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2018年5月24日

昔からサスペンスの題材のお話に「豪邸やお城の屋根裏に秘密があって、実はその家の一番末っ子が閉じ込められ、何十年にもわたって隠されてきた」ということはよくある事です。

今ではある種の障害を持った子供ということで施設に預けられたりして、昔ほどひどい目にあわなくてすむようになりました。

どうしてそんな子供が生まれるのか、私なりに推論してみると、「豪邸の屋根裏」といったことから、そのような子供が裕福な家に生まれています。
そして、貿易や、商売である程度財を成した家に生まれていることやサスペンスの内容を見てみても、その子が決して頭が悪いというわけではなく、かえって頭が非常に良いにもかかわらず、思考や感情を十分にコントロールできなくなっていることが多いように感じます。

つまり、優秀であるにもかかわらず、脳の制御ができなくなることで、暴れたり、暴言を吐いたり、周囲からは理解不能な行動を取るようになって閉じ込められるのであり、これもある種の遺伝的形質がつよくあらわれたものだと思います。

人間の脳はとても複雑で仕組みがほとんどわかっていません。
単に記憶したり、物を認識したりするだけでなく、ある種の思考をキャッチしたり、自分でも解らない心地よい感覚や、不快な感覚を感じることもあります。

たとえば神社に行ったらなんだか気持ちが軽くなったり、逆に犯罪が多発している場所に行くと、なにやら危険ないかな感覚を感じたいりします。

歯の不具合と体調不良を訴える患者さんを多く診療してゆくと、このような脳のコントロール、脳の使い方のコントロールがデリケートすぎて難しい人が、歯の治療も難しく、歯の治療をきちんと行い、構造を治すとかなり改善されることを多く見かけます。

そして、構造だけでなく、脳を直接コントロールする方法が、今流行の「瞑想」や「気功」であると私は考えています。

自分自身が小学校の高学年のころから、自分の精神が不安定で、コントロールが必要であると常々考えていたので、「深い呼吸法」、や「瞑想」は常に実践していました。しかし、これらの方法も完全にリラックスできる環境や、正しい方法を教えてくれる師に出会って教わらないと、かなり難しいと思います。

自己流で深い部分まで行けるようになっても、場合によっては「偏差」(脳のコントロールの失敗)が起こり「走火」(幻想が見えたり、体中にさまざまな症状が出たりする)や「入魔」(心の安定性が損なわれたり、おかしな思考にのっとられる)が起こる場合があるので注意が必要です。時に敏感になりすぎて薬物で抑えるといった人がここまで行かなくてもそれに近い状況ではないかと思います。

いずれにしても人間の身体と意識はとても奥深いものだと自分の体験から感じます。

2018年5月20日

私たち歯科医が治療をしてゆくと、敏感な患者さんの場合、物理的な歯の欠損や病気を取り除いても完全に回復しないこともあります。もしきちんと治癒するはずの手順と手技で行われても治らない場合は、単なる物理的な疾患が原因ではなく、トラウマと呼ばれる、精神や心に刻まれた傷が大きく影響していることが考えられます。

トラウマとは、「過去に受けた傷」と一言で片付けてしまうにはあまりにもおくが深い内容です。

私たち人間は意識があり、感情がありますから、人生におけるさまざまな経験の中で、自分では表面上忘れ去ってしまった事柄でも、深く意識の中に心の傷として残ってしまうことが数多くあります。

自分自身の経験から考えると「突然理不尽な要求をもとめる」理解不能な患者さんや「前医で自分がされた治療について、何度も吐露する」といった経験は医師であれば誰でも経験するはずです。
実際はこれを聞いてあげるのも、患者さんにとっては治療になっていることは後で気がつきました。
また医師でなくても、顧客から理不尽な要求をされたり、自分ではどうにもならないことを不満を言われたり、家族の不幸や、身内のトラブルなど、心が苦しくなる思いをすることは誰にでもあるはずです。

そして、その心に溜まったエネルギーが解放されないまま残り続け溜まり続けると、些細なことに対する恐怖心が抜けにくかったり、感情になみがあって、ふさぎ込んだり、過剰に明るくなったり、家の中が荒れたりします。

