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2018年6月19日

私はエネルギーを充填するためにしばしばハワイに行きます。

ハワイは確かにパワースポットだと思いますし、日に当たっているだけで体のエネルギーが一気に戻る気がします。しかし、短い滞在時間を有効に使わないとあっという間にハワイ旅行は終わってしまいます。

私が一番大切にしているのは到着初日の行動です。到着初日にホテルに入ってプールにでも入ろうなんて思っていると、つい着替える前に一眠り、気がつくともう夕方の4時過ぎ、「そろそろおなかも空いたし食事をしないと・・」そして、カラカウアを歩いていて食事をしているとあっという間に夜になってしまいます。

ご飯を食べると、繁華街を歩いた疲れで翌日も起きるのが遅くなって、さらに時間をロスしてしまうことも・・。

こんなことではせっかくのハワイがもったいないです。
私の場合は、空港につくとホテルには向かわず、すぐにレンタカーを借りてノースに向かい、今はなくなってしまいましたがMackey'sのエビを食べます。必ずカーリックシュリンプです。

ガーリックは西洋でもドラキュラ退治に使われる魔よけの食べ物です。
飛行機はハワイまでかなり高い高度を飛行し、なにやらうれしくない怪しいものまで同乗している気がします。真偽のほどは別として私の場合は、飛行機の中で寝むれなかったり、寝ても翌日の朝はボーっとして結構疲れが残っていたりすることが多いです。

そんなとき、途中のドールに寄って休みながら、がんばってノースまでゆき、まずはマッキーズののガーリックシュリンプを食べると、一気に頭も身体もよみがえり力とやる気がわいてきます。そして、ノースのお店をいろいろ回ったり、カキ氷を食べたりする元気が沸いてきます。ちなみにホテルで食べる簡単な食べ物や水をノースのロングスドラッグで調達することも忘れません。

帰りにフリフリチキンとご飯、コールスローサラダを人数分買って、ホテルで食べる夕食にします。
こうすると、ワイキキのホテルに帰る頃は十分に疲れていて、外に出ることも無くフリフリチキンを食べてお風呂に入れば、あっという間に寝ることができ、翌日への体力温存ができるのです。

そして翌日は6時ぐらいから起きて散歩や、パンケーキを食べに行ったりできるようになるほど時差ぼけがなくなります。

私も最初の頃はハワイに来ても随分もったいない時間の使い方をしていましたが、このようなプランにするようになってから、たとえ3泊でも十分にハワイを堪能できます。
皆さんも試してみてはいかがでしょうか?

ちなみにノースまでの道はドールを越えたあたりからとても空いていて、運転もしやすく雨上がりなどは左手に美しい山々が見え、ても気持ちがよいものです。

こうやってハワイでエネルギー補給をして帰国し診療を開始すると、患者さんはそれを知ってか知らずか、何かを感じて診療開始から電話がいっぱいかかってきます。

患者さんにとって歯科治療はある意味エネルギーを補給してもらう治療だと私は考えていますから、患者さんに与えることができるためにも、先生も常に自分にエネルギーを補給する必要があると思います。それが患者さんのためにもなるし、自分のためにもなるのであれば、ハワイ旅行に限らず積極的にエネルギー補給をするべきではないかと思っています。

2018年6月13日

私がまだ中学生だった頃、検診で虫歯が見つかったため、歯医者さんで治療を受けることになりました。

当時は歯医者さんは大変混み合っていて、待合室に人が溢れ、履くスリッパもすでにありませんでした。
大変急がしそうで院長の息子さんが必死に患者さんをさばいている様子でした。1時間ぐらい待たされた後、処置は10分程度で終わりました、高さをチェックしていたようですが、麻酔が効いていて高さの感触が良くわかりませんでした。しかし、家に帰ってからなんとなく違和感を感じました。

治療の予約は終わっていて、歯科医院も大変混み合っているのでそう簡単に予約も取れそうに無いし、当時は噛みあわせを調整してもらうという意識がありませんでしたので、そのまま放置していたところ、翌日からとんでもないほどに便秘になってしまいました。
男ですので、私はどちらかというと下痢になるタイプで、便秘になったのはこのときが生まれて初めてで、非常に驚きましたし、原因といっても歯の治療以外は考えられませんでした。

