかくにまで減ってしまっているとい噂も耳にします。

もしかすると今卒業した先生が働き盛りになる20年後ごろ、深刻な歯科医師不足になると考えられます。

今はコンビニより歯医者さんが多いと言われていますが、15年から20年もすると、歯医者さんで予約が取れないといった状況が来るかもしれませんね。
今の激戦の状況からは考えられませんが・・。

しかし。30年ほど前、歯科医をやっていた先生は、歯科がこんなに大変になるなんて思いもしなかったようです。

当時は歯医者さんの予約を取る為の予約券を販売していたとか?
今は考えられませんね。
でも、逆の事もあるかもしれません。

2011年5月15日

自分で噛み合せを治したり、整体を受けたりしているうち、人間の体は本当に不思議だと思うようになりました。

医療が外科手術や、薬で治しているものも結局は体の構造のアンバランスから来るものの結果でしかありません。

ですから、ほとんどの医療行為は対症療法でしかありません。

ですから、やはり、原因というものを取り除くことに一体どういった方法があるのかを知るべきでしょう。

食べ過ぎに気をつけましょうといわれても、食べ過ぎてしまう原因があるかもしれません。本人の意思以上の原因があるかもしれません。

私の経験によると、整体などで体が正常な状態になると、異常な食欲は自然になくなって、欲しくなくなります。

ですから、そういった意味で現代人は結果的に過食になっていると考えると、お医者さんが単に食欲を抑制しましょうといっても意味がないのかもしれません。

薬を飲んで得られた健康状態と、自然な体の仕組みを利用した健康状態とはまったく別のものかもしれません。

2011年5月14日

人の価値観はそれぞれですから、どの考えがよくなくて、どの考えが良いなんてことは言えません。

歯の治療は非常に健康と密接に結びついているので、私は、保険診療のような治療では危険極まりないと思うのです。

もちろん保険診療で一生懸命治療されている先生がいることは認めますが、いくら努力しても、今の日本の保険点数では、何か悪いことでもしない限り、本当の意味でのきちんとした歯科治療は難しいと思います。


私の医院では感染予防に2100円頂いておりますが、その金額を決める時、私はまだ分院長でしたので、オーナーに反対されました。
オーナー曰く「サラリーマンの昼御飯代より高い、予防費を患者さんが払ってくれるわけがない」

という意見でした。

しかし、毎日かかる昼食代と、安全に治療を受けることとは比較できるようなものではありません。


感染予防が不完全だと、知らない間に感染してしまう事があります。

感染すればそれに対する治療が必要になり、皆保険制度下の日本では比較的恵まれていますが、結局はみんなから集めた保険料から負担されるわけですし、自分の健康も損なわれ良いことなどありません。

安全というものに日本人は無頓着ですが、感染という高い代償を払わないためにも、みんなの意識が少しづつ変わってほしいものです。

2011年4月27日

歯の治療は出来るだけ体に優しい方がよいに決まっています。


では体に優しい歯の治療とは一体どんなものでしょうか?


矯正でいえば、強い力をかける歯の矯正、これはよくありません。ワイヤーを曲げる矯正治療は出来るだけ必要最小限で、また行うとしてもゴムメタルのような弱い力をうまくかけれるような特殊なワイヤーを使うのがよいでしょう。


また歯を多く削る、それも避けなければなりません。私共が審美治療をメインにしていない理由も、審美治療は歯を多く削ることが多いからです。セラミックや前装冠(見える部分を白くした被せもの)は大きく歯を削るので、あまり好ましくありません。


またレジンのようにもちが悪い材料も理想的と歯言えません。

結局何度も治療する羽目になるので、見た目上仕方がない、前歯の見える部分などに限るべきでしょう。


最も体に負担がかかる治療はやはりインプラントでしょう。
入れ歯が上手にできればインプラントが必ずしも必要ないと私は考えるのですが。

少なくとも、インプラントを何本も打つ必要性はないでしょう。

骨の中に入ったインプラント体は一生骨の中で、本人にははっきり気が付かないストレスをかけ続けるのです。


体に優しい治療をよく考えてみてください。

2011年4月21日

歯科治療が単純な「歯を詰める、かぶせる」という作業であると思っているのは大きな勘違いです。

わずか数十ミクロンの高さの狂いで首や体全体の筋肉が硬直化し、内臓にまで影響が出てしまうことはしばしばです。


実際日本人の平均寿命が延びたのも、入れ歯を他の国より多く入れられている事が理由であるとすら言われています。


昔はよく腰の曲がったおばあさんがいたものですが、最近見かけません。これは入れ歯に負うところが大きいと言われています。

そういった意味での歯科医はますます生活の質を上げる為に重要な職業といえます。

しかし、現状では、開業医や、これから卒業する歯科医は絶望に打ちひしがれていて本当にかわいそうだと思います。大変な苦労をして患者さんの歯を治そうとしているのに患者さんの方の意識が低いのも少々考えものでしょう。

実際は歯科医の側にも責任が無いとは言えませんので、お互いさまのところはありますが、やはり患者さんにももう少し歯の大切さに関心を持ってもらいたいです。


体に影響を与える可能性が高く、もっとも頻繁にみんなが一度は受けていると考えられるのは歯科治療ではないかと思います。


アメリカでは中流階級以上の人はほとんど歯の治療がきちんとなせされているので、全体的にレベルは高いと言えます。

これも長年歯科医が努力してきた成果の用で、今でも歯科医は尊敬される職業です。


日本は保険制度という保護された中で、治療を受けてきたために、かかる費用に対する理解と、治療を前もってきちんと受けておくという意識が低い傾向があります。

簡単にかかることができ、チャチャっと治療をしてもらえるという便利な感覚を持っている方も少なくないでしょう。
しかしながら、日本の歯科治療を見ていると、とりあえず痛いところを治すといった、救急処置に終始している方も少なくありません。

治療とは「計画を立てていたくなくてもこれから何も起こらないようにする」というのが本当の治療です。
車が故障しない限り、車の修理工場に行かないという人は、今は少ないのではないでしょうか?本来であれば、プロに故障の前兆を見てもらうのが本当だと思います。歯医者にかかる日本の患者さんも皆そのようになってほしいと思うのです。

2011年4月19日

歯列矯正をしても咬み合わせが治る可能性は非常に低いと言えます。

それは矯正を専門に治療を行っている先生が咬み合わせに対する関心がまだ全体的に低いからといえます。

また顎関節症は、「症状が出る人とでない人とがいる」とか、「自然に治ったり、悪くなったりする」といった考えが多く歯科医の間で広まっているためです。

しかし私の経験では、顎関節症は顎を正しい位置に誘導してあげ、なおかつかみ合わせをその位置で咬めるようにしてあげれば、確実に症状は出なくなります。

また、ほとんどの人が、以前より体調がよくなります。
症状が出る人とでない人との違いは、その感覚によります。

咬み合わせは徐々に悪くなるので、年のせいと勘違いする場合も多いですし、実際個人差も大きいのです。これは体力があって、かみ合わせによる全身の不調和をカバーできる人と、そうでない人がいるからだと思います。

また症状が消えるのは、体を休めれば、不調和をカバーできるキャパシティーは増えますし、逆に忙しすぎるとその余力はなくなります。

しかしどうせ治すのであれば、余力が多くなるように、かみ合わせを治してやるべきでしょう。

実際に感受性の高い患者さんを正しいかみ合わせにしてあげると、疲れなくなったり、頭がさえてきて、仕事がはかどってきたと喜ばれます。

これは歪みそのものが頭蓋骨の形にまで影響を与えているため、それが治ってくるとともに脳脊髄液の流れがよくなるからだと思います。

私としてはこの脳脊髄液の流れをよくできるように治療が出来れば、様々な原因不明の病気の治療が可能ではないかと思います。

矯正治療において、特にストレートワイヤー法になってからは、ブラケットをどこに着けるのか?
そしてどれだけ正確に歯に接着できるかが非常に重要になってきました。

そんな中で、インダイレクト法は、矯正治療の中で最もメジャーな方法となってきました。いかに正確に模型上に仮付けし、それをいかに正確に歯に着けてゆくかが、矯正治療の成否を決めてしまうからです。

しかし私もそうでしたが、様々なインダイレクト法を試してみましたが、ブラケットを着けてもすぐ取れてしまったり、正確な位置に着けられなかったりと。四苦八苦した揚句、結局、ダイレクト法に戻ってしまったりしました。

しかし、白須賀法は全く別の次元で成功を収めることが出来ます。

白須賀法はブラケットを正確に着けさえできれば自然に歯が並んできますし、上下の歯も咬んできます。

ですから今のブラケット装着法の中で白須賀法が最も優れていると言えるでしょう。

しかし、やはり習得が難しく、白須賀先生に技工をお願いしていらっしゃる先生もいらっしゃるようです。

私も一時期そうしようとも思いましたが、自分で技工をすることに意味がある(自分の治療へのフィードバックがある)と考えてやり続けました。

白須賀先生の熱心な指導のおかげで、今は本当にうまく(自分なりの評価ですが)いくようになり、治療期間と治療にかかる時間がが格段に短くなりました。
やはり技術を習得するのは歯科医にとっては非常に重要なことだと思います。