私はこのような物理的な形になっていないトラウマも何らかの形で肉体に、そして脳のメモリーとしても身体の中どこかに残ってしまっていると考えます。
特にうつ病などは身体にも残ったトラウマ(特に打ったとか怪我をしたというようなものではない)が痛みとして症状に現れるのだと思うのです。

そして溜まってくると、たとえば、上手なマッサージ師にもんでもらったり、ヨガをやったり、運動をしたりすると、痛みやこりだけでなく、心まで軽くなることがありますが、きっとそれらの行動が良い作用を及ぼしトラウマのエネルギーが何らかの形で消失したからだと思います。

私たち医師はそれらを取り除く専門家である必要がありますし、実際疾患となった部分はそのトラウマの集大成でもあるわけですから、取り除くことによって場合によっては患者さんに大きな変化を生むことがあります。

根の治療でも、歯の抜歯でも、そして虫歯の治療でも、治療がうまく行くとそのようなトラウマの集大成が取り除けたような感覚を覚えることがあります。
そのときは、普段とは比べ物にならないほど、とてもつかれ、診療後は家に帰るのがやっとになります。

そしてそんな経験から、自分を元に戻す方法を絶対に知らなければならないを感じるようになったのです。
そして、整体、ヨガ、オステオパシーなどを転々とし最後に気功で自分を制御することがもっとも効果があることに気がついたのです。

鬱病はとても大変な病気だと思います。

私自身は入院までとはいきませんでしたが、鬱病と自分でもはっきり分かるほどの状況になった経験が有ります。それは歯科医として働き始めてから9年以上たった頃に起こりました。

鬱病はかかった人にしか分からない、「何もする気が起きない」、「ひどく疲れる」、「思考が回らなくなって今まで2,3分でできていたことが1時間かかっても出来ない」といったどうしようもない苦しさです。

しかも、十分な休息や睡眠をとったからといって決して改善してゆくわけではありません。そもそも鬱になる時期は仕事が忙しいことが多いので、週末にゆっくり休んだとしても回復するまで至りません。
わたしの場合は、体中のこりと一緒に、精神的な部分で追い詰められたので、非常に苦しい経験でした。

歯科治療は私にとっては趣味のようなもので、患者さんの細かい歯の治療したり、患者さんの技工物を製作することは一種の喜びで、学生時代から苦痛に感じたことは一度もありませんでした。

そんな私が、朝病院に来て、患者さんをこれから診療しなければならないと思うだけで、一日が永遠のように長く感じ、涙が出るほど診療自体が苦しくなりました。スタッフにも、それと気が付かれないように振舞うのが精一杯の時期が何ヶ月もありました。幸か不幸か、私の思いとは異なり、患者さんやスタッフ、そして家族にはそのように苦しんでいるようにはまったく見えなかったようでした。

正直、当時何でこんな苦しい目にあうのか意味が分かりませんでしたし、いつ終わるのかと思いながらの診療は永遠のように感じました。これも鬱にかかった人の感覚の特徴だそうです。

このような症状に悩まされたときは、鬱に関する治療法についてインターネットで毎日調べて、新しい情報はないかと探し続けていたのですが、はっきりいって医者の書いた文章や、その手の専門家の内容はほとんど当たり障りのなさそうな、根本的解決にならないものばかりでした。

そして、どうして鬱になるのかを調べても、過労とかストレスとかを挙げていますが、はっきり何か?とは医師自身も理解できておらず対応のしようがないといった内容ばかりでした。

私の解釈では、まず、鬱になりやすい体質があると思います。その体質はいろいろなエネルギーを拾いやすい体質といえ、HSPともいわれています。このような体質の人は人の感情、他人や環境のマイナスやプラスのエネルギーの影響を受けやすい人です。

私なりに、どうしてこのような体質の人がいるのかを考えたとき、ごく普通の人間の感覚(嗅覚、触覚、味覚、聴覚、視覚)とは違った感覚(第六感、直感)のような異なる感覚レベルを持っているからだです。そして、多くは純粋な性格の人がなりやすく、どちらかというとうまく立ち回りができない人が多いです。

一般的にこのような人は一般的に他の人に理解されにくい体力とは異なる人間の持つ生命エネルギーといったより深いレベルで制御されており、周りの環境の影響を受けてエネルギーレベルが落ちてしまうと沈んだりヒステリック(通常他人の理解が出来ないところで怒ったりする)になったりします。