とにかくお腹が張っているのにまったく出る気配がありません。そのような状況は2週間以上も続きました。体調が不良になったことが無い中学生にとってはとてもつらい経験でした。

やっぱり、歯の治療が影響しているのだろうな?と思いましたが、だとしてもどうしてよいかわからなかったので、自然に治るまで待つしかありませんでした。

実はこのようなお腹に来るひどい症状は、大学6年生のときにも起こりました。このときは先輩に歯を治療してもらい、かぶせ物を作ってもらいましたが、そのときも、どうも噛んだ感触がしっくりこなかったのです。かぶせる前に、随分と調整し、高さは良くなっていたのですが、家に帰ってから顎を動かしたときに強くぶつかる感触がありました。

このとき治療をしていただいた先輩は当時大学院生でしたが、随分と虐げられた学生生活を送っているようでした。

それ以来、便秘のような、いわゆるシブリッパラになって、出そうにも出ないし、お腹は張るし、とにかく苦しくて、何軒かの内科に診察してもらいましたが、いずれも整腸薬を出されただけでした。そして症状がひどくなると、さらに背中に湿疹がたくさん出はじめ、掻くと出血するようになってしまいた。これもとても悩みの種だったので皮膚科も何軒か受診し、某有名大学の教授にも診療してもらいましたが、病名を羅列するだけで出した薬は近所の開業医とまったく同じもので、抗アレルギー薬とステロイドの軟膏でした。

このとき以来私は内科医や皮膚科医をあまり信用しなくなりました。

そのときの湿疹やお腹の張り、そして開業後によく起こっていた突然の腹痛(お腹が痛くてトイレから出れなくなり20分ぐらい冷や汗をかいていると何とか治る)などは整体や、オステオパシーなどに10年以上通い続けて、40台の中ごろになってようやく良くなってきました。
整体の先生やオステオパシーの先生は、内科や皮膚科の先生が指摘しなかったからだの悪さをいくつも指摘してくれました。このとき、医者が診ているものと代替療法で診ているものが違うとはっきり気がつきました。
そして、オステオパシーの先生は、医者や歯医者さんは体の状態は非常に悪いと良くおっしゃっていました。体の固まり具合やそれに伴うバランスがどちらの職業の人も相当悪くなっているようです。

そして、最近いろいろな患者さんにお話を聞くと、私と同じように、あまり体調が良くなさそうな先生から治療を受けて、同じような症状になった人が多くいらっしゃることに気がつきました。私の医院では割と敏感な患者さんがいらっしゃるので特に多く感じるのかもしれませんが、とにかく治療を受けてからさまざまな体調の不良が出てきたという人は少なくありません。

高さの調整が体調不良の原因になることは間違いありませんが、それ以上に治療を行う先生の体調は治療結果に大きく影響すると私は感じています。治療自体がある種の生命エネルギーの交換のようなもと考えればの十分起こりうることだと思っています。そういった意味で医師という職業は自分のエネルギーを常に高めておかないと患者さんに影響が出てしまう職業だと思っています。

私はこのことには相当前から肌で感じていました。そして、自分やスタッフの体調管理は人一倍気をつけています。しかし、普通の先生は自分の体調が患者さんの治療結果に影響するなど考えてもいないと思います。実際に多くの歯科医を観察すると背中が前に曲がり、首も背中も固まっています。これは経営だけでなく、診療行為そのもので、身体を痛めてしまうのだと思います。

今の歯科医院は、歯科衛生士の募集から、宣伝広告、経営まで相当大変だと聞きます。
確かに私も開業当初は、慣れない経営のことで心労が絶えず、心と体のゆとりが本当に無かった気がします。診療の疲れで身体もガチガチで凝り固まっていましたし、当時整体やマッサージに通うという意識もまったくありませんでした。そして、そんな時に限って、患者さんの治りが悪かったり、トラブルが多かったり、無断キャンセルの患者さんが多かったり、とストレスが増えるようなことしかありませんでした。

自分なりに精一杯治療をしていたり、患者さんのためにできる限りのことをしていても、どうしても歯車がうまくかみあわないのです。こんなことは開業医でなくてもよくある事です。