しかし、その白須賀法も、かみ合わせの制御はできませんから、それはまた別の技術で治してゆくしかありません。

しかし、白須賀法で並べ、かみ合わせを合わせてゆくと、体調が恐ろしく良くなってきます。
これは当医院で通院されている患者さんほとんどすべての方が感じるので、やはり白須賀法だけでなく、咬み合わせも治すのが、本来の矯正治療といえるのでしょう。

私は、歯科医になってから、ずいぶんと体を酷使してきたせいか、最近まで非常に体調がよろしくない時期が続きました。それで結局昨年CT検査で副腎に腫瘍が見つかり、入院するはめになってしまいました。

どうしてこうなってしまったのか?そしてこれからどうすればよいのか悩みました。

私の場合はもう5年以上も整体の治療を受けていましたが、その経験から考えてやっと一つの結論が出ました。

今考えてみるに歯科医で今のご時世で経営を成り立たせるためには相当の無理をしなければなりません。

その無理がたたったのだと思います。
ですから、もっと早い時期から気が付いて体をケアーしておけば、病気になることもなかっただろうと後悔しています。

歯も同じです。
小さな虫歯の時点で、あるいは咬み合わせが崩れがひどくなる前に治療しておけば、後でかかる費用も苦労も本当に少なくて済みます。

虫歯は痛みが出るだけでなく、お口の中の環境を非常に劣悪なものにしてしまいます。

細菌が増殖して、口臭の原因になるだけでなく、唾液の成分まで変えてしまい、物を食べても味が変わってしまいます。ですから年を取ると味が分からなくなるのではなく、口腔内の環境が悪くなるのではないかと今は真剣に思っています。

また虫歯が進行してくると、当然そこをかばったり、虫歯の穴があいて、咬み合わせが変わってしまい、体全体にまで影響が及ぶのです。


ですから小さな虫歯でもほっておくことは非常に体に負担をかけるのだと思います。

また歯並びや、咬み合わせが悪いことも、虫歯の原因になったり、体調が悪くなる原因になるので、放置しておくことは非常によくありません。

自分の経験や患者さんも観察していると、中には治療することで人生そのものが変わってしまうほど具合が良くなる人もいるくらいです。

でもほとんどの人は自分が悪いとは考えていません。
私が自分が手術しなければならなくなると思ってもいなかったように・・・。

2011年4月18日

最近の子供さんは体がゆがんでいることが非常に多くなりました。

主に外遊びをしなくなったことと、ゲームなどの脳にばかり刺激が行く遊びが増えてきたからだと思います。

脳ばかりの刺激は体の筋肉のバランスを奪います。

ですから顎やそのほか体全体の筋肉もあまり使いませんから、どうしても変なゆがみが起こりやすくなっているのです。

このような事情から、昔は簡単だった子供の矯正治療も年々難しくなってきています。

そういった意味でも、噛み合せを考えた治療や体とのバランスを考えた矯正治療は非常に重要になってきます。

私が子供さんを治療する場合は、早い時期からムーシールドで顎の位置の訓練を行ってから、デーモンブラケットを使います。

これで多く子供さんは自分のゆがみや筋肉の痛みに気づき本当によく治ってくれます。

2011年4月16日

歯科治療は非常に治療技術の進歩が速く、実際に最先端の技術についてゆくのは容易なことではありません。

このような状況で歯科医院も二極化の様相を呈しています。

オートクレーブなど滅菌装置など治療の最も基幹的な装置にお金をかけて環境を整えているのかどうかも、大きな違いとなってきています。

クラスBのような確実な消毒滅菌が出来る機器ですと、価格も80万以上もし、10年で機械の性能を維持する定期検査だけで10万近くかかります。

一方、ここまでの機械では無ければ、価格も30万でメンテナンスも費用がかかることはあまりありません。

しかし、目にははっきり見えない安全に重きを置いている先生はこのような投資を積極的にやっていると思いますし、実際そうでない医院と大きく水を分けてきているようです。

治療に使う材料も、たとえば矯正装置では、デーモンブラケットと、普通のブラケットでは価格が3倍以上も違います。

しかし、それだけの価値があるから買うのですから、それだけの装置を使っている先生ははやりそれなりの技術を持っているのではないかと想像させます。

なぜなら、出来るだけ安いコストで治療した方が経営的にはメリットがあるからです。

実際今の世の中、コスト無しに良い結果を得ることが難かしくなってきている言えるでしょう。

これからはこのような歯科医院の二極化の傾向はますます強くなるでしょうから、歯科医院を選ぶにしても慎重に調べる必要があります。

2011年3月23日

私の医院では、ほとんどの患者さんにゴールドのかぶせものか、アマルガムを奥歯に使っています。


奥歯に白い歯を入れようとする人には何度も説得して、金やアマルガムを使ってもらうように説明します。

人によってはいらっしゃらなくなってしまう方もいます。
しかし、私は、今うれしいのではなく、何年もたった後に、先生に言われたとおりに治療してよかったと思われたいのです。


もちろん経営的なことを考えれば、患者さんに受けの良い、白い歯や、透明なブラケットを使った矯正は心を惹かれます。

しかし、10年以上たった時、患者さんは後悔可能性は高いでしょう。
後で後悔する可能性が高いのを知っていてそれを説明しないで治療をすることができません。

昔は私もよくわからず。審美的にしてあげることがよいことと思っていた時期もありました。

しかし、よく聞くとセラミックは自分の歯と同じように咬むのが難しかったり、歯が削れてしまって顎関節症になってしまったりと、自分が思っているような結果に必ずしもなっていないことに気がついたのです。

今、地震の後の原発の放射能の問題で大騒ぎしています。

野菜は汚染されていなくても、消費者は買わないようで、いろいろな所に問題が出ているようで、本当にお気の毒です。

でも、私が不思議に思うのは、普段通う歯医者さんのほうがもっと危険をはらんでいるのに、全く気にしないことです。

歯科は必ず血液や唾液を扱うので、非常に消毒や滅菌には気をつけなければなりません。

しかし、保険制度などの問題もありますが、感染の危険性を十分に排除できない処置しか行われていない現場を数多く見ます。

放射能は多少とってもまったく健康に害がないレベルでも買わないのに、治療で感染を受けることに関してあまり気にしないようです。


私の医院では、アメリカなどの歯科医院で一度治療を受けたことがある患者さんが多いのですが、一度アメリカで治療を受けるを日本の歯科診療所は感染の問題が怖くて、なかなか通える医院が無いと言っていました。

日本も少しづつ感染対策は進んできていますが、まだまだアメリカのレベルに追いついたとは言えないでしょう。

最近注目されているデーモンブラケットですが、何故このブラケットが注目されているかというと、生体の自然な反応を引き出して、適切な顎の位置に顎が移動するのを妨げないという点です。


ほとんどのワイヤーを縛るタイプの従来のブラケットでは、かみ合わせを強制的に決めてしまいます。

ですから一見きれいな歯並びに並んでいるように見えますし、治療期間も短く感じます。
また審美性も良くなります。

ところが首が痛くなったり、顔のどちらかが膨らんできたりと、思わぬ反応が起こります。

これは歯のかみ合わせの位置と本来の顎の位置とが狂っているからです。

これでは車をぶつけて修理に出して、外装は治したのに、エンジンは治していないようなものです。

車は走ってモノや人を運ぶ道具です。
きちんと走れて意味があるのです。

歯もこれと全く同じ、正しくかめて意味があるのです。

2011年3月22日

お医者さんや歯医者さんと聞くと、「いいなー」と思う方は多いかもしれません。
しかし、お医者さんも歯医者さんも実際は非常に大変な職業です。

何が大変かというと、とにかくどこかしら悪い人しか来ないということです。

悪いということは体の中に何かしらの悪いものを持っているのですから、それを取り除いてあげなければなりません。

しかし、その悪いものの影響をたとえ医師といえど、まったく影響を受けずに治療を行うことは難しいのです。

ですから、多くのお医者さんは早死します。

特に、治療技術があればある程、難しい患者さんがいらっしゃいますから、ますます体に影響を受けてしまうのでしょう。

ですから、私たちも、少しでもその悪いもの(目には見えない何かですが)を取り除こうと、気晴らしに、旅行に行ったり、休んだりします。この気晴らしが下手な先生はほとんど長生きできません。

もちろん医者でなくても、普通の職業の人でもストレスを感じたり、悪質なクレーマーなどで、身も心もボロボロになる人もいると思います。

しかし、お医者さんの場合はそれとは違った意味での悪いものの影響を受ける気がしてなりません。患者さんは悪いところ治してもらいに来るのですから当然でしょう。

思った以上に忙しいだけではないつらさがある仕事のような気もしますが、そう思うのは私だけでしょうか?