もともと生命エネルギーのレベル高い人であれば、そのような影響を受けても直ぐに回復します。でも、もともとエネルギーが少ない人であったり、人に与えてしまう量が限界を超えてしまい、仕事の内容や人間関係など、さまざまな理由で、持っていたエネルギーを消耗しつくしてしまうと、肉体としては存在していても、エネルギーを持った人間としての正常な活動が出来ない身体になってしまいます。これらエネルギーの回復は、体力とは違った回復方法が必要であるので、通常の食事を取ったり眠ったりするだけではわずかづつしか回復できないのです。

わたしの場合は、整体や、アロママッサージ、オステオパシーなどで回復する方法を10年以上続けなんとかエネルギーレベルが落ちないように努力し維持していました。しかし、その治療をしてくださる方もエネルギー不足で悩んであからさまにはいいませんが、苦しんでいる様子でした。

そして、いろいろ試すうちに最終的に気功治療を受けたことで、気功がそのようなエネルギーを自分の力で回復させることができる方法だと気づかされました。

結局、鬱の治療はこのようなエネルギーを回復させてあげるしか本当の意味では治らないと思うし、それはできるだけ早く行ってあげる必要があります。
自然治癒に任せて、症状を抑える薬物療法だけに頼るにはは完治に向かわせる方法ではないし、いたずらに時間がかかり、何より薬の副作用が大きな問題となります。
実際に治ったという人もいらっしゃるようですが、本当の意味での原因療法になっていないと思います。むしろ感覚がわかりにくくなるといった感覚ではないかと、私の経験から考えてとても疑問です。

もちろん最悪の状況から脱するためには場合によっては一時的に薬物も有効だと思いますが、薬物を飲み続けて治る病気ではないと思っています。
気功は、自分で行うには最初のうちはとても疲れるので努力が必要ですが、できるようになれば、お金もかからない、薬も使わない最高の方法だと思います。

2018年5月17日

6年以上前、NHKでインプラントの問題が浮上し、インプラント難民という人々がたくさん現れました。

ほとんどのインプラントは、骨に深く刺さっているため、その後の処置が大変難しく、しかもさまざまなメーカーがあらゆる種類のタイプのインプラントを開発しているため、それを除去する装置もインプラントの種類だけ用意なければ除去自体が大変難しく、危険を伴ういものとなってしまいます。

また、インプラント自体は骨に植えられれば完全な異物ですから、デリケートな人ではとても耐えられるものではないのです。

このようなインプラントのデメリットも随分知れ渡るようになって、あえてインプラントを打つ患者さんも昔ほどはいなくなったようです。

しかし、これから増えるのは「審美治療難民」と、「マウスピース矯正難民」でしょう。
歯科の治療が基本的に保険診療でまかなえる日本の歯科では、積極的に審美歯科治療をマウスピース矯正が行われてきました。

審美歯科治療では多くの場合かみ合わせや、材料学的な劣化によって10年以上経過するとさまざまなトラブルが生じることになります。

一時、自動車の車体に樹脂を使った車が発売されましたが、結局その車は聞かなくなりました。

どんなに時代が経っても、結局金属を用いた車体が今でも使われています。

包丁も一時期セラミック包丁というのがとてもはやりましたが、今はそれほど売れているようには思えません。

つまり、結果的に金属に勝る材料は強度を必要とする部材として使い物にならなかったということにほかなりません。
日本の歯科場合は厄介なことに保険制度の関係もあって、あまりに積極的に審美治療をやりすぎました。というか今もたくさん行われています。この付けは必ずここ10年間で回ってくるでしょう。

そしてそれに遅れること3年程度でマウスピース矯正と小児の矯正を囲い込み型の歯科医院で行われてきています。

この治療法も大変問題がある方法ですから、数年以内に大きな社会問題と化すに違いありません。

このようなことは歯科医の倫理がもう少しあれば防ぐことができるのに、お金のために同じ失敗を何度繰り返すのか、つくづく残念に感じます。

2018年4月12日

実は矯正治療には長い歴史があり、その歴史の中で、どうやって効率的に矯正治療を行うか?そして、できるだけ正確な結果が得られるようにと、さまざまな工夫がなされてきました。