今診療をしていて、一番びっくりするは、自分の体調がよいと、矯正中の患者さんの歯の動きが良くなったり、頭蓋骨の形が良い方向に変化したりすることです。これは気功の基礎コースと、治療家コースを受けるようになってから顕著で、そういった意味でも自分の身体を良い状態に維持することは、あらゆる事態を好転させる力があると感じています。

自分の心や身体にゆとりが無い人はたとえ治療をしていたとしても、患者さんによっては却って悪くされかねないと、このような経験から私は知ったのです。

2018年6月12日

私が矯正治療を勉強し、はじめて実際の治療に取り掛かったときは、治療の経過を見て、時に冷や汗が出るほど焦ったことは決して珍しいことではありませんでした。

こんなことは私だけかと思っていたら、実はほとんどの矯正歯科医師が、「どうやっても治せない症例に頭を抱えたことがあるという経験をいくつもお持ちだろう」、とある矯正の先生から伺って、「なるほどな!自分だけじゃなかったのか?」と思いました。実際は矯正専門医ですらお手上げになるケースもあるのです。

歯の矯正では、歯の位置をいくらでも移動させることができ、かみ合わせは大幅に変化します。自分が予想もしなかった場所に顎が移動してしまうことは実はそう珍しいことではありません。結局はさまざまな変化が重なって何とかなることも多いのですが、顎に一体何が起こっているのかとてもわかりにくいのが矯正治療でもあるのです。

顎関節と顎の動きの仕組みを熟知していれば恐れることはないのですが、仕組みがわかっていないと、オープンバイト(前歯が完全に開いてしまう嚙み合わせのこと)や受け口がひどくなってしまうと、たいていの矯正歯科医は焦ります。実際に最終的にうまくいかず私の医院に来院される患者さんもいます。

どうしてそのようなことが起こるかといえば、矯正の大学の講座では顎関節や顎の動きについて十分に教育がなされていないからだといえます。

顎の3次元的な挙動は、上下的な奥歯の高さの変化によっておきていることを理解していれば、そう難しく悩むことでありません。しかし、大学の矯正の講座でそれを教えてくれるところは非常に少ないと思います。私が顎の挙動と歯の位置との関係を完全に理解するまでには、たくさんの矯正治療やかみ合わせに関する講習会に参加し、その中から解決に使えそうな考え方を組み合わせ、自分でも理論を構築し、実際に臨床で自分の理論を当てはめてみて、やっと理解できたわけです。しかし、大学ではそのような理論は教育されていないので、その教育を受けていない先生にとっては本当に冷や汗をかいてしまうほどの問題であるに違いありません。

ほとんどの場合、これは難しいとわかると、多くの矯正の先生は手をつけませんが、場合によっては顎の移動がまったく読めない場合もあるのです。

たとえば、噛みあわせがオープンバイトになってしまうほとんどすべての原因は、奥歯が低すぎることですが、大部分の歯科医は、奥歯を低くしてあげないと前歯が噛みあってこないと思い、奥歯を低くするために噛み合わせを削ったり、奥歯を沈めたりして調整しますが、それがますます泥沼にはまってしまう原因でもあります(この場合オープンバイトは治らないだけでなく、体調がどんどん悪くなってゆく)。

ただ、単純に奥歯を高くしてしまうと、前歯の開きが今までよりさらにひどくなるので、矯正を行う先生はそれが治るという保証もないし、そこまでの治療をする勇気もありません。
私の場合、オープンバイトの場合でも思い切って6ミリ近く奥歯を高くして前歯では1.5センチ以上開いてしまうほど、あえてオープンバイトを大きくさせます。しかし、この作用によって顎周りの筋肉が弛緩しはじめ、不思議なことに開いていた前歯がどんどん閉じてきます。

矯正治療で前歯が以前より開いてしまうことに、患者さんは一瞬唖然としますが、早い場合は1ヶ月もしないうちに前歯が完全に閉じてきて、驚かれることもしばしばです。

噛みあわせが狂った理由を考えてそれを正すように治療をすれば自然に正しいか見合わせになるのでが、単にスペースがないから抜歯し、オープンバイトになっているから奥を低くしてそれを治すいった単純な方法論だけで治療をしてしまうと、なぜ歯が並ばなかったかという原因が解決されないので、矯正治療という航海が難破してしまうわけです。