2011年3月17日

矯正治療で普通よく問題になるのは審美性の問題です。

しかし私は審美性はもちろん大切ですが、機能をよくすることに重点を置かないと矯正治療は意味がないと思っています。

見た目を重視するとどうしても歯を抜くことが多くなりますが、実際私も以前は歯を抜いて矯正治療をしていたものの一人として、抜いてよかったとあまり思えないのです。

もちろん口元は下がるのですが、それ以外の弊害のほうが多い気がするのです。

実はこのようなことは、自分の今まで抜歯をしてきた患者さんに申し訳ないのであまり書きたくないのですが、患者さんにとっての本当の利益を考えると、やはりそういうしかありません。

しかし、成人になってから矯正をすると、どうしても口ものを歯を抜かずにきれいにすることが難しくなります。

ですから少しでも早く、ムーシールドなどの装置を使って機能の不全を治しておくべきだと私は考えます。

2010年9月 3日

私は歯科医師なので医療についてだけしか詳しくは知りませんが、日本の医療の実情は非常に面白い傾向があります。

たとえば、歯科医療、これは技術面、内容面に関してみると、東京が突出して高い技術が集中しています。

なぜなら、大阪や、神戸、あたりからでも歯の治療に東京までやってくることは珍しいことではないからです。

また経済面、諸外国などとの交流面などで、圧倒的に東京は有利です。

たとえば、新しい技術を導入したとしても、十分な治療費をいただいて治療に移れる可能性が高いのは東京で、ほかの地域では、経済的側面から非常にそのような治療形態を行うことが困難になります。

つまり、お客さんがいなければどんな高い技術も持ち腐れになるからです。

また、医療歯科医療ともに言えることは、人間の病気はまるで生き物のように変わってゆくということです。

昔、非常に多かった病気も今ではほとんどなくなり、今まで全くなかった病気が非常に増えたりすることは良くある事実です。

たとえば、昔は、癌は不治の病で、癌と聞いただけで今の人でもドキッとして、死を覚悟します。

しかし今では癌は末期でもない限り恐れるに足らない病気となっています。

一方で、自律神経失調症や、うつ、アトピー、花粉症など命に別条はないが、その人の人生そのものを変えてしまう病気はむしろ増えています。

これは人間の生活様式が変わり、また今まで不治と思われた病気が克服されたために、今まで注目されなかった生活の質に影響を与える病気までが注目されてきたとも言えます。

昔、抗生剤が発見されていなかった頃は、感染症で死ぬ人がほとんどでした。
しかし、今では癌が直接的原因で死ぬことも減ってきています。
むしろ、老化による機能低下が原因になりつつあります。

これらの、病気の質の変化も都心から起きてきています。

歯科治療でも同じことが言えます。

昔は歯がいたければ抜いてしまえと言ったことがごく当たり前でした。
しかし、10年ほど前から、根の治療で相談を受けることが非常に増えました。
どうしても大切な歯を時間をかけてもよいから抜かないで治してほしい。という要求です。

そして、次に出てきたものが、顎関節症です。

虫歯の痛みも、根の病気もないのですが、肩や首が凝ってしょうがない、これは原因は歯ではないのか?

といった、時代を反映した疾患が増えているのです。
とくに日本人は神経質な人が多いので、この手の疾患がどんどん増加している傾向があります。

私自身も、20年以上も前にさかのぼると、自分がひどい顎関節症だったんだと思うようになりました。

実際に私がさまざまな患者さんを治療してきて感じることは、世の中に流行りだす前に、多くの新しい疾患を訴える患者さんが増えるということです。

ですから、このような疾患が地方に増えることはむしろかなり後のことになるのです。

そして結局最新の治療は都心に始まり、それが地方に非常にゆっくりと広がってゆくといった傾向になると思います。

2010年8月12日

顎関節症は、本人がそれと気がつくのはあまり簡単とは言えません。

そこで顎関節症の特徴をいくつかあげてみましょう。
1、男性より女性に多い(症状に気付くという意味で)
2、女性は30代頃より、男性は40代頃より発症する(当院では厄年近辺の方が多い)
3、首の痛み、肩こり、背中がパンパンに張る、人によって腰痛などの症状が出る
4、むち打ちを経験した人の症状はひどい
5、歯ぎしりがひどくなる


これらをみると、歯に現れる症状はむしろまれで、どちらかといえば、「年のせい?」と思ってしまうような症状ばかりです。

私もつい最近まで「このつらさは、歯医者という仕事のせいか、年のせい?」と思っていましたが、さすがに辛すぎて日常生活に支障をきたすまでになったため、整体に通うようになってから、実は顎関節症だったことに気がついたのです。

非常に上手な整体やカイロプラクティックス、オステオパシーなどに行けばある程度症状は緩和できるのですが、本格的に治すためには歯の治療が絶対必要だと思います。

なぜなら、
1、整体等に行った患者さんでも歯を治すか治さないかでその症状の改善の質が違う。
2、整体等に行かなくても歯を治すと劇的に首の痛みや肩こりが治り、腰痛がなくなることが多い
3、整体がゆがみを直しても、顎が曲がっていると比較的短い期間で元に戻る。

などの事実から歯の治療が非常に重要だと考えられます。

日常生活で、ゆがみを感じたり、首の異常なコリを感じたら歯の治療もぜひ考えるべきです。
実際当院で治療を受けて、生活の質が大幅に変わった人をたくさん見かけます。

これは私どものやる気を大いに刺激してくれます。
最近付加的に効果が期待できるものに次のようなものがあります。
1、生理痛の改善
2、ドライマウスの改善
3、目の痛みの改善
4、手のしびれ、痛みの改善
5、眠りの質の改善
などです。

2010年6月28日

歯と首は非常に強い相関関係があります。

私がそのことに気がついたのは最近のことです。
というのは鞭打ちを経験した患者さんは、歯の治療に対して非常に敏感になっているということからです。

首に強い力がかかったり、頭に強い衝撃を受けた人は、噛み合せをほんの少し変化させただけで首のみならず、全身に大きな不調が現れます。
また、逆に噛み合せを治療してゆくと、首の調子が格段によくなったり、手の痺れ、内臓の不調等が改善したりします。

首は実は人間の体の中でもかなり重要な神経が集中して存在している場所であり、また首が前後左右どちらかに変異するだけで、手がしびれたり、内臓の不調まで訴える人がいます。

腕に関しては頚椎5,6,7番から腕に向かう重要な正中神経、尺骨神経、正中神経に神経がむかっているので、腕の機能と首との関係は非常に緊密と考えられます。

これらを考えてゆくと、単に噛み合わせをいじることが全身に多大な影響を及ぼす可能性があり、安易な態度で噛み合せを治療することは非常に危険ではないかと思うのです。


しかし、実際に困っている患者さんに対して、何ら治療を行わないことも良くありませんから、患者さんの反応を見ながら慎重に治療をおこなって行くべきでしょう。


幸い今のところ、ほとんどの患者さんで改善が認められているので、ほっとしているところです。しかし、良くなると言うレベルも更に向上してゆかねばならないと思っています。今は患者さんの協力も得ながら、MRIによる診断も必要ではないかと考えています。

また治療によって症状が改善すると、必然的に患者さんの要求するレベルが高まり、もっともっとということになります。
それに挑戦することがさらなる治療レベルの向上につながると、思っています。

2010年6月22日

日本はご存じのように国民皆保険です。
ですからほとんどの人が保険で治療を受けられるのは当然と考えるでしょう。

しかし、医科については私もよくわかりませんが、歯科に関しては保険制度で医療としての歯科治療をきちんと行うのは採算から考えても相当難しいと言わざるを得ません。


そもそも滅菌のレベルはすべて外科処置であるということからかなりの手間を必要とされますし、詰め物やかぶせものの精度はミクロン単位の職人芸を要求されるのですから、コストが当然それなりにかかるはずです。

しかし、残念ながら今の保険制度はかなり低い金額に抑えられているため、治療のレベルも低く抑えられています。

しかし、このような矛盾にもし気がついたとしても、技術を向上するにも、大学でその能力はほとんどありませんし、まずは保険の診療をしないとなると患者さんが来てくれません。

つまり相当なリスクをしょいこまないと、保険をやらない歯科医院など成り立ちません。

保険の歯医者さんよりもキチンとした治療や、滅菌消毒設備を備え、なおかつ、お金を払ってくれる患者さんを集め、そして何より結果を出さなければなりません。

まさに三重苦で、多くの歯医者さんが理想は掲げるものの挫折して保険診療を必死にする構図になってしまうのです。

そういう意味では自由診療のみで開業を成功させている先生は涙ぐましい努力だったと思います。

キチンとした治療は保険では成り立たない、というと怒る人がいるかもしれませんが、これはまさしく事実であり、下手をすると保険制度によって患者さんが作られている場合が多々あるのは、歯科医として非常に不本意です。