矯正治療のもっとも革新的な変化は「ストレートワイヤーテクニック」です。それまで、先生がひとりひとりの患者さんの歯列にあわせてワイヤーを歯ごとに曲げていた非常にテクニックの難しかった矯正治療をとてもやりやすくしたのです。

その方法ですが、簡単に言えば、理想的な歯の位置関係を徹底的に研究し、曲げない理想的なアーチの形状をしたワイヤーをブラケットに入れさえすれば歯列が理想的に並ぶ様にのブラケットの形状を規格化したのです。

これは非常に画期的な方法でしたが、実際にやってみると、今までとは比べ物にならないくらい、治療の精度が上がり、先生による治療の差が非常に少なくなりました。

しかし、実際には患者さんの歯の長さや、形状が画一的ではないことがありますし、何よりも正確な位置にブラケットを装着しなければ、歯が正確に並ばないという欠点もありました。したがって、ブラケットの規格としてはすばらしくても、それを使いこなすことが難しいという欠点がありました。

つまり、精度が格段に良くなっても、さらに改良の余地があったわけです。

矯正専門の大学院を卒業していないので、私の場合ブラケットを目分量で正確に着ける位置づけの訓練を受けていませんでした。ですから、白須賀法インダイレクトテクニックを習得するまではブラケット装着は大変苦労しました。
自分なりに当時の規格ややり方でインダイレクトテクニックを勉強はしてはいましたが、白須賀法のような正確なブラケット装着法が確立していませんでので、実際に歯を並べて咬ませてみて、咬まないとき、はじめて位置づけが悪いと気がつき、ブラケットを着け直していたので、治療期間も長引き、患者さんにもずいぶん迷惑をかけてしまうことになっていました。

実は今でも、ほとんどの矯正治療のブラケット装着はダイレクト法(ブラケットを目分量で直接歯に接着する方法)で行われています。しかし、ダイレクト法を実際にやってみるとわかりますが、狭い口に中で、ブラケットを正確に位置づけすることは非常に難しく、多くの矯正専門医はこの技術と、ワイヤーを曲げて調整するテクニックを何年もかかって習得しているともいえるのかも知れません。しかも、矯正専門医といえどもブラケットの着け直しを行うことが必要でした。

インダイレクト法がこれほど優れているのに、実際に行われているケースがそれほど多くない理由は、「自分でインダイレクト法を習得することが非常に時間がかかる」こと、そして、「忙しい診療の合間を縫って技工操作をしなければならない」こと、自分で技工を行わない場合インダイレクト法を技工操作をしてくれる技工所さんに頼むわけですが、「インダイレクト法の技工物を製作する作業に手間がかかりすぎて技工所も赤字覚悟の作業になってしまう」ため、普及しにくい状況となっているようです。

また、技工所に頼むと製作に5週間程度かかってしまうので、患者さんを待たせてしまったり、その間に歯が動いてしまうかもしれないという問題もあります。正確にしかも結果の良い治療をできるだけ短い期間で行えるインダイレクト法ですが、実際は普及率が高くないのもうなずける気がします。

私の場合、すべて自分で製作するので、早ければ3日ぐらいでも製作できますが、患者さんが毎日一日中詰まっているととても技工操作をする時間が取れませんし、無理をすれば自分の体調を壊しかねません。実はインダイレクト法の技工操作は非常に緻密でストレスのかかる作業なのです。ですから、診療時間の合間が十分にないと、自分で製作したインダイレクト法による正確な矯正治療を行うことができないのです。

そう考えると、顎関節症の患者さんのような、矯正治療の高い精度を要求される診療をきちんと行うためるには、テクニックだけでなく、診療所のさまざまな条件が整わなければ難しいのだとおもいます。

2018年4月 3日

私は、歯科医以外の職業をほとんどしたことがないのと、歯科治療の技術や本当の意味を理解することが忙しくで、客観的に歯科医という職業がどういったものなのかを考えることがありませんでした。

しかし、今になって、客観的に歯科医を見てみると、かなり特殊な職業である気がします。
患者さんの状態を判断するための知識と、診断できるだけの直感がいるだけでなく、ほとんどが外科治療だけに相当の体力を必要とします。つまり体力の消耗が半端ではないと思います。