私が臨床を習った先生の多くは、とても効率的に技術を教えてくださいました。

私の教育に関する座右の銘は「10年かかって習得したことは最低半分以下の期間で教える」ということです。
また好きのな言葉のもう一つに「教科書に載っている知識は誰にでも教えられる」です。

歯科の臨床は常に変化し、教科書に載っていることは本当の基礎中の基礎で、学生時代の初めてその学問に取り組むときは読む必要があっても、実際はそれだけでは役に立たないことがほとんどです。

患者さんの疾患の状態の変化のスピードも以前とは比べ物にならないほど早いので、扱うべき疾患もどんどん変化し、以前はなかったような疾患が増え、以前問題であった疾患が消え去ろうとしています。
私なら矯正治療のすべてのテクニックを1年もかからないうちに、噛み合わせから、歯の移動のテクニックまで完璧に教え込むことができる自信がありますし、そうしなければ、来るべき新しい疾患に備えるだけの準備が整えられません。

矯正には、ブラケットポジションと、咬合、そして筋肉の反応、とワイヤーベンディングのやり方、の4つの要素を体系立てて教育し、Ⅱ級、Ⅲ級、叢生、ハイアングル、ローアングルの各症例の序盤、中盤、終盤の3つの時期の患者さんをわけて観察すれば、おおむね矯正治療のほとんどの真髄を理解することができるはずです。それは教わる人が、どの講座で教育を受けてきたかにかかわりません。

しかし、大学の講座の多くは、いまだにどのような症例にどのような理論で治療を行うのか?といった系統だった方法論を持つことも少なく、矯正治療を一体何が難しくさせているのか十分に理解しているとは思えない教育をしています。そして3年も4年もかからなければ矯正医として一人前にしてもらえないようです。もちろん教育を受ける側にも問題があると思いますが、もっと教育を効率化しなければ、今のような変化の早い時代の学校の体制としては大きな問題があると思うのです。

とはいえ、実際に教育を短期間で行ってくれるだけのノウハウを持った理念を持っている人を探すことは容易なことではありませんし、そのような人も逆に教える相手を選ぶ(教えたくない人には教えない)ので両者の気持ちがうまくマッチングしないとなかなか本当の治療技術は伝承しません。

実際おいしいところだけ聞きかじって、適当に利用するだけ利用しお金儲けに走る人には教えたくありません。真剣に技術を習得したいな人だけに教えたいと誰でも思うはずです。本物の技術を持った人が望むのは単なる小手先のテクニックではなく、どういった志を持っているかがもっとも大切な要素だからです。

多くの開業医や勤務医の歯科医に会いすることがありましたが、こんな時代ですから、ほとんどの開業医の先生は医院経営やスタッフとの人間関係、そして効率の悪い診療体系につかれ切っていましたし、勤務医の先生は勤務先の経営方針に疑問を抱きながらも生活のためにやらざるを得なかったりで、日々をこなすのが精一杯で技術の習得どころでは無い様子でした。

患者さんは意外に思うかもしれませんが、歯科医は毎日本当にぎりぎりいっぱいで仕事をこなしている人がほとんどであるのが実情ではないかと私は感じています。

特に募集を常にしているような医院はスタッフの確保さえ難しく、一日が終わるごとにほっとしているのではないでしょうか?本来は正しい技術を身につけることでこのようなことは解決されるのですが、一度泥沼にはまってしまうとなかなか抜け出せないといった感じです。


2018年6月 7日

最近では、学校の歯科検診でも噛みあわせを必ずチェックすることが行われているため、矯正治療をお考えになる方も多いと思います。

しかし、矯正治療はその開始の時期はとても重要です。

ブラケットを使う比較的強い力を個々の歯にかける矯正治療は、小学校の低学年から始めるべきではありません。

時々、前歯の隙間を埋めるために上の前歯だけブラケットを装着しているお子さんを見かけますが、レントゲンで観察すると小学校低学年では、前歯の根は実はまだ完成していません。