本来ならならなくて済んだ疾患にされてしまうのですから・・。
かなりの経済的マイナスでしょう。

2010年6月13日

最近矯正界でも何かと論議を巻き起こしており、賛否両論のあるデーモンブラケットですが、このブラケットは使い方を間違えると非常に治療が難しくなってしまいます。

私がそのことに気がついたのは導入して1年半程度が立った後です。

メーカー、およびいろいろな先生に聞いて、デーモンについて聞くのは、その賛否両論です。

その多くが、「思ったように歯が動かない」、とか「最後に仕上がらない」といった細かい調整についてです。

また歯の移動中に隙間が開いてくることや、ブラケットが取れ易いといった点もかなり問題視されていました。

しかし私の出した結論では、これらは今までと全く違う考え方で動かそうとする矯正治療が直面する問題点に他ならないとわかったのです。

つまり、今までの矯正治療が強制治療であったのに対して、デーモンブラケットは力を添えるだけの矯正治療であるということです。

デーモンブラケット自体は悪くないのですが、その性質を理解しないまま、先生が使用したり、正しい使い方を教育しないままオームコ社が機構の優位性で売り込んでしまったことが、使い勝手の悪さと、うまく歯が移動できない苦情を生んだのだと思います。

今までの歯の移動はいわばかなり強い力で歯を移動させていました、つまり強いワイヤーの力で歯を動かしていたので、歯は動くのですが、患者さんにとってはかなりの苦痛であり、しかもそれになれてしまうので、普段はあまり感じていませんが、顎周囲に異常な負担が生じています。

通常歯を適切な位置に移動させるために、ストレートワイヤー法であっても、ワイヤーにトルクという曲げを入れますが、このトルクは歯に非常に強い力をかけるため、デーモンブラケットのように弱い力で移動するシステムにはこのようなトルクを与える方法は不向きなのです。

また、人間のかみ締めの力は意外に馬鹿にできません、かみ締めの力によって歯が動いてしまうという、デーモンブラケット特有の問題も起きてしまうのです。これらのわずかな力で動いてしまうという特性をうまく利用すると、デーモンブラケットは驚くべき特徴と、驚異的な歯の移動を見せてくれます。

私自身実際に患者さんに使ってみて、こんな方向に歯はもう動かないだろうと思うような場合でも治療を行うことが可能でした。

ただし、顎間ゴムといって、上あごと下あごにかけるゴムを多用しなければならないことが唯一の欠点で、話したりする機会の多い人には難しい問題です。
というのはゴムを長時間かけることによって歯が動いてくれるからで、長時間のゴムをかけることは根気のいる作業だからです。

将来はもう少し工夫して早く動くようになることを現在は研究中です。

2010年6月 8日

歯科医療も以前と比べるとかなり変わってきた気がします。

私がラバーダムを常に使って治療を始めた頃、今から15年近く昔のことになりますが、当時ラバーダムを歯の治療に使う人はほとんどいませんでした、唯一子供の虫歯の治療と、根の治療を専門に行う先生ぐらいでした。

最近では多くはありませんがラバーダムを恒常的に使って治療をする先生も増えてきました。

また歯科用の顕微鏡を私が取り入れた頃ちょうど今から6年ほど前になりますが、顕微鏡を取り入れている先生は、東京都でも各区で1医院ぐらいしかありませんでしたが、今は多くの先生が取り入れるようになって来ました。

このようによい治療は常に一般化していきますので、常に最新の技術を取り入れていかなければ歯科医院としては勝負はできません。

しかしこれらの治療も、需要と供給から成り立っているため、ある治療技術以上のものを提供しても、需要が無ければ意味がないでしょう。

ただ、今私が興味を持っている全身とかみ合わせとの関係は、非常に需要が増えているものだと感じています。

そもそも私がこの分野に特に興味を持って治療技術を磨いてきた理由も、そのような症状で悩む患者さんが最近特に多いと感じ、更に実際に直面してきたからに他なりません。

需要なしの技術はありませんから、まさしく「必要は発明(発見)の母」といえるでしょう。

特にかみ合わせと全身との関係は、単純に道具を使えば何とかなるといった類のものではないので難しいのです。

「金属を取り除けば治る」とか、「特殊な咬合器と使えば治る」なんてことは絶対にありません。
常に左右のバランスと高さのバランス、そして筋肉の緊張と弛緩とがヤジロベエの様に関係しているので、非科学的といわれようとも、ある意味職人芸であることは間違いないでしょう。

しかし、その職人芸も細かく分析され、ノウハウとして蓄積すれば決して難しい職人芸ではなく、誰にでも理解できる方法論として理解されることが可能だと私は考えます。

2010年5月30日

私の医院ではエーデック(adec)の歯科用ユニットをすでに15年近くにわたって使用しています。

私自身相当こだわる性格なので、このユニットを使い続けるには理由があります。
一見何の変哲も無いユニットなのですが、世界で使われている歯科用ユニットの基本がほとんどこのユニットを起源にしています。

初めてバキュームシステムを開発したのもこのメーカーです。

また私の医院では、強酸性水を使用していますが、これは強力な殺菌力を持ち、最近なら数秒、肝炎のウイルスでも数分で不活性化しますので、オートクレーブの殺菌力を比較しても相当な効果を持っているもので、歯科医ならぜひ使いたい機能水です。

しかし、強酸性水は酸性が強く、ユニット内に流すと、さびを生じさせたり、ゴムを劣化させ漏れを起こしたりします。

しかしエーデックはすでに20年近く前からこの給水システムにシリコンを採用し、つなぎ目に金属があまり使われていないために、当医院で、10年近く強酸性水を使用した後でも、水漏れを起こすことは非常に少なかったのです。

ほとんどの歯科ユニットメーカーはこのような対応は当然すべきであったのに全くしてこなかったために、強酸性水を使用することはできませんでした。というか、ボトルシステムすら最近やっと採用するようになったくらいです。

つまり、歯科治療というものを知り尽くして、あらゆる対応を事前にとり続けてきたメーカーをしての信頼があるのです。

実際アメリカの軍関係の施設では過酷な条件の中で歯科用のユニットはほとんどがエーデックのものが使われています。

またエアロニューロマティックと呼ばれる、すべてのタービン、エンジン等のスイッチをエアーで制御するといったユニークなブロックの発明によって、電磁弁を必要としないシンプルな構造で、圧倒的な故障の少なさと、修理が容易であるというメリットがあるのです。

またスピットンは排除し、デュアルバキュームシステムにより、患者さんには漏斗状のカップにゆすいだものを吐き出してもらい、そのカップは患者さんごとに殺菌され、衛生面も非常に考慮されています。

私の医院でも強酸性水をユニット内に常時流しているにもかかわらず、ちょっとした水漏れ以外のトラブルは起きていません。

また当医院でも採用されているエーデックの4ハンドシステム(当院ではまだ完全とは言い切れませんが)は、すでにアメリカで15年以上も前からとりいれられ、治療では最高の効率を提供してくれます。

実際、このシステムを歯科に広めるために、エーデック社は何万もの歯科医院でアンケートをとり、試作品を作ってこのシステムを完成させました。

今日、歯科治療はより高度な技術を必要とし、ルーペによる治療、顕微鏡による治療は当たり前になってきました。

そんな折、術野から目を離さずに治療を行うことは治療の精度を上げる上で必須となり、これが4ハンドシステムを歯科治療のメインのシステムにする事となったのです。

これら最新のシステムを理解している人は迷うことなくユニットをエーデックを選ぶでしょうし、実際世界でも数多くのエーデックのユニットが売れています。

2010年5月16日

顎関節症にナイトガードなどが用いられることはよく言われます。
しかし、ほとんどの場合、その効果がまちまちで、お金を払ってまで作るべきか悩む人も多いようです。

私も昔作成していたころは考え方が十分でなく、うまくいかないことも人によってありましたので、なぜうまく行く人と、そうでない人がいるのかよくわからなかったのです。

しかし、2~3年ほど前から、なぜそのようなことが起こるのはわかるようになり、それにナイトガードの作成法を工夫を加えることによって、効果の程度は別として、ほぼ100%の効果が出せるようになったのです。

ただ問題は、患者さんのほとんどが苦しみから解放されると次の欲求が生まれるということです。

つまり、自分にとってベストの噛み合わせにすると相当体調がよくなるのではないか?