また歯科医療は他の医療の中では、現代でも、たった一人で患者さんの全般的な処置をしなければならない科だと思います。

そして、歯科衛生士さんが手伝ってくれるとはいえレントゲン撮影から、患者さんの健康管理、精神状態の分析、治療(しかもほとんどが外科治療)、そして場合によっては技工(患者さんの口に入れるものを製作する)にいたるまで、自分でやらなければならないことがあるのですから、その忙しさは大変なものです。

そして、ほとんどが零細な中小企業ですから、経営者として、人事や売り上げと経費のバランスをとったり、今では集患といって患者さんにいらして頂けるように、自院の売り込みまでしなければ、医院として成り立たない時代になってきました。わたしの場合はそれ以外にISO9001を取得したときは、医療の質管理の責任者件システム管理全体を統括を行い、かつマニュアル作りの秘書のような仕事まで全部自分でやりましたので、ISO9001の審査担当者に本当に一人でおやりになったのですか?と疑われたくらいです。

ほとんどの歯科医院は保険診療も行っていますから、診療しなければならない患者さんのは相当な数になりますから、通常の歯科医院ではどうしても、技工などはする時間はなくなってしまいます。
しかし、患者さんの健康状態や精神の状態、そして、口の中、を理解するためには技工操作はじっくり患者さんと向きあることができる時間なので、とても大切な時間です。これがなくなると、治療は単なる流れ作業にならざるを得なくなります。患者さんの歯の模型はそれほど、患者さんのさまざまなことを語りかけてくれるのです。

このような観点から見て、私が自由診療のみの歯科医院を目標として、今のじっくりとした診療のできるスタイルにできたことは非常によかったと振り返って考えています。

話を元に戻しますが、歯医者さんはとにかくマニアックな人が多く、審美にこだわりだすと、前歯の歯茎の位置の0.5mmの長さにまでこだわったり、歯の接触を完璧にするといって、理想的な咬み合せを作ったり、矯正ではいかに審美的な並びを作るかにエネルギーをそそいでいる人などを見かけます。

私も30代ぐらいまでは、自分が入れた前歯がきれいに仕上がると、達成感を感じたものです。しかし、歯が体と健康に大きく関係していることを知るようになってから、フレキシブルな体を理解しないで些末なことにとらわれた治療を行う意味のなさを痛感しました。コンマ何ミリをあわせる努力をしても、体が変化した瞬間数ミリの変化が起こることに気がつき、マニアックな治療をしている先生には失礼ですが「木を見て森を見ず」の治療は歯科では治療にならないことに気がついたのです。

歯科治療も「森を見て木を直す」といった考えで行いっていきたいものです。

2018年3月31日

審美歯科という言葉をよく聞きます。

しかし、歯科で言う審美とは何を意味するのでしょうか?
歯を削って人工の歯を入れたり、歯をきれいに並べて美しい口元にすることを多くの審美歯科専門の歯科医は求めているようです。

しかし、私は機能的に正しくなる治療をすれば、おのずからその人にとってベストの審美を回復できると考えています。
本来の機能美と同じ意味と考えた審美は、人種や家系の遺伝に基づいた骨格にあわせたものであるはずであるということになります。

アフリカ人が笑うと上の歯が目立って見える人が多いですが、それを見えにくくするように歯を抜いて矯正治療をするとどうなるでしょうか?

おそらく、たちまち力が出なくなって、場合によっては動けなくなってしまうかもしれません。

多くの日本人が口元を気にして歯を抜いて治療をします、大学でも抜歯矯正が正しいケースがあると教えられますが、その結果の多くが、体調を知らない間に崩してしまっているのを私の臨床経験から気がつきました。
セファロ分析による診断によって、抜歯基準を決定するといった、一般的な矯正治療の大学教育を受けた私の場合も何例か抜歯による矯正をして、その結果から非常に後悔したケースが何例もありました(今は抜歯矯正は全くやっていません)。