根が完成していない時期に比較的強い力をかけてしまうと、根は十分な完成をしないまま途中で成長をやめてしまい、不完全な短い根になってしまうことがあります。
小学校の低学年の時期の歯並びは(醜いアヒルの子)の時期でもあるので、状況によっては様子を見たほうがよい場合も多くあります。

もちろん、どう考えても歯並びと噛みあわせが悪くなることがわかる場合がありますが、その場合は、トレーナーなど装置を使うべきで、ブラケット矯正は根の完成まで待つべきです。

早く治療をしたい気持ちがあるのはわかりますが、それが却ってお子様に重篤な根の問題を引き起こすこともあります。

実際無理な矯正治療をした後遺症が何年も経ってから現れて神経を取らなければならない事態になった患者さんもいらっしゃるのです。

2018年6月 2日

矯正の治療中であるにもかかわらず、どうも「自分の矯正治療がうまくいっていないので見てほしい」といって相談される方が時々いらっしゃいます。

そして、ブラケットの位置を見てびっくり仰天することがしばしばあります。異常に歯の先端よりに装着されていることがあるからです。

現代の矯正用のブラケットはストレートワイヤー法といって非常に緻密に計算されています。
それは個々の歯(前歯から奥歯まで)についたブラケットに理想的なアーチの形状をした真っ直ぐなワイヤーを入れるだけで、歯列が理想的に並ぶように非常に緻密に作られています。

歯の傾きや歯面からの出具合、アンギュレーションといって正面から見た傾き具合も一部共通のものもありますが、歯の部位によって、すべて角度を変えて作られているのです。

この角度は歯科医の好みによってある程度選べるようになっていますが、先生自身の経験でもっとも使いやすい角度のものを組み合わせて使っているのです。
私の場合は奥歯に関してはアジア人向けに考えられたオーソスというものを臼歯では使っており、前歯から小臼歯まではデーモンブラケットの標準の角度のものを使っています。

そして、その角度は、ブラケットを見えている歯の高さの半分あたりにつけることで計算された歯並びになるよう設計されています。

ですから、ブラケットの高さを極端に高い位置や低い位置につけてしまうと、計算されて作られた意味がほとんどなくなります。一見何の相関関係も無いように思われるでしょうが、実際はすべての調和の元にブラケットの角度が決まっているため、一本のブラケットがわずか400ミクロン高さが狂うだけで歯列の調和がまったく取れなくなってしまいます。

それほどブラケットの位置づけは大切なものなのです。

以前講習会で見せていただいた症例では、すべてのブラケットを上下逆さまにつけてしまい、何年経っても歯が噛んでこないという間違いを犯していた歯科医もいたようです。

ブラケットは上と下とでは与えられる角度がまったく違うので、間違って装着されると噛まなくなるのは当たり前のことでしょう。そんなミスもありますから、ブラケットの管理はきちんと行われていなければなりません。ブラケットを見ただけではどれが上でどれが下かはまったく見分けがつきませんが、与えられている角度が違うので歯の並びがまったく変わってしまうのです。

矯正治療はそれほど緻密な治療なのです。それゆえ多くの矯正専門でない先生が矯正治療を始めようとするのを躊躇し、テクニックの比較的容易なマウスピース矯正などに手を出すのだと思います。
しかし、マウスピース矯正だけではどうしても治療が完成しない場合があるので、それをフォローするためにブラケットが扱えないと非常に困った事態が起こります。

一体最後にブラケットで仕上げるなければならないリスクのあるマウスピース矯正を行う必要があるでしょうか?それが私の考えです。

2018年5月29日

「心が不安定になる」、「身体の調子が整わない」とか、「周りの環境などに強い影響を受ける」エンパス体質については以前からいろいろ取り上げてきましたが、この厄介な体質をどう改善するかについては十分な内容を説明していなかったと思います。

エンパス体質の改善には、さまざまな方法を複合的に行う必要があり、よくテレビなど体調不良を克服するなどとして紹介されている改善方法は、いずれもエンパス体質に効果はありますが、完全に改善できるわけではありません。

「とにかく運動する」、「睡眠をとる」、「マッサージを受ける」といったことはいずれも効果がある程度期待できますが、ひどくなった場合や効果が期待できなかったり、マッサージを受けても誰に受けるかが肝心だったりします。