と思ってしまうのです。確かに矯正治療まで行えばそれも決して不可能ではないのですが、歯に対する要求が高まるのはうれしい反面、私に試練を与えることでもあります。

ある患者さんは、腰痛と首の痛み、そして肩こりが治ると、「左足の膝に水がたまるのを何とかしてほしい・・。」

といった「この人歯医者に来ているのですよね???」と思わず言ってしまいたくなるようなことを言うようになりました。

またある人は「首の痛みが消えるまで歯医者には通い続けます・・。」といっていた患者さん。

お望みどうり、首の痛みが噛み合わせの治療で治ってきたので「ではそろそろ矯正も終わらせましょうか?」
とこちらが言うと、「いいえ、まだ終わりたくないです」
といっていました。
まだ何か期待しているようです。

私も長い間顎関節症の治療を行ってきたので、噛み合せを治すことによって、体がどのように治ってくるのかおおむねわかってきました、ここで詳しくは書きませんが、背中の後ろや、首の付け根の痛みは最後に治ってくるという事実です。

これには自分の歯の矯正の過程でわかってきたので自信を持って断言できます。

この領域まで治療法がわかると、噛み合せと体とは関係がないといっている歯医者を見るとむしろ同情さえ感じます。

こんな面白い領域の治療を自ら放棄しているのですから。

2010年5月15日

歯科医院はほとんどが家族経営的で、個人事業主の域を出ていません。

ちょっとした大きな法人でも、中のシステムはきちんとしているわけではありません。多くが牛耳るタイプの人がいて、その人の言うとおりに内部の管理がされています。

しかしその人が必ず正しいとは言えません。多くは独りよがりになって、5年もすると浦島太郎のように一般常識とはかけ離れたことをするようになってしまいます。

私がISOを取得したのもそのような恐れをなくすためです。

滅菌管理、治療診断の管理、器具の管理、いずれも一定のレベルを維持できるようにしたかったのです。

雇っているドクターによって治療がまちまち、というのはあまりにも管理が杜撰です。
車が作る人によって作り方が変わるでしょうか?
本来なら、工夫して最も効率よく制作する方法をみんなで行うようにするのが質の管理です。

多くの歯科医院ではそのようなことが欠けています。

確かに本人の技量というものがあるので全く同じようにはできないのですが、少なくとも治療のステップや考え方、使用する器具など、そして診断は統一しておくべきでしょう。

私の医院には二人ほど、手伝ってもらっている先生がいらっしゃいますが、基本の質の管理だけは確実に行っています。

今後は歯科も、個人事業主のレベルを脱して、きちんとした管理ができている医院が求められてゆくと思います。

2010年4月25日

総入れ歯は歯科治療の中でも結構歴史が古く、その治療技術はアメリカではもうかなり昔から完成されています。

最新といっても材料的にも、また治療テクニック的にも、他の治療に比べると、かなり完成されているといっても良い治療なのです。

しかし残念ながらこの貴重な技術もまだ日本には入ってきていません。

総入れ歯は、噛み合わせに使う人工歯が非常に重要です。

私の場合はモノラインといって、咬頭(突起のようなもの)が全く無い人工歯を使います。

この人工歯は扱いが難しく、歯を並べる作業と、削合といって最後の噛み合わせの仕上げはすべて私自身が行っています。なぜなら、この技術は技工士にもまず真似ができない技術だからです。

総入れ歯の患者さんはほぼ全員顎関節症になっています。ですから新しく入れ歯を作成するときはその顎関節症を治療する入れ歯を作成せねばなりません。

残念ながら日本の大学で教育を受けた先生はこのことを全くわかっていません。
顎関節症の人の正しい噛み合わせの位置を見つけようと、ゴシックアーチを書かせたり、顎を押してみたりを、やっても無駄なことをしているのです。

私の総入れ歯はそれ自身が顎関節症のリハビリテーションを行うように作られていますから、うそのように顎関節症の症状が取れてくるのです。

総入れ歯や部分入れ歯があっていない患者さんによくある症状は、首のこりだけではなく、発音障害や、顎がはずれやすい、飲み込むときのどが詰まる感じになる、自律神経の異常などがあげられます。

実は入れ歯が合わないことによる問題は非常に重篤な意味を持っているのです。

またそれを治すためには特殊な技術が必要といえます。

私もこの技術をマスターするのに、大学院時代に30個程度、その後医院に勤めてから30個程度入れ歯を作りました、いずれも私自身がほとんどの作業を行ったので、一個入れ歯を作るのにおおむね4時間としても240時間以上も入れ歯作成にかけたといえます。

本当の技術は努力なしでは身につかないことも実にしみてわかりました。

また治療をすればするほど、難症例がいらっしゃり、精神的プレッシャーも相当なものでした。

やはり、人間は緊張感のある環境で仕事を行わないと上手になりません。

大部分の総入れ歯の患者さんは、何本も歯があるにもかかわらず、顎の問題がひどく、矯正治療で解決できなかったりするため、歯がすべて残っている状態で入れ歯を今ある歯がなくなってた状態で作成しておき、完成したときに、残存する歯をすべて削り取って入れ歯を入れる方法で行うので、絶対に失敗できません。(失敗すれば、患者さんは何も食べることができなくなるからです)

そのようなプレッシャーで作成するので、入れ歯の技工操作には人一倍気を使っているのです。

2010年4月17日

今の矯正治療はほとんどがストレートワイヤー法です。これは理論的にこの治療法が正確な矯正治療が行いやすいという見地から取り入れられ始めました。

矯正治療の歴史のところで、私が触れているように、スタンダードエッジワイズ法による矯正はオーダーメイドによる矯正法であることはその通りなのですが、あくまでも治療の完成が、術者の勘と経験に頼るということです。

つまり、いくら名人とは言え、口の中を見て調整するわけですから、人によっては口の見え方が違っていたり、ほんのわずかの小さい部分の調整をしているわけですから、その勘が狂うということもあり得ないわけではありません。

また口の中のほんのわずか歯の傾きの何度といった角度を調整するわけですからとても難しい作業を強いられているわけです。

ストレートワイヤー法は、一部で効率のための方法だと言われたりもしますが、実際は狂いを少なくする方法ともいえます。

ストレートワイヤー法以外もインダイレクトボンディング法なども狂いを少なくするための方法といえます。

治療に対しては何か基準がないと、どの歯の位置があっていて、どの歯が狂っているのかさえ分からなくなってしまうことがあります。

こうなると手も当てられず、治療はうまくいきにくくなります。

いくら名人の飛行士が運転するといっても、今の時代、管制塔の誘導システムもない、計器も正確でない、そんな飛行機に乗りたい人はいません。

名人ですら、何か基準があったほうが治療は行いやすいのです。

最近顎関節症の患者さんが非常に増えているようです。

これは今まではたとえ治療がいい加減であっても発症しなかった多くの患者さんが、発症しやすくなているためです。

多くは、現在の生活習慣が大幅に変化したことが原因だと考えられます。

食生活、とくに肉類を摂取しすぎると体が固まりやすくなり、顎関節症を悪化させやすくなる傾向があります。顎関節症ももともとは筋肉の緊張が原因ですから、緊張を取り除く努力も必要です。

ほとんどの人が自分が常に強い緊張状態に置かれていることに気づいていません。

そして睡眠時にさえ緊張が取れないために顎関節症が増悪したり、突然発症したりします。

また歯ぎしりによって歯にひびが入ったり、隣の歯とこすれて虫歯になってしまったりしています。

歯の治療が体系化されて、歯科治療がなくなってしまうのでは?あるいは市場が大幅に減少するのでは?といったことが考えられたのですが、現代では違う意味での虫歯治療や、矯正治療が必要になってきているのです。

このことを考えると、最新の治療の傾向を知っている先生に治療を受けないと、まったく見当違いな治療を受けてしまう恐れがあるのです。

2010年4月 1日

当医院で使用している材料はどれも購入原価は高く、品質は最高のものばかりです。

実ははじめはこのようなものばかりではありませんでした、例えばナイトガードの材料などは昔はずいぶんとチープな材料を使っていました。しかし今はドイツ製の物しか使いません。

実際に使って見ると、高い材料のほうがはるかに長持ちしますし、高い精度のものを作成できるからです。

でも原価はどうでしょうか?
はっきり言って原価で言えば3倍以上します。しかしあくまでも原価です。私たちの仕事は高度な付加価値をつけた仕事ですから、ほとんどが手間賃です。ですから原価が高くなってもよりよい治療が提供できるのであれば、原価はあまり大きな意味はもちません。

実は、いろいろな人に何度も「よい材料を使いすぎている、そこまでよい材料を使う必要は無いのでは?」
と何度も言われました。

しかし、私自身が実際使ってみて違いが明らかにわかるのですから、それをわざわざ安くて、品質の落ちる材料に変える気がしませんでした。

おかげさまで、その材料の品質の違いがわかる患者さんには好評ですし、それがわかってくださる患者さんは、治療費を高いという人はほとんどいません。むしろよい材料を使ってくれといってくださいます。

例えば歯に詰めるゴールド、これがなかなか品質で大きく違ってきます。

金属は、溶かす前をバージンメタルとい言いますが、これを詰め物を作るために、一度熱して溶かすと、悪い金属はどんどん合金成分が分離して、ボソボソになってしまい、最後は詰め物として使えなくなってしまいます。