患者さんが求めている審美のうちの多くが、「相手がどう思うか?」といったことにとらわれすぎており、もちろん機能的に問題がある並びや咬み合せは除外しますが、多くの場合、一種の強いコンプレックスを持った精神状態がそう考えさせていると私は考えます。自分が思っているほど他人はその人の歯の見え方など気にしていません。

そう考えると審美歯科を売り込む前に、そのようなコンプレックスが一体何が原因なのか?そして場合によってはそのような思考になってしまう脳自体を治してあげる必要があるわけです。

私が矯正治療をしていて気がつくことは、かみ合わせやそれに伴い体に問題がある人のほとんどすべてが頭蓋骨がいびつに変形しているということです。

頭蓋骨についている筋肉の異常な緊張や、全身のゆがみ、そして頚椎のゆがみなどが原因で起きる、脳脊髄液や血液、リンパ液の循環の偏り、特定の脳の機能を使いすぎることによる脳のむくみなどが原因だと思います。

矯正治療や、整体、気功治療などを受けてもらうと、このような歪みが改善されてきます。
すると、当然若返りの効果まで得られます。
そう考えると、体の老化とは、このような循環障害や歪みが原因で起きていると考えられ、これらをきちんとコントロールできるようになれば、人間は120歳まで生きられるということはどうやらうそでは無さそうです。

2018年1月15日

現代医療は、目覚しい発展を遂げてきました。

しかし、多様化する現在の多くの悩みを抱えた疾患を治療することが難しくなってきました。
「パニック障害」、「自律神経失調症」、「鬱」、「適応障害」など、数々の疾患名が作り出されましたが、愚かしいことにいずれも目に見えている症状をそのまま病名にしているようで、歯の治療で言えば「歯肉溶け病」といったところでしょうか?

こんな名前をつけてよく恥ずかしくないと思ってしまうのは私だけでしょうか?

このような疾患が起こってしまう原因が何であるかをしっかり見つめなおさなければならない時代が訪れたと思っても良いと思います。

東洋医学はこのような疾患に対して、全身の関係や、エネルギーの流れ、経絡の流れなどから説明することが出来るようです。
日本のお医者さんもそろそろ、真剣に東洋医学の真髄を学ぶべきではないでしょうか?

そうすれば保険診療に頼らなくても、そして莫大な医療費に悩まされなくても、皆が病気から解放されることが出来ると思うのです。

2017年12月 8日

矯正治療では歯ならびを治すのですが、最も重要なのは機能的に噛めることです。

しかし、歯並びの悪い患者さんにとって、噛めるという感覚を理解することは難しいと思います。

上の歯と下の歯がきちんとかみ合っていれば、機能的に噛めると思いがちです。そして多くの矯正治療を担当されていらっしゃる先生がそれをゴールと考えていらっしゃると思います。

実は矯正治療は、骨の中の限られた範囲の中で歯を移動させてゆかなければならないので、上の歯と下の歯をきちんとかませるだけでも至難の技です。

ただ、上の歯と下の歯が緊密に当たっているにもかかわらず、「噛めない」とおっしゃる患者さんがいらっしゃいます。

それを聞いた先生は咬合紙という色のつく紙をかませて、歯の当たり具合を見て、問題ないとおっしゃられるはずです。

このような患者さんを何人も診療して私が気がついたことは、顎の力の出やすい適切な歯の高さがあるということです。

簡単にえば、顎についている筋肉をゴムと考えると、ゴムがほとんど縮んだ状態しか噛み合せの高さがないと、どんなに頑張っても力は出ませんから、噛むことができません。一方ある程度の高さがあれば、ゴムが引き伸ばされるため、十分噛めると認識できる力が発揮されます。

それは顎が左右的にずれていても同じように十分力を発揮できませんから、ものを噛む力が出ないことになるわけです。

そう考えると、矯正治療を行う上では、植わっている歯の高さや、左右の顎の位置のずれについても十分考察して噛み合わせを治してあげる必要があるわけです。

残念ながら今まで一般的に行なわれてきた矯正治療ではこのようなことを考慮することがほとんどありませんでした。その結果、矯正治療を受けて本当によくなる人と、治ったように見えるのに噛めないといった問題が生じる場合があるわけです。

私が診査してきた経験では、多くの手術が必要なケースといわれた場合や、歯を抜かないと無理といわれたケースでも歯の高さを上手く移動させることで改善できることがほとんどでした。