特に「負のループ」に入りこんでしまったときはその改善は非常に難しいですし、即効性のあるものがなかなかありません。自分が生活環境や職場環境も変えることが必要なのですが、それさえなかなかできないことが多く、思考がとまっていてそのような行動すら起こせない状況になっていることもしばしばあります。

また「間違った歯の治療を受けて物理的に身体がゆがんでしまったり」、「強いストレスを継続的に受け続けたためにストレスが身体の深部にまで入り込んでしまった場合」などは簡単な改善方法では非常に難しくなります。

これらの体質で一番怖いのは「なぜ自分がこうなってしまったのか?」といった理由がわからないことです。
原因や理由がわかったところですぐに解決に結びつくわけではありませんが、原因がわかることで、何を気をつけるべきかをある程度理解することにより、そのような状況が悪化することを防ぎやすくなります。

私どもが見てきた症例では、やはり仕事や職場のストレスが異常な筋肉の緊張を生んで身体をゆがめ、血流が悪くなるだけでなく、体中に溜まった老廃物が取り除けなくなり、それがひどくなると、ちょっとやそっと運動したり、マッサージをしただけでは治らなくなります。

私の場合は、歯科医という職業で毎日難しい患者さんと対峙していたため、いくらマッサージをしても翌日には硬くなるといったことの繰り返しでした。最終的には自分自身で正しいやり方の気功をするようになってから苦しみから逃れることができました。

怪しいとは思いますが実は気功はとても優れた技術だと思います。

2018年5月24日

昔からサスペンスの題材のお話に「豪邸やお城の屋根裏に秘密があって、実はその家の一番末っ子が閉じ込められ、何十年にもわたって隠されてきた」ということはよくある事です。

今ではある種の障害を持った子供ということで施設に預けられたりして、昔ほどひどい目にあわなくてすむようになりました。

どうしてそんな子供が生まれるのか、私なりに推論してみると、「豪邸の屋根裏」といったことから、そのような子供が裕福な家に生まれています。
そして、貿易や、商売である程度財を成した家に生まれていることやサスペンスの内容を見てみても、その子が決して頭が悪いというわけではなく、かえって頭が非常に良いにもかかわらず、思考や感情を十分にコントロールできなくなっていることが多いように感じます。

つまり、優秀であるにもかかわらず、脳の制御ができなくなることで、暴れたり、暴言を吐いたり、周囲からは理解不能な行動を取るようになって閉じ込められるのであり、これもある種の遺伝的形質がつよくあらわれたものだと思います。

人間の脳はとても複雑で仕組みがほとんどわかっていません。
単に記憶したり、物を認識したりするだけでなく、ある種の思考をキャッチしたり、自分でも解らない心地よい感覚や、不快な感覚を感じることもあります。

たとえば神社に行ったらなんだか気持ちが軽くなったり、逆に犯罪が多発している場所に行くと、なにやら危険ないかな感覚を感じたいりします。

歯の不具合と体調不良を訴える患者さんを多く診療してゆくと、このような脳のコントロール、脳の使い方のコントロールがデリケートすぎて難しい人が、歯の治療も難しく、歯の治療をきちんと行い、構造を治すとかなり改善されることを多く見かけます。

そして、構造だけでなく、脳を直接コントロールする方法が、今流行の「瞑想」や「気功」であると私は考えています。

自分自身が小学校の高学年のころから、自分の精神が不安定で、コントロールが必要であると常々考えていたので、「深い呼吸法」、や「瞑想」は常に実践していました。しかし、これらの方法も完全にリラックスできる環境や、正しい方法を教えてくれる師に出会って教わらないと、かなり難しいと思います。

自己流で深い部分まで行けるようになっても、場合によっては「偏差」(脳のコントロールの失敗)が起こり「走火」(幻想が見えたり、体中にさまざまな症状が出たりする)や「入魔」(心の安定性が損なわれたり、おかしな思考にのっとられる)が起こる場合があるので注意が必要です。時に敏感になりすぎて薬物で抑えるといった人がここまで行かなくてもそれに近い状況ではないかと思います。