ですから、金合金でも必ずバージンメタルを一定量混ぜながら鋳造を行うのですが、それでも品質の低い金属は、そのうち、使えないほど合金が分離してしまいます。

しかし当医院で使っている金合金は品質が高く、合金がだめになってしまうことが今まで一度もありません、これには当医院にきた技工士も驚いていました。

もちろん鋳造をする機械も質の高いものを使っているせいもあります。

いずれにしても、よい材料、よい器械を使うことが実は初期投資がかかっても、トータルで節約になるのではとつくづく感じています。

2010年3月29日

矯正で最近話題のデーモンブラケットですが、実はこのブラケットは今までのブラケットとは全く違います。

このブラケットを用いると、歯列全体を後ろに送ったり、あるいは左右的なずれを一気に治したりすることが可能になります。

つまり今までは治療の対象ではなかった症例まで治療を行うことができるのです。

多くの矯正の先生は単にスピードが速いとか、痛みが少ないといった利点のみしか使用しておらず非常にもったいないのです。
実際当医院の症例では、重篤な噛み合わせの問題を抱えた患者さんが多いので、デーモンブラケットの能力を100%生かさないと症状を取り除くことができません。

噛み合わせが原因であるストレートネックなどは非常にうまく治ってくれます。
首の痛みなどはこの治療でほとんどの症例で取り除くことができるのです。

2010年3月26日

昔から、「歯は安易にいじるものではない」とか「歯だけは大切にしろ」
なんて言われていました。

しかし日々の患者さんを診断するにつけ、このことの意味が非常によくわかる気がします。

奥歯を変にいじられてしまうと、顎が奥に入ってしまい、睡眠時無呼吸症候群になってしまうことがあります。

今までそれほどひどくなかった人でも、奥歯を4本いじられただけで簡単にこのような症状が出てきたりします。

私のホームページで紹介していますように睡眠時無呼吸症候群は、交通事故を引き起こしたり、循環器疾患を伴って死亡したりする可能性を急激に上昇させます。

つまり歯の治療は一歩間違うと命取りになるということです。

最近の「奥歯も白い歯で奇麗に」なんて歯の治療をファンションと勘違場合によっては大変なことになってしまいます。

こんなことを考えると本当に恐ろしくなります。

歯の治療が命にかかわっているなんで誰も考えないし、ましてや死因が歯の治療になることなんかまずあり得ないと思いますから、歯の治療に携わる人はよほど注意しなければなりません。

2010年3月23日

現代人は、昔の人では信じられないほどの過度のストレスにさらされています。

実際100年昔の人が現代で生活をしたら、3日も持たないでしょう。
実際、心療内科に訪れる人も非常に増加しているようです。

過度のストレスは、体中の筋肉を緊張させます。とくに脳が緊張すると首や後頭部の筋肉が緊張しやすくなり、肩こりや首の痛みを引き起こしている気がします。

また奥歯をかみしめることによって、顎が奥に入り、かみしめが深くなる傾向があります。

最近では子供までそのような傾向が表れています。

矯正歯科の講習会などに行くと、セファロと言って、横顔を撮影した写真がよく出てきます。
昔に行われていた矯正治療にいらしていた患者さんには、ストレートネックや逆ぞりの首の写真の症例など全くありませんでした。

しかし、最近治療をしている症例では、ストレートネックや逆ぞりの症例が非常に多くなっており、首の状況が以前と違っている傾向が非常に強いと感じます。

また顎を前に出したり、奥歯を高くすると、首の状態も良くなってゆくので、かみ合わせと首のそりとはかなり関連性が強いことがわかります。

首のそりが出てくると、患者さんの首の痛みなどの訴えはほとんどなくなってきます。

2010年3月19日

最近子供であるのに、首が痛いとか、肩がこるとか、子供らしからぬ子供が増えています。
やはり、ゲームが流行ったり、テレビを見たりして外で遊ばないことも影響しているのではないでしょうか?

今のところはっきりした理由はよくわかりませんが、子供なのに顎が奥に入り込んでしまっていたり、左右にずれてしまっている子供が多くいます。

子供は順応性が高いので、矯正治療を行うと、大人よりはるかに簡単にかみ合わせに変化が起こります。

バイオネーターやムーシールドといった口の中で道具として遊んで使っているだけでかみ合わせがよくなる装置が使用可能だからです。

これらの治療器具は比較的受け入れやすく、費用も比較的少なくて済むメリットがあります。

2010年3月15日

滅菌や消毒に関して、私も10年以上も前はずいぶんと無知でした。

特に滅菌などは、現在ヨーロッパで用いられている基準と、日本の基準とでは雲泥の差があることなど、学校で誰も教えてくれませんでした。

また通常医院で使用しているアルコール綿による消毒が気休め程度の消毒にしかならないことも知る由もありませんでした。

滅菌は今外科的な処置を行う場合はクラスB(滅菌庫内を真空にすることと陽圧することを繰り返すことによって、滅菌がすべての器具の面にいきわたる方法)を用いることが必要ですし、唾液、血液などが付着した部分を清拭する際も、アルコール綿ではなく、強酸性水や、イルガサンなどを含んだ液で清拭することが必要です。

また、ユニット内の水には使用しているうちに水カビが大量に発生しており、そのまま使用すると、細菌を吹きかけながら治療しているようになってしまいます。

これらの事実も、開業当時の私は知りませんでした。アメリカでは、これらに対する対応がとられて20年~30年ぐらいたっています。

しかし、日本できちんとした滅菌やユニットの水にまで配慮している医院は一体何件あるでしょうか?(おそらく1,000軒はいかないかもしれません。6万件も歯科医院があるのに)

もちろん、これらの対応は非常にコストがかかるもので、アメリカのそれと単純に比較することは意味がありません。

ですから日本が医療の先進国と比較して20年~30年近く遅れてしまっていることは、経済的側面から見てもある程度致し方ないでしょう。

しかし、今日歯科医院は保険診療で経営が成り立たなくなってきています。多くの歯科医院が自由診療を手がけています。

もしお金を払うのであれば、ものを知って対応している医院を選ぶべきでしょう。知らない医院にはあらゆる情報が不足しているため、もっと良くできる治療法があったとしても、知らないがためにやってもらえないことがあるからです。

私自身も、無知になることを非常に恐れています。知らないということは救えた歯を救えなくなったり、治せたものを治せなくなる可能性があるからです。

その点千代田区に開業していることは非常に有利です。

営業マンも知識が豊富な人が多く、歯科関係の会社も多くが千代田区近辺に本社があるからです。

2010年3月13日

歯科治療は、技工操作と言って、お口の中に入れるものを作る作業が必ず必要になります。

もともと歯科医療には歯科技工士といった職種はありませんでした。
しかしお口に中に入れる技工物を制作する作業は思ったより時間がかかるものです。ですから一部を技工士という職業の人に教えて製作を依頼するようになったのが始まりで、もともとは歯科医師が行っていた作業です。

今分業化が進み、たくさんの治療ができるようになった半面、まったく技工操作のできない歯科医が増えています。


私の意見では、歯周病や根管治療、口腔外科の専門医ならいざ知らず、お口の歯の高さを少しでも触る可能性のある先生が技工に対する知識がないのは非常に問題です。

私も歯科医になってから19年近くたちますが、技工操作をしない日はほとんどありません。というのは技工操作によって、患者さんの口の状態がよくわかったり、治療法を思いついたり、解決できなかった問題が解決したりするからです。

しかし、実際には日々の診療で疲れ切った合間に技工操作をしている先生はむしろマイナーです。技工操作はむしろ職人的な作業で地味な作業ですし、人から認められにくいからです。にもかかわらず治療にとって非常に重要なのです。

華やかに白い歯を詰めたり、削ったりしている先生は、技工操作などほとんどしていないと思います。これではうまくいくものもうまくいきません。

今後大学教育がますます退廃して技工の知識のない先生が増えてくると歯科治療も大変なことになるのではないかと危惧しています。

2010年3月 7日

矯正治療で最も難しいのは噛み合わせを上手に仕上げることですし、それはテクニック的にも非常に困難です。

「え?矯正治療って噛み合せを治す治療なのにそれがそんなに難しいの?」
とお考えになる方がほとんどだと思います。

しかし現実には非常に難しいのです。

まず、どの顎の位置が患者さんにとって適切であるのか?