外科手術や、抜歯はできるだけやらないほうが良いと考えます(もちろん症例によっては必要な場合があります)。また上下の骨のバランスが手術が必要なほどずれていることはめったにないと思います(唇顎口蓋裂などの先天病変は例外です)。実は手術以外の方法で治りそうな多くの患者さんが手術を勧められ、実際に手術を受けていらっしゃいます。

矯正治療が多くの場合、見た目のコンプレックスが原因のことが多く、見た目の改善のために必要以上に抜歯がされているケースが多いのですが、私は矯正治療に関しては、身体に対する関連が非常に強く、見た目を気にしすぎて結果的に身体に問題が出ることも少なくありません。

また顎の手術は実は簡単ではなく、手術が上手くいっても、噛み合わせの位置が必ずしも正しくないことも実はあるのです。それは外科の先生も、矯正の先生も噛み合せについて詳しい人が少ないからではないかと思います。

2017年12月 2日

近年、敏感なお子様が増え、矯正治療も難易度を参りました。

特に当医院に御来院されるお子様の場合、他院で矯正が上手くいかなかったり、手術や抜歯する方法しかないと断られたりされた方がほとんどです。

お子様の場合は、歯の位置や高さが完全に完成していないので、矯正治療を行うと格段に体調まで変化してくることがわかっています。ですから子供のうちから見た目ではなく、正しい噛み合せにする矯正治療が絶対に必要です。

残念ながら、今の歯科大学での歯科矯正の教育では、顎の位置や、歯の高さを正しくするという本来の意味での噛み合わせを考えた矯正治療が十分に教育されているとはいえません。

歯科矯正治療は噛み合わせと大きく関っていて、噛み合わせの変化によって呼吸器系や、脳神経系に非常に大きな影響を持つ治療ですので、このことが大学で十分教育されていないことは非常に残念でなりません。

また敏感なお子様の場合(人混みが苦手だったり、お腹がすぐに痛くなってしまったり、疲れやすかったり、アレルギー体質であったり)噛み合わせが悪いことによる影響が強く出る傾向がありますし、噛み合わせも悪くなりやすいです。敏感であればあるほど周りの環境に影響され、顎を緊張して噛み合せが変化してしまう傾向があるからです。

ちなみに、矯正治療に用いられる装置は多種多様のものがありますが、敏感な患者さんを多く治療してきた私の経験では、ブラケットやワイヤー、その他装置によって歯にかかる力が弱ければ弱いほど、敏感なお子様の治療は上手くいきます。

当医院でデーモンブラケットを使っているのも、今販売されているブラケットの中で、かかる力が弱く、しかも構造がしっかりしているからです。

難点としては、痛くないので、何でも食べることができてしまい、ブラケットを外していらっしゃる患者さんが少なくないといったことでしょうか。

歯がかめないほど痛いというのは、骨のリモデリング(改造)がおきているか、それとも骨などの組織が壊されそうになっているかをはかる目安でもあります。噛めないほど痛い場合は、組織が壊されそうなほど力がかかっているかもしれません。これらの矯正装置によってかかる力の差による痛みの反応は個人差がありますが、たとえ痛みを感じにくい人でも、より弱い力で歯が動かすことが良いことであることは間違いありません。。

歯にかかる力は実際はとても弱くても骨のリモデリングは起こることが骨の研究でもわかっていますので、できるだけ弱い力で矯正治療を行うことは、骨にとっても歯にとっても最良の方法であるというのが今の矯正治療の考え方なのです。

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番町デンタルクリニック 院長 吉田敦志(よしだあつし)

番町デンタルクリニック
院長 吉田敦志

番町デンタルクリニック公式サイト

皆さんは何のために歯科矯正をお考えでしょうか?
美しい笑顔のため?コンプレックスを解消するため?
確かに矯正治療には、そういった役割もあるといえます。

しかし、私が考える矯正治療の目的とは、健康な体を手に入れること。

私は10年以上前から、かみ合わせと体の関係を研究してきました。その結果、
矯正治療で適切なかみ合わせに導けば、体の状態は必ず改善するという自信を持つようになりました。

実は、矯正治療というものは奥が深いものなのです。