いずれにしても人間の身体と意識はとても奥深いものだと自分の体験から感じます。

2018年5月20日

私たち歯科医が治療をしてゆくと、敏感な患者さんの場合、物理的な歯の欠損や病気を取り除いても完全に回復しないこともあります。もしきちんと治癒するはずの手順と手技で行われても治らない場合は、単なる物理的な疾患が原因ではなく、トラウマと呼ばれる、精神や心に刻まれた傷が大きく影響していることが考えられます。

トラウマとは、「過去に受けた傷」と一言で片付けてしまうにはあまりにもおくが深い内容です。

私たち人間は意識があり、感情がありますから、人生におけるさまざまな経験の中で、自分では表面上忘れ去ってしまった事柄でも、深く意識の中に心の傷として残ってしまうことが数多くあります。

自分自身の経験から考えると「突然理不尽な要求をもとめる」理解不能な患者さんや「前医で自分がされた治療について、何度も吐露する」といった経験は医師であれば誰でも経験するはずです。
実際はこれを聞いてあげるのも、患者さんにとっては治療になっていることは後で気がつきました。
また医師でなくても、顧客から理不尽な要求をされたり、自分ではどうにもならないことを不満を言われたり、家族の不幸や、身内のトラブルなど、心が苦しくなる思いをすることは誰にでもあるはずです。

そして、その心に溜まったエネルギーが解放されないまま残り続け溜まり続けると、些細なことに対する恐怖心が抜けにくかったり、感情になみがあって、ふさぎ込んだり、過剰に明るくなったり、家の中が荒れたりします。

私はこのような物理的な形になっていないトラウマも何らかの形で肉体に、そして脳のメモリーとしても身体の中どこかに残ってしまっていると考えます。
特にうつ病などは身体にも残ったトラウマ(特に打ったとか怪我をしたというようなものではない)が痛みとして症状に現れるのだと思うのです。

そして溜まってくると、たとえば、上手なマッサージ師にもんでもらったり、ヨガをやったり、運動をしたりすると、痛みやこりだけでなく、心まで軽くなることがありますが、きっとそれらの行動が良い作用を及ぼしトラウマのエネルギーが何らかの形で消失したからだと思います。

私たち医師はそれらを取り除く専門家である必要がありますし、実際疾患となった部分はそのトラウマの集大成でもあるわけですから、取り除くことによって場合によっては患者さんに大きな変化を生むことがあります。

根の治療でも、歯の抜歯でも、そして虫歯の治療でも、治療がうまく行くとそのようなトラウマの集大成が取り除けたような感覚を覚えることがあります。
そのときは、普段とは比べ物にならないほど、とてもつかれ、診療後は家に帰るのがやっとになります。

そしてそんな経験から、自分を元に戻す方法を絶対に知らなければならないを感じるようになったのです。
そして、整体、ヨガ、オステオパシーなどを転々とし最後に気功で自分を制御することがもっとも効果があることに気がついたのです。

鬱病はとても大変な病気だと思います。

私自身は入院までとはいきませんでしたが、鬱病と自分でもはっきり分かるほどの状況になった経験が有ります。それは歯科医として働き始めてから9年以上たった頃に起こりました。

鬱病はかかった人にしか分からない、「何もする気が起きない」、「ひどく疲れる」、「思考が回らなくなって今まで2,3分でできていたことが1時間かかっても出来ない」といったどうしようもない苦しさです。

しかも、十分な休息や睡眠をとったからといって決して改善してゆくわけではありません。そもそも鬱になる時期は仕事が忙しいことが多いので、週末にゆっくり休んだとしても回復するまで至りません。
わたしの場合は、体中のこりと一緒に、精神的な部分で追い詰められたので、非常に苦しい経験でした。

歯科治療は私にとっては趣味のようなもので、患者さんの細かい歯の治療したり、患者さんの技工物を製作することは一種の喜びで、学生時代から苦痛に感じたことは一度もありませんでした。

そんな私が、朝病院に来て、患者さんをこれから診療しなければならないと思うだけで、一日が永遠のように長く感じ、涙が出るほど診療自体が苦しくなりました。スタッフにも、それと気が付かれないように振舞うのが精一杯の時期が何ヶ月もありました。幸か不幸か、私の思いとは異なり、患者さんやスタッフ、そして家族にはそのように苦しんでいるようにはまったく見えなかったようでした。