それがもっとも重要な問題です。しかしながら、矯正学会、咬合学会、顎関節症学会、いずれの学会においても明確なその位置の取り方が決められているわけではありませんし、それどころかその定義すら明確ではないのが現状です。

わたしはそのような学会の体質を見るにつけ、学会に属しているのは非常にばかばかしくなったため、学会には属さなくなったのです。

ところで、本当に患者さんにとって良い噛みあわせは、本人が心地よいと感じるはずであり、良く噛め、しかも体中が安定する噛みあわせのはずです。

私もこの位置をある程度正確に取れるようになるまで16年近くかかりました。
なぜこんなに時間がかかったかというと、その位置が日々変化してしまうからです。

というのは患者さんは顎の状態はさまざまで、非常に安定してよい噛みあわせである人とそうでない人がいるからです。

2010年3月 5日

日本で一般に使用されている材料は、あまり質の良いものが少ない気がします。

というのはもともと保険制度のもとで、歯科医療が発達してきたため、世界的に見てもこれほど安い金額で治療を行っている国は珍しいからです。

もちろん入ってくる金額も少ないのですから、自由診療など特殊な治療をたくさん手掛けている先生以外は、使う材料はかなり安いものを使う傾向にあります。

したがって、メーカーも売れる材料しか作らないくなり、結局海外の少し高くても良い材料はほとんどはいって来なくなってしまいます。

多くの日本で使われている材料が、品質的にいま一つであることはよく知られていますが、このような地盤から考えばいたしかたないことでしょう。

私も個人的にはほしい材料が海外にはたくさんあるのですが、日本で手に入れるのば難しいため、個人輸入に頼っています。

しかし、厚生省の薬事承認をとるのが非常に困難で、私ですら年に2回ほどしか輸入しません。

その手続きに非常に時間を取られるからです。

このような現状は何とかしてほしいものです。

2010年1月24日

睡眠時無呼吸症候群は、非常に厄介な病気で、循環障害による脳梗塞などの原因にもなる非常に危険な疾患です。

この疾患の有効な手段に歯科治療があります。

これは、寝ている際に歯を前に出す装置を入れることによって無呼吸状態を改善することが臨床的にも認められているからです。

当医院でも、ソノムデントのものや、オリジナルで開発したもの、ワンピースのものと、いろいろ用意しています。

「昼間に眠い」、「体がだるい」、「夜に頻繁に目が覚めトイレに行く」、「いびきがひどい」

高齢者でもないのにこのような症状がある場合は睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いと思います。

ぜひ一度ご相談ください

2010年1月18日

日本の歯科医療はアメリカと比較すると大幅に遅れています。

この事実は相当マニアックに歯科について勉強した私だから言えることです。ちょっとずれた先生は「日本のほうが進んでいることもある」、という人もいますが、明らかに勉強不足です。

なぜなら勉強すればするほど、アメリカ人の考えることはすごいと思うからです。

矯正治療や、ラバーダム防湿などを治療の道筋を築いたのはほとんどがアメリカだからです。
いろいろ調べてゆくと、本当に技術を持っている人はユダヤ人に行き着くことにも気がつきます。

やはり、技術職に関してはユダヤ人はすごいものがあると考えさせられてしまいます。

しかし日本人もなかなかすばらしいものを持っていますから、決して卑下しているわけではありません。
特に整体など日本独自の治療施術は、世界にも類を見ない技術を持っている人がいます。
この分野では気功といって中国人にもすごい人がたまにいます。

また、歯科に関しても指先の器用さにおいては日本人にかなう国民はあまりいません。
ですから、時に日本人の治療したものを見て、アメリカ人が「よくここまで治療をしましたね?」ということがあるのもうなずけます。

しかし彼らが感心しているのは、「これだけの安い治療費でよくここまでやるもんだ」といっている部分もあるので、その辺は差し引いて受け止めるべきでしょう。

皆さんもご存知のように、車でもカメラでも、ある程度の値段(車なら300万前後、カメラなら10万前後まで)であれば、日本にかなうものを作ることは難しいでしょう。
しかし、お金をいくら出してもいいといわれると、とたんにドイツ製やアメリカ製ができのよいもののリストとしてあがってきます。

私も歯科治療をしていて、道具にはかなりこだわっていますが、どうしても日本製で購入にいたるものは数えるほどしかありません。
そこそこ安いのですが(決して安くはない)、機能や構造、そして耐久性が、中途半端で使い物にならないからです。

その点ドイツ製は十分すぎるほどの耐久性と使用する際の工夫がなされています。

世界標準では、技術、材料はアメリカ、機械、器具はドイツ(歯科用ユニットはアメリカですが)、といったすみわけになっているのではないでしせいょうか?


いずれにしても技術が日本オリジンが最高ということは世界的見地から見たら絶対にありません。

これらも日本の歯科大学がどうしようもないほど腐っているからなのでこの構造が何とか変わらないのかといつも思っています。しかし、私が知っている20年間でもまったく変わることがなかったので、将来も変わることはないでしょう。

一番かわいそうなのはその治療を受ける患者さんなのではないでしょうか?

2010年1月11日

顎関節症の治療は非常に難しいのです。
これは、子供の場合と大人とで大きな違いがあると思います。


子供の場合は、筋肉がかなり緩んでいる状態なので、簡単に正しい噛み合わせの位置に誘導されてゆきます。そして治療を行ってゆくうちに正しい噛み合わせの位置で噛めるようになってくるので、体調もよくなってきます。

一方大人の場合は話が違ってきます。
大人の場合は、誤った噛み合わせの位置で、ある程度順応してきています。したがって自分では悪いかみ合わせと気づいている人は意外に少ないのです。
例えば、奥歯を治されたり、ブリッジを入れられたりしたことがきっかけになって、顎関節症だとわかったりします。


これらのきっかけでわかるようになる場合は、ほとんどもともと噛みあわせがよくなかったのです。
しかし、一定のレベルを超えたために、症状が出てきたと考えられます。

このような場合私の場合多くが矯正治療が適応になるます。(かぶせ物で行う場合は、かなり歯を削らねばならず、歯に相当のダメージがあるからです)
しかし矯正治療は、顎の位置を日々刻々と変化させるのです。
それによって、大人の場合は特にひどく、今ままでの悪いなりに帳尻が合っていた体に変化を与えます。

したがって治療中に思いもしなかった変化が起こることがあります。

私が経験したり、実際患者さんから聞いた変化は、一時的頭痛の悪化、腰の痛み、首や、手、ひざ周りの痛み、などです。

しかし、正しい位置に顎を移動させている場合のこのような変化は決して失敗して起こっているのではありません。
一時的な好転反応ともいえると思います。
しかしこのことが素人の患者さんには、ただ増悪しているのか好転反応なのかわからないため、かなり不安になる人も多くいらっしゃいます。

このような場合私が患者さんの首や肩を触ると、おおむねよい方向に変化していることがわかるのです。
しかし中には自分がよくなっているのかどうか、わからない患者さんもいらっしゃいます。
ですから、このような体の反応はよくあることだと理解してほしいと思います。


私自身も経験したことですが、現代人の多くが、体が鈍感になりすぎています。
それが、体が治るにつれて、敏感になってゆくのではないかと思います。
自然界の動物は自分の体に悪いものは、においをかいで、決して口に入れようとしません。
しかし、人間は化学調味料で作られた偽りの味をおいしいといって食べてしまいます。

私も体が敏感になるにつれ、マックのミートのにおいに吐き気を覚えたり、化学調味料だらけのラーメンを食べると吐きそうになるようになりました。
しかし、これは体が悪くなったのではなく、むしろ正常になったと思いました。

患者さんは私が触るとほとんど肩にこりがあり、痛がります。しかし自分で認識している人のパーセンテージは低く、自分は肩こりを感じたことがないといいます。
しかし歯の治療を受けて、肩こりが治ってくると、却って肩の張りがわかりやすくなったりするので、肩こりがひどくなったと勘違いして、非常に厄介です。


多くの場合患者さんがナーバスになりすぎると、信頼関係が崩れてしまい、治療を行うことが困難になってしまうと、お互いにデメリットばかりになってしまういます。
このような事実を知っていただければ治療はやりやすくなります。

2010年1月10日

近年矯正治療は非常にはやっています。
いろいろな人が、さまざまな理由で矯正治療をしていますし、コンプレックスから治したいという人も少なくありません。


ここで私が考える本当に矯正治療が必要な患者さんについて書いてゆこうと思います。
皆さんの大部分の人が勘違いしていると思います。
矯正治療を始める人でどのような場合が、本当に矯正治療が必要なのか?考えたことがあるでしょうか?

実は私が矯正治療を数多く手がけてゆくうちに気づいたことがあります。
それは、見た目と矯正治療の必要性とは何の相関関係もないということです。

たとえば、親御さんがもっとも気にするⅢ級(すなわち受け口のこと)の場合です。
この場合多くのお母さんは治療をすべきと考えるのですが、実際は噛みあわせが相当悪くない限り、肉体的問題を起こすことは少ないのです。

スポーツ選手などを見ていただくとよくわかるのですが、松井、イチロー、中村俊介、などほとんどの一流スポーツ選手がなぜか、Ⅲ級(受け口)に近い噛み合せをしています。

私もはじめは偶然ではないかと思ったのですが、意外にⅢ級の人には卓越した能力を持った人が多いのです。

これは何故か?私は随分考えました。しかし私の医院にいらっしゃって、矯正治療をしなければならない患者さんの多くが、Ⅱ級(上が出っ歯)の患者さんです。

つまり、上が出っ歯(Ⅱ級)の人は、肉体的問題を引き起こしやすいのです。
Ⅱ級の人は、多くが顎が引っ込まされた人が多く、また傾向として、パソコンなどの頭を使いすぎる仕事の人や、激しい受験勉強を乗り越えてきた人に多い傾向があるような気がします。

私が治療して感じることは、頭を過度に使っていると、首の緊張が強くなり、顎が後ろに押し込まれる傾向があります。
それによって、呼吸がしにくくなったり、噛みしめがひどくなったりして、顎関節症がひどくなるのです。

ですから、顎が後ろに引っ込んでいる傾向の人は私は絶対に矯正治療をすることが望ましいと思うのです。

また乱杭歯の人も必ず治療が必要というわけではありません。
しかし、左右的に歯の重なり具合が違っていたり、上と下で歯の重なり具合が違うと、肉体的に大きな問題を引き起こす可能性が高いです。

自分の歯並びをこのような目で総点検してみるとよいでしょう。

2010年1月 3日

かみあわせと全身の症状は、かなりおおきな関わり合いがあることは昔から言われていました。
私はこのようなことにあまり関心がなかったのですが、自分の患者さんがあまりにも沢山治ってゆくので、信じざるを得なくなりました。

もともと患者さんも歯でそんなことがなくなるということは思いもしないことが次々治ってゆくのですが、はじめから、おかしかったことなど言ってくれません。しかし治ってからこんなことがあったとか、あんなことがあったとかいわれるのです。

はじめにあったのは、味覚がなくなっていたのが味覚が感じられるようになったということでした。この患者さんはナイトガードを入れただけでした。

それから、このようなことは次々起こるようになり、その後最も驚いたのは、自律神経失調症や、大人の皮膚のアトピーの症状が治ったりしたことです。はほとんど原因は噛み合わせにあるような気がします。大人になってからアトピーになるなんでおかしいと私も思ってはいたのですが、何が原因かはわからないというのが皮膚科の先生の意見で、原因がわからない病気って結構あるのだと思ったものです。

実際私も背中にアトピーができていて、かなり悩まされました。これが女性であればもっと深刻に悩むことでしょう。

私の場合はもうほとんど治ったのですが、アトピーの症状が出始めたのが先輩に治療された直後からだったのですし、治ってきたのも噛み合せを治し始めてからですから、歯の噛みあわせが原因であることは疑いようもありません。

最近感じているのは女性に多いバセドウ氏病(甲状腺機能亢進症)なども多くの人がその原因は噛み合わせにあるのではないかと思います。

というのはバセドウ氏病になる人の多くが以前に矯正治療を経験しており、しかも抜歯矯正をされています。

また共通した噛み合わせの特徴に、顎が後ろに下がっていることです。

実は顎が後ろに下がっていると一見、顎が出ている人より、きれいに見えます。
ですから、顔は美しいのですが、いかにも病的です。

これも審美性を追い求めるあまり、全身的な病気を作り出してしまっている現代の歯科医療も矛盾のひとつではないかと思うのです。

2009年12月30日

いつも歯の話ばかり書いているので、今日は趣向を変えて、少し摩訶不思議なことについて、自分の経験を踏まえて書いてみようと思います。

気の流れというものが在るのではないかと最近、私も思うようになりました。
そんな非科学的なものを医師という科学的立場の代表のような人が言い出すと、何か怪しいことのように思うかもしれません。

しかし、見えるものでもないし、なんとも説明しにくいものですが、気の流れというのが大地にも、そして人間の体にもあると思います。

場の気の流れのよい場所が、いろいろあるみたいで、たとえば皇居の周辺や、表参道、高尾山などは私もその近くに行くを体がなんだか軽くなった気がします。

一方気の悪い場所、もあるようで、歌舞伎町に代表されるような歓楽街は、私出かけてゆくと何か心がざわついた感じがします。

私もこのようなことにあまり敏感なほうではなかったのですが、以前医院をしていた場所から新しい場所に引っ越してきたとき、体の疲れ具合が、結構違ってきたような気がしたからです。

半信半疑ですが、確かに場のエネルギーが高い場所にいたほうが、人間も回復が早い気がするのです。実際今治療している患者さんの治りも以前より早くなった気がします。

非科学的でも、少しでも患者さんが早く治るのであれば、積極的に利用したいです。

2009年12月26日

歯科は医療の中でも最も多くの種類の道具を使う診療科ではないでしょうか?
また、わずか数ミクロンの違いで治療の結果が大きく左右されるので、道具に対するこだわりは半端なものではありません。
私のホームページに載っているように白須賀ゲージを開発した白須賀先生などもかなりのコリ症で自分で納得する道具を開発するのに何百万もかかったみたいですが、特許を取ってもいくらにもならないようで、治療にこだわると全く趣味の世界になってしまうようです。結局このような特殊な道具は歯科医でもこだわりがある人はそう多くないためにあまり売れないからです。それにそれほど高い値段も付けるわけにいかないからです。
私も治療で使う道具はかなりこだわりました。
歯を削る道具はやはりカボが最もよく使えました。また医療用のレンズではカールツァイスに勝るものはありません。
いずれも初めに購入する際に値は張るのですが、一生使えるので考えてみれば高くない買い物だと思います。
私自身かなり技工操作(患者さんのお口に入る制作物を作る仕事)が大好きなので、大学院を卒業して医員として大学で働き始めた際に、思い切ってカボの技工用エンジン(石膏や金属などを削る道具)を買いました。当時の最高級品で26万もしました。当時の私の月給がおおよそ15万でしたから、清水の舞台から飛び降りるといった感じでした。
しかし、このエンジンですが、1995年に購入したのですが、今まで一度も故障もなく調子よく動いています(kavo k11)15年近くも問題ないのですから私ほど使っていれば、国産のものでは2回ぐらい購入しなおさなければならなかったと思うと、得をした感じです。ちなみに今でも全く問題ないのでもう10年ぐらいは問題なく使えそうです。
私が歯科医の先生をいろいろ見てきてわかったことは、道具を見ればその人の技量はおおむねわかってしまうということです。
技術のない人に限って、安くてぼろい器具を使い、使い捨てのように壊してしまいます。
また矯正のブラケットなど治療に最も大切な材料も、メイドイン○○の様なチープなもので治療しようとします。
ひどい先生になると、一度患者さんに使ったブラケットを治療が終わると、はずした後洗浄して別の患者さんに使うらしいです。
とにかく値段が安いということは必ず利益を出すために何かをしているということは理解しておいたほうがよいでしょう。
ちなみに一度外したブラケットは、はずす際無理な力が加わり、変形していることが多く、歯科のように精度が要求されている治療では使わないのが常識です。
まあ再利用するような先生は、もともとの精度が低いので、ブラケットの変形など誤差の範囲内かもしれませんが・・。
診療の器具、機器、機械にどんなものが使われているかをよく観察するとよいと思います。
機器類はとにかくドイツ製がよくできています。
日本製も一部よいものがありますが、プロ仕様のものとなると、ドイツ製のものにかないません。
ちなみに韓国は開発した人をオリジナリティーを全く無視したコピー品を作ったりします。
この辺はもう少し、棘の道を進んだ、開発者に敬意を払うべきではないのでは?と考えたりします。
カールツァイスの模造品を今度どこかのメーカーで出すようですが、あまりにも全く同じつくりで、羞恥心のかけらもない製品をよく作るなあ、と前回のデンタルショーで感心してしまいます。

まあ、顕微鏡を使わないより、安くても顕微鏡を使ったほうがはるかに治療はうまくいくので、安くそこそこの顕微鏡が手に入ることもある程度は必要なのかもしれません。

2009年12月22日

矯正治療は歯の治療の中でも最も難しい分野になるのではないでしょうか?
しかも噛み合わせという歯科で最も困難といわれている分野を完璧に仕上げないと治療がうまくいったとは言えません。
自分も今振り返ると未熟だったころがありましたが、一応かみ合わせを治すのだという意識は常に持っていたつもりです。
しかし、矯正治療を専門にしている先生の中には噛み合わせ位置をどうすればよいかすら考えたこともない先生が数多くいらっしゃる気がします。
矯正治療は噛み合わせがうまくいかないと、首がゆがみ体がゆがんでゆきます。
多くの患者さんが、体の調子が悪いので、整体に通っているとおっしゃいますが、残念ながら歯が体の調子にどれほど重要であり、かつ影響を与えているかを考えたことすらありません。
長い人では毎月何回も整体に通い、20年も30年も通い続け、かかった費用はゆうに100万を超える人すらたくさんいらっしゃいます。
しかし、矯正治療でもしこれらの症状が消えるのであれば、矯正治療の値段は決して高いものではないと思います。
なぜなら、整体に通わなければならない費用だけでなく、普段の生活まで楽になるのですから・・。
自分の経験では整体はゆがみきった体を戻すのに必要ですが、これを良いままに維持することは不可能なのです。

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番町デンタルクリニック 院長 吉田敦志(よしだあつし)

番町デンタルクリニック
院長 吉田敦志

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皆さんは何のために歯科矯正をお考えでしょうか?
美しい笑顔のため?コンプレックスを解消するため?
確かに矯正治療には、そういった役割もあるといえます。

しかし、私が考える矯正治療の目的とは、健康な体を手に入れること。

私は10年以上前から、かみ合わせと体の関係を研究してきました。その結果、
矯正治療で適切なかみ合わせに導けば、体の状態は必ず改善するという自信を持つようになりました。

実は、矯正治療というものは奥が深いものなのです。