正直、当時何でこんな苦しい目にあうのか意味が分かりませんでしたし、いつ終わるのかと思いながらの診療は永遠のように感じました。これも鬱にかかった人の感覚の特徴だそうです。

このような症状に悩まされたときは、鬱に関する治療法についてインターネットで毎日調べて、新しい情報はないかと探し続けていたのですが、はっきりいって医者の書いた文章や、その手の専門家の内容はほとんど当たり障りのなさそうな、根本的解決にならないものばかりでした。

そして、どうして鬱になるのかを調べても、過労とかストレスとかを挙げていますが、はっきり何か?とは医師自身も理解できておらず対応のしようがないといった内容ばかりでした。

私の解釈では、まず、鬱になりやすい体質があると思います。その体質はいろいろなエネルギーを拾いやすい体質といえ、HSPともいわれています。このような体質の人は人の感情、他人や環境のマイナスやプラスのエネルギーの影響を受けやすい人です。

私なりに、どうしてこのような体質の人がいるのかを考えたとき、ごく普通の人間の感覚(嗅覚、触覚、味覚、聴覚、視覚)とは違った感覚(第六感、直感)のような異なる感覚レベルを持っているからだです。そして、多くは純粋な性格の人がなりやすく、どちらかというとうまく立ち回りができない人が多いです。

一般的にこのような人は一般的に他の人に理解されにくい体力とは異なる人間の持つ生命エネルギーといったより深いレベルで制御されており、周りの環境の影響を受けてエネルギーレベルが落ちてしまうと沈んだりヒステリック(通常他人の理解が出来ないところで怒ったりする)になったりします。

もともと生命エネルギーのレベル高い人であれば、そのような影響を受けても直ぐに回復します。でも、もともとエネルギーが少ない人であったり、人に与えてしまう量が限界を超えてしまい、仕事の内容や人間関係など、さまざまな理由で、持っていたエネルギーを消耗しつくしてしまうと、肉体としては存在していても、エネルギーを持った人間としての正常な活動が出来ない身体になってしまいます。これらエネルギーの回復は、体力とは違った回復方法が必要であるので、通常の食事を取ったり眠ったりするだけではわずかづつしか回復できないのです。

わたしの場合は、整体や、アロママッサージ、オステオパシーなどで回復する方法を10年以上続けなんとかエネルギーレベルが落ちないように努力し維持していました。しかし、その治療をしてくださる方もエネルギー不足で悩んであからさまにはいいませんが、苦しんでいる様子でした。

そして、いろいろ試すうちに最終的に気功治療を受けたことで、気功がそのようなエネルギーを自分の力で回復させることができる方法だと気づかされました。

結局、鬱の治療はこのようなエネルギーを回復させてあげるしか本当の意味では治らないと思うし、それはできるだけ早く行ってあげる必要があります。
自然治癒に任せて、症状を抑える薬物療法だけに頼るにはは完治に向かわせる方法ではないし、いたずらに時間がかかり、何より薬の副作用が大きな問題となります。
実際に治ったという人もいらっしゃるようですが、本当の意味での原因療法になっていないと思います。むしろ感覚がわかりにくくなるといった感覚ではないかと、私の経験から考えてとても疑問です。

もちろん最悪の状況から脱するためには場合によっては一時的に薬物も有効だと思いますが、薬物を飲み続けて治る病気ではないと思っています。
気功は、自分で行うには最初のうちはとても疲れるので努力が必要ですが、できるようになれば、お金もかからない、薬も使わない最高の方法だと思います。

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番町デンタルクリニック 院長 吉田敦志(よしだあつし)

番町デンタルクリニック
院長 吉田敦志

番町デンタルクリニック公式サイト

皆さんは何のために歯科矯正をお考えでしょうか?
美しい笑顔のため?コンプレックスを解消するため?
確かに矯正治療には、そういった役割もあるといえます。

しかし、私が考える矯正治療の目的とは、健康な体を手に入れること。

私は10年以上前から、かみ合わせと体の関係を研究してきました。その結果、
矯正治療で適切なかみ合わせに導けば、体の状態は必ず改善するという自信を持つようになりました。

実は、矯正治療というものは奥が深いものなのです。